青山学院大学 自己推薦(2027年度)|実施学部と出願要件

青山学院大学の自己推薦は、実施学部が絞られています

青山学院大学の総合型選抜は「自己推薦入学者選抜」という名称です。2027年度の選抜要項が公開されている学部・学科を確認すると、文学部(英米文学科・史学科・比較芸術学科)、地球社会共生学部、コミュニティ人間科学部、理工学部となっています。

大学全体で実施しているわけではありません。志望学部が自己推薦を実施しているかどうかを、最初に確認してください。実施していない学部を目指して準備しても、出願する場所がありません。

この記事は、2026年9月11日時点で公開されている2027年度自己推薦入学者選抜要項(2026年7月9日公開)をもとに書いています。要件は毎年変わります。出願前に必ず最新の要項をご確認ください。

出典:青山学院大学「入学者選抜要項ダウンロード」2027年度自己推薦入学者選抜要項(2026年9月11日確認)

1. 共通の日程

実施学部で日程は共通しています。

項目 日程
第一次 Web出願登録 2026年8月27日(木)〜9月10日(木)23:59
第一次 出願書類提出 2026年9月7日(月)〜9月10日(木) 郵送必着
受験番号開示 2026年10月14日(水)
第一次 合格発表 2026年10月16日(金)13:00〜10月24日(土)23:59
第二次 Web出願登録 2026年10月16日(金)13:00〜10月19日(月)23:59
受験票開示 2026年10月21日(水)
試験日 2026年10月24日(土)
第二次 合格発表 2026年11月16日(月)13:00〜11月30日(月)23:59
入学手続書類提出締切 2026年11月30日(月) 郵送必着

注意点が2つあります。

  1. 第一次の合格発表から第二次の出願締切まで3日しかありません(10月16日13:00〜10月19日23:59)。合格したらすぐ手続きする必要があります。
  2. 第二次の出願から試験日まで5日。直前の準備期間はほぼありません。一次の結果を待ってから対策を始めるのでは遅すぎます。

また、書類提出は郵送必着です。消印有効ではありません。余裕を持って送ってください。

2. 文学部英米文学科——英語資格が出願資格

募集人員は約30名。自己推薦としては大きな枠です。

出願資格は明確で、次のいずれかの英語資格を取得していることが条件です。

検定試験 基準
実用英語技能検定 準1級以上
TOEIC L&R 730点以上、かつ Speaking 130点以上、Writing 140点以上
TOEFL iBT 68点以上(2026年1月20日以前)/3.5以上(2026年1月21日以降)
TEAP(4技能) 300点以上
IELTS(Academic Module) オーバーオール・バンド・スコア 5.5以上

英検は準1級以上です。2級では出願できません。ここが他大学と大きく違う点です。多くの大学が英検2級やCSE1,950前後を基準にしている中で、青山学院大学の英米文学科は一段高い水準を要求しています。

細かい条件も確認しておいてください。

  • 英検は従来型・S-CBT・S-Interviewなどが有効。
  • TOEIC・TOEFL・IELTSは出願書類提出期間末日より2年以内に取得したもの。
  • TOEICはSpeakingとWritingの受験日が異なる組み合わせでも可。ただしIPテストは不可。
  • TOEFLはTest Date Scoresの総合スコアに限る(MyBest Scoresは不可)。Home Editionは含む。
  • TEAPは複数回受験した場合、各技能の最高点を組み合わせた総合点で可。

英検準1級の取り方は英検の級別対策で扱っています。準1級は2級とは別の試験だと考えて設計する必要があります。

3. 英米文学科の選考

段階 内容
第一次 書類審査
第二次 小論文(英語および日本語)10:30〜11:30/面接(英語および日本語)14:00〜

小論文の中身が要項に明記されています。「英文を読み、英語と日本語の両方で文章を書く」形式です。会場は青山キャンパス。

つまり、英語で読み、英語で書き、日本語でも書くという3つの作業が1時間に入ります。英検準1級を持っていることは出発点であって、そこから先の運用力が問われます。

面接も英語と日本語の両方で行われます。英語で自分の考えを述べる練習が必要です。単語や文法の正確さより、内容を組み立てて話せるかが問われます。

準備としては、英語の論説を読んで英語で200語程度の意見を書き、同じ内容を日本語400字でも書く、という練習が実戦に近くなります。週1本で足ります。

4. コミュニティ人間科学部——活動歴と評定

募集人員は約12名。出願資格の性格が英米文学科とまったく違います。

コミュニティ人間科学部での学習に関心を持ち、第一志望とし、次のいずれかに該当する者が対象です。

  1. (1)高等学校卒業後、職に就いている者または就いていたことがある者/定時制・通信制・単位制の高校卒業見込みで既に職に就いている者。
  2. (2)2027年3月までに高校を卒業(見込み)で、次の両方に該当する者。
    • 出願時に個人または青少年団体をはじめとする各種の団体等で1年以上にわたって継続的にボランティア活動などの社会貢献活動歴があること。ただし「総合的な探究の時間」や部活動、学校行事等の学校教育活動は社会貢献活動から除く
    • 高等学校等における「全体の学習成績の状況」が3.5以上であること。

除外規定が重要です。探究の時間、部活動、学校行事は社会貢献活動に含まれません。学校の活動だけでは要件を満たさないということです。

また「1年以上にわたって継続的に」という条件があります。高3の夏に始めた活動では間に合いません。高2のうちに始めていないと、出願資格自体が成立しません。

選考は第一次が書類審査、第二次が筆記試験(小論文)9:30〜10:30と面接12:00〜。会場は相模原キャンパスです。

5. 「主体性・多様性・協働性」の入力

青山学院大学では、入学者選抜の種別を問わず、Web出願システムを通して「主体性・多様性・協働性に関する経験」等を入力することが求められます。

ただし要項には「得点化はいたしません」と明記されています。提出されたものは入学後の修学支援と、各学部・学科の教育研究活動に活用されます。

ここを過剰に作り込む必要はありません。得点にならないと書かれているものに時間を使うより、小論文と面接の準備に回すほうが合理的です。

6. 準備の設計

志望 逆算の起点
英米文学科 英検準1級。高2のうちに取得。高3春までに取れないなら他の経路を検討。
コミュニティ人間科学部 社会貢献活動を高2までに開始。かつ評定3.5以上の維持。

どちらの学部も、高3になってから準備を始めても間に合わない条件が入っています。英検準1級は数か月、社会貢献活動は1年以上かかります。

逆に言えば、高2の段階で条件を満たす見込みがあるかどうかで、この入試を使えるかが決まります。ここは早めに判断してください。

7. よくある誤解

「青学の自己推薦は全学部で受けられる」

2027年度の要項が公開されているのは一部の学部・学科です。志望学部が実施しているか確認してください。

「英検2級で英米文学科に出せる」

出せません。準1級以上が出願資格です。

「部活を頑張ったのでコミュニティ人間科学部に出せる」

部活動は社会貢献活動から除外されています。学校外の活動が必要です。

「一次に受かってから二次の対策をする」

一次合格発表から試験日まで8日、二次の出願締切まで3日です。間に合いません。

当塾の立場

当塾は総合型選抜と英検の指導を行っており、この記事には利害があります。その前提でお読みください。

そのうえで、青山学院大学の自己推薦について申し上げると、出願資格のハードルが明確に高い入試です。英検準1級、または1年以上の学校外活動+評定3.5。どちらも短期間では用意できません。

当塾では、この入試を高3から目指すことは勧めていません。条件を満たせない状態で準備を始めると、時間だけを消費します。高2の段階で条件の見込みがあるかを確認し、なければ別の大学・別の経路を検討するほうが現実的です。

一方、英検準1級を取得済みの生徒にとっては、約30名という枠は魅力的です。準1級を持つ高校生の割合を考えると、出願段階でかなり絞られる入試だからです。

なお、「主体性・多様性・協働性に関する経験」については、要項に得点化しないと書かれています。当塾ではここに時間をかけさせていません。書かれていないことを勝手に重視するのは、受験生の時間の無駄遣いです。

まとめ

  1. 2027年度の自己推薦は一部の学部・学科のみで実施。
  2. 英米文学科は募集約30名、出願資格は英検準1級以上など。
  3. 英米文学科の二次は英文を読み、英語と日本語の両方で書く小論文+英語と日本語の面接。
  4. コミュニティ人間科学部は1年以上の社会貢献活動歴+評定3.5以上。第一志望が条件。
  5. 探究の時間・部活動・学校行事は社会貢献活動から除外
  6. 一次合格発表から二次出願まで3日、試験まで8日。事前に準備しておく。
  7. 「主体性・多様性・協働性」の入力は得点化しないと明記されている。

この記事は2026年9月11日に青山学院大学の2027年度自己推薦入学者選抜要項で確認した内容にもとづいています。要件・日程は変更されることがあります。出願前に必ず当該年度の要項をご確認ください。

この記事と関わりの深い記事です。あわせてお読みいただくと、判断の材料が揃います。

記事全体の見取り図は記事の索引——テーマ別に、どれから読めばよいかにまとめています。

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ryomiyagawa Founder
早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。

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