4-3 主権者としての私たち
― 社会は“私たちの行動”で変えられる ―
🔷 1. 主権者ってだれ?
▶ 定義:
主権者とは、「国の政治の最終的な決定権を持つ人」=国民のこと。
日本国憲法では「主権在民(第1条)」が基本原則とされており、
国民が「政治に関与し、自分たちの社会をつくっていく」ことが前提です。
✅ 中学生も、未来の主権者としての準備期間にいます。
🔷 2. 選挙のしくみと意義
▶ なぜ選挙が大切?
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国会議員や地方議員を国民の代表として選ぶ制度
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意見や希望を政治に反映させる最も基本的で平等な手段
選挙の原則 | 意味とポイント |
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普通選挙 | 一定の年齢以上のすべての国民に選挙権がある(日本では18歳以上) |
平等選挙 | 一人一票、票の重さはみんな同じ |
秘密選挙 | 誰に投票したかは守られ、強制や監視されない |
直接選挙 | 有権者が直接、代表者を選ぶ |
✅ 投票率の低下や若者の無関心が問題に → 模擬選挙などの「主権者教育」が注目されています。
🔷 3. 社会参画のさまざまなかたち
参画の方法 | 内容と例 |
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ボランティア活動 | 地域清掃、福祉施設支援、イベント運営など |
意見表明・署名活動 | 学校や地域の改善要望、環境保護運動など |
SNSなどの発信 | 政治・社会問題に関する意見表明、署名の呼びかけなど |
模擬選挙・ワークショップ | 社会課題をテーマに、討論や選挙体験を通じて参加意識を育てる |
✅ 主権者とは「選挙の時だけ関わる人」ではなく、「日常から社会に参加する存在」です。
🔷 4. 情報社会における“主権者の目”
▶ 情報との向き合い方:メディアリテラシー
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情報は民主主義に不可欠:判断材料となるからこそ「正確性と多角的視点」が必要
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フェイクニュース・印象操作・SNSの偏り → 情報を「うのみにしない力」が必要
スキル | 内容と具体例 |
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情報の出所を確認する | 誰が、何の立場から、どんな目的で発信しているかを見極める |
複数の情報源を比べて考える | テレビ・新聞・ネットなどから複眼的に判断する |
デマ・偏見・差別に気づく力 | 拡散前に「これ本当?」と立ち止まる習慣 |
主張の根拠をたしかめる | 数字・資料・事例をもとに考える |
🔷 5. これからの主権者に求められる姿勢
要素 | 説明と具体的な行動例 |
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知る力 | 政治・社会についてニュースや教科書で学ぶ |
考える力 | 複数の意見から自分なりの立場をもつ |
表現する力 | 話し合いや発表で自分の意見を他人に伝える |
協力する力 | 異なる意見とも向き合い、ルールを守りながら合意形成に参加する |
✅ 未来の社会の主役は「今、学んでいる私たち自身」です。
✅ まとめ:主権者は「国を動かす力を持つひとり」
社会の課題に関心を持ち、行動し、意見を発信する力は、
将来の投票だけでなく、日々の暮らしそのものを豊かにする力になります。
🧠 発展学習・探究活動例
活動テーマ | 内容・ねらい |
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模擬選挙ワークショップ | 架空の候補者の政策比較や討論、投票を通じて選挙を体験する |
社会問題をテーマに公開討論会を開く | 自分たちの学校・地域の課題をテーマに立場を分けて討論する |
SNS上の情報の信ぴょう性チェックワーク | 実際の投稿を例に、出所や事実関係を調査する訓練を行う |
「未来の主権者宣言」を書いて発表する | 自分の価値観や目指したい社会の姿をことばにして表現し、発信する |
武蔵野個別指導塾
学校名 | 武蔵野個別指導塾 武蔵境校 |
所在地 | 〒180-0022 東京都武蔵野市境2-2-3 渡辺ビル4F |
TEL・FAX | TEL:0422-27-7828 FAX:0422-27-7829 |