2-4 金融の役割とお金の流れ
― お金はどう回って、社会を動かしているのか？ ―
🔷 1. 金融とはなにか？
▶ 金融（きんゆう）の定義：
お金が「足りないところ」から「余っているところ」へ流れるしくみのこと。
-
働いたお金を預けておきたい人（＝預金者）と
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事業や生活にお金が必要な人（＝借り手）とを結びつける役割をもっています。
✅ ポイント：
金融は「お金の仲介役」として、社会全体のお金の流れを支えています。
🔷 2. 金融機関とは？何をしているの？
▶ 主な金融機関：
| 種類 | 役割・内容 |
|---|---|
| 銀行（都市銀行・地方銀行） | 預金・貸付・送金など、日常的な金融サービスを提供する |
| 信用金庫・信用組合 | 地域の中小企業や住民を対象とした金融サービスを行う |
| 日本銀行（中央銀行） | 国の「お金の司令塔」。お金を発行し、物価や金融政策をコントロールする |
▶ 金融機関の主なはたらき：
| はたらき | 内容 |
|---|---|
| 預金業務 | お金を安全に預かり、利子（利息）をつけて返す |
| 貸付業務 | 事業者や個人にお金を貸す（銀行の利益はここで発生） |
| 為替業務 | 振り込み・送金など、お金のやり取りを仲介する |
| 信用創造機能 | 銀行が預かったお金の一部を貸すことで、経済全体の「お金の量」を増やす |
🔷 3. 日本銀行の役割（中央銀行）
▶ 日本銀行（略称：日銀）は「銀行の銀行」＆「政府の銀行」
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 通貨の発行 | 日本で唯一、お札（日本銀行券）を発行できる機関 |
| 金融政策の実施 | 金利を調整したり、景気に応じてお金の流れを調節する |
| 銀行間の取引の決済管理 | 各銀行の資金移動を安全に処理する |
| 政府の会計管理 | 国の予算の出し入れ（国債の管理など）を行う |
📌 日銀は、物価の安定と経済成長のバランスをとることを目的としています。
🔷 4. お金の流れ（経済の血流）
▶ 家計・企業・政府・金融機関の関係
以下のような「循環構造」があります：
-
家計：働いて収入を得て、消費する。預金やローンも利用する。
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企業：商品やサービスを提供し、利益を上げる。投資のために資金を借りる。
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政府：税金を集めて、公共サービスを提供。財政政策によって経済を調整する。
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金融：お金の流れをスムーズにし、必要なところに供給する。
✅ このようにして、「お金の流れ＝経済の血液循環」が保たれています。
🔷 5. 現代の金融の特徴と課題
| 現象・課題 | 内容・具体例 |
|---|---|
| キャッシュレス社会の進展 | 電子マネー、QR決済、クレジットカードなどの非現金取引が増加 |
| ネット銀行・スマホバンク | 店舗がない代わりに、アプリやネットで完結できる金融機関が増えている |
| 仮想通貨とブロックチェーン | Bitcoinなど国家に依存しない通貨の登場（価格変動が大きく、投資リスクも） |
| 金融リテラシーの重要性 | 若者や高齢者が詐欺やトラブルに巻き込まれないよう、「お金の教養」が必要 |
✅ まとめ：金融は「社会の血管」、お金は「血液」
金融のしくみを知ることは、経済の「見えないつながり」を理解することです。
お金がどこからきて、どう流れ、どこへ行くかを理解することで、
経済の全体像や、自分の生活とのつながりが見えてきます。
🧠 発展学習・活動例
| 活動テーマ | 目的／ねらい |
|---|---|
| 「銀行の仕事を調べよう」 | 預金・貸付・送金など実際の業務を図解で整理し理解する |
| 金融トラブル事例ワーク | 若者や高齢者が巻き込まれた詐欺や投資トラブルをケースで学ぶ |
| キャッシュレス社会のメリット・デメリット比較 | 新しいお金の使い方とそのリスクを多面的に考える |
| 「1万円が社会をめぐる旅」マップ | 1万円札が消費・投資・税金としてどう動くかを可視化するワーク |
武蔵野個別指導塾
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| 所在地 | 〒180-0022 東京都武蔵野市境2-2-3 渡辺ビル４F |
| TEL・FAX | TEL：0422-27-7828 FAX：0422-27-7829 |
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