高校受験をする前に知っておかなければならない5つの真実

01 高校受験に当たって最低限知っておかなければならないこと

高校受験の準備は、中2くらいから始めておくのが一般です。3なってからは手遅れなことも多いということに注意しておきましょう。中3になってから取り返しのつかないことに気づいてしまったというようなことがないようにしましょう。武蔵野個別指導塾では、中2の夏休みから受験対策として都立入試や私立入試の高校受験の過去問演習を行い、過去問を通じて志望校をイメージしてもらったり、検討してもらったりしています。そして、中2の冬休みには都立入試であれば、過去問を解きこなせるように指導しております。他の記事でもお話ししたことですが、一言で言うと都立入試問題は一部の独自問題を出す高校(日比谷高校、戸山高校、立川高校、国分寺高校など)と違い、非常に簡単で、後述しますが、とりわけ理科や社会に関しては中2の夏休みで8割を獲得することを目指せますし、中2の冬休みでは満点を取ることも難しくありません。

理科・社会以外でも国語・数学・英語であっても、中2の冬休みの段階で6割~8割得点することは可能です。実際、高校入試の問題は、中1・中2の範囲が試験問題の半分以上を占めているからです。そして、偏差値60以上の都立高校を目指す生徒は、ある程度先取り学習をしており、理科や社会以外も中2と中3になる間の春休みくらいで都立入試の過去問をやりこみ、大体、全科目8割くらい解けるようになっています(理科や社会は満点です)。ちなみに、理科や社会に関していえば、都立入試はみんな最低でも理科や社会は満点を取るということ、を覚えておきましょう。一部の難関都立高校が出す独自問題の国語・数学・英語以外では中3の春ぐらいには普通の子でも8割は取れるということも忘れてはいけません。偏差値50以下の高校でも無い限り、理科や社会で差がつくということはまずありません。ともかく、大切なことは、親御さんが高校受験の実態を理解して、我が子に共有していただくことで、高校受験を成功させていきましょう。

02 高校受験をするなら知っておくべき1つの真実

上述したとおり、都立高校受験の理科・社会は圧倒的に簡単です。どれくらい簡単かというと、都立高校受験の理科・社会は中学受験の理科・社会と比べるとわかりやすく、具体的に言うと、中3のクラス全員と小6の中学受験のクラスに全く同じ理科、社会のテスト受けさせると6クラスの平均点が圧勝します。中学受験で理科・社会で求められる知識は難易度が高いです。なぜそんな逆転現象が起こるのか。それは中学受験の理科や社会は私立学校が出題するものであって、都立高校の問題は公立が出すからです。私立中学の理科や社会は、中学受験する学校差はあるものの、小学校の教科書はもちろん中高生の教科書の内容が頭に入っていても解けないような難レベルの問題が出てくることが多いです。なので、中学校受験をして公立中学校に進学したお子さんは中学校の理科・社会はかなり楽に点数が取れます。一方、中学受験未経験者は、中1のうちからコツコツと地道に勉強しておく必要があります。繰り返しになりますが、都立高校入試の問題は教科書に乗っている内容そのものです。教科書に載っていないレベルの問題は基本的に出題されません。範囲ももちろん、中学校の教科書に限ります。一部の独自問題などの出題している難関都立(国分寺高校や立川高校、日比谷高校や戸山高校など)は教科書レベルを超えた問題を作成しているものの、それは国語・英語・英語の問題のみであり、理科。社会はやはり、他の高校と同じ都立の共通問題しか課せられません。なので、基本的な事項を幅広く学習しておくことが大事です。

この記事は、基本的に都立入試という言葉で統一させて頂いておりますが、それは武蔵野個別指導塾が都立入試への取り組みをしている生徒さんが多いという意味だけではなく、公立の入試の中でも、都立高校入試は全国の公立の高校入試の問題の中でも屈指の簡単さであり、ある意味特徴的であるからです。中学受験経験者は、都立入試では理科や社会はかなり楽に解ける下地がついていますので、深くなくていいので、せっかく覚えたことを忘れないように週一から理科や社会の勉強を抜けがないように勉強したことをお勧めします。逆に中学校受験未経験者は、中2までに都立入試の過去問を解けるレベルの先取り学習をしていきましょう。

03 高校受験をするなら知っておくべき2つ目の真実

高校入試では、中学入試や大学入試と異なり、圧倒的に内申点が重要だということです。高校受験は、内申点によって3~4割は決まります。また、内申点の付け方も昔と変わっており、保護者の皆様が子供の頃のように5段階評価で全体の7% レベルがつけられるとか、5段階評価の4は全体の14%レベルでつけられるという風に決まっていないのです。これはどういうことかと言いますと、中学校というか、地域ごとですね。内申点が、学校や地域、エリアでの差が出るわけです。内申点が取りやすい学校・地域とそうでない学校・地域の差が出るんですね。例えば塾のテストでも学校のテストでも同じような点数をとって、学校の中での順位も同じくらい、授業中の態度や提出物の目立った差が無いとしても、同じ生徒が塾にきて内申点を提出してもらうと江戸川区のある学校の生徒が内申点で5をもらっているのに対して、武蔵野市では内申点が3ということは珍しくありません。武蔵野市エリアの生徒さんに聞くと5を貰える生徒なんてほとんどいないよ、というのが現状です。

中学校かもしくは既に通っている中学校がどのような基準で内申点を作るか上の学年の子さんお持ちの知り合いや地元の宿等について調べた上で、内申点の上げ方を戦略的に考えて取り組む必要があります。

04 高校入試では都立と私立では全く対策が違う

都立高校と私立高校の受験ではアプローチがまるで違うことです。まず都立高校の受験と私立高校の受験では科目が違います。都立高校は国語、数学、英語、理科、社会の5科目受験です。それに対して、私立高校は国語、数学、英語の3科目です。「それなら3科目の試験の方が楽そう」と思われてしまう方もいるかもしれませんが、そうでもありません。

都立高校の入試は上述したとおり、中学校の教科書レベルの範囲内でしか問題が作られません。ですから、問題のレベルは簡単です。そして、簡単だから都立高校は上位校になればなるほど5科目全科目で90点以上取る必要などがあります。簡単だから高得点勝負になります。内申点が良い上で9割以上とらないと合格が厳しいです。そういうわけで勉強の仕方も、如何に穴がなく勉強して幅広く基礎レベルを抑え、如何にミスをしないかが重要になってきます。

それに対して、私立高校の入試は都立高校とは正反対で、問題は難しい問題となります。出題内容も中学校の教科書に載っていないレベルの問題が出題されます。難しいから都立入試のように9割や10割(満点)を取ることは難しいです。ひねった問題や高校レベルの問題が出題されます。だから、大体6割~7割解答できれば合格できます。全問正解目指すのではなくて、できる問題を確実に正解していくことが重要となってくるわけですね。

05 部活で中学校生活が9割決まる

中学校の部活は、中学校生活の9割を決めます。中学校生活の部活動は中学生活の70~99%をかけるものです。部活動選択は中学校生活そのものです。学校代表する部活に入るものなら、それはもう、中学校生活の99%を使い切ることになります。使って残り1%では、もうほんとにブラック部活ということが話題になるくらい熱いです。もちろん、「それが良い」と覚悟を決めて入るならいいです。サッカー・野球・バスケ、が本気でしたいというので、そういう部活を選ぶのは、それでいいと思います。でもテニスだったら、そんなに負担はないかなと軽い気持ちで入ってしまうと、熱血監督の指示で、毎日何キロも走らせるようなことになります。

確かに、多くの体育会系の部活動は夏の大会で敗退するとそこで引退します。中3の秋になって、受験生モードになって勉強に集中するんです。でもそうはならない部活もあります。それは陸上部です。秋にも大会があるので、夏で辞められないんですね。要注意です。でも実はもっと要注意で9割の塾講師はその部活動は高校受験でハイレベルな高校を目指なら選ばないでほしいってないし思っているんじゃないかなと思う部活があります。それは、運動系ではないです。その部活は実態の知らない中1からすると、羊の皮を被った狼といいますが、そういうスパルタなイメージはないのですが、入部するなら相当覚悟を決める必要がある部活です。それは吹奏楽部です。吹奏楽は体育会系じゃないですね。しかし、ある意味もはや体育会系Sクラスの部活動といっても過言はありません。実際スタミナをつけるの走り込みをしたり、肺活量上げるために、腹筋トレーニングをする吹奏楽も珍しくありません。しかも、団体競技なので、自分が休むと周りに迷惑がかけるから、なかなか休むことじゃないんですよね。

でも吹奏楽部がS級のハードな部活であるのはそれだけじゃないんです。発表会が秋にあるので、部活動がなかなか終わらず、受験勉強に専念できないんですね。部活を引退して早くから受験生として頑張る他の生徒と違い、吹奏楽部の生徒は、部活動が終わった後、深夜に勉強に励むです。もちろん、高校受験を決める夏の夏期講習に参加する、あるいは参加できる生徒はまず1人もいません。毎年1日も夏期講習や夏休みの受験対策ができないまま秋に進み、秋になってから部活動が終わり、夜に授業が終わった後に塾や自宅で睡眠時間を削って勉強をしなければならないんです。

中学生活は部活が9割決める、そう思って、部活動は慎重に決めましょう。ついでに言うと部活に入らなくても、内申点には全く影響ありません。スポーツ推薦を目指さすとしても、結果を残しても残さなくても無関係ですし、スポーツ推薦でも部活動に入っている必要はありません。地域のスポーツクラブなどでもスポーツ推薦は可能だからです。

06 高校受験をするなら知っておくべき5つ目の真実

高校受験で知っておくべき5つの真実で、最後の紹介することで一番大事な真実は、高校受験の対策は中3になってからは間に合わないということです。もう少し正確にいうと、高校受験は中学受験や大学受験と違って、どこか1校には合格して進学する人がほとんどです。だから、どこかの学校には入れます。私立中学校の中学入試に全落ちしたから地元の公立中学に進学するとか、1年浪人して来年度受験するというような選択肢がないわけですね。そういう意味では、とりあえずどこかの高校には行けるので、間に合わないということはないのですが、私立高校全落ちしたので、都立高校へ自動的に行けるとか、一浪するという選択肢がない以上、かなり保守的に受験戦略を考えざるを得ません。

わかりやすくいうと私立高校あるいは都立高校でチャレンジ高に挑戦するということはできても、そういう選択肢を選ぶ場合、どちらかはかなり安全圏の高校を選択せざるを得ません。そして、V模擬やW模擬などの合格判定や偏差値で、たとえば、ギリギリSランクをとった場合に安全圏といわれていても、それは80%の確率で合格するという意味であり、逆に言えば20%は落ちる、つまり5人に1人はS判定でも落ちてしまうわけですね。これは保守的に考えた場合の安全圏とはなりません。

なので、S判定は当然として、ギリギリS判定というレベルではなく、いやこれはもう半分手抜きをしても合格できるだろうというような入試で求められているレベルと実際の学力に差が無いと安心できません。イメージで言うと、偏差値で70近くとっていて、偏差値50レベルの高校に受けるようなイメージです。これくらいの余裕がないと、模試では同じくS判定とでるわけですが、実際にはSSS判定のような本当の安全圏ですね。

特に中学受験をしたことがない生徒など、初めての入試を受ける生徒にとって人生初の入試ではかなり緊張します。入試本番に120%力を発揮できるという本番に強い生徒もいるでしょうが、大抵の生徒は緊張しすぎて、うっかりミスをしてしまったり、分からない問題に出会って、普通に飛ばしてしまえばいいものの飛ばさずにそこで考え込んでしまったり、あるいは一応飛ばしたものの心がかき乱されて全体的に問題への回答の精度が落ちるなどといった現象が起きがちです。

という意味で、中3からの受検勉強はあまりお勧めできません。上述したとおり、高校入試の試験問題の範囲の半分以上は中1・中2の範囲から出題されます。だから、中3から受験勉強を始めると、中1・中2レベルの範囲・単元で不得意なところや苦手意識のあるところを中3の単元と一緒に同時並行して勉強を進めていかなければいけないわけですね。これは中学生にとってかなり負担が大きいです。ましてや部活動などに取り組んでいる生徒には相当な負担となります。復習も今の勉強も部活動も全力で頑張っていかないといけないというのは相当無理がありますね。

大人で例えれば、経理部入社の社員が、公認会計士試験や税理士試験、簿記1級の受験勉強をしつつ、今の業務のためにエクセルの関数やマクロを覚えたり、業務の内容を覚えたり、さらには社内の人間関係を良好にするために飲み会に参加したりするようなものです。私は新卒採用では無く、大学院博士課程を中退して就職したので、いわゆる新卒の就職活動もしていなければ、採用も中途採用ということで、いきなり中途扱いをされたのですが、当時は、公認会計士の試験の勉強をするために、仕事の休みの日や昼休み、空き時間に会社から許可をもらって資格学校のTACに通いつつ、仕事は仕事で朝9時~深夜2時くらいまで働き、監査法人の対応、主幹事証券会社、顧問弁護士や顧問会計士の対応に追われ、さらにこれは仕事中の合間でしたが、エクセルを使いこなすべく、関数はもちろんマクロ(VBA)をやりこんだり、Word、PowerPointといった基本ソフトから会計ソフト、CRMの使いこなしやMBA的な経営学やファイナンス理論の勉強に精を出した上で、会社の上司の飲みに深夜2時くらいから付き合い、朝5~6時に帰宅して、2時間ぐらい寝て、また朝9時に出社するという今で言う完全にブラック企業で働いておりました。これをやれと今の大学生や大学院生に言うつもりはありませんし、かなりきついとお感じになられたかと思いますが、先ほどの中3から受験勉強をするというのは、これに近いノリを要求することになってしまいかねないわけですね。

話を戻しますが、高校入試で実力相応校に進学したいのであれば、中3から受験勉強をするのでは遅すぎるわけです。具体的に時期をいうと、中2後半(冬休み前)くらいでほぼ決まると言っても過言ではありません。というのも、中2の後半は数学と英語が急激に難しくなるからです。数学は中2の後半、2学期から一次関数という正直高校受験最大の難関に挑まなければなりませんし、証明という解き方も覚えていかなければなりません。まさに中学生の2大躓き単元といってよいでしょう。英語は、不定詞、動名詞、比較という三大躓き単元が待ち構えています。そして、この躓き単元どこの入試でも結構配点が多くでるんですね。

しかも、中2は部活動をしている生徒は、先輩からの信用を得ようとして一生懸命頑張ったり、同学年とのレギュラー争いや熾烈化しているわけです。人間関係に苦労している中です。さらに、中2は第二反抗期、思春期のまっただ中、いわゆる中二病の精神的にもっとも不安定な時期ですから、この時期にどう対処するか中2の二学期に入る前、とりわけ夏休み(そして夏期講習)に対処しておくことが必要なわけですね。

また高校受験は複雑です。国立・公立・私立それぞれアプローチがあります。一般入試は併願優遇の違い、推薦入試も公立と私立高校ではまるで違う選抜方法があります。でも複雑と言う事は、それだけ選択肢が多いと言うことです。選択肢が多いと言う事は、それだけは我が子に会った受験を選択することが可能なわけです。中学受験の頃の12歳のときにはまだはっきりしなかった我が子の適性や方向性も見えてくるんじゃないでしょうか。本人の考えを含んだ上で最適な志望校を選べるわけです。

ぜひ、高校受験を目指すに当たって、中2生も中3生も、この夏真剣にご家庭で話し合われてみては如何でしょうか。

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【監修者】 宮川涼
プロフィール 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員。元MENSA会員。早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。一橋大学大学院にてイギリス史の研究も行っている。

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ryomiyagawa
早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。
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