【3分でわかる要約】高校生のみなさんへ
① 立教の総合型選抜の主力は「自由選抜入試」です。 12学部すべてで実施され、学部・学科によって要件がまったく違います。
② 併願できます。 要項のFAQにこうあります。「他大学との併願は妨げませんが、立教大学での勉学に強い意欲を持っていることが重要です」。専願ではありません。
③ 評定が要らない学部があります。 経済学部・社会学部・異文化コミュニケーション学部(方式A)の出願条件には、評定平均値の項目そのものがありません。代わりに英語資格・検定試験のスコアが条件です。
④ 評定が要る学部は3.5〜4.5と幅があります。 スポーツウエルネス学部3.5/文学部・法学部・理学部・観光学部・コミュニティ福祉学部・環境学部3.8/文学部教育学科・英米文学専修4.0/文学部史学科の一部条件や理学部の指定科目は4.5。
⑤ 英語の基準は英検スコアで1,700〜2,400と大きく開きます。 経営学部経営学科の資格Ⅰが1,700、経済・社会・文学部の多くが1,950、経営国際・現代心理・コミュニティ福祉などが2,300、経営学科資格Ⅲと異文化(通訳翻訳)が2,400。級の合否ではなくCSEスコアです。
⑥ 2次試験の中身が学部で全然違います。 面接だけの学部(法・環境・経営)、小論文+面接(文・現代心理・理・異文化・観光)、総合科目+面接(経済)、プレゼン+質疑(コミュニティ福祉・社会)、2日間(スポーツウエルネス)。
⑦ 出願は9月1日〜10日、書類は9月11日必着です。 そして出願資格事前審査が必要な人は7月31日必着。夏休み前に動く必要があります。
⑧ アスリート選抜入試は、7学科まで出願できます。 しかも複数学部にまたがってよく、自由選抜入試や一般選抜との併願も可能。評定は第2学年末までで3.5以上。
⑨ 選考料は35,000円+サービス利用料1,100円です。
この記事について
本記事は、立教大学が公開している2027年度の各入学試験要項PDFの原本にあたって作成しています。自由選抜入試、国際コース選抜入試、アスリート選抜入試の要項本文から数値を転記しました。
一次情報で確認できなかった項目には「要確認」と明記し、出典を示します。推測で埋めることはしません。
1. 立教の入試——一般選抜・指定校推薦以外の全方式
立教大学が2027年度に実施する入試のうち、一般選抜(一般入試・大学入学共通テスト利用入試)と指定校推薦を除くと、次のようになります。
| 方式 | 対象 | 一般の高校生が出願できるか |
|---|---|---|
| 自由選抜入試 | 全12学部 | できる(本記事の中心) |
| 国際コース選抜入試 | 法学部国際ビジネス法学科グローバルコースほか | できる |
| アスリート選抜入試 | 全12学部 | できる(競技実績が必要) |
| 帰国生入試 | — | 該当者のみ |
| 外国人留学生入試 | — | 該当者のみ |
| 社会人入試 | — | 該当者のみ |
| 学校長推薦による募集制度〔NEXUSプログラム〕 | — | できない(本学と協定を締結した海外高校対象。公募制ではない) |
| 学校長推薦による募集制度〔PEACEプログラム〕 | — | できない(同上) |
| 関係校推薦入学 | 立教関係校 | 該当校のみ |
| 3年次編入学試験/学内転部・転科試験 | 在学生・大学卒業者 | 該当者のみ |
※NEXUS・PEACEの各要項PDFは閲覧用パスワードが設定されており、本記事では本文を確認できていません(要確認/出典:立教大学 入学試験要項ページ https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/undergraduate/guidelines/ )。
つまり、一般の高校生が挑めるのは「自由選抜入試」「国際コース選抜入試」「アスリート選抜入試」の3つです。
2. 自由選抜入試——立教の主力方式
2-1. 共通の構造
出願条件は学部ごとに定められていますが、骨格は共通しています。
- 学歴要件(高等学校卒業または2027年3月卒業見込み、12年の学校教育修了、学校教育法施行規則第150条該当のいずれか)
- その学部での勉学に強い意欲を持つ者
- 評定平均値の条件(学部により設定なし)
- 英語資格・検定試験のスコア(学部により基準が異なる)
そして併願について、要項のFAQはこう答えています。
自由選抜入試は他大学との併願(について)——他大学との併願は妨げませんが、立教大学での勉学に強い意欲を持っていることが重要です。
専願ではありません。これは成蹊(専願)や慶應の多くの方式(専願)と大きく違う点です。
2-2. 選考の流れと日程
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 出願資格事前審査(該当者) | 2026年7月31日(金)必着 |
| Web出願期間 | 2026年9月1日(火)〜9月10日(木) |
| 選考料納入 | 2026年9月1日(火)10:00〜9月10日(木)23:59(日本時間) |
| 書類送付締切日 | 2026年9月11日(金)(日本国内は郵便局消印有効、日本国外は必着) |
| 第1次選考 | 書類選考 |
| 第2次選考 | 学部により内容・日程が異なる(後述) |
選考料:35,000円(選考料のほかに、1回の出願登録につきサービス利用料1,100円が必要)。
第1次選考(書類選考)では、要項によれば「提出された書類に基づき、高等学校での学業成績、課外活動などの実績、専攻分野に関連する実績・資格・能力、志望理由などを総合的に評価します」。
2-3. 学部・学科別の要件一覧
以下は2027年度の各学部要項から転記したものです。英語は実用英語技能検定(英検)のCSEスコアで示しています(実際にはケンブリッジ英語検定・GTEC・IELTS・TEAP・TOEFL iBTなどからも選べます)。
| 学部 | 学科・専修 | 募集人員 | 評定平均値 | 英検スコア |
|---|---|---|---|---|
| 文学部 | キリスト教学科(方式Ⅰ) | 若干名 | 3.8以上 | 1,950以上 |
| 文学部 | キリスト教学科(方式Ⅱ) | 若干名 | 3.8以上 | 2,125以上 |
| 文学部 | 文学科 日本文学専修 | 若干名 | 3.8以上(+国語4.0以上) | 1,950以上 |
| 文学部 | 文学科 文芸・思想専修 | 若干名 | 3.8以上(+国語4.0以上) | 1,950以上 |
| 文学部 | 文学科 英米文学専修 | 10名程度 | 4.0以上 | 2,300以上 |
| 文学部 | 文学科 ドイツ文学専修 | 若干名 | 要項で確認 | — |
| 文学部 | 文学科 フランス文学専修 | 若干名 | 要項で確認 | — |
| 文学部 | 史学科 | 10名程度 | 3.8以上(条件により探究科目4.5以上) | 2,067以上 |
| 文学部 | 教育学科 | 若干名 | 4.0以上 | 要項で確認 |
| 経済学部 | 経済学科/会計ファイナンス学科/経済政策学科 | 各20名程度 | 条件なし | 1,950以上 |
| 経営学部 | 経営学科(方式A 資格Ⅰ) | 10名程度 | 3.8以上 | 1,700以上 |
| 経営学部 | 経営学科(方式A 資格Ⅱ) | 10名程度 | 4.0以上 | 1,950以上 |
| 経営学部 | 経営学科(方式A 資格Ⅲ) | 20名程度 | 4.0以上 | 2,400以上 |
| 経営学部 | 経営学科(方式B) | 若干名 | 要項で確認 | 2,300以上 |
| 経営学部 | 国際経営学科(方式A 資格Ⅱ) | 10名程度 | 4.0以上 | 2,300以上 |
| 経営学部 | 国際経営学科(方式A 資格Ⅲ) | 20名程度 | 4.0以上 | 2,400以上 |
| 経営学部 | 国際経営学科(方式B) | 若干名 | 要項で確認 | 2,300以上 |
| 理学部 | 数学科/物理学科/化学科/生命理学科 | 各12名程度 | 3.8以上(指定科目4.5以上の条件あり) | 要項で確認 |
| 社会学部 | 社会学科/現代文化学科/メディア社会学科 | 各5名程度 | 条件なし | 1,950以上 |
| 法学部 | 法学科/政治学科/国際ビジネス法学科 | 各8名程度 | 3.8以上 | 要項で確認 |
| 観光学部 | 観光学科/交流文化学科 | 各9名程度 | 3.8以上 | 1,950以上 |
| コミュニティ福祉学部 | コミュニティ政策学科 | 15名程度 | 3.8以上 | 2,300以上 |
| コミュニティ福祉学部 | 福祉学科 | 8名程度 | 3.8以上 | 2,300以上 |
| 現代心理学部 | 心理学科 | 10名程度 | 3.5以上 | 2,300以上 |
| 現代心理学部 | 映像身体学科 | 20名程度 | 3.5以上 | 要項で確認 |
| スポーツウエルネス学部 | スポーツウエルネス学科 | 30名程度 | 3.5以上 | 要項で確認 |
| 環境学部 | 環境学科 | 30名程度 | 3.8以上 | 要項で確認 |
| 異文化コミュニケーション学部 | 異文化コミュニケーション学科(方式A) | 15名程度 | 条件なし | 2,300以上 |
| 異文化コミュニケーション学部 | 同(方式B 資格Ⅰ 通訳翻訳) | 5名程度 | 要項で確認 | 2,400以上 |
| 異文化コミュニケーション学部 | 同(方式B 資格Ⅱ 英語教育) | 5名程度 | 要項で確認 | 2,300以上 |
| 異文化コミュニケーション学部 | 同(方式B 資格Ⅲ 日本語教育) | 5名程度 | 要項で確認 | 2,160以上 |
| 異文化コミュニケーション学部 | 同(方式B 資格Ⅳ 国際協力) | 5名程度 | 要項で確認 | 2,160以上 |
※「要項で確認」と記した箇所は、当塾が要項本文から確定できなかった項目です。出願前に必ずご自身で要項をご確認ください。
2-4. この表の読み方——5つのポイント
ポイント1:評定が要らない学部が3つあります。 経済学部・社会学部・異文化コミュニケーション学部(方式A)の出願条件は「1.学歴 2.勉学の意欲 3.英語資格・検定試験のスコア」の3つだけで、評定平均値の項目そのものがありません。評定に自信がない生徒にとって、立教は現実的な選択肢になります。
ポイント2:経営学部の評定は、学歴条項に埋め込まれています。 要項の書き方が独特で、「2026年4月から2027年3月までに高等学校を卒業する者で、高等学校第3学年第1学期までの全体の評定平均値が 資格Ⅰ については3.8以上のもの。資格Ⅱ および 資格Ⅲ については4.0以上のもの」という形です。資格の選び方で必要な評定が変わります。読み飛ばしやすい箇所です。
ポイント3:英検1,700という低い入口があります。 経営学部経営学科の方式A・資格Ⅰは英検CSE1,700以上(かつ評定3.8以上)。これは立教の自由選抜で最も低い英語基準です。一方、同じ経営学科でも資格Ⅲは2,400。同じ学科の中で700点差があります。
ポイント4:文学部は教科別の上乗せがあります。 日本文学専修と文芸・思想専修は全体3.8に加えて国語4.0以上。史学科は条件により世界史探究・日本史探究・地理探究のいずれかを3単位以上修得し、その評定平均値が4.5以上という条件が用意されています。
ポイント5:理学部にも指定科目の条件があります。 全体3.8以上に加え、「高等学校等第3学年第1学期までに履修している指定科目の評定平均値が4.5以上」というルートがあります。
3. 学部で違う「2次試験」——ここが最大の分岐
自由選抜入試の第2次選考は、学部ごとに内容がまったく違います。同じ入試名でも、準備することが別物です。
| 学部 | 第2次選考の内容 |
|---|---|
| 法学部 | 面接のみ 10:30〜 |
| 環境学部 | 面接のみ 10:30〜 |
| 経営学部 | 面接のみ 10:30〜 |
| 文学部 | 小論文 10:00〜11:15(キリスト教学科はキリスト教学の諸領域に基づくテーマ)+面接 13:00〜 |
| 現代心理学部 | 小論文 10:00〜11:30+面接 13:00〜 |
| 理学部 | 小論文 10:00〜11:30(主に科学の基礎)+面接 13:00〜 |
| 異文化コミュニケーション学部 | 小論文 10:00〜11:30+面接 13:00〜 |
| 観光学部 | 小論文 10:00〜11:30+面接 13:00〜 |
| 経済学部 | 総合科目 10:00〜11:30(主に現代の政治や経済に関する知識や関心、基礎的な数学的分析能力)+面接 13:00〜 |
| コミュニティ福祉学部 | 面接 10:30〜。提出したプレゼンテーション資料を用いて口頭発表7分+質疑応答13分(提出書類のコピーの持ち込み可、追加資料の持ち込み不可) |
| 社会学部 | 小論文 10:00〜11:30+面接 13:00〜。提出した自由研究成果物を用いて口頭発表5分+質疑応答10分(提出書類コピー持込可、追加資料不可) |
| スポーツウエルネス学部 | 2日間。1日目 小論文 10:00〜11:30、個別面接 13:00〜/2日目 面接 10:30〜(プレゼンテーション・グループディスカッション。詳細は試験当日発表) |
この表が、立教対策の設計図です。
3-1. 面接だけの学部(法・環境・経営)
小論文がないぶん、書類と面接ですべてが決まります。志望理由書の完成度が直接効く。そして面接は10:30開始で、それ1本です。逃げ場がありません。
3-2. 小論文のある学部
文学部・現代心理学部・理学部・異文化コミュニケーション学部・観光学部・社会学部は小論文があります。理学部は「主に科学の基礎」と範囲が明示されているので、対策の方向が定まります。
3-3. 経済学部の「総合科目」は小論文ではない
経済学部だけ科目名が違います。「主に現代の政治や経済に関する知識や関心、基礎的な数学的分析能力」を問う総合科目。数学的分析能力が明記されている点が重要で、文章を書く練習だけでは足りません。グラフ・統計・簡単な計算に慣れておく必要があります。
3-4. プレゼンのある学部(コミュニティ福祉・社会)
コミュニティ福祉学部は口頭発表7分+質疑13分。社会学部は小論文と面接に加えて、自由研究成果物を用いた発表5分+質疑10分。
どちらも「提出した資料・成果物を用いて」という条件が付いています。つまり出願時に提出したものが、そのまま発表材料になります。出願書類を作る段階から、発表することを前提に設計してください。そして追加資料の持ち込みは不可。当日になって資料を足すことはできません。
社会学部の「自由研究成果物」は、高校での探究活動をそのまま持ち込める枠です。高2の探究のテーマ設定が、そのまま出願の質を決めます。
3-5. スポーツウエルネス学部は2日間
1日目に小論文と個別面接、2日目にプレゼンテーションとグループディスカッション。しかも2日目の詳細は試験当日発表。準備しきれない部分が残る設計です。グループディスカッションに日頃から慣れておくことが、唯一の対策になります。
4. 国際コース選抜入試——英語で受ける2次試験
4-1. 概要
法学部国際ビジネス法学科グローバルコースなどで実施されます。募集人員は15名程度。
出願資格
- 評定平均値3.8以上(第3学年第1学期までの全体。ただし出願条件1(a)に該当しない者は評定の条件を設けない)
- 英語資格・検定試験:ケンブリッジ英語検定167点以上/英検2,400点以上/GTEC 1,247点以上/IELTS 6.0以上/TEAP 332点以上/TOEFL iBT 80点以上(2026年1月21日より前に受験の場合)など
自由選抜入試より英語の要求が明確に高い(英検2,400、IELTS 6.0、TOEFL iBT 80)。
4-2. 第2次選考——英語の講義を聴いて英作文
要項の記述が具体的です。
第2次選考:面接試験、11月15日(日)10:30〜。グローバル化した現代社会の問題を扱った英語課題文の講読および英語による講義の聴講を踏まえ、英作文を課し、その後、集団面接試験を実施します。試験会場:立教大学池袋キャンパス。
英語の文章を読み、英語の講義を聴き、英語で書き、そして集団面接。これは事実上の英語運用能力試験です。英検2,400を持っていても、「聴いて書く」訓練をしていなければ通りません。
4-3. 併願の制限
出願は1学科に限ります。国際コース選抜入試内および帰国生入試との併願はできません。
自由選抜入試との併願可否については、要項の該当箇所をご確認ください(要確認)。
4-4. 日程
- 出願資格事前審査:2026年7月31日(金)必着(該当者)
- Web出願期間:2026年9月1日(火)〜9月10日(木)
- 書類送付締切日:2026年9月11日(金)
- 受験票取得:2026年10月13日(火)10:00から
- 第2次選考:2026年11月15日(日)10:30〜 池袋キャンパス
5. アスリート選抜入試——7学科まで出願できる
5-1. 立教で最も併願自由な方式
アスリート選抜入試には、他の入試にない特徴があります。
7学科(専修)まで出願できます(複数学部にまたがって出願できます)。複数学科(専修)に出願した場合は、本学にて第2次選考の受験学部・学科(専修)を1つに決定し、第1次選考合格者発表時に通知します。出願後の学部・学科(専修)の変更は認めません。
そして他方式との併願も明示的に認められています。
アスリート選抜入試に出願した者でも、自由選抜入試、一般選抜(一般入試および大学入学共通テスト利用入試)等他の入試への出願も可能です。
7学科まで出願でき、しかも自由選抜とも一般選抜とも併願できる。立教のなかで最も自由度の高い方式です。
5-2. 出願条件
対象は全12学部(文・経済・経営・理・社会・法・観光・コミュニティ福祉・現代心理・スポーツウエルネス・環境・異文化コミュニケーション)、各学科(専修)とも若干名。
評定:高等学校第2学年末までの全体の評定平均値が3.5以上。自由選抜入試が「第3学年第1学期まで」であるのに対し、アスリート選抜は第2学年末までが対象期間です。高3の成績は関係しません。
英語:ケンブリッジ英語検定/英検/GTEC/IELTS(Academic Module)/TEAP/TOEFL iBT のいずれかを受験し、スコアを提出できる者。※成績は4技能(Reading、Listening、Writing、Speaking)スコアのみ有効。
ここが重要です。「スコアを提出できる者」であって、基準点が示されていません。自由選抜入試が英検1,700〜2,400という明確な基準を設けているのに対し、アスリート選抜は受験して4技能スコアを持っていればよい、という書き方になっています(要確認:基準点の有無は要項の該当箇所でご確認ください)。
競技実績:募集競技種目において、高等学校等在学中の競技実績が要項の定める(a)〜(d)のいずれかに該当すること((a)にはオリンピック関連の記載があります)。
5-3. 選考
- 第1次選考:書類選考。「提出された書類に基づき、高等学校での競技実績、学業成績、志望理由などを総合的に評価して選考します」
- 第2次選考:試験日 10月4日(日)、筆記試験 小論文 13:00〜14:00、面接試験 14:30〜
評価されるのは「第2次選考の受験を許可された学部・学科(専修)での勉学への意欲・資質、スポーツ活動などを通して培われた能力、入学後の勉学に必要な基礎的な学力など」。競技実績だけでは通らない設計です。
5-4. 日程
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 出願資格事前審査 | 2026年7月(該当者) |
| Web出願期間 | 2026年9月1日(火)〜9月3日(木) |
| 選考料納入 | 2026年9月1日(火)10:00〜9月3日(木)23:59 |
| 書類送付締切日 | 2026年9月4日(金)(日本国内は消印有効、日本国外は9月7日必着) |
| 第2次選考 | 2026年10月4日(日) |
出願期間が3日間しかありません。自由選抜入試(9月1日〜10日)より短い。
6. 書類で何を書くか
6-1. 第1次選考で見られる4つの要素
自由選抜入試の第1次選考について、要項はこう書いています。
提出された書類に基づき、高等学校での学業成績、課外活動などの実績、専攻分野に関連する実績・資格・能力、志望理由などを総合的に評価します。
4つの要素が並んでいます。①学業成績 ②課外活動の実績 ③専攻分野に関連する実績・資格・能力 ④志望理由。
③に注目してください。「専攻分野に関連する」と限定されています。志望学科と無関係な実績は、ここでは効きません。理学部を志望するなら科学に関わる実績、社会学部なら社会調査に関わる活動、というように接続が要ります。
6-2. 「アドミッションポリシーに共感しました」は書かない
どの大学でも同じですが、共感の表明は志望理由になりません。書くべきは自分の側にある具体的な問いです。
6-3. 原体験を、学問領域へ接続する
強い志望理由書には必ず原体験があります。ただし体験を書くだけでは作文で終わります。そこから一般化し、学問的なテーマへ昇華させる階段を上ってください。
「自分の身のまわりでこういうことが起きた」→「これは◯◯という構造の問題ではないか」→「その構造は◯◯学でこう論じられている」→「しかしまだ論じられていない部分がある」。
社会学部の「自由研究成果物」は、この階段をそのまま形にしたものです。そして2次選考で5分間発表することになります。
6-4. 先行研究とリサーチギャップ、そして自分のRQ
ここまで書ける受験生はほとんどいません。だから差がつきます。志望学科の教員がどんな研究をしているかを、CiNiiやJ-STAGEで調べてください。「ここまでは分かっている。しかしここは分かっていない」というリサーチギャップを見つけ、「だから私はこれを問いたい」というRQ(リサーチクエスチョン)を立てる。
特にコミュニティ福祉学部と社会学部は、発表と質疑で20分・15分を使います。浅い内容では持ちません。
6-5. 生成AIで書いたものは、面接で崩れる
立教は全学部で面接を課します。法学部・環境学部・経営学部に至っては面接だけです。書いたものと本人が乖離していれば、その場で分かります。
6-6. 提出資料は、当日の持ち物になる
コミュニティ福祉学部と社会学部は「提出したプレゼンテーション資料/自由研究成果物を用いて」発表します。そして追加資料の持ち込みは不可、提出書類のコピーの持ち込みは可。
つまり、出願時に提出したものが試験当日の唯一の武器です。出願書類を「提出して終わり」と考えると、2次で詰みます。
6-0. 英語資格・検定試験——立教のルールは細かい
立教は英語の扱いが最も細かく規定されています。ここを外すと、スコアを持っていても出願できません。
6-0-1. 使える試験と、同一基準での換算
各学部の基準は、複数の試験で並列に示されています。経済学部を例にとると、次のいずれかです。
| 試験 | 経済学部の基準 | 経営学科 資格Ⅰの基準 |
|---|---|---|
| ケンブリッジ英語検定 | 140点以上 | 120点以上 |
| 実用英語技能検定[英検] | 1,950点以上 | 1,700点以上 |
| GTEC | 930点以上 | 930点以上 |
| IELTS(Academic Module) | オーバーオール・バンド・スコア4.0以上 | 4.0以上 |
| TEAP | 225点以上 | 135点以上 |
| TOEFL iBT | 42点以上(2026年1月21日より前に受験)/Overall Score 3.0以上(同日以降) | 同左 |
| TOEIC L&R+S&W×2.5 | 合算1,150点以上(IPテスト不可) | 合算625点以上(IPテスト不可) |
英検とTEAPで差が大きい点に注目してください。経済学部と経営学科資格Ⅰを比べると、英検は1,950と1,700で250点差、TEAPは225と135で90点差です。持っている試験の種類によって、有利な学部が変わります。手持ちのスコアを全種類の基準に当てはめて、出せる学部を洗い出してください。
6-0-2. 立教が定める共通ルール——ここで落ちる
要項の107〜110頁に共通注意が書かれています。重要なものを挙げます。
- 4技能(Reading、Listening、Writing、Speaking)スコアのみ有効。2技能や3技能の結果は使えません。
- 出願期間の初日から遡って2年以内に受験したものを有効とする。要項の別の箇所では「2024年9月2日以降に受験し取得した4技能スコアに限る」とも記載されています。
- 自宅受験が可能な試験方式のスコアは利用できません。
- 異なる実施回の各技能のスコアを組み合わせることはできません。ただし英検の一次試験免除者は、二次試験受験時に申請した一次試験受験回のスコアとの組み合わせを認めます(この場合、二次試験を出願期間の初日から遡って2年以内に受験したものを有効とする)。
- IELTSとTOEFLは、Web出願前に試験実施団体へのスコア直送の依頼を完了させること。
- 英検は従来型・S-CBT・S-Interviewが有効。英検IBA・英検プレテストは利用不可。
- 条件を満たせば各級の合格・不合格に関わらず出願可能ですが、二次試験の受験が必要です。
最後の一行が決定的です。立教は級の合否を問いませんが、英検の二次試験(面接)を受けていることが条件です。一次試験だけ受けてCSEスコアが基準に届いていても、二次を受けていなければ使えません。ここは早稲田・成城の「合否不問」とも微妙に違う、立教独自のルールです。
IELTS・TOEFLの直送依頼を「Web出願前に」完了させるという条件も見落としやすい。出願直前に気づいても間に合いません。
6-0-3. 提出書類と出願実務
社会学部を例にとると、提出書類は次のとおりです。
- 入学志願票
- 志望理由書(本学所定書式、2,000字程度)
- 調査書
- 自由研究
- 英語資格・検定試験の証明書
志望理由書が2,000字程度という分量は、私立大学の総合型選抜としてはかなり多い。原稿用紙5枚分です。内容の密度がないと持ちません。
証明書の形式も細かく指定されています。
- ケンブリッジ:Certificate/Statement of Results/所定Web印刷(LinguaskillはTest ReportまたはCertificate)
- 英検:合格証明書・合格証書・CSEスコア証明書・個人成績表・所定Web印刷等のいずれか
- GTEC:CBTのOFFICIAL SCORE CERTIFICATE/所定マイページ印刷、検定版の指定Web画面印刷
- TEAP:成績表または成績確認画面印刷
- IELTS:Test Report FormまたはeTRFの印刷と、電子送信依頼完了の証明の両方
- TOEFL:Test Taker Score ReportまたはそのPDF印刷と、直送依頼完了の証明の両方
これらの証明書はコピー可とされています。
出願資格事前審査の対象者は、さらに次を提出します。学歴調書、高等学校の成績証明書および卒業(見込)証明書、高等学校の学校案内(資料がない場合は学校作成のSchool Profile Form)。理学部はさらに、履修した理系科目の内容を説明する資料が必要です。
事前審査の締切は2026年7月31日(金)必着。該当するかどうかの判定を、6月中には済ませてください。
6-0-4. 学部別・もう一段深く
文学部——教科別評定と「探究4.5」ルート
文学部は学科・専修ごとに条件が細かく分かれます。
キリスト教学科は方式Ⅰと方式Ⅱがあり、評定はどちらも3.8以上ですが、英検は方式Ⅰが1,950、方式Ⅱが2,125。英語が強いなら方式Ⅱという設計です。
日本文学専修・文芸・思想専修は、全体3.8以上に加えて国語の評定平均値が4.0以上。国語だけ別枠で見られます。
史学科は全体3.8以上に加え、条件により世界史探究・日本史探究・地理探究のいずれかを3単位以上修得し、その評定平均値が4.5以上というルートが用意されています。4.5は高い。ただし裏を返せば、探究科目に特化して4.5を取れば、他の条件を補える設計です。
英米文学専修は全体4.0以上かつ英検2,300以上。文学部のなかで最も要求が高い。
経営学部——資格の選び方で必要な評定が変わる
経営学部は方式A(資格Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)と方式Bに分かれ、資格の選択が評定要件と連動します。
- 資格Ⅰ:評定3.8以上+英検1,700以上(募集10名程度)
- 資格Ⅱ:評定4.0以上+英検1,950以上(募集10名程度)
- 資格Ⅲ:評定4.0以上+英検2,400以上(募集20名程度)
資格Ⅲの募集が20名と最も多い。英語が強い受験生に枠を厚く配分している、と読めます。逆に資格Ⅰは評定3.8・英検1,700という最も入りやすい入口で、募集10名程度。
国際経営学科は資格Ⅱまたは資格Ⅲのみ(資格Ⅰでは出願できません)。
社会学部——「自由研究」が主役
社会学部は評定の条件がありません。英検1,950以上を満たせば出願できます。そのかわり、提出書類に「自由研究」があり、2次選考ではその自由研究成果物を用いて5分間発表し、10分間の質疑応答を受けます。加えて小論文(10:00〜11:30)と面接(13:00〜)。
社会学部志望者にとって、高2の探究活動が事実上の入試科目です。テーマ設定、調査、分析、成果物の作成——これを1年かけて育てる必要があります。
コミュニティ福祉学部——発表7分・質疑13分
コミュニティ福祉学部は2次選考が面接10:30〜のみですが、その中身が「提出したプレゼンテーション資料を用いて口頭発表7分、質疑応答13分」です。質疑のほうが長い。
7分で話せることは限られます。質疑13分で何を引き出させるかを設計するのが正しい準備です。発表で全部言い切らず、掘り下げ余地を残しておく。
コミュニティ政策学科15名程度、福祉学科8名程度。どちらも評定3.8以上、英検2,300以上。
経済学部——「総合科目」は数学が要る
経済学部の2次は総合科目 10:00〜11:30。要項は内容を「主に現代の政治や経済に関する知識や関心、基礎的な数学的分析能力」と書いています。
「基礎的な数学的分析能力」が明記されているので、文章を書く練習だけでは足りません。グラフの読み取り、割合や変化率の計算、簡単な統計——このあたりを扱えるようにしておく必要があります。経済学部は評定条件がなく英検1,950で出願できるぶん、2次で学力が測られる設計です。
スポーツウエルネス学部——2日間で最も長い
評定3.5以上と立教で最も低い水準ですが、2次選考は2日間。
- 1日目:小論文 10:00〜11:30、個別面接 13:00〜
- 2日目:面接 10:30〜(プレゼンテーション・グループディスカッション。詳細は試験当日発表)
2日目の詳細が当日発表というのは珍しい。準備しきれない部分が残るので、グループディスカッションに日頃から慣れておく以外に対策がありません。募集30名程度と枠は大きい。
7. どの学部・方式を選ぶか
第一に、評定で振り分ける。
| 現在の評定 | 出願できる学部(自由選抜) |
|---|---|
| 評定に自信がない | 経済学部・社会学部・異文化コミュニケーション学部(方式A)(評定条件なし。英語スコアで勝負) |
| 3.5以上 | 上記+現代心理学部・スポーツウエルネス学部 |
| 3.8以上 | 上記+文学部(一部)・法学部・理学部・観光学部・コミュニティ福祉学部・環境学部・経営学部(資格Ⅰ) |
| 4.0以上 | 上記+文学部英米文学専修・教育学科・経営学部(資格Ⅱ・Ⅲ) |
第二に、英語で振り分ける。英検CSEで1,700(経営・資格Ⅰ)→1,950(経済・社会・文学部の多く・観光)→2,067(史学科)→2,125(キリスト教学科方式Ⅱ)→2,160(異文化・日本語教育/国際協力)→2,300(英米文学・現代心理・コミュニティ福祉・経営国際・異文化方式A)→2,400(経営資格Ⅲ・異文化通訳翻訳)→国際コース選抜は2,400。
自分のスコアで出せる学部を、この順で洗い出してください。
第三に、2次試験の型で選ぶ。
- 面接だけで勝負したい → 法学部・環境学部・経営学部
- 書くのが得意 → 文学部・現代心理学部・異文化コミュニケーション学部・観光学部
- 科学の基礎が得意 → 理学部
- 数字とグラフが得意 → 経済学部(総合科目)
- 発表が得意 → コミュニティ福祉学部・社会学部
- 議論が得意 → スポーツウエルネス学部(2日目のグループディスカッション)
第四に、競技実績があるならアスリート選抜も併願する。7学科まで出せて、自由選抜とも一般選抜とも併願できます。
8. 他大学との併願設計
立教は他大学との併願を妨げない方式です。この性質を使って、受験全体を組み立てられます。
専願の大学と組み合わせるときは注意。 成蹊大学の総合型選抜(自己推薦型)は「合格した場合は、必ず本学に入学する者」が出願資格です。農学部系を含む明治大学の一部方式も「専願」を明記しています。立教と専願校の両方に合格した場合、どちらかの約束を破ることになります。出願前に整理してください。
併願自由な大学とは組みやすい。 成城大学(公式FAQで他大学との併願可と明記)、國學院大學(要項に「他大学や試験日の異なる他の試験制度との併願が可能」)、早稲田大学の社会科学部全国自己推薦(「他大学・他学部との併願、本学部一般選抜などとの併願を妨げることは一切ありません」)などとは、そのまま組み合わせられます。
日程の重なりに注意。 立教の自由選抜は9月1日〜10日出願で書類締切9月11日。早稲田の地域探究・貢献入試は9月1日〜10日、社会科学部全国自己推薦も9月上旬。9月前半に出願が集中します。書類を同時並行で仕上げる必要があります。
9. 時期別ロードマップ
高校1〜2年生
立教は評定の対象期間が第3学年第1学期まで(アスリート選抜は第2学年末まで)。したがって高1・高2の成績がそのまま効きます。3.5・3.8・4.0という刻みを意識してください。
そして英語のCSEスコアを積むこと。立教は級の合否ではなくCSEスコアで判定します。1,700から2,400まで700点の幅があり、スコアが上がるほど出願できる学部が増えます。落ちてもスコアは残るので、受け続ける価値があります。
社会学部を考えるなら、高2の探究活動のテーマ設定が決定的です。「自由研究成果物」として提出し、2次で5分発表することになります。1年かけて育てられるテーマを選んでください。
高校3年生 4〜6月
志望学部を2つまでに絞り、要項を自分で読む。出願資格事前審査が必要かどうかを、この時期に判定してください。該当する場合の締切は7月31日必着です。
7月
事前審査の締切(7月31日)。並行して志望理由書の初稿を書く。コミュニティ福祉学部・社会学部志望なら、発表資料・成果物の制作を開始。
8月
書類を完成させる。出願は9月1日からで、書類締切は9月11日(アスリート選抜は9月4日)。夏休み中に仕上がっていなければ間に合いません。第三者のレビューを2人以上から受けてください。
9月〜10月
出願。アスリート選抜は10月4日に2次選考。自由選抜の2次に向けて、学部ごとの型(小論文/総合科目/プレゼン/面接)に合わせた対策を進める。
11月
自由選抜・国際コース選抜の2次選考。並行して一般選抜の学力対策を継続します。立教は併願を妨げないので、総合型が不合格でも道は残ります。
10. よくある誤解
誤解1「立教の総合型は専願」——違います。要項のFAQに「他大学との併願は妨げません」と明記されています。
誤解2「評定がないと出せない」——経済学部・社会学部・異文化コミュニケーション学部(方式A)には評定の条件がありません。
誤解3「英検に合格していないと使えない」——立教はCSEスコアで判定します。級の合否ではありません。
誤解4「総合型だから学力は関係ない」——文学部・現代心理・理学部・異文化・観光・社会学部は小論文、経済学部は総合科目(数学的分析能力を含む)、アスリート選抜も小論文を課します。
誤解5「2次は全学部同じ」——まったく違います。面接だけの学部から、2日間かけてプレゼンとグループディスカッションを行う学部まであります。
誤解6「出願書類は出したら終わり」——コミュニティ福祉学部と社会学部は、提出した資料を使って当日発表します。追加資料の持ち込みは不可です。
誤解7「アスリート選抜は1学科しか出せない」——7学科(専修)まで、複数学部にまたがって出願できます。
10-2. 小論文をどう準備するか——立教の型に合わせて
立教の2次で小論文を課すのは、文学部・現代心理学部・理学部・異文化コミュニケーション学部・観光学部・社会学部・スポーツウエルネス学部、そしてアスリート選抜入試です。試験時間は60分(文学部)から90分(多くの学部)。
出題の性格を、学部ごとに読む
要項が範囲を明示している学部があります。文学部キリスト教学科は「キリスト教学の諸領域に基づくテーマ」、理学部は「主に科学の基礎」。ここは対策の方向が定まります。
一方、多くの学部は「小論文」としか書かれていません。その場合、その学部の学問が何を問う学問なのかから逆算するのが正攻法です。社会学部なら「社会現象をどう記述し説明するか」、観光学部なら「移動と交流が地域に何をもたらすか」、現代心理学部なら「人の心と行動をどう捉えるか」。
90分で書くための型
90分あれば、次の配分が現実的です。
- 問題文を読み、問われていることを一文で書く(5分)——ここを飛ばすと的外れになります
- 自分の立場を決め、理由を3つ書き出す(10分)
- 反対の立場の言い分を1つ書き出す(5分)——これがあると論が厚くなります
- 構成メモを作る(10分)
- 書く(50分)
- 読み返す(10分)
3を飛ばさないでください。自分の立場だけを述べた小論文は、どこかで独りよがりになります。反対の立場を一度引き受けたうえで、それでもこう考える、と書けるかどうかで評価が変わります。
練習の頻度
週1本、90分で書く。書いたら必ず第三者に読んでもらう。自分では気づけない飛躍が、必ずあります。4月から始めれば、10月までに約25本書けます。
10-3. 面接で何を聞かれるか——立教の構造から逆算する
立教は全学部・全方式で面接があります。法学部・環境学部・経営学部に至っては面接だけです。
第1次選考で評価されるのは「高等学校での学業成績、課外活動などの実績、専攻分野に関連する実績・資格・能力、志望理由など」。面接はこの延長線上にあります。
聞かれることは、書いたことの深掘り
志望理由書に書いたことが起点になります。だから書いた内容をすべて口頭で説明できる状態にしておく必要があります。2,000字書いたなら、2,000字分の背景を持っていなければなりません。
特に次の3つは、ほぼ確実に問われます。
- なぜこの学科なのか(他学部・他大学ではない理由)
- その関心はどこから来たのか(原体験)
- 入学後に何を学び、どう深めたいのか(学修計画)
「立教でなければならない理由」の作り方
出願条件に「本学◯◯学部での勉学に強い意欲を持つ者」と明記されている以上、ここは必ず見られます。
弱い答え:「自由な校風に惹かれました」「国際性に魅力を感じました」 強い答え:「◯◯先生の△△という研究に触れ、自分が持っている□□という問いを、この方法論で扱えると考えました」
後者を言うには、教員の研究を調べているしかありません。立教の教員情報は大学サイトで公開されています。CiNiiやJ-STAGEで論文を探せば、何を研究しているかが分かります。
発表がある学部は、質疑が本番
コミュニティ福祉学部(発表7分+質疑13分)と社会学部(発表5分+質疑10分)は、質疑のほうが長い。発表は質疑を呼び込むための設計図だと考えてください。
そして追加資料の持ち込みは不可。当日使えるのは、出願時に提出したものと、提出書類のコピーだけです。
10-4. 立教を「滑り止め」にできるか
よく受ける質問です。結論から言うと、自由選抜入試は滑り止めには向きません。
理由は3つあります。
第一に、出願が9月上旬で、書類の準備に数か月かかります。志望理由書2,000字、自由研究成果物、プレゼン資料。これらを「念のため」で作ることはできません。
第二に、2次試験が学部ごとに違い、専用の対策が要ります。経済学部の総合科目、理学部の科学の基礎、社会学部の自由研究発表。片手間では通りません。
第三に、第1次選考で「専攻分野に関連する実績・資格・能力」が見られます。志望学科と無関係な実績は効きません。
一方で、併願を妨げないという性質は最大限に使えます。立教を本気で狙いつつ、他大学の総合型にも出し、一般選抜の学力対策も続ける——これは矛盾しません。立教が「本命の一つ」であるなら、出す価値は十分にあります。
11. 生徒向けチェックリスト
- 立教は他大学と併願できる、と知っていますか
- 自分の評定(第3学年第1学期までの全体)の正確な数値を知っていますか
- 志望学部に評定条件があるか確認しましたか(経済・社会・異文化Aにはありません)
- 英検のCSEスコアを確認しましたか(級の合否ではありません)
- そのスコアで出せる学部を洗い出しましたか(1,700〜2,400の幅があります)
- 志望学部の2次試験の型を知っていますか(面接のみ/小論文/総合科目/プレゼン)
- 出願資格事前審査が必要ですか(該当するなら7月31日必着)
- コミュニティ福祉・社会学部志望なら、発表資料・成果物を作り始めましたか
- 出願は9月1日〜10日(アスリートは9月1日〜3日)だと知っていますか
- 志望学科の先生の論文を1本でも読みましたか
12. 最後に
立教大学の自由選抜入試は、12学部すべてで実施され、要件も2次試験も学部ごとにまったく違う入試です。評定を問わない学部があり、英検1,700で出せる枠があり、面接だけで決まる学部がある。一方で、2日間かけてプレゼンとグループディスカッションを行う学部もあります。
「立教の自由選抜」という一つのものは存在しません。自分が出せる学部を洗い出し、勝てる型を選ぶ——それが対策の全部です。そして立教は併願を妨げないので、挑戦のコストが低い。
各入試要項は立教大学の入学試験要項ページから入手できます。必ずご自身の目で、志望学部の要項を確認してください。本記事で「要項で確認」「要確認」と記した項目は、当塾が一次情報から確定できなかった箇所です。
そのうえで、どの学部に出すか、何をどう準備するか迷ったら、ご相談ください。
立教の自由選抜入試を、どの学部で戦うか——武蔵野個別指導塾
立教の自由選抜入試は12学部すべてで実施され、要件も2次試験も学部ごとに違います。評定を問わない学部があり、英検1,700で出せる枠があり、面接だけで決まる学部があり、2日間かけてプレゼンとグループディスカッションを行う学部もある。
そして立教は他大学との併願を妨げません。挑戦のコストが低い入試です。問題は「自分が出せる学部を正確に洗い出すこと」と「勝てる型を選ぶこと」。
当塾では、評定と英検CSEスコアの棚卸しから出願学部の選定、2,000字の志望理由書、社会学部の自由研究成果物やコミュニティ福祉学部のプレゼン資料の制作、学部別の小論文・総合科目対策、面接と質疑応答の実戦練習まで対応しています。
