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【中学国語 文法】動詞の活用を図解で総まとめ—五段・上一段・下一段・カ変・サ変と活用形|武蔵野個別指導塾

「切る」と「着る」を「ない」で見分ける例題と3枚の図で、動詞の5種類の活用と6つの活用形を整理します。音便・可能動詞・自他動詞・補助動詞まで、文の中で判断する手順を練習できます。
よくあるのは、通学電車の窓に映る自分の手元を見ながらノートを開き、「帰る」と「食べる」はどちらも「る」で終わるのに、なぜ活用の種類が違うのかと止まってしまう場面です。活用表の空欄なら埋められるのに、文の中の動詞を問われると、五段活用と連用形のどちらを答えればよいのか迷うこともあります。
この迷いは、覚えた言葉が少ないからとは限りません。「その動詞がどの変化の仲間に入るか」と「今の文ではどの形で使われているか」が、頭の中で重なっていることがあります。まずは、この2つの問いを分けるところから始めましょう。
「書く」を「書かない」「書きます」「書けば」と変えられれば、活用を調べる材料はすでに持っています。その変化を順番に並べ、後ろの語とのつながりを確かめると、用語を根拠つきで選べるようになります。音便などの形の変化と、自動詞・他動詞などの意味や働きによる区別も、同じ動詞を別の方向から調べるものとして整理していきます。
この単元で身につけること
- 動詞の基本形を取り出せるようにします。「読みました」から、動詞の部分と後ろに付く語を分け、辞書に載る形の「読む」へ戻します。
- 6つの活用形を、後ろに続く語や文中の働きで判断します。同じ「読む」でも、文を言い切る場合と名詞を修飾する場合を区別します。
- 5種類の活用を見分けます。「ない」を付けたときの形を手がかりにしながら、「来る」「する」の特別な変化を先に確かめます。
- 音便と可能動詞を説明できるようにします。「読んだ」の「読ん」がどの形か、「読める」がどの活用の仲間かを、元の動詞との関係から考えます。
- 自動詞・他動詞と補助動詞を文の中で見分けます。助詞1文字だけに頼らず、何が起こり、誰が何に働きかけているのか、動詞がどんな意味を添えているのかを読みます。
前の単元で学ぶ自立語と付属語、単語と文節の区別は、動詞だけを取り出して調べる土台になります。答えを書く前には、問われているものが「活用の種類」「活用形」「意味や働きの区別」のどれかを確認しましょう。
基本の考え方
動詞の活用形は、後ろとのつながりで決まります
動詞は、動作・作用・存在などを表し、単独で文節を作ることができる自立語で、活用する品詞です。「歩く」は動作、「光る」は作用、「ある」「いる」は存在を表す例です。人が意識してする動きだけを動詞と考えると、「ある」を見落としてしまいます。学校文法では、動詞は言い切りの形がウ段の音で終わることも特徴として整理します。
活用とは、語が文の中で使われるときに、後ろに続く語などに応じて形を変えることです。「書かない」「書きます」「書く」「書けば」は、別々の意味の動詞が集まったものではなく、「書く」という1つの動詞の形の違いです。その変化した形を活用形といい、次の6つに分けます。
| 活用形 | 代表的な使われ方 | 「書く」の形とつながり |
|---|---|---|
| 未然形 | 「ない」「う」などが付く | 書か+ない、書こ+う |
| 連用形 | 「ます」「た」「て」などが付く | 書き+ます、書い+た、書い+て |
| 終止形 | 文を言い切る | 書く。 |
| 連体形 | 体言を修飾する | 書く+人 |
| 仮定形 | 「ば」が付く | 書け+ば |
| 命令形 | 命令して言い切る | 書け。 |
表の「+」は、動詞の形と後ろに付く語の境目を示しています。「書かない」の全体が未然形なのではありません。動詞の部分である「書か」が未然形で、「ない」は助動詞です。「書けば」の活用形を書く問題でも、答えの動詞に「ば」を含めないようにします。
図1のように、1つの基本形から6つの活用形へ枝分かれさせると、活用形がその場の使い方を表す名前だと整理できます。図では代表の形を示し、「書こ」「書い」のような別の形は上の表で補っています。

「書く。」と「書く人」では、動詞の文字は同じでも働きが違います。前者は終止形、後者は連体形です。また、「書けば」の「書け」は仮定形で、命令の「書け。」とは区別します。見た目が同じなら同じ活用形、と決めずに、必ず前後を残したまま判断しましょう。
未然形という名前から「まだ起きていない動作」、連用形から「動作が続いている状態」といった意味だけを想像するのも危険です。「読まなかった」の「読ま」は過去のことを述べる文にあっても未然形です。活用形を選ぶときの直接の手がかりは、時の意味よりも語のつながりです。
活用の種類は、変化の仕方をまとめた名前です
活用の種類は、五段活用・上一段活用・下一段活用・カ行変格活用・サ行変格活用の5種類です。カ行変格活用はカ変、サ行変格活用はサ変ともいいます。「種類」は変化の仕方のグループ、「形」はその動詞が文の中で取っている形だと分けて考えます。
五段活用の「書く」は、「書か・書き・書く・書け・書こ」のように、活用語尾がア・イ・ウ・エ・オの5つの段にわたって変化します。このため、名前が五段活用になります。活用形が5つという意味ではなく、五段活用にも6つの活用形があります。「書かない」と「書こう」のどちらも未然形なので、段の数と活用形の数は一致しません。
活用を学ぶときには、変化しない部分を語幹、変化する部分を活用語尾と呼びます。「書く」の場合は、読みの「か」が語幹で、その後ろの「か・き・く・け・こ」などが活用語尾です。ただし、短い動詞などでは語幹と活用語尾を同じようには分けにくいものもあります。まずは動詞全体の変化を正しく作り、区切りだけで種類を決めないことが大事です。
次の表は、語尾だけを抜き出さず、変化した動詞全体を並べています。「/」は同じ活用形に複数の形があることを示します。五段活用の連用形の「書い」は、後で扱う音便の形です。
| 種類・基本形 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 仮定形 | 命令形 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 五段・書く | 書か/書こ | 書き/書い | 書く | 書く | 書け | 書け |
| 上一段・起きる | 起き | 起き | 起きる | 起きる | 起きれ | 起きろ/起きよ |
| 下一段・食べる | 食べ | 食べ | 食べる | 食べる | 食べれ | 食べろ/食べよ |
| カ変・来る | こ | き | くる | くる | くれ | こい |
| サ変・する | し/せ/さ | し | する | する | すれ | しろ/せよ |
カ変の行は、漢字が同じでも読み方が変わることを示すため、ひらがなで書きました。サ変の未然形は「しない」の「し」、「せず」の「せ」、「させる」の「さ」のように、後ろの語に応じて使い分けます。「する」には「し」しかないと思わず、表に戻って確認しましょう。「勉強する」のように「する」が付いた動詞もサ変の仲間です。
上一段の「起きる」は「起きない・起きます」、下一段の「食べる」は「食べない・食べます」となります。「ない」の直前に残る音が、「き」のようにイ段なら上一段、「べ」のようにエ段なら下一段と判断する手がかりになります。五十音図のイ段はウ段の上、エ段はウ段の下に置かれるため、「上」「下」の名前とも結び付けられます。
「ない」で種類を調べ、形は元の文で調べます
見分けるときは、まず基本形が「来る」「する」、または「勉強する」などのサ変の動詞でないか確かめます。その後で「ない」を付け、直前の音を調べます。「書かない」の「か」はア段なので五段、「起きない」の「き」はイ段なので上一段、「食べない」の「べ」はエ段なので下一段です。
「買う」は「買わない」となり、「あ」ではなく「わ」が現れますが、これも五段活用です。「ある」は打ち消すと普通は「ない」となり、この方法をそのまま使えません。「あります」「あれば」「あろう」などの変化から、ラ行五段活用として覚えます。便利な手順でも、すべての動詞を1つの操作だけで判定できるわけではありません。
また、「ない」を付ける操作は、活用の種類を調べるために自分で作った形です。問題の文が「鳥が空を飛びます。」なら、種類を調べるために「飛ばない」を作っても、元の文の「飛び」が未然形になるわけではありません。「飛ぶ」はバ行五段活用、文中の「飛び」は「ます」に続く連用形です。調べる途中の形と、実際に答える形を混ぜないようにしましょう。
例題で解き方を確かめる
例題1 「読む」の6つの活用形を作ります
「読む」を、順に「ない」「ます」「。」「本」「ば」「命令して言い切る形」に合わせて変え、それぞれの活用形を答えましょう。「ます」に続く形だけを考え、「た」「て」に続く形はここでは除きます。
- 基本形の「読む」を確かめます。別の動詞へ言い換えず、同じ動詞の変化を調べるためです。
- 「読まない・読みます・読む。・読む本・読めば・読め。」と、指定された後ろの語や使い方に合わせます。活用形の名前だけを先に並べるより、実際のつながりを作ると確かめやすくなります。
- 動詞の部分を取り出し、未然形から命令形までの順に名前を対応させます。「ない」「ます」「ば」を答えに含めないため、この切り分けをします。
「読む本」は、「読む」が体言である「本」を修飾しているので連体形です。「読めば」と命令の「読め。」は同じ文字ですが、前者にだけ「ば」が続くため、活用形の名前は別になります。形の一覧を暗記していても、文に置き直す一手間は省かないようにしましょう。
答え:読ま=未然形、読み=連用形、読む=終止形、読む=連体形、読め=仮定形、読め=命令形です。
例題2 「切る」と「着る」の種類を見分けます
「紙を切る。」「上着を着る。」の「切る」「着る」について、活用の種類を行の名前も付けて答えましょう。どちらも「きる」と読みますが、ここでは漢字と文の意味を手がかりに、別の動詞として調べます。
- それぞれを否定の形にします。「紙を切らない」「上着を着ない」となるのは、元の文の動作を保ったまま形を変えているからです。
- 「ない」の直前の音を比べます。「切らない」は「ら」でア段、「着ない」は「き」でイ段なので、同じ種類にはなりません。
- 五段は変化する音の行、一段は「ない」の前に残る活用語尾の音の行も調べます。「切る」は「ら・り・る・れ・ろ」のラ行、「着る」は「き」のカ行です。
図2のように、基本形の見た目から直接答えへ飛ばず、打ち消しの形を間に置くと、判断の根拠が残ります。「る」で終わる動詞をすべて一段活用とする誤りも、この1段階で防げます。

「帰る」と「変える」でも、「帰らない」「変えない」と比べれば、前者は五段、後者は下一段だと調べられます。ただし、元の文の意味を確かめず、別の同音の動詞で否定の形を作ると結果が変わります。読みだけでなく、何をする動詞なのかも残しておくことが必要です。
答え:「切る」はラ行五段活用、「着る」はカ行上一段活用です。
例題3 音便の形から活用形を判断します
「池で泳いでから休む。」「広場を走って帰る。」「庭で遊んだ。」の「泳い」「走っ」「遊ん」について、音便の種類と活用形を答えましょう。小さな「っ」も、動詞の形の一部として扱います。
- 基本形へ戻します。「泳ぐ」「走る」「遊ぶ」と確かめることで、元の連用形との比較ができます。
- 「ます」を付けた形を作ります。「泳ぎます・走ります・遊びます」から「泳ぎ・走り・遊び」を取り出すと、どの音が変わったかが見えます。
- 問題の形と比べ、イ音便・促音便・撥音便のどれかを選びます。「ぎ」が「い」に、「り」が「っ」に、「び」が「ん」に変わっています。
- いずれも「て・で」「た・だ」に続く動詞の形なので、活用形は連用形と答えます。音便が起きても、新しい活用形の名前が増えるわけではないからです。
音便は発音しやすい形への音の変化で、ここでは五段活用の連用形に起こるものを学びます。「書きて」が「書いて」、「待ちて」が「待って」、「読みて」が「読んで」となる関係です。ガ行・ナ行・バ行・マ行では、このつながりで後ろの「て」「た」も「で」「だ」になります。
五段動詞では、カ行・ガ行はイ音便、タ行・ラ行・ワア行は促音便、ナ行・バ行・マ行は撥音便になるのが基本です。ただし「行く」は「行って」となり、カ行でも促音便です。またサ行の「話す」は「話して」となり、この3種類の音便を起こしません。基本の対応を覚えた後で、例外を同じ欄に小さく補うと整理しやすくなります。
答え:「泳い」はイ音便、「走っ」は促音便、「遊ん」は撥音便で、活用形はいずれも連用形です。
例題4 種類とは別に、意味と働きを調べます
次の4文を読み、A・Bの動詞を自動詞と他動詞に分け、Cの「読める」の呼び名と活用の種類、Dの「いる」の文中での働きを答えましょう。
A「風で窓が開く。」 B「私が窓を開ける。」 C「この漢字なら読める。」 D「妹が本を読んでいる。」
- A・Bでは、窓がどうなるかと、人が何をどうするかを比べます。Aは窓そのものの変化、Bは人が窓に働きかける動作なので、動作の対象との関係が違います。
- Cを「読むことができる」と言い換えます。五段動詞「読む」から、可能の意味を表す「読める」という別の動詞ができていることを確かめるためです。
- 「読めない・読めます」と変化させます。「ない」の前がエ段の「め」なので、元の「読む」と異なり、下一段活用と判断できます。
- Dの「いる」が、単独で存在を述べているかを考えます。「部屋にいる」とは違い、「読んで」に続いて動作が進んでいることを添えるので、補助動詞と判断します。
自動詞は、他に働きかける対象を必要とせず、物事の動きや変化などを表します。他動詞は、対象に働きかける動作などを表します。「開く/開ける」のように対応する組もありますが、すべての動詞が必ず同じ形の組を持つわけではありません。
可能動詞は、学校文法では五段動詞からできて、可能の意味を表す下一段活用の動詞として扱います。「書く→書ける」「話す→話せる」も同じです。「食べられる」は、一段動詞「食べる」に助動詞「られる」が付いた形であり、この意味での可能動詞とは区別します。可能の意味がある表現をすべて可能動詞と呼ぶわけではありません。
補助動詞は、動詞がもとの具体的な意味を弱め、ほかの語に付いて意味を添える使い方です。「読んでいる」の「いる」や「試してみる」の「みる」が例です。補助動詞は新しい品詞の名前ではないので、「いる」は動詞であり、活用は上一段活用のままです。1つの語について、品詞・活用・文中の働きを重ねて説明できます。
答え:Aの「開く」は自動詞、Bの「開ける」は他動詞、Cの「読める」はマ行下一段活用の可能動詞、Dの「いる」は補助動詞です。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 「五段活用だから活用形も5つ」と考えます
誤った書き方は「『書かない』の『書か』の活用形は五段活用」です。どこが違うかというと、「五段活用」は動詞全体が属する種類であり、文の中で使われた形の名前ではありません。正しい書き方は「活用の種類はカ行五段活用、活用形は未然形」です。
直すときは、問題の「種類」と「形」の文字にそれぞれ印を付けます。種類は基本形から調べ、形は問題の文に戻して後ろの語から調べる、と作業を2回に分けてみましょう。五段という名前の「5」は、ア・イ・ウ・エ・オの段の数だと説明できれば、6つの活用形を数え直して不安になることも減ります。
誤り2 「読んだ」は「ん」があるので未然形とします
誤った書き方は「『読んだ』の『読ん』は未然形」です。どこが違うかというと、「読まん」のような打ち消しの表現の「ん」と、音便で動詞の一部になった「ん」を混ぜています。「読んだ」は「読み」が撥音便で「読ん」となり、助動詞「だ」が続いた形です。正しい書き方は「『読ん』は撥音便の連用形」です。
図3のように、「ます」に続く形と「た・て」に続く形を対にして比べると、変化した部分が見えます。「書い」「待っ」「読ん」は、形こそ違っても、いずれも連用形の仲間です。

「音便」という答えと「連用形」という答えは、どちらか一方を選ぶ関係ではありません。前者は音の変わり方、後者は活用形の名前です。設問が両方を求めているなら、「撥音便・連用形」のように、2つの観点をそろえて書きます。
誤り3 「を」があれば必ず他動詞とします
誤った書き方は「『道を歩く』の『歩く』は、『を』があるので他動詞」です。どこが違うかというと、この「を」は働きかける対象ではなく、通る場所を示しています。道そのものに何かを加える動作として述べているわけではありません。正しい書き方は「『歩く』は自動詞で、『道を』は通る場所を表す」です。
「家を出る」の「を」も、出発する場所を表します。一方、「荷物を運ぶ」の「荷物」は動作の対象です。「何をどうするのか」と問い直すときにも、「を」があるから決まった、と途中で止めず、名詞がどんな役割かまで確かめます。
反対に、他動詞でも対象が省略されることがあります。「もう食べました。」には「を」が現れませんが、「食べる」が他動詞でなくなるわけではありません。助詞は大切な手がかりであって、自他を決める唯一の条件ではないと押さえておきましょう。
練習問題
練習1 活用の種類と活用形
「鳥が空を飛びます。」「早く起きれば間に合う。」「明日はここへ来ない。」の「飛び」「起きれ」「来」について、基本形・活用の種類・活用形を答えましょう。「来」は文中での読みも書いてください。種類を調べるために作った形と、もとの文の形を分けて考えます。
練習2 「る」で終わる動詞の識別
「帰る」「借りる」「変える」「する」について、それぞれ「ない」に続けた形を作り、活用の種類を行の名前も付けて答えましょう。「する」は「し」がイ段だから上一段、と決めてよいかも考えます。
練習3 音便の種類
「石を拾って袋に入れた。」「遠くまで歩いた。」「庭で友達と遊んで帰った。」の「拾っ」「歩い」「遊ん」について、基本形と音便の種類を答えましょう。また、3つの形に共通する活用形の名前も書いてください。
練習4 意味と働きの識別
A「授業が始まる。」とB「係が話し合いを始める。」の動詞を自動詞・他動詞に分けてください。C「私は長く泳げる。」の「泳げる」は何動詞で何活用ですか。D「弟が庭にいる。」とE「弟が庭で遊んでいる。」のうち、「いる」が補助動詞として使われている文も選びましょう。
答えと解説
練習1の答えは、「飛び」が基本形「飛ぶ」・バ行五段活用・連用形、「起きれ」が基本形「起きる」・カ行上一段活用・仮定形、「来」が基本形「来る」・カ行変格活用・未然形で、読みは「こ」です。「飛び」は「ます」、「起きれ」は「ば」、「来」は「ない」とのつながりから活用形を判断します。「飛び」の「び」がイ段でも、基本形を「飛ばない」と変えると五段活用だとわかります。
練習2の答えは、「帰らない」・ラ行五段活用、「借りない」・ラ行上一段活用、「変えない」・ア行下一段活用、「しない」・サ行変格活用です。「変える」の「え」はア行のエ段です。「する」は先に変格活用として取り出すので、「しない」の「し」だけを見て上一段に入れてはいけません。
練習3の答えは、「拾っ」が基本形「拾う」・促音便、「歩い」が基本形「歩く」・イ音便、「遊ん」が基本形「遊ぶ」・撥音便で、共通する活用形は連用形です。「拾います・歩きます・遊びます」と比べると、元の「拾い・歩き・遊び」からどの音が変わったかを説明できます。
練習4の答えは、Aの「始まる」が自動詞、Bの「始める」が他動詞、Cの「泳げる」がガ行下一段活用の可能動詞、補助動詞の「いる」が使われているのはEです。Dは弟の存在する場所を示し、Eは「遊んで」に続いて動作が進んでいることを表します。「泳げる」は「泳げない」と変化するので、元の「泳ぐ」の五段活用と区別できます。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
動詞の活用形がわかると、助動詞の学習で「未然形に付く」「連用形に付く」という説明を使えるようになります。「ない」と「た」がどちらも助動詞でも、動詞に付く位置が違うことを、自分で作った形から確かめられます。また、「走る人」のように連体形が名詞を修飾する関係は、長い文を読み解くときにも役立ちます。
家庭で5分ほど使うなら、1つ目は身近な動詞を3語選び、「ない・ます・ば」を付けて書く方法です。「帰る・起きる・食べる」のように種類を混ぜ、基本形からどう変わったかを声に出します。間違えた語だけ、翌日に違う短文へ入れて確かめてください。
2つ目は、「読む。」と「読む本」、「読めば」と「読め。」のように、見た目が同じで活用形が違う組を作る方法です。答えだけでなく、「名詞を修飾しているから」「ばが続くから」と理由を1文で添えます。お子さまの確認に付き合う場合も、名前をすぐに教えるより、後ろに何があるかを一緒に見てみましょう。
個別指導で確かめる際は、活用表に戻る前に、「読みます」を動詞と助動詞に分けられるかまで戻って見ます。単語を取り出せるなら種類の見分けへ進み、形が同じ問題で止まるなら、名詞を修飾する働きと文を言い切る働きの違いを確かめます。
まとめ
活用の問題に向き合うとき、答えの名前がすぐ浮かばなくても、短い文を作ることはできます。「ない」を付けて変化を調べる、後ろの名詞を見る、音便になる前の形へ戻すという操作が、迷ったときの確かな足場になります。
ノートには正しい答えの隣に、判断に使ったつながりを1つ残してみましょう。「五段」とだけ書くより「切らない→ら」と残すほうが、次に別の動詞が現れたときにも手順を取り出せます。動詞の活用を理解した証拠は、見慣れない文でも、形を決めた理由をその文の中に指し示せることです。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
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