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【中学国語 文法】助動詞を図解で総まとめ—れる・られる・せる・させる・ない・う・よう・そうだ・ようだ・らしい|武蔵野個別指導塾

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「先生が来られる」と「一人で来られる」の違いを、接続と文脈から確かめます。「ない」の識別や2種類の「そうだ」も、3枚の図と例題・練習問題で順を追って学べます。

よくあるのは、部活帰りの自転車置き場で「明日の練習には来られる」と友達に答えたあと、国語の問題にあった「先生が来られる」と同じ「られる」なのに、なぜ意味が違うのか迷う場面です。自分の予定を話すときの「来られる」は、来ることができるという意味です。一方、先生の動作を敬って述べる「来られる」なら、尊敬を表します。文字の形だけを覚えても、ここは区別できません。

助動詞の問題では、覚えることが多く見えます。しかし、まず前の語とのつながりを調べ、次に文全体の意味を読むという順番を決めると、確認する場所が定まります。「書かない」「書きます」「書くだろう」では、書くという動作に、打ち消し、丁寧さ、推量が加わっています。その加わった意味と、語がつながる形を対応させることが、この単元の中心です。

この単元で身につけること

前の単元で学ぶ動詞・形容詞・形容動詞の活用と、助詞の働きが土台になります。特に、活用のない付属語が助詞、活用のある付属語が助動詞という違いを押さえておくと、述語の末尾をまとめて1語と考える誤りを防げます。

基本の考え方

助動詞は前の語に意味を添え、自分自身も活用します

助動詞は、ほかの語について意味を添える付属語です。「私は本を読む」と「私は本を読まない」を比べると、「ない」が読むという動作を打ち消しています。「ない」は単独で文節を作る自立語として使われているのではなく、「読ま」に続いて「読まない」という文節を作っています。ただし、文節が1つでも単語が1つとは限りません。「読ま/ない」と、動詞と助動詞の2語に分けます。

また、「読まない」「読まなかった」「読まなければ」では、「ない」が「なかっ」「なけれ」と形を変えています。このように、後ろへの続き方によって語の形が変わることを活用といいます。「読まなかった」は「読ま/なかっ/た」です。「なかった」をすべて「ない」の活用形にするのではなく、「ない」の連用形「なかっ」と助動詞「た」を分けます。

「接続」と「活用形」は、見る向きが違います。「ないは未然形に接続する」という説明は、ないの前にある「読ま」が未然形だということです。「このないは終止形だ」という説明は、ない自身が文を言い切る形だということです。図1のように、前の語の形と助動詞自身の形を左右に分けると、2つを混同しにくくなります。

図1 前の動詞の活用形と助動詞自身の活用形を分ける図

図1の文を「読まない本」に変えてみると、前の「読ま」は未然形のままです。一方、「ない」は名詞「本」に続く連体形になります。終止形と連体形がどちらも「ない」という同じ形なので、活用形を答えるときには後ろの語まで見ます。

よく使う助動詞の接続は、次の表で確かめられます。まず動詞に続く形を中心に覚え、体言や形容詞などにつくものを分けて整理しましょう。体言は名詞を指すときに使う文法用語です。

助動詞 主な意味 接続の基本と例
れる・られる 受け身・可能・自発・尊敬 動詞の未然形。書かれる・見られる
せる・させる 使役 動詞の未然形。書かせる・見させる
ない 打ち消し 動詞などの未然形。読まない・させない
う・よう 意志・推量・勧誘 動詞などの未然形。書こう・見よう
そうだ 様態 動詞の連用形、形容詞・形容動詞の語幹など。降りそうだ・楽しそうだ
そうだ 伝聞 終止形。降るそうだ・元気だそうだ
ようだ 推定・比況・例示 連体形や「体言+の」。降るようだ・雪のようだ
らしい 推定 終止形など。降るらしい・元気らしい・雨らしい
た 過去・完了・存続・確認 連用形。書いた・読んだ
だ 断定 体言など。雨だ
です 丁寧な断定など 体言や形容詞の終止形など。雨です・寒いです
ます 丁寧 動詞などの連用形。読みます・読まれます

表の「など」を消して、すべて同じ条件だと覚えないことも必要です。たとえば推定の「らしい」は、形容動詞なら「元気だらしい」ではなく「元気らしい」と、語幹につきます。断定の助動詞「だ」がある場合も「雨だらしい」ではなく「雨らしい」となります。「ようだ」は形容動詞なら「静かなようだ」、名詞なら「夢のようだ」です。実際に短い文を作って声に出すと、接続の違いを確かめられます。

「れる・られる」と「せる・させる」は動作の関係を読みます

「れる」と「られる」は同じ4種類の意味を持ちますが、前につく動詞の種類が違います。「れる」は五段活用とサ行変格活用の動詞の未然形につき、「書かれる」「される」となります。「られる」は上一段活用・下一段活用・カ行変格活用の動詞の未然形につき、「見られる」「食べられる」「来られる」となります。「来られる」は「こられる」と読みます。

受け身は、ほかの人などから動作を受けることです。「私は友達に呼ばれる」では、呼ぶ人は友達で、私はその動作を受けます。可能は、動作をすることができるという意味です。「この席なら舞台が見られる」では、見ることができると読めます。自発は、自分でそうしようとしなくても、自然にそうなることです。「写真を見ると昔が思い出される」では、自然に思い出す気持ちが生まれています。尊敬は、動作をする人を敬って述べる働きです。「先生が話される」では、話す人は先生のままで、その動作を敬っています。

どの意味かを決めるときに、「に」があれば必ず受け身、先生が出れば必ず尊敬、と機械的に決めることはできません。「先生が生徒に呼ばれる」なら、先生が呼ぶ動作を受けるため、受け身です。また「先生は一人で来られる」は、文脈によって、来ることができるという可能にも、先生の動作を敬う尊敬にも読めます。前後の文がある問題では、その情報を使って決めます。

使役の「せる・させる」は、人などにある動作をさせる意味です。「母が弟に野菜を食べさせる」では、食べるのは弟で、その動作をさせるのは母です。「せる」は五段活用とサ行変格活用の未然形に、「させる」は上一段活用・下一段活用・カ行変格活用の未然形につきます。「書かせる」「させる」「見させる」「食べさせる」「来させる」という形になります。

ここで「する」の使役は、動詞「する」の未然形「さ」に助動詞「せる」がついた「さ/せる」です。ひと続きに書いた見た目が「させる」でも、すべてが助動詞とは限りません。動詞が何かを確かめてから切る必要があります。使役には命令して行わせる場合だけでなく、「子どもを好きなだけ遊ばせる」のように、望む動作を許す場合もあります。

文末には話し手の判断や相手への接し方も表れます

「う・よう」は、動詞につく場合、五段活用には「う」、上一段活用・下一段活用・カ行変格活用・サ行変格活用には「よう」を使います。「書こう」は「書こ/う」、「しよう」は「し/よう」です。サ行変格活用の「する」には「よう」がつくので、「れる」と同じ分け方をそのまま移してはいけません。「来よう」は「こよう」と読み、「来る」の未然形「こ」に「よう」が続きます。

「今日は先に寝よう」は自分でそうする意志、「一緒に考えよう」は相手への勧誘です。「明日は寒かろう」「この道は静かだろう」は、まだ確定していないことを推し量る推量です。形容詞の未然形「寒かろ」や、形容動詞の未然形「静かだろ」に「う」が続いています。「雨だろう」は、名詞「雨」に断定の助動詞「だ」の未然形「だろ」と「う」が続く形です。

「そうだ」には、見た様子などから判断する様態と、人から聞いた情報を伝える伝聞があります。「雨が降りそうだ」は空の様子などから降る気配を感じています。「雨が降るそうだ」は、降るという情報を聞いて伝えています。前者は「降り」という連用形、後者は「降る」という終止形に続きます。様態では「おいしそうだ」「静かそうだ」のように語幹につく形もあり、「よい」は「よさそうだ」、「ない」は「なさそうだ」となります。

「ようだ」は、何かを根拠に判断する推定のほか、たとえである比況、例を挙げる例示を表します。「足音がする。誰か来たようだ」は推定、「雲が綿のようだ」は比況、「りんごのような果物」は例示です。すべてを「似ている」と訳そうとすると、最初の文を説明できません。何かにたとえているのか、具体例を示しているのか、根拠から判断しているのかを読みます。

「らしい」の推定は、聞いた情報や観察した事実などを根拠に判断する場合に使います。「玄関に靴がある。兄は家にいるらしい」がその例です。ただし、「ようだは必ず自分で見たこと、らしいは必ず人から聞いたこと」とは限りません。また「子どもらしい」のように、そのものにふさわしい性質を表す「らしい」は、形容詞を作る接尾語として扱われます。推定の助動詞と同じものだと決めつけず、文中の意味を調べます。

「た」は過去だけを表すわけではありません。「昨日、手紙を書いた」は過去、「今、準備が終わった」は完了、「曲がった道」は曲がった状態が続く存続、「そうだ、明日は休みだった」は思い出して確かめる確認です。文脈によって過去と完了などが重なることもあります。動詞の音便に伴って「読んだ」となるときの「だ」は、断定ではなく助動詞「た」の濁った形です。

「雨だ」の「だ」は断定、「雨です」の「です」は丁寧な断定、「読みます」の「ます」は丁寧を表します。「です」「ます」は聞き手に対する丁寧さであり、それだけで動作をする人への尊敬を表すわけではありません。また「静かだ」の「だ」は、形容動詞「静かだ」の活用語尾です。「だ」という文字だけを取り出すのではなく、前が名詞なのか、形容動詞の語幹なのかを確かめます。

例題で解き方を確かめる

例題1 助動詞の接続と活用形を分けます

問題:「私は今日は泳がない。」の「ない」について、品詞・意味・接続する前の動詞の活用形・「ない」自身の活用形を答えましょう。さらに、「泳がなかった」の単語の区切りを示しましょう。

  1. 元の動詞を「泳ぐ」と確かめます。「泳が」は「ない」に続く形なので、五段活用の未然形です。接続を答えるには、まず助動詞の前を調べる必要があります。
  2. 「ない」が泳ぐという動作を打ち消していることを読みます。したがって、打ち消しの助動詞と判断できます。存在しないことを述べる「時間がない」とは働きが違います。
  3. 「泳がない。」がここで言い切られていることを確かめます。「ない」自身の活用形は終止形です。直前が未然形だから「ない」自身も未然形だ、とはなりません。
  4. 「泳がなかった」を「泳が/なかっ/た」と切ります。「なかっ」は助動詞「ない」の連用形で、続く「た」が過去を表しています。後ろの助動詞を分けることで、どの語が活用したのかが明確になります。

答え:助動詞・打ち消し・動詞の未然形に接続・終止形。区切りは「泳が/なかっ/た」です。

例題2 「れる・られる」の4つの意味を判断します

問題:次の文の「れる・られる」の意味を、それぞれ答えましょう。ア「私は係の人に名前を呼ばれた。」、イ「この量なら一人で食べられる。」、ウ「昔の歌を聞くと故郷がしのばれる。」、エ「先生が開会のあいさつを述べられる。」です。エは先生への敬意を表した文として考えます。

  1. アでは呼ぶ人と呼ばれる人を分けます。呼ぶ人は係の人で、私はその動作を受けているので受け身です。「れ」は「れる」の連用形で、「た」が続いています。
  2. イでは「食べることができる」と言い換えます。「この量なら」という条件も、その能力や可能性を支えているため、可能です。食べる人は一人で食事をする本人です。
  3. ウでは、故郷を思う気持ちが自然に起きていることを読みます。誰かから思い出すように命じられたり、何かの動作を受けたりする文ではないため、自発です。
  4. エでは、先生が述べるという動作の主体を確かめます。先生が誰かに述べさせられる文ではなく、その動作を敬っているので尊敬です。問題文にある敬意という条件も根拠になります。

図2のように、4つの意味にはそれぞれ違う言い換えがあります。言い換えは答えを先に当てはめるためではなく、読んだ文の意味が本当に保たれるかを試すために使います。

図2 れるとられるの四つの意味を言い換えで確かめる図

図2の「自然にそうなる」は、自分の意志だけでは起こしたり止めたりしにくい心の動きに注目する言葉です。自発の文を受け身だと考えたときは、動作をする別の人が文中にいるのかを調べ直しましょう。

答え:アは受け身、イは可能、ウは自発、エは尊敬です。

例題3 伝聞の「そうだ」と様態の「そうだ」を比べます

問題:ア「予報では、夜に雨が降るそうだ。」、イ「黒い雲が広がり、雨が降りそうだ。」の「そうだ」の意味と、直前の動詞の活用形を答えましょう。さらに、ウ「雨が降りそうな空だ。」の「そうな」の活用形を答えましょう。

  1. アの「そうだ」の直前を取り出します。「降る」は終止形なので、情報として「雨が降る」という内容を伝える伝聞と判断できます。「予報では」も情報の出どころを示しています。
  2. イの直前は「降り」で、連用形です。雲の様子から今にも降る気配を判断しているため、様態です。まだ降っていない場合でも、降りそうだと述べることができます。
  3. ウでは「そうな」の後ろの「空」を見ます。名詞を修飾しているので、様態の助動詞「そうだ」の連体形です。様態には「そうに」「そうな」という活用形がありますが、伝聞にはこの使い方はありません。

「そうだ」の直前の形は、文の意味を確かめる重要な手がかりです。たとえば「箱が重いそうだ」は重いと聞いた伝聞で、「箱が重そうだ」は見た様子などによる様態です。形容詞の場合も「重い」と語幹「重」の違いが表れます。

答え:アは伝聞・終止形、イは様態・連用形、ウの「そうな」は連体形です。

例題4 助動詞が重なった述語を分解します

問題:「私は先生に作文を読ませられました。」の「読ませられました」を単語に分け、それぞれの助動詞の基本形・意味・活用形を答えましょう。この文は、先生の指示によって私が作文を読むことになった場面です。

  1. 最初に、もとの動作が「読む」だと確かめます。「読む」は五段活用で、その未然形「読ま」に使役の「せる」がつきます。ここまでが「読ま/せる」です。
  2. 使役の「せる」が、受け身の「られる」に続くため「せ」という未然形になります。「読ま/せ/られる」と重なり、読むようにさせられるという関係を表します。
  3. 後ろから「ました」も分けます。「ます」の連用形「まし」に「た」がついており、「られる」は「ます」に接続する連用形「られ」になります。丁寧さと過去を、別々の語が添えているとわかります。
  4. 文末の「た」は終止形です。前の語の形を次の語との接続で確かめ、最後は文を言い切っているかを見ると、語の数と活用形を同時に点検できます。

答え:読ま/せ/られ/まし/た。せる=使役・未然形、られる=受け身・連用形、ます=丁寧・連用形、た=過去・終止形です。

つまずきやすいところと直し方

誤り1 「ない」をすべて助動詞にします

誤った書き方:「走らない」「時間がない」「寒くない」の「ない」は、すべて打ち消しの助動詞です。どこが違うかというと、3つは前の語との関係が同じではありません。動詞の未然形につく場合と、存在しないことを述べる場合と、形容詞の意味を補助する場合とが混ざっています。

正しい書き方:「走らない」の「ない」は助動詞、「時間がない」の「ない」は形容詞、「寒くない」の「ない」は補助形容詞です。補助形容詞は別の品詞名ではなく、補助的に用いられる形容詞という意味です。「静かではない」「雨ではない」の「ない」も、補助形容詞として扱います。

図3のように、まず存在の有無を述べているか、次に前の語を打ち消して補助しているかを見ます。「走らない」は「走らぬ」と置き換えられることも手がかりですが、置き換えの自然さだけで判断せず、直前が動詞の未然形「走ら」であることを根拠にしましょう。

図3 ないの働きを動作の打ち消しと存在と補助に分ける図

図3は3つの代表例を並べたものです。「楽しくない」も形容詞「楽しい」の連用形「楽しく」に続くので、図の「寒くない」と同じ補助形容詞の用法です。品詞だけを問われた場合は形容詞と答え、補助形容詞という分類まで求められた場合はその用法を添えます。

誤り2 「見られる」と「読める」を同じように切ります

誤った書き方:「見られる」は「見られ/る」、「読める」は「読め/る」で、どちらも末尾の「る」が可能の助動詞です。どこが違うかというと、現代語のこの用法に「る」という可能の助動詞はありません。文字を最後の1字で切っても、単語の区切りにはならないのです。

正しい書き方:可能を表す「見られる」は「見/られる」と切り、「見」は動詞「見る」の未然形、「られる」は可能の助動詞とします。一方、「読める」は五段活用の「読む」からできた可能動詞で、全体が1語の動詞です。「読めない」なら「読め/ない」で、動詞「読める」の未然形に助動詞「ない」がついています。

会話で耳にする「見れる」と、学校文法で助動詞を調べるときの「見られる」を混ぜないようにしましょう。問題で示された語の基本形に戻り、「見る」なのか「読める」なのかを確かめると、助動詞を勝手に作らずに済みます。

誤り3 文字が同じなら「だ」はいつも断定だと考えます

誤った書き方:「雨だ」「静かだ」「読んだ」の「だ」は、すべて断定の助動詞です。どこが違うかというと、前の語が名詞・形容動詞の語幹・動詞の連用形と異なり、単語としてのまとまりも違います。見た目の一致だけでは、品詞を判断できません。

正しい書き方:「雨/だ」では「だ」が断定の助動詞、「静かだ」は全体で形容動詞、「読ん/だ」の「だ」は過去などを表す助動詞「た」の濁った形です。「読ん」は動詞「読む」の連用形の撥音便です。「昨日、読んだ」なら過去と読めるため、文全体の意味からも確かめられます。

同じように「読みます」の「ます」を尊敬と書くのも誤りです。読み手が自分であっても先生であっても、「ます」は聞き手に丁寧に述べる働きです。誰の動作への敬意なのか、聞き手への丁寧さなのかを分けると、次の敬語の学習にもつながります。

練習問題

練習1

次の「ない」を、助動詞・形容詞・補助形容詞に分けましょう。ここでは存在しないことを表す自立語の「ない」を形容詞、補助的な用法を補助形容詞と呼び分けます。ア「私は急がない。」、イ「机に紙がない。」、ウ「この部屋は広くない。」です。アは、前の動詞の活用形も答えましょう。

練習2

次の述語を動詞と助動詞に分け、助動詞の基本形と意味を答えましょう。ア「私は明日こそ早く起きよう。」の「起きよう」、イ「姉は弟に荷物を運ばせる。」の「運ばせる」です。さらに、イで実際に荷物を運ぶのは誰かを答えましょう。

練習3

ア「弟は眠そうだ。」、イ「弟は眠いそうだ。」の「そうだ」の意味を答えましょう。続いて、ウ「廊下に水滴がある。誰かぬれた傘を運んだようだ。」、エ「遠くの雲が綿のようだ。」、オ「靴が増えている。客が来ているらしい。」の「ようだ」「らしい」の意味を答えましょう。

練習4

「昨日、私は先生にほめられました。」の「ほめられました」を単語に分け、すべての助動詞の基本形と意味を答えましょう。さらに「明日は休みです。」の「です」と、「ここは静かだ。」の末尾の「だ」は、それぞれ独立した助動詞かどうかを説明しましょう。

答えと解説

練習1の答え:アは助動詞、イは形容詞、ウは補助形容詞です。アの「急が」は動詞「急ぐ」の未然形です。イは紙が存在しないことを述べ、ウは形容詞「広い」の連用形「広く」に続いてその意味を打ち消しています。補助形容詞も品詞としては形容詞に含まれます。

練習2の答え:アは「起き/よう」で、「よう」は意志です。動詞「起きる」の未然形「起き」について、自分がしようとすることを表しています。イは「運ば/せる」で、「せる」は使役です。運ぶ動作をするのは弟、そうさせるのは姉です。五段活用の「運ぶ」には「せる」がつきます。

練習3の答え:アは様態、イは伝聞、ウは推定、エは比況、オは推定です。アは形容詞の語幹「眠」、イは終止形「眠い」に続く違いがあります。ウは水滴を根拠に出来事を判断し、エは雲を綿にたとえています。オは増えた靴という手がかりから客がいると判断しているので、「らしい」を人から聞いた内容だけに限定してはいけません。

練習4の答え:「ほめ/られ/まし/た」で、「られる」は受け身、「ます」は丁寧、「た」は過去です。ほめる人は先生で、私はほめる動作を受けています。「です」は名詞「休み」につく助動詞で、丁寧な断定です。「静かだ」は全体で形容動詞のため、末尾の「だ」を独立した助動詞として数えません。

次の単元へのつながりと家庭での確かめ方

助動詞を読む力は、敬語だけでなく説明文や物語の読解にも使います。「そうだ」「ようだ」「らしい」の違いを追うと、語り手が情報を伝えているのか、根拠から判断しているのかが見えます。作文でも、見聞きした事実と自分の推測を文末で区別できます。

家庭では、5分でできる確かめ方を2つ試せます。1つ目は「読む」を出発点に、「読まない」「読みます」「読もう」を作り、動詞と助動詞の境に線を引く方法です。変わったのが動詞のどの部分か、追加した助動詞が何を表すかを口で説明します。2つ目は「雨が降るそうだ」と「雨が降りそうだ」を書き、それぞれに合う前の文を1つずつ作る方法です。予報を聞いたのか、空を見たのかという状況を添えると、意味と接続を結びつけられます。

個別指導で「られる」の説明が止まる場合は、まず文の中で誰が動作をしているかまで戻ります。「ない」の接続が曖昧なら、動詞の基本形と未然形を並べるところから確かめます。お子さまに答えの名前だけを尋ねるより、前のどの語、文のどの情報を見たのかを話してもらうと、理解した場所が具体的に見えます。

まとめ

自転車置き場で交わす「来られる」という一言にも、できるという判断と、人を敬う言い方とが隠れています。文法の問題で必要なのは、用語を思い出したところで止まらず、その用語を選んだ根拠まで説明することです。前の語の形、動作をする人、情報の出どころを順に確かめれば、見慣れた短い文にも違いが見えてきます。

助動詞の答えは、語尾の見た目ではなく、前の語とのつながりと文の中の関係によって決まります。

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