中学受験・高校受験・大学受験に成功するための「後回しにしない技術」

後回しにしない技術を身につけることは、受験突破への近道です。合格者たちの共通点を見てみると、志望校合格をかなえた受験生は、単に勉強法を確立して持っているだけでなく、それを実行する力を持っています。実行力は単なる意志の力ではなく、技術と習慣の力が重要です。

1 アイデアより実行力

成功者たちは、アイデアを持っているだけでなく、そのアイデアを実行する力を持っています。アイデアは大切ですが、それを具体的な行動に移さなければ意味がありません。成功にはアイデアを実現する実行力が欠かせません。思いつくことだけは誰にでもできます。大切なことは、優れたアイデアよりも、それを実行に移すということです。思いつくだけではなく、思いついたら、すぐ手を出してみる。とりあえず、はじめてみる。そうした視点が大切です。確かに、勉強方法には、時には奇策や優れたアイデアなども存在します。巷に運百という「~勉強法」というような本が溢れているのもその証拠でしょう。しかし、大事なことは、新奇な勉強法に頼るのではなく、まずは平凡でも、ありきたりでもよいので、勉強をするということ、そのことに着手することが大切です。

2 実行力=▲意志 〇技術 習慣◎

実行力は、意志力だけではなく、技術力、習慣力が必要です。もちろん、最初に「〇〇中学に合格する!」「◇◇高校に進学したい!」「☆☆大学に行く!」と決意することは最初の出発点において、大変重要です。しかし、そう一瞬思うことは誰でもできることです。そして、それだけで、合格できるのなら、別に受験で困ることはありません。大切なことは、意志を明確にするだけではなく、その意志した目標を達成するために、頑張り続けることです。そして、頑張り続けるだけでなく、実行に必要なスキルや方法(勉強の仕方)を学ぶことが重要です。技術を磨くことで、より効率的かつ効果的に実行することができます。そして、最終的にその技術を習慣に落とし込んでいきましょう。

学習習慣を身につけることによって、情報の記憶の定着と再現が促進されます。学習を習慣化することで、脳の神経回路が強化され、学んだ知識やスキルが長期的に記憶されやすくなります。また、定期的な復習や継続的な学習によって、情報の再現がスムーズになります。習慣化された学習は、集中力の向上につながります。継続的な学習習慣を持つことで、学習に集中する能力が養われます。集中力が高まることで、学習における深い理解や高い生産性を実現することができます。自己管理能力の発達につながります。習慣化された学習は自己統制を必要とし、自己管理能力を高めることが求められます。自己管理能力が高まることで、学習の計画立てや目標設定、時間管理などが効果的に行えるようになります。習慣化された学習は、ストレス管理とモチベーションの維持に役立ちます。学習の習慣が身についていると、学習に対する抵抗感やストレスが軽減されます。また、定期的な学習の習慣があることで、モチベーションの維持が容易になります。学習における困難や挫折に直面しても、習慣化された学習の継続によってモチベーションを保ちやすくなります。

3 技術の3段階

実行力には技術が関わっています。技術の獲得には以下の3つの段階があります。

(1)決心

実行するためにはまず決心することが重要です。自身の目標や意図を明確にし、行動する決意を固めましょう。

(2)実行

決心したら、実際に行動に移す必要があります。計画的に行動し、目標に向かって着実に進んでいきましょう。

(3)維持

実行するだけでなく、習慣化し続けることが重要です。三日坊主では何事もなすことはできません。とりわけ、最初から無理することは禁物です。勉強を続けていくためには、勉強をする基礎体力を先に作り上げておく必要があります。最初は1日30分でもよいです。それを1週間続けること、それから、毎日1時間勉強することを一か月続けること、そして、最終的には目標達成のために必要な勉強時間、たとえば一日4時間であるとか6時間であるとかおう勉強時間を毎日継続していくことが必要であるわけです。継続的な努力と自己管理を行い、技術を維持していきましょう。

4 イメージする

決心するためには、まず目標を明確にイメージすることが重要です。うまく進まないときは、想像でもスムーズにたどれないことが多いです。目標に向かう過程やプロセスを大切にし、ゴールだけにこだわらず、取り組む過程を楽しむことが成功への近道です。合格するためには、毎日どれくらいの勉強をして、どういう塾に通い、塾ではどんな科目を受け、予習復習はどのような配分をし、そして、試験日はいついつであり、どこが試験場で、試験科目は何で、どれくらいの点数を取れば合格できるのか、そういった合格するための明確なプロセスをイメージすることが大切です。漠然と合格したいというあやふやなイメージから、明確な「カタチ」を頭の中に具体的に思い浮かべられるように変わりましょう。

また、合格する自分、成功する自分を明確にイメージしていきましょう。成功をイメージすることによって、自己効力感が高まります。自己効力感とは、自分自身が困難に直面した時でも、自分なら乗り越えられるという自信を持つことです。成功をイメージすることで、自分自身の能力やリソースを信じることができ、困難に立ち向かう意欲が高まります。

成功をイメージすることによって、モチベーションが向上します。成功した自分の姿を想像することで、気分が良くなり、やる気がアップします。この心理的な効果によって、目標に向かって取り組む意欲やパフォーマンスが高まります。成功をイメージすることによって、自己イメージが向上します。成功した自分の姿を想像することで、自己イメージが高まります。自分自身を成功者としてイメージすることで、自信を持ち、自己評価が高まります。成功をイメージすることによって、目標達成への導入が促されます。成功した経験をイメージすることで、過去の成功体験に基づいた自信や手法を思い出し、新たな目標に向かって取り組む意欲が高まります。成功をイメージすることで、目標達成への道筋を明確にすることができます。

5 計画する

決心したら、次に計画を立てましょう。計画を立てる際には、逆算思考を活用し、目標達成に向けたステップを具体的に考えることが重要です。高校2年生のうちに、英文法は一通り終わらせること、であるとか、中学2年生の冬までには、英検3級程度のボキャブラリーは完全に習得しておくこと、といった定点観測できるような家庭を思い描くことはそうした各科目ごとの的確なプロセスを明確にイメージすることができるかどうかが大切です。また、代案を考えることや計画を宣言することも効果的です。逆算思考というのは、2年後に「開成中学校に合格する」だとか「日比谷高校に合格する」、「東京大学に合格する」という明確な目標を持ったうえで、その合格を勝ち取るために必要なマイルストーンをしっかりと思い描くことができる必要です。

6 タイミングを見定める

実行する際には、タイミングを見定めることが重要です。最適な時期や状況を見極め、行動に移しましょう。タイミングを逃さず行動することで、成果を最大化することができます。春期講習から受験勉強に取り組むということでもよいですし、ゴールデンウィーク明けに始める、あるいは夏期講習から受験勉強に集中する、そういうタイミングを考えましょう。

7 周囲を巻き込む

実行する際には、周囲の人々を巻き込むことも重要です。協力者やサポーターを得ることで、より効果的に目標を達成することができます。親御さんはもちろん、自分の同級生や特に仲の良い友人などに目標を公表したり、相談してみましょう。とりわけ、「志望校」などを周囲に宣言することはとても大切です。極端に言えば、公言しないということは、目標を定めていないのと同じくらい良くありません。必ず、周囲に公言していきましょう。

8 マインド

目標を維持するためには、適切なマインドセットが重要です。詳細は、後述しますが、いかにおいて根本的に必要なことは、仮に「今日2時間勉強することがきつい」と思うなら、せめて「30分」、いや「15分」でもよいので、とりあえずやってみるというマインドセットを持っておくことが大変重要です。

(1)自己イメージ

成功をイメージし、自己イメージを高めることで、目標への意欲を保つことができます。自己イメージを高く持つことは学力向上に寄与すると言われています。科学的な観点から見ると、自己イメージが高い人は学習に対する自己肯定感が高く、達成感や意欲も高い傾向にあります[1][3][4]。こうした要素が学習への積極性や集中力を高め、学力向上につながると考えられます。文部科学省の調査では、自己肯定感が低い子どもほど学習意欲や達成感が低いという結果が示されています[1]。また、自己イメージを高めることで学力を伸ばすことができるという考え方もあります[6]。自己イメージが高い人は自分の可能性を信じることができ、学習に対してポジティブな姿勢を持つ傾向にあります[4]。

さらに、自己イメージを高めることは、自己調整力の向上にもつながります[7]。自己調整力とは、自分自身を客観的に見つめ、学習においてどのような課題があるかを把握し、それに向かって感情や行動をコントロールできる能力のことです。自己イメージが高い人は、自己調整力を身につけることで自己効力感を高め、学習の障害を克服しやすくなるとされています[7]。したがって、自己イメージを高く持つことは学力向上にとって重要であり、学習への積極性や自己肯定感、自己調整力の向上に寄与します。自己イメージを高めるためには、達成体験や挑戦の機会を通じて自信を培ったり、ポジティブな思考を育てたりすることが効果的です[2][5]。

(2)ゴールから目をそらさない

目標に向かう過程で困難や誘惑があるかもしれませんが、ゴールから目をそらさず、コツコツと取り組み続けましょう。上述したように、毎日15分でもよいので勉強を継続するという気持ちを大切にしてください。ここで、大切なことは、先を見通す力、あるいは余力を持っているかです。先をどくらい見通せているのかが大切です。人間どうしても目先のことばかりに目が行ってしまいます。目先のことではなく、三か月後、半年後、一年後、二年後、三年後の未来を明確に思い描くことができるかどうかが大切です。

(3)断る勇気を持つ

継続的な取り組みをするためには、時には他の誘惑や依頼を断る勇気が必要です。自身の目標に集中し、優先順位を明確にすることが重要です。友人からの遊びに誘いにも断る勇気を持つこと、これはとても大切です。もちろん、毎回断るのでは、人付き合いに問題をきたしてしまうかもしれませんが、たとえば塾のある日、あるいは模試のある日、あるいは模試の結果を受けて復習をすると決めた日、そういう時には、楽しそうな遊びにお誘いでも断る勇気を持ちましょう。

9 アクション

維持するためには、以下のアクションが役立ちます。

(1)環境づくり

成功に向けた環境を整えましょう。効率的に取り組むための場所やツールを整えることが重要です。

(2)効率より効果を大切にする

無駄な努力や時間の浪費を避けるために、効果的な方法や手法を使いましょう。

(3)人に教えること

自身の取り組みを他の人に教えることで、自身の理解を深めるとともに、他者のサポートやフィードバックを得ることができます。

参考文献:

[1] “割合が多いことが報告された。また、文部科学省による「日 本の子どもたちの自己肯定感が低い現状について」の調 査においては、達成感や意欲などが低い子どもほど、自 己肯定感が低いという結果が示されている(文部科学省, 2016).”, URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/shes/19/2/19_141/_pdf/-char/ja

[2] “Jun 8, 2022 · セルフイメージが高くない人にとって、それを高めることはとても難易度が高いことです。”, URL: https://goal-b.co.jp/magazine/myself_image/

[3] “持続可能性と持続不可能性とがせめぎあい、先行きが不確実な時代に必要となる資質や能力を養うために、教育現場では新しい視点での取り組みが始まっています。たとえば学びに向かう力や人間性をいかに育むのか、何のために学びが必要なのかといったいくつもの問いを繰り返してきました。その結果、次代を担う人材(学生)に「生きる力」を養うことが必要だというひとつの目標設定にたどり着きました。”, URL: https://jp.wilsonlearning.com/924/

[4] “Oct 19, 2018 · 子どもの自信を高めるには 心がけたいかかわり方. 長年にわたり、日本の子どもたちの「自己肯定感」の低さが指摘されています。”, URL: https://benesse.jp/kyouiku/201810/20181019-1.html

[5] “セルフイメージとは? 「セルフイメージ」とは、その言葉どおり“自分が、自分について抱いている心象”のことです。”, URL: https://studyhacker.net/columns/selfimage-takameru

[6] “Apr 25, 2018 · この記事では、自己肯定感が低くなってしまう原因を探り、どうすれば自己肯定感の高い子になるかを考えていきます。”, URL: https://www.kobetsu.co.jp/manabi-vitamin/school_life/trouble/article-400/

[7] “Jan 23, 2019 · 何がわかって何がわからないのか、どうしたらできるようになるかまで自分を客観視でき、それに向かって感情や行動をコントロールできる自己調整力を身に付けてこそ、知識・技能や思考力・判断力・表現力等に関わる資質・能力を伸ばすことが”, URL: https://benesse.jp/kyouiku/201901/20190123-1.html

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【監修者】 宮川涼
プロフィール 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。

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早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。
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