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共通テストの服装—制服か私服か、英字やロゴの服、ひざ掛けとコート|武蔵野個別指導塾

受験案内に制服か私服かを決める文は無く、決まりは英文字や地図の柄とひざ掛けの申し出です。2科目登録なら9時30分から18時20分まで続く1日目を、上着を脱いでも困らない重ね方で迎えましょう。
共通テストの服装は、制服でも私服でもかまいません。令和9年度の受験案内にも令和8年度の受験上の注意にも、どちらで来るようにと決めた文はありません。服で決まっているのは、英文字や地図などがプリントされた服を着ないこと、試験室でコート類を着ていてよいこと、ひざ掛けや手袋は開始前に申し出て許可を得て使うこと、の三つです。プリントの服は脱ぐよう求められることがあり、耳栓は使えず、マスクや眼鏡や帽子は一時的に外すよう指示されることがあります。
玄関を出る前に照らし合わせる決まりを、書かれている年度と文書と一緒に並べます。
| 服と身に付ける物 | 決まり | 書かれている文書 |
|---|---|---|
| 制服か私服か | どちらかに決める文は無い | 令和9年度 受験案内・令和8年度 受験上の注意 |
| 英文字や地図などのプリント | 着ない。着ていると脱いでもらうことがある | 令和9年度 受験案内(試験時間中の注意事項) |
| コート類 | 試験室で着ていて差し支えない | 令和9年度 受験案内(同じ項) |
| ひざ掛け・座布団・クッション・タオル・手袋 | 試験開始前に監督者に申し出て、許可を得てから使う | 令和9年度 受験案内(同じ項と受験上の配慮の節) |
| マスク・眼鏡・帽子 | 巡視や顔の確認のとき、一時的に外すよう指示されることがある | 令和9年度 受験案内(監督者の巡視) |
| 耳栓 | 監督者の指示が聞こえないことがあるので使えない | 令和9年度 受験案内(試験時間中の注意事項) |
よくあるのは、1月の朝、胸に英字のロゴが大きく入ったパーカーを着て玄関に立った受験生を、母親が「それで行くの」と呼び止める場面です。本人は、いちばん暖かくて着慣れた一枚を選んだつもりでいます。下に着ているのも英字が入った長袖のTシャツで、パーカーを脱げば、次に出てくるのもまた文字です。家を出る時刻まで15分しかなく、着替えるか、このまま行くかで足が止まります。この迷いは、前の晩に服を一式並べて裏と表を見ておけば、朝の玄関まで持ち越さずに済みます。
制服か私服かは決まっていない、決まっているのは柄と申し出
令和9年度の受験案内で服に触れているのは、試験時間中の注意事項のうち、所持品の取扱いの項です。試験室の中でコート類を着ていても差し支えないこと、英文字や地図などがプリントされた服は着ないこと、着ている場合は脱いでもらうことがあること、の三つが続けて書かれています。文の物差しになっているのは服の種類ではなく、表面に何が印刷されているかです。制服かどうか、パーカーかセーターかは、この物差しに入っていません。
同じ項の、机の上に置ける物の一覧のすぐ後には、座布団・クッション・タオル・ひざ掛け・手袋(多汗症用を含む)を使いたいときは、試験開始前に監督者に申し出て許可を得てから使う、と書かれています。受験案内の受験上の配慮の節にも同じ五つの品が挙がり、そこには「英文字や地図等がプリントされているものは使用しないでください」という一文が添えてあります。柄の決まりは、体に着る服だけでなく、ひざに掛ける布にもかかっているわけです。同じ節には、サポーター・テーピング・包帯・湿布・ギプス・眼帯・コルセットは配慮を申請しなくても着けたまま受けられ、試験時間中に着けたり外したりするときは監督者に申し出て許可を得る、ともあります。
耳栓は使えません。監督者の指示が聞こえないことがあるから、と理由まで書かれています。そのうえで受験案内は、隣の席のせきやくしゃみ、空調や雨風の音、飛行機や車の音といった日常の物音が試験中にあっても、救済の措置は取らないとしています。音を防ぐ道具は持ち込めず、音がしても試験はやり直されません。静けさは道具で作る物ではなく、本番までに慣れておく物だと考えたほうが、当日の判断が速くなります。
顔のまわりの決まりもあります。試験時間中は監督者が試験室を巡視し、顔を上げるよう求めたり、マスクや眼鏡や帽子を少しのあいだ外すよう求めたりすることがあります。出願のときに登録した写真と受験者の顔を見比べる本人確認も、試験時間中に行われます。その写真は、受験案内の出願の節で無帽と決められ、帽子やマスク、マフラーを着けた写真は受け付けない例に挙がっていました。試験中に眼鏡をかける人は眼鏡をかけて撮るように、という注意もありました。当日の顔を写真の顔に近い形にしておけば、確認は短く済みます。
服の決まりは、令和8年度の受験上の注意にもほぼ同じ言葉で載っていました。令和8年度の版には、受験上の配慮でひざ掛けなどの使用を許可されている人は、当日あらためて申し出なくてよい、とも添えられていました。服の段落が去年の版と同じかどうかは、12月上旬にセンターのサイトへ載る予定の令和9年度の受験上の注意で読み直します。いまの高2が受ける令和10年度試験は、受験案内そのものがまだ出ていないので、出たときに同じ項を探してください。図1のように、服と身に付ける物を「着てよい」「申し出て使う」「着ない・使わない」の三つの箱に分けておくと、朝の玄関で迷う時間が短くなります。制服も私服も、コート類と同じ「着てよい」の箱に入ります。

手持ちの服と受験票で、自分の二日間を確かめる
決まりは同じでも、どの服で何時間座るかは人によって違います。最初に見るのは受験票です。令和9年度の受験票は、マイページから2026年12月4日(金)10時以降に自分で印刷する物で、その備考欄に地理歴史・公民と理科の登録科目数が出ます。「上履き持参」の表示があれば上履きと下履きを入れる袋が要り、ほかの持ち物と一緒に、特集「入試直前と冬休み」の「共通テストの持ち物一覧」で確かめられます。
登録科目数がわかると、その服で過ごす時間が決まります。令和9年度の実施要項の時間割では、1日目に地理歴史・公民を2科目登録した人は9時30分に始まり、リスニングの終わる18時20分まで試験が続きます。始まりから終わりまで8時間50分です。1科目登録なら始まりは10時40分で、7時間40分になります。2日目は、理科を2科目登録して情報も受ける人なら、9時30分から18時00分までの8時間30分です。冷え込む朝から日が暮れた後まで、同じ服で過ごす計算になります。
次に、候補の服を出して、四つの面を見ます。胸、背中、袖、それにフードの裏や襟の内側です。受験案内が挙げているのは、英文字や地図などがプリントされた服です。刺しゅうや織り込みのロゴ、首の後ろの小さなタグまでどう扱うかは書かれていません。書かれていない所を当日の試験室で確かめる余裕は無いので、迷う服はその日の候補から外します。文字と地図のほかにも同じ扱いを受ける柄がありうるので、世界地図や路線図の柄、数式や元素記号が並んだ柄も外す側に置きます。胸に英語のロゴが入った服装を好む人ほど、この点検で候補が減ります。
一枚ずつ見たら、重ねた状態でも見ます。いちばん外を脱いだら、次に何が出てくるか。パーカーを脱ぐよう言われたとき、下が英字のTシャツなら、それも着ていられません。脱いだ後の一枚が無地の長袖なら、寒さをこらえながら解く事態にはなりません。
制服で行く人も、制服の上に重ねる物を同じ目で見ます。部活のウインドブレーカーの背中には、学校名や部の名前が英字で大きく入っていることがあります。スカートの制服なら足元が冷えやすいので、ひざ掛けを使うかどうかもここで決めておきます。通っている高校から当日の服装について指示が出ているなら、それは高校の決まりとして従う話で、センターの決まりとは分けて考えます。
体の事情がある人は、もう一つ確かめます。サポーターやコルセットは申請なしで着けたまま受けられますが、汗のために手袋をはめるなら、多汗症用でも試験開始前の申し出が要ります。病気やけがで申し出そのものが難しいなら、受験上の配慮を申請する道もあります。出願の後のけがや発病で配慮が必要になった人の申請は、令和8年12月10日(木)から令和9年1月12日(火)17時までと受験案内に書かれています。
前の晩までに、脱ぎ着できる一式をそろえる手順
本番の服は当日の朝に選ぶ物ではなく、1週間前から少しずつ決めていく物です。順番は次のとおりです。
- 本番の1週間前の1月9日(土)に、候補の服を床に全部並べ、胸・背中・袖・フードの裏の四つの面を見ます。英文字や地図の柄が一つでもある服は、この日のうちに紙袋に入れて別の部屋へ移します。
- 重ね方を四つの層で決めます。肌に近い順に、汗を吸う無地の肌着、無地の長袖、前を開け閉めできるカーディガンやファスナーの付いた上着、いちばん外のコートです。調節に使うのは外の二枚で、かぶって着る厚手のセーターは、脱ぐときに髪や眼鏡やマスクが引っかかるので外側には回しません。
- 冬休みのうちに一度、時間割どおりの時刻で過去問を解く日を作り、本番の一式で座ります。9時30分に始め、18時20分まで続けます。寒くて手が止まった時刻と、暑くて一枚脱いだ時刻を答案の横に書いておくと、どの層が余計で、どの層が足りないかが見えます。
- 脱ぎ着の時刻を決めます。図2のように、1日目の地歴公民・国語・リーディング・リスニングの試験と試験のあいだは、11時40分から13時00分、14時30分から15時20分、16時40分から17時20分の三つです。試験時間中にファスナーを下ろす音は、隣の席の人にとって逃げ場の無い音になるので、休み時間に脱ぎ着すると決め、調節はこのあいだと試験開始前に済ませます。リーディングの後の休憩は、令和9年度の受験案内では、機器のアラームを解除して電源を切る時間とされています。リスニングの入室終了は17時15分で、試験中はイヤホンを両耳に正しく着けるので、耳にかかる帽子やフードもこの休憩で外しておきます。
- 前の晩に、上着とズボンのポケットを全部裏返します。上着のポケットに入ったスマートフォンは、電源を切っていても不正行為になると受験案内にあります。電子機器の扱いは、同じ特集の「共通テストのスマホの電源とスマートウォッチ」も読んでおいてください。単語カードやメモもポケットから出して、かばんに入れます。
- ひざ掛けを使う人は、無地の一枚をかばんのいちばん上に入れます。試験開始前に監督者へ「ひざ掛けを使いたいのですが、よろしいでしょうか」と申し出る言い方を、声に出して一度言っておきます。ひざ掛けの許可は開始前に求める決まりなので、2つ目の試験時間から使い始めるときも、その時間が始まる前に声をかけます。
- コートから先に椅子の背に掛け、肌着を最後に掛けます。翌朝はいちばん上から順に取って着ていけば手が迷わず、背中を鏡に映して見る時間が残ります。

2日目も形は同じです。理科が11時40分に終わってから数学①の13時00分まで、数学①の後の14時10分から15時00分まで、数学②の後の16時10分から情報の17時00分までが、上着を足したり脱いだりできる時間です。長さは80分・50分・50分で、1日目の最後の40分より短いあいだはありません。昼の80分のうちに午後の枚数を決めておけば、残りの二つは一枚足すか脱ぐかだけで済みます。
保護者の方の出番は、前の晩の5分です。椅子の背に掛かった一式を、お子さまと一緒に背中の側から見て、柄の点検だけを引き受けてください。朝の玄関で呼び止めるより、前の晩に一度見るほうが、お子さまの気持ちを乱さずに済みます。
服装の「たぶん平気」を、受験案内の文に照らし直す
よくある思い込みを四つ、決まりに照らします。
一つ目は、「共通テストは制服で行くのが決まり」というものです。受験案内にも令和8年度の受験上の注意にもそうした文は無く、私服で受けても扱いは変わりません。制服は着慣れていて柄の心配が少ないぶん選びやすい一方、9時間近く試験場で過ごすには窮屈だと感じる人もいます。どちらを選ぶかは、前の節の四つの層を組めるかどうかで決めれば足ります。
二つ目は、「胸の小さなロゴなら見逃してもらえる」というものです。受験案内には、何センチまでなら構わないという大きさの線はありません。着ている場合は脱いでもらうことがある、とあるだけです。図3の分かれ道のように、英文字や地図の柄がある服はその場で外し、無い服だけを、脱いだ下の一枚まで見て選びます。脱いだ下も無地ならその重ね方で行き、無地でなければ下の一枚を替えます。

三つ目は、「コートは試験室に入ったら脱ぐもの」という思い込みです。受験案内は、試験室の中でコート類を着ていても差し支えないとしています。寒い部屋で遠慮して脱ぐ必要はありません。ただし、コートの表に英文字の大きなワッペンが付いているなら、そのコートも前の節で書いた四つの面の点検にかけます。
四つ目は、「ひざ掛けくらいは黙って使ってよい」というものです。ひざ掛け・座布団・クッション・タオル・手袋は、始まる前に監督者へ声をかけ、許可をもらってから使う品です。マスクをしていれば顔は見られない、という考えも外れていて、本人確認のために一時的に外すよう指示されることがあります。申し出の一言と、すぐ外せる着け方を前の晩に決めておけば、どちらも当日に慌てる場面にはなりません。
確かめる先と聞き方
服のことで最後まで迷いが残る品は、どこに聞くかを先に決めておくと、朝の玄関で止まらずに済みます。読む物と聞く相手を、服装の話に絞って並べます。
- 12月上旬に載る令和9年度の受験上の注意。試験時間中の注意事項の所持品の項で、コート類・プリントの服・ひざ掛け・耳栓の文が、令和8年度の版と同じかを読みます。
- 自分の受験票の備考欄。地理歴史・公民と理科の登録科目数で、1日目と2日目の始まりの時刻が変わります。
- 試験室の監督者(試験開始前)。ひざ掛け・座布団・手袋を使ってよいかを申し出ます。マフラーやストールのように、着る物とも掛ける物とも読める品をどう扱うかも、このときに聞きます。
- 受験票に書かれた「問合せ大学」。令和8年度の受験上の注意では、試験場についての問い合わせ先とされていました。
- 大学入試センター事業第1課。受験上の配慮の事前相談を随時受けています。医療上の理由で試験中も帽子を外しにくい、机に置ける物の一覧に無い物が要る、といった体の事情はここに相談します。
- 通っている高校の先生。学校として当日の服装について生徒に伝えていることがあるかを聞きます。
個別指導で確かめること
冬休みに時間割どおりに過去問を解いた日の答案と時間の記録を塾で並べ、どの時刻に何を脱いだか、寒さで手が止まった大問はどこか、答案の字が乱れ始めた時刻と重なっていないかを一緒に見ます。受験票の写しで登録科目数を確かめ、1日目と2日目の始まりの時刻から、朝に重ねる枚数と、試験のあいだごとに足す一枚・脱ぐ一枚を小さな表に書き出します。
まとめ
英字のパーカーの下から無地の長袖が出てくる重ね方なら、監督者に脱いでと言われても、鉛筆を持つ手は止まりません。2027年1月16日(土)の朝の玄関で決めるのをやめて、前の晩に椅子の背の一式を裏返し、背中の柄を一度だけ見てから眠ってください。ひざ掛けを使うなら、申し出の一言もそこで一度声に出しておきます。
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