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模試の判定用紙を面談に持っていく前に—質問したい失点と答案を結ぶ印の付け方|武蔵野個別指導塾

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面談の席で「数学が苦手でした」とだけ言って止まるのは、手元に判定用紙しかないからです。用紙の失点欄と答案の設問番号に同じ記号を写し、質問を1行にして次回の確認まで決める手順を、中3の例でたどります。

面談の前にするのは、判定の欄を読み直すことではありません。失点した設問を3枚の紙の上で同じ記号に置き換え、聞きたいことを1行ずつ書くことです。判定用紙には教科と分野の点数が並び、答案には設問ごとの○と×が残り、問題用紙には自分の書き込みがあります。この3枚を机に広げ、用紙の失点欄から答案の設問へ、答案から問題用紙の頁へと記号でたどれるようにしておくと、面談で聞ける中身が具体的になります。

先に置く紙 その紙で決めること
判定用紙 どの教科の、どの分野で落としたか
答案 その分野の、どの大問のどの設問か
問題用紙 その設問が何を問うていたか

判定の紙だけを鞄に入れた日

よくあるのは、返却された判定用紙だけを鞄に入れて面談へ来た中3の場面です。用紙には教科ごとの点数と分野ごとの帯が並び、判定の欄には文字が1つ入っています。ところが先生が「どこで引っかかった?」と聞くと、生徒の口から出るのは「数学が悪かったです」で止まります。数学のどこか、と聞き返されても、答案は教室の棚に残したままです。

判定用紙は、失点を数え直すための紙ではありません。教科と分野という粗い枠に点数をまとめた紙です。同じ「関数」の帯が低くても、落としたのが式を立てる所なのか、代入して計算する所なのか、グラフを読む所なのかは、この紙からはわかりません。答案の設問と問題用紙の本文まで下りて、はじめて「どこで」を言えます。

面談が「もっと勉強します」で終わるのは、生徒がやる気を出せなかったからではありません。持ってきた紙が1枚しかなく、質問の材料が足りなかったからです。材料が足りないまま席に着くと、話は勉強量か判定の読み方へ流れ、どの設問で何を落としたかは最後まで出てきません。

止まっている場所を4つに分ける

同じ「説明できない」でも、止まっている場所はいくつかに分かれます。分けておくと、面談の前にどこを直せばよいかが決まります。

1つ目は、点数だけで覚えている場合です。用紙の教科の合計だけを見て、分野の帯は読み飛ばしています。この場合は、用紙の失点欄を教科ごとに1行ずつ書き出すところから始めます。合計点を先に書くと、頭の中が「足りない」で埋まって、設問に下りられません。まず数を数えるのをやめ、場所を写す作業に切り替えます。

2つ目は、用紙の分野名と問題の大問が結べない場合です。用紙の分野は問題の並びとは別の切り方で作られていることがあり、「関数」という帯が大問2と大問5の両方にまたがることもあります。無理に分野名から大問を探すと、違う設問に印を付けてしまいます。この場合は、答案の×から先に拾い、後から分野名を当てます。順番を逆にすると、探し直しが増えるだけです。

3つ目は、質問が大きすぎる場合です。「数学をどうすれば上がりますか」という問いには、一般的な答えしか返せません。1つの設問、1行の手順に砕くと、返ってくる答えも具体的になります。質問の大きさは、そのまま面談の濃さになります。大きく聞けば大きく返り、小さく聞けば小さく返ります。

4つ目は、印を付けすぎる場合です。失点の全部に印を付けると、面談の机に紙が広がりすぎて、最初に何を聞くか決められません。印は質問する候補に絞り、残りは次回確認の欄へ移します。迷ったときは、同じ種類の失点を1つにまとめられないかを見ます。計算の途中で止まった設問が3つあれば、それは1つの質問になります。

自分がどの型にいるかは、3枚の紙を並べたときの手の動きでわかります。用紙の合計点ばかり見ていれば1つ目、分野名を指でなぞって大問を探していれば2つ目、質問を口に出そうとして「どうすれば」と始めてしまえば3つ目、付箋や印が頁からはみ出していれば4つ目です。型が決まれば、面談の前に直す場所も1か所に決まります。

図1のように、判定用紙・答案・問題用紙の3枚を同じ記号で結びます。記号は用紙の行の頭、答案の設問番号の脇、問題用紙の頁の端の3か所に置きます。同じ記号が3か所にそろうと、面談の最中に先生が同じ設問を開けます。

図1 3枚の紙を同じ記号で結ぶ三つの位置

面談の前日に3枚を広げて印を結ぶ

手順は5つです。どれも紙と鉛筆ででき、順番を変えると質問が作れなくなります。

1. 用紙の失点欄を書き出す

まず、判定用紙の失点が書かれている欄を、教科ごとに1行ずつ書き出します。たとえば「英語 大問4で失点」「数学 大問2で失点」のように、用紙に書かれている言葉をそのまま写します。このとき、点数の低い教科から並べ替えたくなりますが、並べ替えは後です。書き出した行の数が、これから結ぶ線の数になります。

書き出す欄がない用紙もあります。分野ごとの帯だけが印刷されていて、設問までは書かれていない場合は、答案の×を数えた数を用紙の余白に書きます。用紙に書かれていないことを無理に作らず、足りない分は答案から補います。用紙の余白は、足りない情報を書き足すために空いています。

書き出す行は、3行から5行に収まるのが普通です。それより多くなったときは、失点の大きい教科に絞るのではなく、同じ記号でまとめられる行がないかを先に探します。行が多すぎる用紙は、面談の机で読むのに時間がかかり、結局は最初の1行しか使われません。

2. 答案の設問番号に同じ記号を写す

書き出した行の頭に①、②、③と記号を振ります。次に答案を開き、その行に対応する設問の番号の脇へ同じ記号を書きます。鉛筆で薄く書くより、消せるペンで小さく書く方が、面談のときに探しやすいです。記号は答案の表紙ではなく、必ず設問の近くに置きます。表紙にまとめて書くと、開いた頁で探し直すことになります。

ここで食い違いが見つかることがあります。用紙では失点になっているのに、答案の設問には×が付いていない場合です。部分点で減点された、あるいは分野の合計に別の設問が混ざっている、といった理由が考えられます。このときは記号の代わりに「要確認」と書き、質問の候補ではなく、用紙の見方を確かめる項目に移します。答えを決めつけずに、面談で聞く形にしておくのがこつです。

3. 問題用紙の頁の端に印を付ける

答案で記号を付けた設問について、問題用紙の頁の端へ同じ記号を書きます。さらに、その設問が本文のどの段落や図を使うのか、線を1本だけ引きます。線を増やすと本文が読めなくなるので、1設問につき1本にします。頁の端に置くのは、本文の書き込みと混ざらないようにするためです。

問題用紙に自分の書き込みが残っている場合は、消さずに残します。消した跡や迷った跡は、面談で「ここで止まった」と説明する材料になります。書き込みが多すぎて読めない頁は、付箋を1枚だけ貼り、面談でその頁を開いてもらいます。付箋を何枚も貼ると、結局どこを開くか決められません。

4. 質問を1行で書く

記号ごとに、聞きたいことを1行で書きます。書き方は「①の(2)で、何をどう使うのか」のように、手順を聞く形にします。「なぜ間違えたのか」と聞くと、返ってくるのは注意や心構えになります。「どこを見れば次の一手が決まるのか」と聞くと、返ってくるのは手順になります。聞き方の違いが、そのまま持ち帰るものの違いになります。

1行に収まらないときは、聞きたいことが2つ以上混ざっています。いったん分けて、面談で聞くのは1つに絞ります。絞らなかった行は、次回の面談へ送ります。質問を減らすのは、聞く気がないからではなく、返ってきた答えを1つずつ試すためです。

5. 次回確認を1つ決める

最後に、次回いつ、どの設問を解き直すかを1つだけ書きます。日付と設問番号と、確かめる物(同じ問題用紙、別の似た問題、授業の板書)を並べます。2つ以上書くと、どちらもやらないまま次回になります。書いた場所は、面談の最後に先生と一緒に見ます。

この5つを並べる理由は、面談の最中に探す時間を減らすためです。先生が同じ記号をたどって同じ設問を開けると、説明の往復が1回減ります。質問が手順になっていると、返事がそのまま次の作業になります。面談の前に机の上で終わらせておけることを、面談の席に持ち込まないのがこの手順の狙いです。

図2のように、この5つを左から順に並べます。1から3までは紙の上で結ぶ作業、4と5は言葉にして残す作業です。

図2 面談の前に済ませる五つの手順の順番

止まったときの戻り先も決めておきます。用紙の分野名から大問が見つからないときは、手順2の答案の×に戻ります。質問の1行が書けないときは、問題文を声に出して読み、問われている動詞を丸で囲みます。「求めよ」なのか「説明せよ」なのかが決まると、聞くことも決まります。

紙がそろわないときの別の道

3枚そろえるのが基本ですが、そろわない日もあります。そのときに諦めず、別の形で面談の材料を作ります。

答案が返ってこない場合があります。回収されたまま返却されていない、あるいは家で見当たらないときです。この場合は、問題用紙と自分の記憶から、失点したと思う設問を書き出します。面談の最初に「答案が手元にないので、問題用紙のこの設問から聞きます」と伝えます。答案がないことを隠すと、先生はどの設問の話かを探すところから始めることになります。

問題用紙を捨ててしまった場合は、答案の設問番号だけで質問を作ります。本文の内容は面談の席で開いてもらう形にします。このとき、設問番号だけでなく、その設問が何を問うていたかを一言添えます。「大問4の(2)、グラフから式を選ぶ問題」のように書いておけば、問題用紙がなくても話が進みます。

印を付けすぎた場合は、面談の直前に2つへ絞ります。絞る基準は、同じ種類の失点を1つにまとめることです。計算の途中で止まった設問が3つあれば、それは1つの質問になります。逆に、同じ大問の中でも、読む所で止まったのか、書く所で止まったのかは分けて残します。種類が違う失点をまとめると、返ってきた答えがどちらにも当てはまらないものになります。

用紙の教科名と答案の見出しが一致しない場合もあります。用紙では「英語」とまとまっているのに、答案では「リスニング」と「筆記」に分かれている、といった形です。このときは、用紙の行を答案の見出しの数だけに分けて書き直します。分けた行には、同じ記号の枝番を付けます。枝番を付けておけば、面談で「英語のうち聞き取りの分」と一言で指せます。用紙の枠に合わせようとして、答案にない教科名を作らないようにします。

やり直しがうまくいったかどうかは、面談の前に自分で確かめられます。3枚の紙を横に並べ、①から③までを声に出して説明してみます。説明を聞いた人が、同じ記号の設問を開けるかどうかが1つの目安です。開けなければ、記号の位置か、質問の言葉が足りていません。質問の1行が息継ぎなしで読めることも確かめます。長すぎる行は、面談の途中で言い直すことになります。

図3のように、紙がそろわない3つの場合でも、進む先を先に決めておきます。どの道も、面談で同じ設問を開ける形に戻るのが終わりです。

図3 紙がそろわない三つの場合の進み先

別の用紙で一度やってみる

本文の例とは別の用紙で、印を結ぶ練習をします。次の中身は、たとえばこうなっているという自作の例です。

ア 判定用紙には、数学の大問5で失点、英語の大問3で失点、国語の大問1で失点と書かれています。イ 答案では、数学の大問5は(1)が○、(2)と(3)が×です。英語の大問3は(1)も(2)も○です。国語の大問1は(1)だけ×です。ウ 問題用紙には、国語の大問1の頁に印がありません。

問1 最初に質問の1行を書く候補は、どこでしょうか。問2 次回確認の欄に移すのは、どこでしょうか。問3 3件の失点のうち、記号を付けて面談で聞ける形になったのは何件でしょうか。先に自分で書いてから、下の答えを読んでください。紙に書くときは、用紙の行、答案の設問、問題用紙の頁の3か所を並べて確かめます。

答え

問1は、数学の大問5の(2)です。用紙の失点と答案の×が同じ設問を指していて、設問番号まで下りられるからです。同じ大問の(3)も×ですが、まず1つに絞ります。

問2は、国語の大問1の(1)と、英語の大問3の扱いです。国語は問題用紙に印がないので、本文を開いて確かめる作業が要ります。英語は用紙では失点なのに答案が全部○なので、用紙の見方そのものを面談で確かめる項目になります。失点の欄は3件、設問まで下りられたのは1件、次回確認は2件です。

問3は、1件です。数学の大問5の(2)だけが、用紙の失点と答案の×と設問番号の3つを同じ記号で結べています。残りの2件は、紙の見方か本文の確認が先に必要なので、質問の候補にはなりません。数を数えるときは、記号の数ではなく、3か所がそろった記号の数を数えます。

戻る場所

問1で国語を選んだ場合は、手順3に戻ります。問題用紙に印がない設問は、質問の候補にする前に、本文のどこを使う問題かを確かめる必要があります。問2で数学の(3)を挙げた場合は、手順4に戻り、1行に2つ入れていないかを見ます。

もう一度解く条件

3件の失点のうち、記号を付けた設問を指でさせて、質問の1行を読めるようになったら、次の用紙で同じことをします。指でさせないときは、記号の位置が設問から離れています。質問の1行が読めないときは、まだ言葉が大きいままです。

面談で見てもらうもの

個別指導の面談では、3枚の紙と、記号を付けた質問の1行を持ってきます。前回の面談で決めた次回確認が残っていれば、それも一緒に置きます。見てもらうのは、記号が設問を正しく指しているか、質問が手順になっているか、次回確認が1つに絞れているかの3点です。記号がずれていれば、その場で答案の設問を開き直します。質問が大きければ、その場で1行に削ります。次回確認が2つ以上あれば、次の1週間で解く1つを選びます。持ち帰ったあとに困ったときは、記号の付いた答案をそのまま持ってきてください。どの設問の話かが紙の上で決まっていれば、説明をやり直さずに済みます。

次の面談で開く頁を決める

判定用紙の余白と答案の設問番号が同じ記号でつながっていれば、面談の席で探す時間はいりません。聞きたいことを1行にしておけば、返ってきた言葉をその日のうちに試せます。記号をたどって開いた頁が、次に解く1問を決めます。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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