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英単語の複数形の覚え方—単語だけなら書けるのに文の中で語尾を落とすとき|武蔵野個別指導塾

単語の再テストは通るのに英文で名詞の語尾が抜ける中1へ、数の語を先に拾い名詞を隠して文ごと書き戻す順番を、答案に残る三つの跡の見分け方から組み立てます。
英単語の複数形は変化形の1つで、単語を1つだけ書くときには語尾が出てくるのに、英文を組み立てると消えます。語尾の作り方を忘れたのではなく、文を書く順番の中に語尾を決める場所がないことが原因です。最初に確かめるのは、間違えた文の名詞のすぐ前に、数を表す語が書けているかどうかです。そこが書けていて語尾だけが抜けているなら、直すのは知識ではなく、書き終えた後の見直しの順番になります。反対に、数の語も名詞も単数で書かれているなら、見直しより前の、日本語を読む段階に戻ります。
| 答案に残った跡 | 語尾が抜けた理由 | 最初に戻る場所 |
|---|---|---|
| 数の語は書けたが名詞が単数 | 語尾を決める工程がない | 名詞を隠す練習 |
| 数の語も名詞も単数 | 数の語を拾えていない | 数の語を探す練習 |
| 名詞は直ったが動詞が単数 | 名詞の外を見ていない | 文を声に出す練習 |
再テストは通るのに、英文では語尾が消える
よくあるのは、単語の再テストでは複数形の欄を全部埋められた中1が、翌日の英作文で I bought three notebook. と書き、名詞の下に赤線を引かれるという場面です。再テストの紙には「複数形にしなさい」という指示があり、その指示が数の代わりになっていました。英文にはその指示がなく、数の手掛かりは文の中に散らばっています。ここで点を落とすのは覚え直しが足りないからではなく、手掛かりを探す場所を決めていないからです。
まず答案を問題の種類で分けます。空所補充、和文英訳、自由作文の3つです。空所補充では、空所のすぐ前を見ます。two や three があって空所が名詞なら、そこで語尾が決まります。空所の後ろに are や them がある場合も、複数だとわかります。和文英訳では、日本語の側に数の表現があるかを見ます。「ノートを三冊」の「三冊」がそれです。日本語では名詞そのものに数の印が付かないので、英語に移すときに「三冊」を three に変える作業が1回入ります。自由作文では、書いた後に読み返した跡があるかを見ます。見直しの線が1本もない答案は、語尾を決める時間がなかったと考えられます。
次に、同じ名詞が答案の中でどう書かれているかを並べます。1枚の英作文に notebook と notebooks の両方が出てくるなら、その生徒は語尾を知らないのではなく、出す条件が場面で変わっています。単数の文では正しく書けるのに、複数だとわかっている文でも抜けます。この偏りは知識の穴ではなく、手順の抜けを示します。反対に、どの文でも同じ名詞を単数で書いているなら、数の語そのものを拾えていません。直す場所が変わります。
3点目は、語尾を付けた語と付けなかった語の距離です。数の語のすぐ後ろの名詞には語尾が付き、文の後半にある名詞には付いていない答案があります。これは注意力ではなく、書いている間に数の語を忘れる順番の問題です。英文は左から書くので、前半で読んだ数を後半まで持っておく必要があります。持てなかったことが答案に現れています。
単語の再テストとの違いも見ておきます。再テストでは、見出し語の横に複数形の欄があり、そこを埋めること自体が問いになっています。答えの形を問いが教えている状態です。英文では、問いは「日本語を英語にしなさい」だけで、名詞を単数で書くか複数で書くかは自分で決めます。決める場所を意識していないと、日本語の名詞の音に引かれて単数のまま書きます。
赤線の位置も手掛かりになります。名詞の語尾だけに線が引かれているなら、数の判断は合っていて、書き方だけが抜けた可能性があります。文全体に線が引かれているなら、名詞より前の数を拾う段階で止まっています。線の長さや本数ではなく、線が付いている語を見ます。
図1のように、英文の中では数の語、名詞、語尾の3つが一直線に並びます。語尾は最後に決まるので、前の2つを書いた時点で手が止まりやすいのです。逆に言えば、この3つの位置を決めておけば、見直すときに探す場所が絞れます。

図1の欄を答案の上で指でなぞってみてください。数の語の欄が空いている答案と、名詞の欄だけが単数になっている答案では、次にやることが違います。前者は日本語を読む段階、後者は書き終えた後の見直しに戻ります。
数の語を先に拾い、名詞を隠して書き戻す
直す順番は4つです。どれも1文の長さで終わるので、宿題の英作文1枚で何度も回せます。机に置くのは、日本語の文、下書きの英文、鉛筆の3つだけにします。消しゴムは最後まで使いません。書いた跡を残すためです。
1つ目は、日本語の文から数の表現を先に抜き出すことです。英文を書く前に、日本語の文を読んで「三冊」「二つ」「何人」のように数が付いている語に丸を付けます。丸が付いた語は、英語では数詞か複数形のどちらかで表します。丸が付かない名詞は、単数のまま書いてよい候補になります。日本語を読む段階で数を分けておけば、英語を書きながら数を思い出す必要がなくなります。丸を付けるのは名詞ではなく、数を含むまとまりです。「三冊のノート」なら「三冊」に丸を付け、「ノート」には付けません。名詞に丸を付けると、複数形の語尾をどこに書くかを見失います。
2つ目は、名詞を隠すことです。書いた英文の名詞を指で隠し、残った文だけを声に出します。I bought three ____. なら、three が残るので複数だとわかります。名詞を見ながら考えると、日本語の「ノート」という音が先に立ち、数の判断が後回しになります。隠すのは1回で足ります。隠したときに数がわからなければ、その文には数の手掛かりが足りていません。手掛かりを足すか、単数の文に書き換えます。書き換えは負けではありません。手掛かりのない文を複数で書く方が、後で直す手間が増えます。
3つ目は、語尾を書く位置を決めることです。名詞の最後の1文字の上に、鉛筆で小さく点を打ちます。点を打ってから語尾を書くと、書いた語と書かなかった語が答案に残ります。後で見返したときに、どこで判断したかがわかるからです。点は消さずに残します。丸付けのときに語尾だけが赤くなる答案は、点が打っていないことが多く、判断した場所が記録されていません。
4つ目は、文全体を最初から書き直すことです。名詞だけを直して終わりにすると、前に置いた指示語や後ろの動詞が単数のまま残ります。These notebooks are mine. のように、指示語、名詞、動詞の3つが同じ数でそろって初めて文になります。直した名詞の前後を1語ずつ確認するのではなく、文を最初から声に出して読み、数が合わない場所で止まります。声に出すのは、目で追うより数え落としが少ないからです。
図2は、この4つを並べたものです。順番を入れ替えると、名詞を書く前に数を見ることになり、かえって手が止まります。書く、隠す、決める、読み直す、の順で進めます。

手順を回す単位は1文です。英作文1枚を最初から最後まで直そうとすると、途中で数の語を見失います。まず1文を選び、4つを声に出しながら1周します。1周が終わったら次の文へ移ります。1枚を一気に通すのは、1文ずつが止まらずに回るようになってからです。1文の1周が短く終われば、10文を続けて回しても数分です。長くかかる文は、数の語が離れているか、名詞が複数ある文なので、そこだけ別に印を付けておきます。
途中で止まったときの戻り先も決めておきます。名詞を隠して数がわからないときは、手順1に戻って日本語の丸を探します。丸が見つからないのに英文が複数になっているときは、手順2に戻って名詞を声に出します。語尾は書けたのに文が変なときは、手順4に戻って文全体を読みます。戻り先を1つに決めておくと、1問で何度も往復せずに済みます。
翌日の確認では、単語の欄を外します。再テストの形のままでは、また指示が数の代わりになってしまいます。英文だけを6文見せて、名詞の語尾を書かせます。6文のうち、数の語が文の前半にある文を3つ、後半にある文を3つ混ぜます。前半だけで正解するなら、手順4がまだ残っています。
それでも抜けるときの三つの分け方
うまくいかない場合が3つあります。どれも、手順を増やすのではなく、見る場所を変えて直します。
1つ目は、数の語が文の後ろにある場合です。I bought the notebooks I wanted. のように、数が前に出てこない文では、名詞を隠しても手掛かりが残りません。この場合は、文を後ろから読みます。後ろに they や them、are があれば複数です。手掛かりが本当にない文は、単数で書いても意味が通るので、無理に複数にしません。ここで「複数形にできるから複数にする」と覚えると、別の文で単数の名詞に語尾を付ける失敗が出ます。
2つ目は、1つの文に名詞が2つある場合です。I bought three notebooks and two pens. のような文で、片方だけ語尾を付ける答案があります。これは注意力ではなく、名詞を1つずつ処理する順番が決まっていないためです。名詞にすべて下線を引き、下線の数と数の語の数を数えます。線を引いてから、数の語と名詞を線で結びます。結べなかった名詞は、その場で単数か複数かを決めます。下線が2本で数の語が1つなら、どちらかの名詞は単数です。数を合わせるのではなく、対応を確かめます。
3つ目は、名詞の外が残る場合です。名詞だけ直して、前の指示語や後ろの動詞をそのままにすると、文の中で数が食い違います。図3のように、指示語、名詞、動詞の3か所を1組として見ます。1か所だけ直した答案は、直した場所ではなく、直さなかった場所を探します。This notebooks are mine. なら、直した notebooks の前の This が残っています。このとき、This を These に直すだけでなく、なぜ残ったのかを言わせます。名詞だけを見ていたからです。

直した文は1行ずつ残します。日付、文、直した語、戻った手順の4つを書きます。この記録があると、次に同じ名詞が出たときに、前回どこで止まったかを思い出せます。記録を取るのは、正解した文ではなく、直した文です。正解した文だけを集めると、抜けた場所が見えなくなります。
やり直しの条件は、正解の数ではなく、同じ判断を別の文で再現できるかです。次の3つがそろったら、その名詞は身についたと判断します。1つ目は、同じ名詞を単数の文と複数の文の両方で書けることです。2つ目は、数の語を隠しても語尾を決められることです。3つ目は、見ていない文で、2つの名詞の両方に語尾を付けられることです。3日後に同じ確認をして、同じ結果なら終わりにします。1回できただけでは終わりにしません。その日の文を覚えている可能性があるからです。
別の文で書き戻せるかを三つの作業で確かめる
次の3つを、何も見ずにやってください。答えと理由は後ろにまとめます。使う語はここまでの例と変えてあります。
- 作業1: 「私は椅子を四つ持っています。」を英文にしてください。
- 作業2: 次の文の誤りを1か所直してください。She has two bag in her room.
- 作業3: 次の文で、語尾を付ける名詞をすべて選んでください。I see six keys and five cups on the desk.
答えと理由
作業1の答えは I have four chairs. です。「四つ」が数の語で、chair が数える名詞なので語尾を付けます。have は主語が I なのでそのままです。
作業2の答えは bags です。two の後ろの名詞なので複数になります。bag のままでは数が合いません。She has の has は主語が She なので変えません。名詞だけを直します。
作業3の答えは keys と cups です。six と five がそれぞれの名詞に対応します。desk は the が付いた単数の名詞なので、語尾は付けません。名詞は3つあり、語尾を付けるのは2つです。desk に語尾を付けた場合は、数の語と名詞を結ぶ線が引けていないので、手順1に戻ります。
間違えたときの戻り先は、作業1なら手順1、作業2なら手順2、作業3なら手順3です。作業1で four chair と書いたなら、日本語の丸が英語に移っていません。作業2で bags を bag のままにしたなら、名詞を隠す前に手が動いています。作業3で keys だけを選んだなら、2つ目の名詞まで見ていません。
再挑戦は、語を替えた同じ形の文で行います。3問とも正解し、翌日にもう一度正解したら、この確認は終わりです。翌日に1問でも落としたら、落とした作業の手順だけをやり直します。3問をもう一度最初からやる必要はありません。
作業の間は、消しゴムを使わずに、直した跡を残してください。どの語を先に書き、どこで手が止まったかが、答えより多くのことを教えてくれます。正解した問題にも、語尾を書いた順番を小さく書いておくと、次に同じ形の問題で迷ったときに見返せます。
答案と下書きを持って相談するとき
塾で見るのは、直近の英作文1枚、単語の再テストの紙、赤線の入った答案の3点です。見るのは、同じ名詞が単数と複数で両方出ているか、数の語と名詞の間に線が引けるか、直した跡が名詞だけに限られていないかです。質問は1つで足ります。「この文を書いたとき、数の語はどこから拾いましたか」と聞きます。答えが「問題文の日本語」なら手順1、「覚えていた」なら手順4が抜けています。答えが返ってこないときは、その場で名詞を隠してもらい、残った語を声に出してもらいます。声に出した語の中に数が入っていれば、拾う場所は見えていて、書く順番だけが抜けています。保護者の方が見る場合も、お子さまの答案の名詞の直前だけを見れば、同じ判断ができます。
次に書く一文の、名詞のすぐ前を見る
複数形が身についたかどうかは、単語の欄の点ではわかりません。書いた一文の名詞のすぐ前に数の語があり、その数と語尾が合っているかで決まります。次の英作文では、名詞を書いた手を一度止めて、すぐ前の数を読んでください。その数と語尾が合っていれば、その文はもう見直しの対象ではありません。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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