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英単語の形容詞と副詞の覚え方—日本語訳で区別できない語を確かめる練習|武蔵野個別指導塾

同じ日本語を裏に書いた形容詞と副詞のカードは、訳を消して係り先を指す問いに変えると、覚え直す語が絞れます。誤答だけを残す順番と、形が同じ語で止まったときの戻り先を、順を追って確かめます。
形容詞と副詞を取り違えるのは、日本語の訳を1語ずつ覚えようとするからです。同じ日本語が2つの品詞にまたがると、訳の暗記では区別がつきません。最初に確かめるのは、手元のカードの裏に同じ日本語を書いた組が何枚あるか、そしてその語が文の中で名詞に係るのか、動詞や形容詞に係るのかという点です。下の表は、カードをめくったときにどこで判断するかを3つに分けたものです。
| カードの様子 | 訳だけで足りるか | 代わりに見る場所 |
|---|---|---|
| 2枚の裏が同じ日本語 | 足りない | その語が係る語を指でなぞる |
| 訳は違うが文中で迷う | 足りない | 名詞の前か、動詞の前後か |
| 訳も位置も合う | 足りる | 翌日に別の文で出し直す |
カードの裏に同じ日本語を書いた高1の場面
よくあるのは、高校1年生が自分で作ったカードの裏に、形容詞と副詞で同じ日本語を書き込んでしまう場面です。careful と carefully の2枚に、どちらも「注意深い」と書いてしまいます。quiet と quietly の2枚にも、同じ「静かだ」と書きます。本人は2語を覚えたつもりで、日本語の面から英語を答える練習でも、どちらのカードからも同じ答えが出せます。
この練習が2語を区別していないことに、本人は気づきません。英作文で He worked careful. と書き、長文で She spoke quiet. を「静かに話した」と読めずに止まります。返却された答案に付くのは、語の意味ではなく、語の置き場所に対する印です。カードの裏をそろえた時点で、その2枚は確認の道具ではなく、同じ答えを2回出すための道具になっています。本人が悪いのではなく、カードの作り方が答えを1つに潰していたのです。
訳が合っていても係り先を見ていなければ同じ
最初に見るのは、訳が同じカードが残っていないかです。2枚を並べて裏返し、日本語が同じなら、その組は試験として成り立っていません。正答が出ても、どちらの語を答えたのかを確かめられないからです。同じ訳を2枚に書いた本人は、正解したつもりでその組を箱にしまいます。まずこの組を見つけることが、直す作業の入口になります。
次に見るのは、その語がどの語に係るかを指させることです。文を1つ渡し、空所に入る語を選ばせたあと、その語が説明しているのは名詞か、動詞か、形容詞かを指でなぞってもらいます。名詞や名詞句に係るなら形容詞です。動詞、形容詞、ほかの副詞、文全体に係るなら副詞です。訳が同じ「静かだ」でも、係る先が room なら quiet、speaks なら quietly になります。訳ではなく、指の止まった場所が答えを決めます。
3つ目に見るのは、形だけで品詞を決めていないかです。-ly が付く語を副詞と覚えると、friendly のような形容詞を取り違えます。fast、hard、early、late のように、1つの形が形容詞と副詞の両方で使われる語もあります。hardly は hard に -ly を付けた形ですが、意味は「ほとんど〜ない」で、hard とは別の語です。形から意味を組み立てると、この3つのどこかで必ずずれます。
返却答案を見るときは、どこで止まったかで分けます。英作文の添削印が語の直後に付いていれば、語の選び方の問題です。長文の設問で「読めたはずの文を落とした」場合は、その文の係り方を取り違えています。自分で作った確認問題で同じ答えが2回出たなら、出題の作り方の問題です。この3つは直す場所が違うので、答案の印を見てから、どの作業に移るかを決めます。
出題の側を見直すことも必要です。日本語の面に「静かだ」と書いたカードを2枚並べれば、どちらを引いても同じ答えが出ます。カードを引く順番を変えても、答えが2つに分かれない限り、その組は確かめになりません。作った本人が答えを1つに決めてしまっているので、問題を見ても誤りに気づけないのです。
図1のように、見えた失敗と、次に確かめることを横に並べると、直す順番が決まります。訳が同じなら2枚を分ける。係り先を見ていなければ文で指す。形で決めていれば辞書の品詞に戻る。3つを同時に直そうとすると指示が混ざるので、上から1つずつ確かめます。

誤答カードだけを残して問いを変える
机に出すのは、間違えたカードだけです。正答したカードも一緒に広げると、見慣れた配置や順番が手掛かりになります。まず誤答を確定させ、そこから問いの形を変えます。順番は次の5つです。
- 誤答だけを机に残します。たとえば12枚の組を1回通して誤答が4枚なら、残すのは4枚です。正答した8枚は箱に戻します。正答の中には、たまたま合ったものも混ざりますが、まずは落とした4枚を確実にします。全部を机に広げたままにすると、どこが弱点かが見えなくなります。
- 残したカードの裏の日本語を消します。消しゴムで消すか、付箋でふさぎます。訳が目に入ると、答えを訳から連想する道がまた開きます。消すのはもったいないと感じるかもしれませんが、日本語は別のカードに1枚だけ残せば足ります。
- カードの表に、空所を1つ入れた短い文を書きます。形容詞の文と副詞の文を1枚ずつです。He is a careful driver. と He drives carefully. のように、同じ内容を2つの形で書くと、違いが見えます。文は短くし、知っている語だけで作り、時制は1つにそろえます。長い文にすると、別の文法の誤りが混ざります。
- 空所を埋めたあと、その語が係る語を指でなぞります。名詞なら形容詞、動詞なら副詞です。指が止まる場所が、その語の働きです。2枚を並べ、空所を入れ替えて両方作ると、形容詞の位置に副詞を入れた文が壊れることも見えます。壊れた文は、正しい位置を目で教えてくれます。
- 翌日、日本語を伏せたまま同じ文を出します。2回続けて正答したら箱へ移します。1回目が合っても、その場の記憶で合った場合があるためです。2回目を別の時間帯に置くと、同じ手掛かりに頼ったかどうかがわかります。
図2は、この5つを箱の流れにしたものです。前の箱が終わってから次へ進み、途中を飛ばしません。

止まったときは、訳に戻りません。訳に戻すと、同じ日本語を2枚に書いた状態に戻るからです。代わりに、文の主語・動詞・目的語に印を付け、残った語がどこに係るかを線で結びます。線が名詞に向かえば形容詞、動詞に向かえば副詞です。それでも決まらない語は、保留の箱に移して1週間後に出します。保留は失敗ではなく、判断を先に延ばす場所です。
カードを増やさないことも、この手順の決まりです。1つの誤りに対して、文は2つまでにします。文を5つも6つも書くと、今どの違いを確かめているのかがわからなくなります。同じ語を別の角度から見たくなったら、その日ではなく、2回続けて正答した日の翌日に足します。
1日に扱う組の数は、誤答が残った組だけで足ります。たとえば4枚の誤答があれば、2枚ずつ2日に分けても、4枚を1日に通してもかまいません。大事なのは、同じ日に何度も繰り返さず、翌日に日本語を伏せて出し直すことです。回数を増やすより、日をまたいで同じ文を出すほうが、手掛かりの少ない状態を試せます。
形が同じ語と補語の位置で止まったとき
上と同じ手順でも止まる場所があります。止まった場所によって、戻る先が変わります。
-ly を付ければ副詞だと覚えた場合は、辞書の品詞に戻ります。friendly、lonely、lovely は形容詞です。副詞の働きをさせるときは in a friendly way のように別の言い方になります。ここで「-ly の語は副詞」という規則を作り直すのではなく、語ごとに品詞を見ます。規則を1つ作ると、例外のたびに規則の例外を覚える作業が増えます。
形が同じ語の場合は、訳を2つに分けず、文の位置で決めます。fast、hard、early、late がこれにあたります。The train left early. の early は動詞 left に係る副詞です。an early train の early は名詞 train に係る形容詞です。訳を「早い」「早く」と並べて書くと、どちらを選ぶかでまた迷います。位置を見れば、訳を2つ覚える必要はありません。
補語の位置の場合は、主語との関係を見ます。look、smell、feel、sound、become、seem の後ろは、主語の説明になるので形容詞です。The soup smells good. を「よく匂う」と訳すと well を選びたくなりますが、ここは「よい匂いがする」なので good です。well を入れると、匂いをかぐ動作の様子を述べる文になり、スープが主語のままでは意味が通りません。He is well. の well は「元気だ」という意味の形容詞で、これは別の使い方です。同じ形の語でも、置かれる位置で働きが変わることを、この1組で確かめられます。
副詞の位置も一緒に確かめます。副詞は動詞の前後、形容詞の前、文の始めに置かれます。very は形容詞や副詞を強めますが、名詞は修飾しません。very room と言えないことは、位置の確認になります。逆に、名詞の直前にある語は、その名詞を説明している可能性が高いと言えます。
英語を書くときに日本語が先に出てしまう場合は、文を日本語から作らないことも確かめます。日本語の「静かに」を英語に直すのではなく、だれが何をするかの骨格を先に置き、その動詞に係る語を選びます。She spoke quietly. なら、she と spoke が先で、quietly は後から係ります。この順番にすると、訳の一語から出発する癖が抜けます。
やり直しの条件は、3日後に同じ文で同じ誤りが出たときです。カードを増やさず、文を1つに絞って3日続けます。別の語に広げるのは、その1文を日本語なしで書けたあとです。できたと判断するのは、初見の短文で日本語を経由せずに空所を埋められ、理由を「名詞の前だから」「動詞に係るから」と言え、同じ語を2つの位置で使えるときです。3つがそろってからカードを箱へ移します。
図3のように、止まった種類ごとに戻る先を分けます。形の思い込みなら辞書、同形語なら文の位置、補語なら主語との関係です。1つの方法で全部を直そうとすると、直る語と直らない語が混ざります。

別の語で試す確かめ
本文で使った語とは別の語で、3問を用意しました。答えは問題のあとにまとめてあります。先に答えを見ずに、空所と係り先を書いてください。
問1 次の2文の空所に brave か bravely を入れなさい。 (1) It was a ___ choice. (2) She walked ___ into the room.
問2 次の2文の空所に sudden か suddenly を入れ、その語が係る語を書きなさい。 (1) There was a ___ change in the plan. (2) The plan changed ___.
問3 次の文の誤りを1か所直し、直した理由を書きなさい。 He explained the rule very clear.
解答と理由
問1 (1) は brave、(2) は bravely です。(1) は名詞 choice を説明するので形容詞、(2) は動詞 walked に係るので副詞です。どちらも「勇敢」という同じ漢字語から訳を作れてしまうところが、この問題の引っかけです。
問2 (1) は sudden で、名詞 change に係ります。(2) は suddenly で、動詞 changed に係ります。日本語はどちらも「突然」ですが、係る先が違います。(2) を sudden にすると、名詞がないのに形容詞が置かれることになります。
問3 は clear を clearly に直します。動詞 explained に係るので副詞です。very は clearly を強めています。clear のままでは、very が強めた形容詞が動詞に係ることになり、語の置き場所が合いません。
戻る場所は、落とした問いで変えます。問1を落としたら、図1の2列目に戻って係り先を指す練習をやり直します。問2を落としたら、図2の3番目、短文を2枚分書く段に戻ります。問3を落としたら、補語と修飾の違いに戻り、smell の例をもう一度指でなぞります。
再挑戦の条件は、3問とも答えと理由の両方が言えたときです。翌日に語を替えて同じ形で1問だけ出します。理由が言えないまま正答した場合は、まだカードを箱に移しません。正答の数を増やすより、理由を言える語を増やすほうが、次の長文で効きます。
個別指導で見てもらうこと
持ってくるのは、誤答だけを残したカードの束、間違えた文をそのまま書いたノート、返却答案で印の付いた箇所です。見るのは、訳を書いたか、係り先を指せるか、形が同じ語で止まるかの3点です。「この語は何を説明しているか」と聞かれたときに、名詞か動詞かを指せるかを見ます。説明が訳の言い換えになっているときは、文の骨格に戻ります。
裏の日本語を消した2枚から
カードの裏から同じ日本語を消した瞬間、その2枚は別々の問いになります。次にめくる1枚で、訳ではなく係り先を指せるかを確かめてください。同じ日本語が2枚に残っていたら、その組を机の上に戻すところから始めれば足ります。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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