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英単語を赤シートで覚えると答えの位置まで覚える—並べ替えて確かめる手順|武蔵野個別指導塾

赤シートをかけた同じ頁では10問中8問だった中2が、語順を変えた白紙では4問でした。頁の位置や透けた文字を手掛かりにしない確かめ方を、3枚の紙に分けて進めます。
赤シートをかけて答えた正解は、語を覚えた証拠としては半分しか使えません。シートの下には、同じ頁の並び、行の長さ、うっすら透ける文字の形が残っていて、そのどれでも答えを選べてしまうからです。まず確かめるのは、同じ10語を「元の頁」「語順を変えた白紙」「一語だけの紙」の3通りで出したときの正答数です。3つの数が大きく開くなら、覚えていないのは語ではなく頁のほうだと考えます。
| 三つの紙で見えた差 | 何が手掛かりになっていたか | 先に変えるもの |
|---|---|---|
| 元の頁だけ正解が多い | 行と列の位置、前後の語 | 語順を変えた白紙に写す |
| 語の途中で止まる | 透けた文字の形と語の長さ | 紙を1枚挟み、下を白紙にする |
| 一語だけだと出ない | 前後の語の音と並び | カードを切って1枚ずつ引く |
よくあるのは、赤シートを外した別紙では半分も答えられなかった中2という場面です。ノートの左に英語、右に日本語を書いた頁を、赤シートで右側だけ隠して10分ほど声に出して読み、「覚えた」と言って閉じます。翌日、同じ10語を白紙に書いてもらうと4語しか出てきません。本人は昨日すべて言えたと思っていて、実際その頁の上では8語答えられていました。
正解の数を三つに分けてから原因を絞る
切り分けは、同じ語を三つの出し方で並べるだけで足ります。元の頁のまま赤シートをかけて10問、その場で語順を入れ替えた白紙に写して10問、最後に一語ずつ間を空けて書いた紙で10問です。三つとも同じ日に、同じ語で行います。
順番を変えるときは、50音順やアルファベット順ではなく、くじ引きで決めます。頭の中で並べ替えると覚えやすい順に戻ってしまい、位置の手掛かりが残るからです。白紙はノートの頁を閉じてから書き、原本を見ながら写さないようにします。
図1のように、三つの正答数が並ぶと、どこに頼っていたかが見えます。たとえば元の頁が8問、並べ替えが4問、一語だけが3問なら、頁の位置と前後の語の両方が手掛かりです。元の頁が9問で並べ替えも8問なら、手掛かりは語そのものに残っていて、赤シートの使い方より先に意味の確認へ移ります。

一語だけの紙で落ちる語は、前後の語と一緒に音で覚えている場合が多いです。単語の列を声に出して読むと、リズムが語の意味より先に残ります。逆に、並べ替えで落ちる語は位置の記憶が強く、元の頁では行の始まりや列の右端が合図になっています。
数字を取る前に気をつけることがあります。赤シートをかけて読んだ直後に試すと、直前の音が残っていて、どの紙でも正答が増えます。読む時間と試す時間の間に別の教科の作業を30分ほど挟むか、翌朝に回します。直後に出た正答は、覚えたかどうかの判断に使いません。
もう一つ、赤シートの下の文字が透けていないかを見ます。薄い紙のノートや、印刷の裏写りがあるプリントでは、隠したはずの日本語の形が読めてしまいます。透ける場合は紙を1枚挟むだけで条件が変わるので、正答数を取る前にこの確認を済ませます。
三つの数が同じくらい低い場合は、手掛かりの話ではなく、語の意味そのものが入っていません。そのときは赤シートを何枚重ねても変わらないので、意味を辞書で確かめ、その語を使った短い文を自分で作る作業に戻ります。三つとも高いのに別の日のテストで落ちるなら、頁ではなく時間のほうを疑い、翌日と3日後の紙を分けて取ります。
切り分けの紙は、その日のうちに捨てないでください。3枚を並べて置くと、次に同じ語を出すときに、どこが変わったかを比べられます。日付と、読んだ時間、試した時間を余白に書いておくと、正答数が上がった理由を後から確かめられます。
語順を変えた白紙へ移す手順
手順は五つで、どれも机の上で10分以内に終わります。大切なのは、写す、隠す、書く、照合するの順に、手掛かりを一つずつ外していくことです。読む回数を増やすより、隠した状態で書いた回数を増やします。
まず、元の頁から英語だけを書き出します。このとき日本語は書きません。日本語も一緒に写すと、写した紙の上に意味と位置が戻り、白紙の意味が薄れるからです。書き出す語は10語までに絞り、頁全体を写さないようにします。
次に、書き出した10語を小さく切った紙かカードに1語ずつ書きます。書いたら切り離して机に伏せ、両手で混ぜます。切らずに1枚の紙へ並べると、結局は新しい頁を作っただけで、位置の手掛かりが戻ります。切り分けたカードは、その日のうちに捨てずに取っておき、翌日の束に混ぜます。
そのあと、伏せたカードを1枚ずつ引いて、引いた順に白紙へ英語を書きます。この白紙が、これからの確認の土台になります。原本は閉じて引き出しにしまい、書いている間は頁を見ません。白紙は罫線の少ないものを選び、行の間を広く取ると、あとから印を書き足せます。

そして、赤シートをかけたまま、白紙の英語を見て日本語を書きます。シートは白紙の上に置き、書いたら少しずらして照合します。ここで大事なのは、読むのではなく書くことです。読むだけでは、意味が出てこなくても目が先へ進み、わかった気持ちだけが残ります。書けなかった語は、その場で頁に戻らず、白紙の下の余白に印だけを付けます。
照合の印は3種類に分けます。迷わず書けたものは○、意味は出たが迷ったものは△、出なかったものは×です。△を○に数えないことが、次の判断を変えます。迷いは手掛かりが残っている合図で、放っておくと本番で×になります。○の数より、△と×の語を1つずつ潰すほうが、次の10語に進んだときに効きます。
照合のあと、間違えた語だけを別の紙に写して、翌日の束にします。全部をやり直すと時間が足りず、正解した語まで同じ頁に戻ってしまいます。翌日は前日の間違いの束と、新しい10語を混ぜ、また引いてから書きます。このとき、前日の束を先に引くと、覚えた順に戻るので、新しい語と交互に引きます。
図2のように、この流れは4つの箱で表せます。元の頁で確かめ、並べ替え、一語だけ、翌日にもう一度という順です。箱の間で語順が毎回変わるので、同じ紙を2回使わないようにします。同じ紙を使い回すと、2回目は紙の配置を覚えてしまい、正答数が上がっても語は残りません。
止まったときの戻り先は、どの紙で落ちたかで決めます。元の頁で○、並べ替えで×なら語順を変える工程へ戻り、カードを切り直します。並べ替えで○、一語だけで×なら、前後の語を外す工程へ戻り、間を大きく空けて1枚ずつ書きます。三つとも×なら、赤シートの前に辞書へ戻ります。
透けが疑わしいときは、紙そのものを替えます。ノートの頁の裏に書いていないか、鉛筆の押し跡が残っていないか、印刷の裏写りがないかを見ます。押し跡は消しゴムで消しても凹みが残るので、新しい紙に書き直すほうが早いです。コピーを取る場合は、原本の裏に白い紙を重ねてから取ると、裏写りを避けられます。
声に出す作業は、最初の一度だけにします。頁を読むときに声を出し、白紙に書くときは声を出しません。声を出しながら書くと、音の手掛かりが戻り、書けなかったのか言えなかったのかが分からなくなるからです。書くときは口を閉じ、意味を思い出してから手を動かします。
1日の量は、たとえば10語を2回に分けて確かめる程度にします。朝に白紙へ書き、夜に語順を変えた紙でもう一度書くと、同じ日に2種類の手掛かりを外せます。回数を増やすほどよいわけではなく、△と×が残ったまま次の10語へ進むと、前の束が抜け落ちます。
位置・透け・見るだけ、直し方が合わないとき
並べ替えを始めても、正答数が動かないことがあります。そのときは、失敗の型が三つのどれかに寄っているので、変える場所を一つに絞ります。あれもこれもと紙を増やすと、どの手掛かりが消えたのか分からなくなります。
位置で当てている場合は、頁ごと視界から外します。ノートを開いたまま横に置くと、使わないつもりでも行の端が目に入ります。ノートは閉じて鞄に入れ、机の上にはカードと白紙だけを残します。それでも速く答えて間違えるなら、まだ頁の並びが残っている合図なので、カードの順を机の上で3回混ぜ直します。
透けを読んでいる場合は、下に敷くものを変えます。薄いノートなら厚い下敷きを1枚挟み、プリントなら裏面を白紙で覆います。赤シートを2枚重ねる方法もありますが、重ねると文字が見えにくくなり、読む時間だけが伸びます。透けが消えたかどうかは、正答数ではなく、語の途中で止まる回数が減ったかで見ます。
見るだけで済ませている場合は、手を動かす順に変えます。赤シートをかけて読む、シートを外して書く、書いたものと頁を照合する、の3つを1語ずつ繰り返します。読めて書けない語は、正答に数えません。読むだけの回数が増えている人は、1日の終わりに白紙へ何語書いたかを数えると、実際の作業量が見えます。
直し方が合っていない合図は、三つあります。2週間同じやり方で別紙の正答数が動かない、毎回同じ語で止まる、正答が速すぎて迷った形跡がない、のどれかです。速すぎる正答は、意味を思い出したのではなく、位置や語の形で選んでいる可能性があります。このときは、語の意味を説明する質問を1つ挟み、答えられなければ○に戻します。
やり直すときは、10語の束を三つに分け、1日1束にします。1束目を白紙で確かめ、翌日は1束目と2束目を混ぜ、3日目に三つを混ぜます。混ぜる順は毎回変えます。同じ束を毎日同じ順で開くと、束の中に新しい頁ができて、最初の失敗が戻ります。

図3のように、失敗の型と変える場所を1対1で結びます。位置なら語順、透けなら紙、見るだけなら手の動きです。一つの型を直してから次を見ると、どの変更が効いたかを自分で確かめられます。三つ同時に変えると、正答数が上がっても理由が分からず、次の10語で同じところに戻ります。
できたと判断する条件は、別の日の、違う語順の紙で△なしの8割です。同じ日の2回目ではなく、日をまたいだ1回目を使ってください。一語だけの紙でも同じ数が出れば、前後の語から切り離せています。1週間後に、その語を使った短い文を自分で作り、意味が通れば、その束は一旦閉じてよいと判断します。
別の語で試す確かめ
ここからは、手元の紙で試す確認です。次の6語を、三つの出し方で答えてください。語は kitchen、honest、season、decide、carry、narrow です。
一つ目は、6語をノートの同じ行に左から並べ、赤シートで日本語を隠して意味を書きます。二つ目は、6語を別の紙に書き、順番をくじで入れ替えてから同じように意味を書きます。三つ目は、1語ずつ間に3行空けて書き、前後の語が見えない状態で意味を書きます。
三つの紙の正答数を、語ごとに表にしてください。行に語、列に「同じ行」「入れ替え」「一語」を置き、○△×で埋めます。埋めたら、同じ語がどの紙で落ちたかを見ます。同じ行で○、入れ替えで×の語は位置、三つとも△の語は意味の確認が足りていません。
答えと理由は次のとおりです。kitchen は台所、honest は正直な、season は季節、decide は決める、carry は運ぶ、narrow は狭い、という意味です。honest と narrow は形容詞なので「〜な」「〜い」の形で書き、decide と carry は動詞なので「〜する」「〜ぶ」の形で書きます。品詞を外した日本語で書くと、名詞と動詞を取り違えた答案と同じ崩れ方をするので、品詞まで書いて丸を付けます。
別の日本語でも、その語を入れた短い文を自分で作れて意味が通れば正答にします。たとえば narrow に「細い」と書いた場合、道や帯の幅を指す文が作れれば通ります。逆に、文を作れない日本語は、意味を覚えていないので×に戻します。
再挑戦の条件は、6語のうち三つの紙すべてで○だった語が4語未満なら、翌日にもう一度、語順を変えて同じ6語を出します。4語以上なら、新しい6語に進み、できなかった語だけを束に残します。同じ6語を3日続けても増えないときは、語を変えずに、意味を辞書で確かめる作業へ戻ります。
記録は1行で足ります。日付、6語のうち○だった数、△だった語、一番長く止まった語の4つを書きます。3日分を並べると、正答数が動かない日と動く日の違いが見え、紙の替え方が合っていたかを自分で判断できます。
個別指導で見てもらうもの
塾で見てもらうときは、赤シートをかけた頁のコピー、白紙に並べ替えて書いた紙、3回分の正答数と間違えた語の印を持ってきます。コピーは紙の厚さと裏写りが分かるので、透けの判断に使えます。正答数は、同じ日と翌日のものを分けて書きます。
質問は、どの語がどの紙で落ちたか、透けていないか、語順を変えた回数は何回か、の3つに絞ると答えやすいです。講師側は、正答数より先に、△を○に数えていないかを見ます。△が残ったまま次の10語へ進んでいれば、そこが戻り先になります。
答案を見る順は、白紙の並べ替え、一語だけの紙、元の頁の順です。元の頁から見ると、正答の多さに目が行き、手掛かりの話が後回しになるからです。3枚を重ねて持ってくると、同じ語がどこで落ちたかをその場で指せます。
赤シートを閉じたあと
赤シートをかけたまま何度も読むと、頁の上では強い顔をする語が増えます。その強さは紙を閉じた瞬間に消えるので、確かめる場所を白紙へ移す必要があります。隠す道具と、隠しきれない位置と透けは、どちらも紙の側に残ります。頁を閉じて、白紙の上で一語から答えられたとき、その語ははじめて持ち歩ける語になります。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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