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英単語を絵で覚えるとき—絵は浮かぶのに英語が出てこない状態の直し方|武蔵野個別指導塾

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動物の絵を見れば日本語は言えるのに、別の写真に替えると英語が止まる小5の例から、絵、実物、文字だけへ手掛かりを一枚ずつ外して確かめる順番を組み立てます。

絵を見れば日本語では言えるのに、英語が出てこない。そんなとき、語彙が足りないと決める前に、その絵のどこを見て答えているかを確かめてください。動物の絵を別の写真に替えた瞬間に止まるなら、覚えているのは英語ではなく、絵の輪郭です。まず同じ語を、同じ写真、別の写真、文字だけの三つの見せ方で出し直します。同じ写真でだけ言えるなら、手掛かりは輪郭に寄っています。別の写真でも言えるなら、絵はもう答えの中心ではありません。文字だけで言えないなら、音とつづりを戻す作業が残っています。

見えた反応 | まず疑うこと | その場で試すこと |
絵を替えると止まる | 輪郭を手掛かりにしている | 同じ動物の別の写真で出し直す |
絵を見ると日本語が先に出る | 絵から訳への近道ができている | 絵を伏せて日本語から英語を言う |
同じ絵でもつづりが崩れる | 音とつづりの結びつきが薄い | 声に出してから紙に書く |

よくあるのは、動物の絵を替えたら知っていた単語が言えなくなった小5の場面です。単語カードの表にゾウの絵、裏に elephant と書いて練習し、表を見れば答えられます。ところが、別の角度から撮ったゾウの写真を見せると、同じ動物だと気づいてもうなずくのに、elephant が口から出てきません。カードをめくれば思い出すので、本人も保護者も「覚えている」と受け取ります。ここで語数を増やすと、絵のない場面で使えない語が積み上がります。

絵を替えたときに何が消えたのかを見る

絵で覚えるという言い方をしますが、絵が担っている仕事は一つではありません。描かれた動物を見分けること、日本語の名前を思い出すこと、英語の音を思い出すこと、つづりを書くこと。この四つは別々に動いています。絵を替えて止まったとき、消えたのはどれかを決めないと、直す場所を外します。反対に、四つのうちどれが残っているかがわかれば、次に外す手掛かりも決まります。

一つ目の型は、絵の輪郭に頼る型です。同じゾウでも、写真の角度、色、背景、線の太さが変わると答えられません。逆に、元のカードを少し離れた位置から見せただけでも答えられます。覚えているのは「この形を見たらこの音」という一組の結びつきで、英語の語そのものではありません。図形の見分けに近い働きです。答えを待つ間に、子どもの目が絵の外側をなぞったり、指で形をなぞったりするなら、この型を疑います。

二つ目の型は、絵から日本語への近道が強い型です。絵を見た瞬間に「ぞう」と言え、そのあと英語を探し始めます。日本語を経由する時間が長いので、会話や音読の途中では間に合いません。日本語を伏せて英語を言わせると、逆にすらすら出ることがあります。この型では、絵が英語の入口ではなく、日本語の入口になっています。絵を見せたときの第一声が日本語か英語かで、この型はすぐに見分けられます。

三つ目の型は、音とつづりが薄い型です。絵を替えても同じように答えられ、日本語からも英語が出ます。しかし書かせると elefant、elephent のように崩れます。口では言えるのに書けないので、絵の問題に見えますが、絵は関係ありません。耳で確かめる作業に戻ります。書いた文字を声に出させると、自分の書いた形と音が合っていないことに気づけます。

この三つは、一つの絵を前にして順に試すと分かれます。最初に同じ絵で言えるかを確かめ、次に別の写真へ替え、最後に絵を伏せます。同じ写真で言えない場合は、この三つより手前で止まっています。その語をまだ覚えていないか、絵と日本語の結びつきができていないかのどちらかです。図1は、止まった場所ごとに疑うことを並べたものです。

図1 止まった場所から三つの型に分ける

図1のように、止まった場所が違えば外す手掛かりも変わります。同じ写真でだけ言えるなら輪郭、絵を見て日本語が先なら絵と訳の近道、同じ絵でもつづりが崩れるなら音とつづりです。三つを一緒に直そうとすると、どれも中途半端になります。まず一つに絞ってください。絞るためには、同じ語を三つの見せ方で出し直すだけで足ります。新しい教材は要りません。

絵から実物、文字だけへと手掛かりを外す

手順は四段階です。同じ絵で基準を取り、別の写真に替え、体の一部か実物に移り、最後に絵を伏せて文字だけで答えます。大切なのは、絵を増やすのではなく、一枚ずつ外すことです。絵を何枚も見せると、子どもは絵を覚え続けます。外すたびに、残った手掛かりが何かを記録します。

準備として、同じ動物の写真を二枚用意します。一枚は今までのカードの絵、もう一枚は角度か背景を変えた写真です。変えるのは一つだけにしてください。角度も色も背景も変えると、子どもは「別の動物だ」と迷い、英語の練習になっているのか見分けがつかなくなります。写真は印刷して紙に貼ると、並べ替えと隠す動作がしやすくなります。

第一段階は、いま使っている絵で一度言わせることです。ここを飛ばすと、あとで止まったときに比べる基準がありません。言えたら、その絵を裏返して机の端に置きます。言えなかったら、この語はいったん脇に分けます。脇に分けた語は、あとで意味の確認から始めます。

第二段階は、同じ動物の別の写真に替えることです。前の絵は隠してから出してください。二枚を並べると、子どもは違いを説明する方に気を取られ、英語を思い出す練習になりません。ここで言えたら、輪郭への依存は薄いと判断できます。止まったら、輪郭が手掛かりだったと記録します。このとき、答えを教える前に「さっきの絵とどこが違う」と聞いてはいけません。英語を出す前に、日本語で説明する時間が入るからです。

第三段階は、体の一部だけの写真か、手元にある小さな置物に移ることです。ゾウなら鼻だけ、キリンなら首と模様だけを見せます。全体の形が消えるので、輪郭で答えていた子はここで止まります。止まることは失敗ではなく、どの手掛かりが効いていたかの証拠です。この段階で言えたら、次へ進みます。置物を使う場合は、本物の動物に近い色のものを選ぶと、形の違いだけに集中できます。

第四段階は、絵を伏せて、日本語の言葉だけを書いた紙を見せることです。「ぞう」と書いた紙を見て elephant と言う練習です。ここで止まるなら、日本語から英語への道が細いと分かります。最初の二文字を鉛筆で添えると、出るかどうかをもう一度見られます。文字を足しても出ないなら、音からやり直します。文字のヒントで出た場合は、合格にせず、ヒントなしの段階をもう一度行います。

記録の紙には、語ごとに四つの欄を作ります。同じ絵、別の写真、体の一部、文字だけ、の四つです。言えたら丸、止まったら戻った段階を書きます。丸の数ではなく、どの欄で止まったかを見てください。同じ欄で止まる語が三つ以上たまれば、その段階の練習をまとめて行います。一語ずつ順番に全部やり直すより、同じつまずきをまとめて扱う方が、子どもも理由を理解しやすくなります。

段階 | 見せるもの | 言えたときの判断 | 止まったときの戻り先 |
一 | いまのカードの絵 | 基準になる | 意味の確認へ |
二 | 同じ動物の別の写真 | 輪郭への依存は薄い | 一の絵で音を確かめる |
三 | 体の一部か置物 | 全体の形に頼っていない | 二の写真へ |
四 | 日本語だけの紙 | 日本語から英語が出る | 三の実物へ |

図2は、この四段階と、止まったときの戻り先を並べたものです。

図2 絵を外す四段階と止まったときの戻り先

図2のように、止まったら一つ前の段階に戻ります。最初の絵に戻すのではありません。別の写真で止まった子は、同じ絵に戻って音を確かめ、もう一度別の写真へ進みます。体の一部で止まった子は、別の写真に戻ります。戻る段階を一つに限ると、やり直しが短く終わり、どの段階でつまずいたかも残ります。

この順番には理由があります。絵をいきなり全部外すと、子どもは「覚えていない」としか言えません。一つずつ外すと、答えられた段階と止まった段階の境目が記録に残ります。その境目が、次に練習する場所になります。また、絵を先に見せないことも大切です。日本語を聞いて英語を言い、最後に絵で意味を確かめる順にすると、絵は答えの入口ではなく、確認の道具になります。

声に出す回数も、段階ごとに変えます。同じ写真の段階では、英語を二回言わせてから次へ進みます。別の写真では一回でかまいません。声に出すことで、頭の中の音と口の動きがそろいます。つづりが崩れる語では、書く前に必ず声に出します。声を出さずに書くと、目で見た形だけを頼りにし、間違いが定着します。

手掛かりを外しても出ないときの分かれ道

四段階を試しても出ないとき、方法を変えます。まず、日本語でも意味を説明できない場合です。絵を見て「ぞう」と言えても、どんな動物かを自分の言葉で言えないなら、英語の音だけが浮いています。この場合は、絵を外す前に、意味を一文で書かせます。鼻が長くて耳が大きい、というような一文です。その一文を読んでから英語を言うと、思い出す入口が一つ増えます。

次に、日本語からは出るのに、絵からは出ない場合です。この子は英語を覚えていますが、絵から英語への道が細い状態です。日本語を聞いて英語を言う練習を先に重ね、絵は最後の確認だけに使います。絵を見せてから答えさせる順を続けると、止まる回数が増え、苦手だという印象だけが残ります。順番を入れ替えるだけで、答えられる回数は変わります。

三つ目は、似た動物の絵と混ざる場合です。カバとサイのように、輪郭が近い動物では、片方の絵で覚えた音がもう片方にも出ます。このときは、二枚を並べて、違うところを日本語で言わせます。そのあと、二つの英語を交互に言います。絵の違いを説明できても、英語が入れ替わったままなら、音の区別ができていません。写真を増やすのではなく、二つの語を往復させます。

四つ目は、絵を替えても言えるのに、文字だけになるとつづりが崩れる場合です。ここまで来ると、絵の練習は卒業です。声に出して音の数を確かめ、音の区切りごとに書きます。書いたあとで、もう一度声に出して、書いた文字と音が合うかを確かめます。合わない場所に印を付け、その部分だけを大きく言ってから書き直します。

図3は、四段階のどこで止まったかから、どの練習に移るかを分けたものです。

図3 四段階で出ない場所から次の練習を選ぶ

図3のように、止まった場所が同じでも、日本語で意味を言えるかどうかで次の作業が変わります。意味も言えないなら意味の一文、日本語からは出るなら日本語との往復、似た語と混ざるなら二枚の比較、つづりだけ崩れるなら音とつづりです。

できたと判断する条件は、初めて見る写真で、日本語を挟まずに英語が出ることです。同じ絵で言えることや、カードをめくって思い出すことは、条件に入れません。もう一つ、文字だけの紙でも同じ語が出ることを確かめます。この二つがそろって初めて、絵に頼らずに取り出せたと見ます。翌日にも、四段階の最後だけを行い、同じように出るかを見ます。出なければ、戻る段階を一つ手前にします。

方法が合わないと感じたら、写真の選び方を見直します。絵が不鮮明で、子どもが動物そのものを間違えている場合は、覚え方の問題ではありません。はっきりした写真に替えるだけで解決します。また、絵を見た瞬間に日本語で説明を始める子は、説明を止めさせるより、説明を一文だけ書かせてから英語に移る方が進みます。止めさせると、考えていることを口に出せなくなり、沈黙が長くなります。

確かめの三問

ここからは、別の動物で三つの作業を確かめます。答えはこの節の後半にまとめますので、先に自分で決めてください。

問1。次の四つを、手掛かりを外す順に並べてください。白紙の状態、元のカード、角度の違う写真、絵を伏せた紙、の四つです。

問2。イルカの絵を見ると「いるか」とすぐ言えますが、英語は出ません。絵を伏せて「いるか」と聞くと dolphin が出ます。この子はどの型で、次に何をしますか。

問3。リスの絵で squirrel と書いたつもりが、squrrel になりました。絵を替えても同じつづりになります。どの練習に戻りますか。

解答です。問1は、元のカード、角度の違う写真、絵を伏せた紙、白紙の状態、の順です。元のカードで基準を取り、写真の角度を替え、絵を消し、最後に手掛かりを全部外します。体の一部を見せる段階を入れるなら、角度の違う写真の後ろです。

問2は、絵から英語への道が細い型です。日本語から英語は出ているので、意味と音は残っています。次は、日本語を聞いて英語を言う往復を先に行い、絵は最後の確認に使います。絵を見せてから答えさせる順を続けると、また止まります。

問3は、音とつづりの練習です。絵を替えても同じ間違いになるので、絵は原因ではありません。声に出して音の数を確かめ、音の区切りごとに書き直します。もう一度書いて同じ場所が抜けるなら、その音だけを大きく言ってから書きます。

間違えたときは、問1なら手順の節に戻り、四段階の順番を読み直してください。問2なら絵を伏せる段階、問3なら文字だけの段階に戻ります。答えを覚えるのではなく、どの段階で止まったかを言えるようにします。

個別指導に持っていく記録

塾に持っていくのは、言えた写真と言えなかった写真の二枚、四つの欄がある記録の紙、そしてどの手掛かりを外したときに止まったかの一行です。写真は端末の中ではなく、印刷した紙の方が並べて比べやすくなります。記録には、その日使った写真の種類も書いてください。

指導では、子どもがまだ見ていない写真を一枚使って、同じ四段階を再現してもらいます。講師が見るのは、正解した数ではなく、どの段階で視線が絵に戻るかです。絵を見ずに答えられた段階が一つでもあれば、そこが次の練習の入口になります。保護者の方が家庭で見るときも、同じ順番で一枚ずつ外してください。

次の確認に使う一枚

同じ動物の別の写真を一枚見せたとき、日本語を挟まずに英語が出るかどうかで、その語を絵から取り出せるかが分かれます。今日使ったカードのうち、いちばん最近覚えた語を一つ選び、別の写真を探すところから始めてください。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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