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中学生の冬休みの勉強計画—中1・中2が短い休みで2学期を復習する、年末年始の外し方|武蔵野個別指導塾

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帰省と大掃除の日を先に塗り、残った勉強の日を1日2〜3時間、宿題と2学期の復習で半分ずつに分ける。期末テストの答案から4単元を選び、最後の1日を予備日に残す。中1・中2の短い冬休みを、家の予定から逆に組み立てる順番です。

中学生の冬休みの勉強計画は、勉強の予定より先に、家の予定を書くところから始めます。大掃除、帰省の行きと帰り、親戚の集まりの日を先に塗り、その日を「短い日(20〜30分)」か「休む日」に決めます。残った「勉強の日」は1日2〜3時間とし、宿題と2学期の復習で半分ずつに分けます。復習は期末テストの答案から教科ごとに1単元、合わせて4単元に絞り、休みの最後の1日は予備日として空けておきます。

よくあるのは、終業式の日の夕方、机の上に冬休みの宿題のプリントの束と、帰省の新幹線の切符が並んでいる場面です。中学2年のその子は、束の厚みを指でつまんで「多いな」と思い、切符の日付を見て「この4日は無理だな」と思います。それなのに、作り始めた計画表には休みの日数ぶんのマスを並べ、すべてのマスに「数学」「英語」と書き込んでしまいます。行きと帰りの2枚の切符にはさまれた4日間が、計画表のどこにも載っていません。冬休みの計画が崩れるときは、たいていこの書き落としが始まりです。

なぜそうなるのか

一つ目の理由は、動かせない家の日が、休みの真ん中に固まって入ることです。夏休みは長いぶん、旅行や法事が入っても日が散らばり、前後の週で取り返せます。冬休みは短いうえに、大掃除、年越し、元日、親戚へのあいさつといった行事が、数日のあいだにまとまって入ります。しかも、その日取りを決めるのは本人ではなく家族です。図1のように、たとえば14日の休みに14日分の勉強を書いても、大掃除と帰省を入れると、勉強に使える日は9日に減ります。計画が途中で崩れたのではなく、最初から勉強できない日に勉強を書いていた。面談で冬休みの計画表を見せてもらうと、よく出会うのがこの崩れ方です。

図1 家の予定を入れる前と後で、冬休みに勉強できる日を比べた図

二つ目の理由は、宿題が枚数ではなく「束」のまま見えていることです。冬休みの宿題は、教科ごとのプリントやワークの範囲が終業式の前後にまとめて渡されることが多く、その日のうちに全体を数え上げる子はめったにいません。束のまま眺めると「多い」「少ない」という手ざわりしか残らず、1日に何枚やれば終わるのかが決まりません。決まらないまま帰省の日が来ると、束ごとかばんに入れて新幹線に乗り、一度も開かずに持ち帰ることになります。親戚が集まる居間でプリントを広げ、丸つけまで済ませるのは、大人が思うよりずっと難しいことです。

三つ目の理由は、2学期の範囲が広く、復習がどこまでも広がることです。3学期制の学校なら、2学期は夏休み明けから年末までの長い学期で、どの教科も単元をいくつも進めています。期末テストの答案が返ってきても、点数だけ見てファイルにしまうと、どの単元が弱かったのかが決まらないまま休みに入ります。そこで計画表に「2学期の復習」とだけ書くと、教科書の最初のページから読み直し始め、9月の単元を終えたあたりで休みが半分過ぎます。どこを復習するかを決めていない計画は、手のつけどころが無いという点で、量が多すぎる計画と変わりません。

四つ目の理由は、家の時刻の目印が消えることです。ふだんは「学校から帰って夕食まで」「夕食の後」のように、学校と家の時刻が勉強の始まりを決めてくれています。年末になると家族も休みに入り、起きる時刻も食事の時刻も日ごとに動きます。目印が無いと、毎日「何時から始めようか」と迷うところから一日が始まり、迷っているうちに昼が来ます。冬休みの計画で、時計の時刻ではなく食事を区切りに使うのは、このためです。

終業式の夜からの手順

手順は6段あります。順番を入れかえず、上から進めてください。1と2で「いつ勉強するか」、3と4で「何を勉強するか」、5と6で「どう始めるか」が決まります。終業式の夜に1から4までを済ませ、次の朝に5と6を確かめるくらいの分け方で間に合います。

1. 切符と家の予定を、勉強より先に計画表へ書く

計画表は、休みの日を左から1日1マスで並べた紙1枚で足ります。最初に書くのは勉強ではありません。家の人に、大掃除の日、帰省の出発と帰りの日、親戚が来る日や出かける日を聞き、切符を計画表の横に置いて日付を写します。中1にとっては中学で初めての冬休みなので、この聞き取りがいちばん効く一手になります。

移動の日と大掃除の日は「短い日」にして、橙色で塗ります。短い日は、20〜30分だけ、机の上かかばんの中の物で勉強する日です。親戚の集まりで一日がふさがる日は「休む日」にして、灰色で塗ります。休む日は、勉強の道具を開かない日です。先に休むと決めておけば、実家の居間で「少しはやらなきゃ」と落ち着かないまま一日を過ごさずにすみます。

2. 残った勉強の日を数え、最後の1日を予備日にする

塗り残った白いマスが「勉強の日」です。数え終えたら、休み明けの前の最後の1日だけを予備日にして、緑で塗ります。予備日には何も予定を書きません。遅れた分を取り返す日であり、遅れが無ければ休み明けの準備に使う日です。

図2は、たとえば14日の休みで、大掃除が1日、帰省が4日(行きと帰りが短い日、真ん中の2日が休む日)ある家の計画表です。勉強の日は9日、そのうち最後の1日が予備日なので、宿題と復習に使えるのは8日になります。自分の学校の休みの日数と家の予定で、同じように数えてください。冬休みの長さは学校ごとに違うので、学校からのお知らせで最初と最後の日を確かめてからマスを作ります。

図2 14日の冬休みを勉強の日・短い日・休む日・予備日に塗り分けた例

3. 宿題を枚数に直し、帰省の前に半分まで進める

宿題の束をほどき、教科ごとに枚数かページ数を数えて、計画表の端に書きます。答え合わせと直しまでを1枚の中に含めて数えるのがこつです。たとえばプリントとワークを合わせて24枚分なら、勉強の日の8日で割って1日3枚です。図2の家なら、帰省の前に勉強の日が4日あるので、そこで12枚、つまり半分を終えます。

半分を帰省の前に置くのは、帰省のかばんに宿題の束を入れないためです。残りの12枚は、帰ってきてからの4日で3枚ずつ進めます。書き初めや作品づくりのように、家の道具や広い机が要る宿題があれば、それも帰省の前の勉強の日に入れておきます。帰省先で広げる場所を探すより、家の机でやるほうがずっと早く片づきます。

4. 期末テストの答案から、復習する単元を4つ選ぶ

2学期の期末テストの答案を、数学・英語・理科・社会の4教科分、机に並べます。答案ごとに、失点のいちばん多かった大問に印を付け、その大問の単元を1つ書き出します。これで復習の単元が4つ決まります。国語は、宿題に漢字や文法の分が入っていればそれを丁寧にやり、別の単元は立てません。

1つの単元には勉強の日を2日ずつ当てます。1日目は、答案で間違えた問題と、教科書のその単元の例題を、答えを見ずに解き直します。2日目は、学校のワークの同じ単元のページを、答えを紙で隠して解きます。たとえば2学期に一次関数を習った中2なら、1日目にグラフから式を求める問題の解き直し、2日目にワークの一次関数の文章題、という並びです。

単元の順番は、帰省の前の4日に暗記の多い理科と社会、帰ってからの4日に数学と英語を置くと回しやすくなります。理科と社会の復習で作った用語のカードを、そのまま帰省のかばんに入れられるからです。数学と英語を休みの後半に置けば、手を動かした感覚が新しいまま3学期の授業に入れます。

5. 勉強の日は、時計ではなく食事で区切る

勉強の日の2〜3時間は、二つの塊に分けます。朝食の後の塊で宿題の3枚、昼食の後の塊で復習の単元を進めます。どちらの塊も1〜1.5時間が目安で、合わせて2〜3時間です。年末は家の起きる時刻が日ごとに動くので、「何時から」と時刻で書くより「朝食の後」と書くほうが、毎日同じ所から始められます。

夜は塊を置かず、寝る前に計画表のマスへ、終わった枚数と単元の名前を書き込むだけにします。マスに何も書けない夜が2日続いたら、それは計画のどこかがずれている合図です。その晩のうちに、どのマスから遅れ始めたのかを見て、手順2で空けた予備日をどう使うかを考えておきます。

6. 短い日に持っていく物を、前の晩にかばんへ入れる

短い日の20〜30分は、机が無くてもできる物だけにします。帰省の前の4日で理科と社会を復習するときに、表に用語、裏にその意味を書いたカードを作っておき、帰省の前の晩に輪ゴムでまとめてかばんに入れます。英語の教科書の2学期のページから、まだ言えない単語を書き出した紙を1枚足してもかまいません。

行きの車内ではカードを表から、帰りは裏から(意味を見て用語を言う向きで)めくります。大掃除の日は、夕方に片づけが一段落したところで同じカードを20〜30分めくり、それでその日を終えます。宿題の束は家に置いていきます。持っていかなければ、持ち帰って「やらなかった」と落ち込む物もありません。

学年と時期で変わるところ

中1は、中学で初めての冬休みを迎えます。2学期の単元の多くは1学期に習った計算の上に積まれているので、つまずきが2学期の単元の中で起きているとは限りません。たとえば2学期に方程式を習ったなら、間違えた問題が移項の所で止まっているのか、その前の文字式の計算で止まっているのかを、答案の途中式で見分けます。文字式の計算で止まっていれば、復習の2日のうち1日目をそちらに回します。英語も同じで、2学期に習った文で間違えた所が、be動詞と一般動詞の使い分けのような、もっと前に習った内容から来ていないかを確かめます。

中2は、高校入試から見ると冬休みの重みが変わります。いまの中3が受ける令和9年度の東京都立高等学校入学者選抜実施要綱では、一般入試の調査書に載せるのは中学3年の評定で、令和8年12月31日の時点で在学している第3学年の評定とされ、その評定は中3の1学期と2学期の成績を十分に参考にしてつける、と書かれています。同じ形が続くとすれば、いまの中2が中3の冬休みを迎えるころには、評定のもとになる中3の1学期と2学期の成績は、もう出そろった後です。中2の冬休みは、中3の評定がつき始める前に、自分の手で2学期の穴を埋められる最後の冬休みと考えてください。いまの中2が受ける年度の決まりは、その年度の要綱が出たときに確かめます。

時期で見ると、ふだんの週は学校の時間割が勉強の順番を決めてくれますが、冬休みには時間割がありません。計画表の4つの色が、その代わりの時間割になります。休み明けに実力テストや課題テストがあるかどうかは、学校ごとに違います。ある学校なら、予備日をそのテストの範囲の確かめに使い、範囲が宿題と重なっていれば宿題の直しを見返します。無い学校なら、予備日に3学期の最初の単元の教科書を2〜3ページ読み、新しい用語に鉛筆で印を付けておきます。

2学期制の学校では、冬休みは後期の途中にある休みです。その場合は「2学期の復習」を「後期に入ってからの単元の復習」と読みかえ、期末テストの代わりに、後期に入ってから返ってきたテストや小テストの答案から単元を選びます。3学期制の学校では、冬休みが明けるとすぐに短い3学期が始まり、学年の終わりまでの残りが少なくなります。夏休みのように週ごとに予備日を置くと、ただでさえ少ない勉強の日がさらに減るので、予備日は最後の1日にまとめ、休み明けの最初の週に遅れを持ち込まない形にします。

よくある失敗と直し方

宿題の束を帰省先へ持っていき、開かずに持ち帰る

帰省先には自分の机が無く、親戚と過ごす時間が先に来るので、プリントを広げる場所と時間が両方とも足りません。しかも、かばんに入れたという安心で、帰省の前に進めるはずだった分まで後ろへ回ります。直し方は、手順3のとおり、帰省の前の勉強の日で宿題を半分終え、かばんには用語のカードだけを入れることです。束を置いていくと決めた時点で、帰省の前の4日の3枚ずつは、急ぐ理由のある3枚に変わります。

復習を「2学期の全部」にして、最初の単元で止まる

範囲を決めないまま教科書の頭から始めると、すでにできている所まで解き直すことになり、弱い単元に着く前に日が尽きます。直し方は、図3のように、期末テストの答案から失点のいちばん多い大問を選び、教科ごとに1単元だけ書き出すことです。4単元を2日ずつ、8日に置けば、勉強の日の数とちょうど合います。2学期のほかの単元は、3学期の授業や学年末に向けた勉強のときに回します。

図3 期末テストの答案から復習の単元を4つ選び、2日ずつ置く流れ

休みの最後の日まで宿題が残り、予備日が消える

1日3枚の予定が2枚で終わった日が何日かあると、その1枚ずつが気づかないまま後ろへたまり、最後の日にまとめて押し寄せます。冬休みは日数が少ないぶん、たまった分を吸い込む余白もわずかです。直し方は、毎晩マスに終わった枚数を書き、帰省の前の晩に12枚まで来ているかを確かめることです。足りなければ、短い日に宿題を足すのではなく、帰ってからの勉強の日の朝食の後の塊に1枚ずつ足します。短い日を20〜30分のままにしておくほうが、帰省の4日間を崩さずにすみます。

よくある質問

冬休みの勉強計画の表は、時間割のように細かく書いたほうがいいですか

細かい時間割にはしなくてかまいません。1日1マスに、上の段で日の種類(勉強の日・短い日・休む日・予備日)、下の段でその日の中身(宿題3枚と理科の単元、のように)を書けば足ります。時間割にすると、大掃除が長引いたり急な来客があったりした日に一つずれただけで、その日の残りが全部ずれます。ただ、時刻で書くほうが動きやすい子もいます。その場合でも時刻を書くのは勉強の日の二つの塊の始まりだけにして、短い日と休む日には時刻を書かないでおきます。

冬休みの勉強計画は、いつ立てればいいですか

宿題の束が手元にそろう終業式の日の夜が、いちばん立てやすい日です。それより前だと宿題の枚数が数えられず、休みに入って何日もたってからだと、残りの日数が少なくなってから作ることになります。家の予定だけは、終業式の前の週末までに聞いておくと、当日の夜は切符の日付を写すだけですみます。もし休みに入って3日たっても計画表ができていなければ、その日を1日目として、残りの日数で同じ手順をやり直してください。過ぎた3日を取り戻そうとして、1日の量を増やす必要はありません。

冬期講習や部活の練習がある日は、どう数えますか

講習が2学期の範囲を扱う日は、その日の昼食の後の塊を講習に置きかえ、家では朝食の後の宿題3枚だけをやります。講習の内容が自分の選んだ復習の単元と同じなら、その単元の2日のうち1日を講習で済ませたと数えてかまいません。部活の練習が半日ある日は、練習の無いほうの半日に宿題の塊だけを置き、復習は別の勉強の日へ回します。こうした日が多い子は、手順4の単元を4つから3つに減らし、数学と英語に、理科か社会のどちらか1つを足す形にすると計画が崩れにくくなります。

保護者が手を貸すなら

お子さまの冬休みの計画表には、家の人にしか書けない欄があります。大掃除の日、帰省の出発と帰りの日、来客の日です。終業式の前の週末までにこれを伝えてもらえると、お子さまは終業式の夜に、切符の日付を写すところから計画を始められます。帰省先では、親戚の前で勉強や成績の話題を出さないでください。休む日と決めた日に「勉強はいいの」と声をかけないことも、計画を守る手助けになります。そのかわり、着いた日の夜か帰る日の朝に、20〜30分だけ落ち着いて座れる場所があると、短い日がそのまま守られます。進み具合を毎晩確かめる必要はありません。帰省の前の晩に一度、宿題の欄が半分まで来ているかを一緒に眺めるくらいで十分です。

個別指導で確かめること

2学期の単元でつまずいた問題が、その単元の中で止まっているのか、前の学年の内容から来ているのかを、答案の途中式と解き直しの手の動きで確かめます。答案に途中式が残っていなければ、同じ型の問題をその場で1問解いてもらい、手が止まる行を見ます。たとえば一次関数の式が立てられない中2なら、中1の比例の式 y=ax と、式に数を代入する計算まで戻ってできるかを見て、冬休みの復習の2日をどの問題から始めるかを決めます。

まとめ

終業式の日に机の上に並んだ宿題の束と新幹線の切符は、どちらも冬休みの計画表の材料です。切符の日付を先に写し、束を枚数に直し、答案から4つの単元を選べば、勉強の日も短い日も休む日も、それぞれの居場所を持ちます。帰りの新幹線で用語のカードをひと束めくり終えたとき、その日の計画はもう守られています。

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