
武蔵野個別指導塾の特徴
漢検準2級—高校在学程度の328字と、出題の形|武蔵野個別指導塾

「僕」も「猫」も「傘」も準2級の字です。新しく出る328字の全部と音訓、送りがなや誤字訂正の出方、200点満点の70%程度という合格基準を一度に確かめられます。
漢検準2級で新しく出る字は328字、試験の範囲は3級までの1623字を足した1951字です。合格基準は200点満点の70%程度、検定時間は60分、目安の程度は高校在学程度です。328字の中には「僕」「猫」「傘」のように毎日見ているのに書けない字と、「朕」「璽」「虞」のように読むことさえ難しい字が同居しています。
| 項目 | 準2級の値 |
|---|---|
| 新しく出る字 | 328字 |
| 試験の範囲 | 1951字(3級までの1623字を含む) |
| 目安の程度 | 高校在学程度 |
| 合格基準 | 200点満点の70%程度 |
| 検定時間 | 60分 |
| 検定料 | 4,200円(税込・公開会場の紙の受検) |
| 2026年度の第3回の公開会場の検定日 | 2027年2月14日(日) |
| 個人の紙の受検の申し込み | 2026年12月4日 9:00 から 2027年1月10日 23:59 まで(先着順) |
| 合否の公開 | 3月中旬の予定 |
新しく出る328字を、画数の少ない順にすべて並べます。
| 画数 | 字 | 字の数 |
|---|---|---|
| 3画 | 刃 | 1字 |
| 4画 | 升 厄 屯 弔 | 4字 |
| 5画 | 且 丙 仙 凸 凹 囚 尼 汁 | 8字 |
| 6画 | 充 壮 妃 妄 朴 江 缶 肌 迅 | 9字 |
| 7画 | 亜 伯 但 吟 呈 呉 妊 妥 廷 忍 戻 扶 抄 把 杉 肖 | 16字 |
| 8画 | 享 併 侮 劾 叔 坪 奔 宜 尚 岬 弦 披 抹 拐 拒 拙 斉 昆 析 枠 枢 沸 泡 泥 盲 肢 肯 茎 迭 邸 附 | 31字 |
| 9画 | 亭 侯 俊 勅 叙 垣 姻 帥 括 拷 挑 挟 柳 洞 津 洪 浄 甚 疫 砕 窃 糾 臭 荘 貞 | 25字 |
| 10画 | 俸 倫 准 剖 剛 唆 唇 娠 宰 宵 恭 挿 捜 朕 栓 核 栽 桟 殉 泰 浦 珠 畝 症 祥 租 秩 竜 紡 索 翁 耗 蚊 衷 貢 逐 逓 逝 酌 陥 飢 | 41字 |
| 11画 | 偏 偵 偽 剰 唯 喝 培 堀 尉 崇 庶 庸 悠 患 悼 据 斎 旋 曹 殻 涯 涼 淑 渇 渉 渋 渓 猫 瓶 眺 粛 累 紳 舶 菌 蛇 蛍 訟 軟 逸 釣 麻 | 42字 |
| 12画 | 傘 喪 堕 堪 塀 塁 塚 媒 廃 循 惰 愉 扉 搭 暁 棚 棟 棺 款 渦 猶 琴 疎 痢 硝 硫 筒 粧 裕 診 詐 詔 遍 酢 閑 隅 雰 | 37字 |
| 13画 | 傑 嗣 塑 奨 嫌 寛 愁 溝 漠 煩 献 猿 痴 睡 督 碁 禅 禍 艇 虜 虞 褐 賄 践 酪 酬 鈴 鉢 靴 頑 頒 | 31字 |
| 14画 | 僕 僚 塾 嫡 寡 寧 彰 漆 漬 漸 緒 誓 遮 酷 銃 銘 閥 駄 | 18字 |
| 15画 | 勲 寮 履 幣 弊 徹 慶 憤 摩 撤 撲 槽 稼 窮 窯 罷 褒 謁 賓 賜 賠 遷 | 22字 |
| 16画 | 儒 壌 憾 懐 磨 薦 薫 融 衡 諭 還 | 11字 |
| 17画 | 償 嚇 懇 擬 濯 爵 矯 礁 繊 謄 謙 謹 購 轄 醜 霜 頻 | 17字 |
| 18画 | 懲 癒 繭 襟 顕 | 5字 |
| 19画 | 璽 羅 藻 覇 譜 韻 | 6字 |
| 20画 | 懸 醸 騰 | 3字 |
| 21画 | 艦 | 1字 |
よくあるのは、高1の国語の小テストが返ってきた昼休みという場面です。「遮る」に赤い×がついています。評論で何度も読み流してきた語なのに、書こうとした瞬間に、しんにょうの上の形が消えたのです。同じ答案には「懸念」を「けんねん」と読んだ×もあります。答案を折りたたみ、準2級なら受けてみようかと検索窓に語を打つ。そのとき欲しいのは励ましの言葉ではなく、自分が書けない字の一覧と、試験で何を聞かれるかの答えです。
一覧の読み方
上の表は画数で引くための一覧で、同じ画数の中は部首の順に並んでいます。3画は「刃」の1字だけ、21画は「艦」の1字だけです。17画以上の字は32字あり、書き取りで手が止まりやすいのはこの帯です。

図1のように、準2級の範囲は小学校で習う1026字に、4級の313字、3級の284字、準2級の328字を積み上げた1951字です。新しい328字だけを覚えても答案は埋まりません。ただ、3級を通った人にとって、増える字は範囲全体の2割に届かない量でもあります。山の高さを正しく測ると、準備の順番が変わります。
下の表は、同じ328字を部首でまとめて、音と訓を添えたものです。読みの見方は3つだけで、音読みはカタカナ、訓読みはひらがなで書き、ハイフンから後ろは送りがなを表します。「か-つ」は「且つ」、「なつ-かしい」は「懐かしい」と書きます。字の多い部首から順に並べ、部首に1字しかない字は最後の行にまとめました。部首の分け方は辞書によって違う字があるので、試験の前には日本漢字能力検定協会が示す部首で確かめてください。
数えてみると、音読みしかない字が204字、訓読みしかない字が17字、両方ある字が107字です。6割の字には訓読みがありません。「劾」も「剖」も「逓」も、1字を眺めているだけでは意味が立ち上がらず、弾劾、解剖、逓信という語になって初めて問題に出る形になります。字を語で覚える理由は、この数字にあります。
部首でまとめた音と訓の一覧
| 部首 | 字の数 | 字と読み |
|---|---|---|
| 水(さんずいなど) | 25字 | 汁 ジュウ・しる/江 コウ・え/沸 フツ・わ-く・わ-かす/泡 ホウ・あわ/泥 デイ・どろ/泰 タイ/洞 ドウ・ほら/津 シン・つ/洪 コウ/浄 ジョウ/浦 うら/涯 ガイ/涼 リョウ・すず-しい・すず-む/淑 シュク/渇 カツ・かわ-く/渉 ショウ/渋 ジュウ・しぶ・しぶ-い・しぶ-る/渓 ケイ/渦 カ・うず/溝 コウ・みぞ/漆 シツ・うるし/漠 バク/漬 つ-ける・つ-かる/漸 ゼン/濯 タク |
| 手(てへんなど) | 20字 | 扶 フ/抄 ショウ/把 ハ/披 ヒ/抹 マツ/拐 カイ/拒 キョ・こば-む/拙 セツ・つたな-い/括 カツ/拷 ゴウ/挑 チョウ・いど-む/挟 キョウ・はさ-む・はさ-まる/挿 ソウ・さ-す/捜 ソウ・さが-す/据 す-える・す-わる/搭 トウ/摩 マ/撤 テツ/撲 ボク/擬 ギ |
| 人(にんべんなど) | 18字 | 仙 セン/伯 ハク/但 ただ-し/併 ヘイ・あわ-せる/侮 ブ・あなど-る/侯 コウ/俊 シュン/俸 ホウ/倫 リン/偏 ヘン・かたよ-る/偵 テイ/偽 ギ・いつわ-る・にせ/傑 ケツ/傘 サン・かさ/僕 ボク/僚 リョウ/儒 ジュ/償 ショウ・つぐな-う |
| 心(りっしんべんなど) | 15字 | 忍 ニン・しの-ぶ・しの-ばせる/恭 キョウ・うやうや-しい/悠 ユウ/患 カン・わずら-う/悼 トウ・いた-む/惰 ダ/愁 シュウ・うれ-える・うれ-い/愉 ユ/慶 ケイ/憤 フン・いきどお-る/憾 カン/懇 コン・ねんご-ろ/懐 カイ・ふところ・なつ-かしい・なつ-かしむ・なつ-く・なつ-ける/懲 チョウ・こ-りる・こ-らす・こ-らしめる/懸 ケン・ケ・か-ける・か-かる |
| 木 | 14字 | 朴 ボク/杉 すぎ/析 セキ/枠 わく/枢 スウ/柳 リュウ・やなぎ/栓 セン/核 カク/栽 サイ/桟 サン/棚 たな/棟 トウ・むね・むな/棺 カン/槽 ソウ |
| 土 | 12字 | 坪 つぼ/垣 かき/培 バイ・つちか-う/堀 ほり/堕 ダ/堪 カン・た-える/塀 ヘイ/塁 ルイ/塑 ソ/塚 つか/塾 ジュク/壌 ジョウ |
| 言 | 11字 | 訟 ショウ/診 シン・み-る/詐 サ/詔 ショウ・みことのり/誓 セイ・ちか-う/諭 ユ・さと-す/謁 エツ/謄 トウ/謙 ケン/謹 キン・つつし-む/譜 フ |
| 口 | 10字 | 吟 ギン/呈 テイ/呉 ゴ/唆 サ・そそのか-す/唇 シン・くちびる/唯 ユイ・イ/喝 カツ/喪 ソウ・も/嗣 シ/嚇 カク |
| 辵(しんにょう) | 10字 | 迅 ジン/迭 テツ/逐 チク/逓 テイ/逝 セイ・ゆ-く・い-く/逸 イツ/遍 ヘン/遮 シャ・さえぎ-る/遷 セン/還 カン |
| 女 | 9字 | 妃 ヒ/妄 モウ・ボウ/妊 ニン/妥 ダ/姻 イン/娠 シン/媒 バイ/嫌 ケン・ゲン・きら-う・いや/嫡 チャク |
| 糸 | 8字 | 糾 キュウ/紡 ボウ・つむ-ぐ/索 サク/累 ルイ/紳 シン/緒 ショ・チョ・お/繊 セン/繭 ケン・まゆ |
| 宀(うかんむり) | 7字 | 宜 ギ/宰 サイ/宵 ショウ・よい/寛 カン/寡 カ/寧 ネイ/寮 リョウ |
| 貝 | 7字 | 貞 テイ/貢 コウ・ク・みつ-ぐ/賄 ワイ・まかな-う/賓 ヒン/賜 シ・たまわ-る/賠 バイ/購 コウ |
| 酉(とりへん) | 7字 | 酌 シャク・く-む/酢 サク・す/酪 ラク/酬 シュウ/酷 コク/醜 シュウ・みにく-い/醸 ジョウ・かも-す |
| 石 | 6字 | 砕 サイ・くだ-く・くだ-ける/硝 ショウ/硫 リュウ/碁 ゴ/磨 マ・みが-く/礁 ショウ |
| 艸(くさかんむり) | 6字 | 茎 ケイ・くき/荘 ソウ/菌 キン/薦 セン・すす-める/薫 クン・かお-る/藻 ソウ・も |
| 疒(やまいだれ) | 5字 | 疫 エキ・ヤク/症 ショウ/痢 リ/痴 チ/癒 ユ・い-える・い-やす |
| 衣(ころもへんなど) | 5字 | 衷 チュウ/裕 ユウ/褐 カツ/褒 ホウ・ほ-める/襟 キン・えり |
| 金 | 5字 | 釣 チョウ・つ-る/鈴 レイ・リン・すず/鉢 ハチ・ハツ/銃 ジュウ/銘 メイ |
| 刀(りっとうなど) | 4字 | 刃 ジン・は/剖 ボウ/剛 ゴウ/剰 ジョウ |
| 犬(けものへんなど) | 4字 | 猫 ビョウ・ねこ/献 ケン・コン/猶 ユウ/猿 エン・さる |
| 目 | 4字 | 盲 モウ/眺 チョウ・なが-める/睡 スイ/督 トク |
| 肉(にくづきなど) | 4字 | 肌 はだ/肖 ショウ/肢 シ/肯 コウ |
| 虫 | 4字 | 蚊 か/蛇 ジャ・ダ・へび/蛍 ケイ・ほたる/融 ユウ |
| 頁(おおがい) | 4字 | 頑 ガン/頒 ハン/頻 ヒン/顕 ケン |
| 力 | 3字 | 劾 ガイ/勅 チョク/勲 クン |
| 广(まだれ) | 3字 | 庶 ショ/庸 ヨウ/廃 ハイ・すた-れる・すた-る |
| 玉(おうへんなど) | 3字 | 珠 シュ/琴 キン・こと/璽 ジ |
| 示(しめすへん) | 3字 | 祥 ショウ/禅 ゼン/禍 カ |
| 禾(のぎへん) | 3字 | 租 ソ/秩 チツ/稼 カ・かせ-ぐ |
| 穴(あなかんむり) | 3字 | 窃 セツ/窮 キュウ・きわ-める・きわ-まる/窯 ヨウ・かま |
| 舟 | 3字 | 舶 ハク/艇 テイ/艦 カン |
| 阜(こざとへん) | 3字 | 附 フ/陥 カン・おちい-る・おとしい-れる/隅 グウ・すみ |
| 一 | 2字 | 且 か-つ/丙 ヘイ |
| 亠(なべぶた) | 2字 | 享 キョウ/亭 テイ |
| 凵(うけばこ) | 2字 | 凸 トツ/凹 オウ |
| 大 | 2字 | 奔 ホン/奨 ショウ |
| 尸(しかばね) | 2字 | 尼 ニ・あま/履 リ・は-く |
| 山 | 2字 | 岬 みさき/崇 スウ |
| 巾(はば) | 2字 | 帥 スイ/幣 ヘイ |
| 弓 | 2字 | 弔 チョウ・とむら-う/弦 ゲン・つる |
| 彳(ぎょうにんべん) | 2字 | 循 ジュン/徹 テツ |
| 戸 | 2字 | 戻 レイ・もど-す・もど-る/扉 ヒ・とびら |
| 斉 | 2字 | 斉 セイ/斎 サイ |
| 日 | 2字 | 昆 コン/暁 ギョウ・あかつき |
| 网(あみがしら) | 2字 | 罷 ヒ/羅 ラ |
| 虍(とらがしら) | 2字 | 虜 リョ/虞 おそれ |
| 車 | 2字 | 軟 ナン・やわ-らか・やわ-らかい/轄 カツ |
| 門 | 2字 | 閑 カン/閥 バツ |
| 雨 | 2字 | 雰 フン/霜 ソウ・しも |
| 馬 | 2字 | 駄 ダ/騰 トウ |
| そのほかの部首(1字ずつ) | 44字 | 亜 ア/充 ジュウ・あ-てる/准 ジュン/升 ショウ・ます/厄 ヤク/叔 シュク/叙 ジョ/囚 シュウ/壮 ソウ/尉 イ/尚 ショウ/屯 トン/廷 テイ/弊 ヘイ/彰 ショウ/旋 セン/曹 ソウ/朕 チン/款 カン/殉 ジュン/殻 カク・から/煩 ハン・ボン・わずら-う・わずら-わす/爵 シャク/瓶 ビン/甚 ジン・はなは-だ・はなは-だしい/畝 うね/疎 ソ・うと-い・うと-む/矯 キョウ・た-める/竜 リュウ・たつ/筒 トウ・つつ/粛 シュク/粧 ショウ/缶 カン/翁 オウ/耗 モウ・コウ/臭 シュウ・くさ-い・にお-う/衡 コウ/覇 ハ/践 セン/邸 テイ/靴 カ・くつ/韻 イン/飢 キ・う-える/麻 マ・あさ |
試験のかたち
準2級で聞かれる形は次のとおりです。読みと部首と熟語の構成は漢字を書かなくても答えられますが、残りの形はどれも最後に自分の手で漢字を書きます。「読めるから大丈夫」が通用する範囲は、思っているより狭いのです。
| 出題の形 | 問われること | 328字での例 |
|---|---|---|
| 読み | 文の中の語を読む | 懸念(けねん)、頒布(はんぷ) |
| 部首 | 字の部首を答える | 奔は大、褒は衣 |
| 熟語の構成 | 2字の関係を型で見分ける | 慶弔は反対の意味の字を重ねた形 |
| 四字熟語 | 欠けた字を書き、意味を見分ける | 勧善懲悪、質実剛健 |
| 対義語・類義語 | ひらがなを漢字にして組にする | 過疎と過密、悠久と永遠 |
| 同音・同訓異字 | 同じ読みの字を文に合わせて書き分ける | 貨幣の幣と弊害の弊 |
| 誤字訂正 | 文の中の誤りの1字を見つけて直す | 徹退を撤退に |
| 漢字と送りがな | カタカナを漢字と送りがなに直す | サエギルは遮る |
| 書き取り | 文の中のカタカナを漢字で書く | ケンチョは顕著 |
熟語の構成は、2字の関係を次の5つの型で見分けます。どの例の語にも328字のどれかが入っています。
| 型 | 例 | 読み解き |
|---|---|---|
| 同じような意味の字を重ねる | 貢献 | 貢ぐも献じるも、ささげること |
| 反対の意味の字を重ねる | 慶弔 | 慶はよろこび、弔はとむらい |
| 上の字が下の字を修飾する | 霜害 | 霜による害 |
| 下の字が上の字の目的語になる | 遷都 | 都をうつす |
| 上の字が下の字を打ち消す | 不偏 | かたよらない |
合格基準の「200点満点の70%程度」は、計算すると140点前後で、落としてよい点は60点前後です。「程度」とついているので、140点を絶対の線と思わず、練習では余裕を持って上回ってください。70%程度で届く級は準2級が最後で、2級から上は80%程度に上がります。申し込みと日程、大問ごとの配点の最新は、協会の案内で確かめてください。
合格までの進め方
最初にやるのは暗記ではなく仕分けです。328字を上から見ていき、読めて書ける字、読めるのに書けない字、読めない字の3つに印をつけます。全部を同じ濃さで覚えると、もう書ける「猫」に時間を使い、読めない「謁」が素通りになるからです。仕分けてみると、字は次のような顔ぶれに分かれます。
| 顔ぶれ | 字の例 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 身の回りの字 | 僕 猫 傘 靴 鈴 蚊 枠 棚 塾 | 読めるので、書くだけ |
| 評論で見る字 | 偏 懸 顕 融 媒 享 擬 循 徹 | 熟語で意味ごと覚える |
| 歴史と法律の字 | 朕 璽 詔 勅 謁 侯 爵 訟 劾 | まず読めるようにする |
| 理科と体の字 | 硫 硝 核 菌 疫 症 痢 癒 肢 | 授業で聞いた語に結びつける |
読めない字は、語を1つ決めて読みから
音読みしかない204字は、字だけを覚えても問題の形になりません。1字につき語を1つ決めて、読みから入ります。歴史と法律の字は組にすると軽くなります。侯と伯と爵は「公侯伯子男」の爵位の話に、詔と勅は天皇の言葉に、謄本と抄本は原本の全部を写したものと一部を写したものに、それぞれ結びつきます。ばらばらの字が、1つの話の登場人物に変わります。
読めるのに書けない字は、部首で束ねて書く
328字を部首で数えると、水25字、手20字、人18字、心15字、木14字、土12字、言11字、口10字、辵10字、女9字で、この10の部首だけで144字、全体の4割を超えます。同じ部首の字を続けて書くと、へんの部分は手が覚えていて、頭を使うのは残りの形だけになります。目で眺める時間を減らし、1字を2回書いたら次の字へ進むくらいの速さで構いません。
同じ音の字は、部首で見分ける
328字の中で音がショウの字は16字、カンの字は11字、コウとソウの字は9字ずつあります。読みでは困らなくても、書く段になると同じ音が邪魔をします。図2のように、同じ音の字を並べて部首と語を書き添えると、同音の字を書き分ける問題と誤字訂正の準備が同時に進みます。

図2のバイの組なら、培は土をかぶせて育てるから土、賠はお金で償うから貝、媒は結婚のなかだちから女です。部首と語が結びつくと、音が同じでも手が迷わなくなります。自分で作るときは、ショウの16字(償 升 奨 宵 尚 彰 抄 渉 症 硝 礁 祥 粧 肖 訟 詔)から始めると、効き目がすぐわかります。
送りがなは69字だけ別に書く
328字のうち、訓に送りがながつく字は次の69字です。漢字と送りがなの問題に向けて、新しい字で先に手をつけるならこの字からです。
且 但 併 侮 偏 偽 償 充 唆 培 堪 嫌 履 廃 弔 忍 恭 患 悼 愁 憤 懇 懐 懲 懸 戻 拒 拙 挑 挟 挿 捜 据 沸 涼 渇 渋 漬 煩 甚 疎 癒 眺 矯 砕 磨 稼 窮 紡 臭 薦 薫 褒 診 誓 諭 謹 貢 賄 賜 軟 逝 遮 酌 醜 醸 釣 陥 飢
1字につき短い文を1つ作り、送りがなまで含めて手で書きます。ご家庭で手伝うなら、カタカナの語を読み上げて、お子さまに書いてもらう形がいちばん手間がかかりません。
3級までの字を抜き打ちし、最後は60分で解く
3級までの1623字は、全部を書き直す必要はありません。書き取りだけを抜き打ちで試し、止まった字だけを戻します。分量の目安を置くなら、328字を1日12字ずつ進めると28日で1周します。2周目は×のついた字だけを回すので、ずっと短くなります。検定日の3週間前までに1周を終えておくと、残りを本番の形の練習に使えます。最後に時計を置いて、60分で通して解いてください。途中で手が止まった形が、次の1週間の課題です。
テストでの出方
自作の例題を3問置きます。どれも328字の中の字を使いました。先に自分で解いてから、答えを読んでください。
例題1 読み
次の文の「 」の語の読みを、ひらがなで書いてください。
-
- 計画の遅れを「懸念」する声が出た。
- (2) 最後の直線を「懸命」に走った。
答えは(1)けねん、(2)けんめいです。懸の音はケンとケの2つで、語によって使う音が決まっています。読みの問題で差がつくのは、こうした1字で音が割れる字です。328字には、緒(情緒のチョ、由緒のショ)、嫌(嫌悪のケン、機嫌のゲン)、貢(貢献のコウ、年貢のク)も同じ型で入っています。音を1つ覚えて安心せず、語ごと覚える理由がここにあります。
例題2 漢字と送りがな
次の文のカタカナを、漢字1字と送りがな(ひらがな)に直してください。
-
- 自分の過ちをツグナウ。
- (2) 相手の力をアナドル。
- (3) 後輩を静かにサトス。
答えは(1)償う、(2)侮る、(3)諭すです。3問とも、送りがなは最後の1字だけです。「償なう」「侮どる」「諭とす」と書くと×になります。訓の読みが長い字ほど、途中の音まで送りたくなるので、一覧のハイフンの位置を見て覚えてください。読めている字ほど、この失点に気づきません。
例題3 誤字訂正
次の文には、同じ読みの字を誤って使っているところが1字あります。誤字と正しい字を書いてください。「原油の高謄が続き、運送会社は運賃の見直しを検討し始めた。」
答えは、誤字が謄で、正しい字が騰(高騰)です。謄は言の部首で「書き写す」字、騰は馬の部首で「跳ね上がる」字です。声に出すとどちらもトウなので、文を耳で読んでいると通り過ぎます。誤字訂正は、文の意味を追うだけでは見つかりません。熟語を1つずつ切り出して、その字の意味が語に合っているかを確かめる作業です。
まちがえやすいところ
1つ目は、音も形も近い字の取り違えです。貨幣の幣と弊害の弊、貫徹の徹と撤退の撤、怠惰の惰と堕落の堕、普遍の遍と偏見の偏は、どれも同じ音で、形まで似ています。図3は、ありがちな書き誤りを、部首の意味を手がかりに直したものです。撤は手で取り去る字なので手の部首、惰は心がゆるむ字なので心の部首、遍は広く行きわたる字なのでしんにょうです。

図3の3組は、どれも誤りの字のほうも準2級の字です。見覚えのある字だから、書いた本人は誤りに気づきません。
2つ目は、送りがなの入れすぎと足りなさです。「恭しい」を「恭やしい」、「憤る」を「憤おる」と書くのが入れすぎで、「甚だしい」を「甚しい」、「懲らしめる」を「懲しめる」、「軟らかい」を「軟かい」と書くのが足りない側です。読みが長い訓ほど、どこから送るかの記憶があいまいになります。一覧のハイフンの位置を、音読みの練習とは別の時間に確かめてください。
3つ目は、部首を見た目の印象で答えることです。麻、摩、磨は上の形が同じですが、部首は順に麻、手、石です。奔の部首は大、褒と衷の部首は衣、融の部首は虫、唇の部首は口で、目立つ部分とは別のところに部首があります。部首だけは推理で当てにいかず、紛らわしい字を書き出して覚えてしまうのが近道です。
確かめの問題
- 「条約を批准する」の「批准」の読みを、ひらがなで書いてください。
- 「喪」の部首を答えてください。
- 「献花」の2字の関係は、次のどれでしょう。ア 同じような意味の字を重ねる イ 反対の意味の字を重ねる ウ 上の字が下の字を修飾する エ 下の字が上の字の目的語になる オ 上の字が下の字を打ち消す
- 「陥没」の対義語を、漢字2字で書いてください。
- 「新しい紙弊の図柄が発表された」の文から誤字を見つけて、正しい字を書いてください。
答え
- ひじゅん。准の音はジュンで、国が条約を認める手続きのことです。
- 口。上のほうに並ぶ口の形が部首です。
- エ。「花をささげる」と下から読めます。
- 隆起。
- 弊が誤りで、正しい字は幣(紙幣)です。幣の部首は巾で、弊の部首は廾です。
次に確かめること
- 漢検3級:3級で新しく出る284字は準2級の土台で、ここの書き取りが抜けていると1951字の範囲全体がぐらつきます。
- 漢検2級:新しく出る字は185字でも合格基準が80%程度に上がるので、準2級の次の一手として重さを見ておいてください。
- 同音異義語の一覧:同音の字で迷うなら、字ではなく語の単位で使い分けを確かめると、誤字訂正に効きます。
個別指導で準2級を見るときは、328字の書き取りで止まった字が、3級や4級の字の書き誤りから来ていないかまで戻って確かめます。
まとめ
僕、猫、傘。読めているせいで、一度も書く理由がなかった字です。準2級はそういう字に初めて責任を持たされる級で、範囲の1951字は、読めるつもりでいた日本語の総点検でもあります。70%程度で届く最後の級だから、どこで点を落とすかは自分で選べます。小テストの赤い×は、もう最初の1字を指しています。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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本気になった日が、入塾の日。
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