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就活とTOEIC—何点から書くか、いつまでに取るか|武蔵野個別指導塾

2028年3月卒業の学年が3月1日までに結果を手にする最後の試験は1月24日、申込は12月9日15:00まで。書く点の決め方と2年の有効期限の読み方も、提出先の条件から順にたどれます。
| 問い | 答え |
|---|---|
| 何点から書くか | 公式の線はありません。線を引くのは提出先です。条件があれば条件に従い、無ければ「2年以内の点か」「その点で話せるか」で決めます |
| いつまでに取るか | 提出する日から逆に数えます。2028年3月卒業の学年が2027年3月1日までに結果を手にするなら、最後の試験は1月24日、申込は2026年12月9日15:00までです |
| 有効期限 | 開発元のETSが2年と設定しています。2年を超えた点を認めるかどうかは提出先が決めます |
| 業界の差 | 業界の名前より職種に出ます。同じ業界でも募集要項の応募資格欄で確かめます |
よくあるのは、大学3年の秋の説明会で、配られたエントリーシートの見本の資格欄を前に手が止まる場面です。隣の席の人が小声で「TOEICって何点から書けるの」と聞いてきます。自分の点は1年生のときに大学で受けたきりで、紙がどこにあるかも思い出せません。帰りの電車で検索すると、数字がいくつも出てきて、どれも言い切っています。しかし、あなたの提出先の欄を読んだ人は、その中に一人もいません。
何点から書くかを決めるのは提出先です
まず、試験を運営するIIBCが公開している相関表を見ます。470点以上は限られた範囲なら業務上のやりとりができる水準、730点以上はどんな状況でも適切にやりとりできる素地がある水準、860点以上はNon-Nativeとして十分にやりとりできる水準とされています。ただし、同じ表の注記は、実際の点の解釈は英語力を求める個人や学校、企業や団体が定めるものだと書いています。試験を作る側が「ここから書いてよい」という線を引いていない以上、その線を探しても見つかりません。
代わりに、図1の順に決めます。

図1の1段目は、提出先の指定です。募集要項の応募資格に点の条件があるか、エントリーシートに点の入力欄があるかを見ます。「必須」と書かれた条件は、届いているかどうかの話になります。「歓迎」は、届いていれば書く材料です。ここに答えがある人は、この先を読まなくても決まります。
2段目は新しさです。2年を超えた点は、使えるかどうかを提出先に確かめます。この読み方は後の節で詳しく見ます。
3段目がいちばん大切で、その点について面接で1分話せるかどうかです。たとえば「1回目から半年で何点動いた。そのあいだ毎朝20分、同じ英文を声に出した」と言えるなら、点が高くなくても話の材料になります。逆に、高い点でも「大学で受けたらこの点でした」で終わるなら、資格欄の1行にしかなりません。
任意の欄で、話の筋もまだ無いなら、今回は書かずに次の試験へ回す判断もあります。書かないことと偽ることは別です。持っていない点は書かない。受けていない形式を書かない。求められたら出せる点だけを書く。この3つは、点の高低に関係なく守ります。
いつまでに取るかは、締切から逆に数えます
2028年3月に卒業する学年に向けた政府の要請では、広報活動の開始が2027年3月1日以降、採用選考の開始が6月1日以降、正式な内定が10月1日以降です。これは要請であって、企業ごとの日程を縛るものではありません。早く動く企業もあるので、志望先の日程があればそちらを優先します。そのうえで、目印として3月1日を置くと、試験の日程は次のように並びます。
| デジタル公式認定証の発行予定 | 試験日 | 申込の締切 |
|---|---|---|
| 2027年1月28日(木) | 2027年1月10日(日) | 2026年11月26日(木)15:00 |
| 2027年2月11日(木) | 2027年1月24日(日) | 2026年12月9日(水)15:00 |
| 2027年3月4日(木) | 2027年2月14日(日) | 2027年1月7日(木)15:00 |
| 2027年3月26日(金) | 2027年3月6日(土) | 2027年1月27日(水)15:00 |
| 2027年4月1日(木) | 2027年3月14日(日) | 2027年2月3日(水)15:00 |
締切から発行までは、どの回も56日から64日あります。思い立ってから結果を手にするまで、最短でも2か月近くかかるということです。点そのものは試験日から17日後にインターネットで見られますが、日米の祝日で遅れることがあります。紙の公式認定証は、申込のときに希望した人にだけ、試験日から30日以内に発送されます。受験料は紙ありが7,810円、紙なしが7,700円(どちらも税込)です。

図2のように、2月14日の回は試験そのものは3月より前にありますが、認定証の発行が3月1日の線の向こう側に出ます。点が見られるのは3月3日ごろで、認定証は3月4日です。3月1日までに結果を手にしたいなら、1月24日の回が最後で、その申込は12月9日に閉じます。秋の説明会から数えると、考える時間は思ったより短いのです。
もう一つ、結果を見てから次の回を申し込む余裕はほとんどありません。1月24日の点が見られるのは2月10日ごろですが、3月14日の回の申込は2月3日に閉じています。2回受けるつもりなら、1回目の結果を待たずに2回とも申し込む計画を立てます。2027年4月以降の試験日は、2026年11月の時点で年間日程にまだ載っていません。
日付の次は、受験地です。IIBCの発表によると、2月14日の回は45受験地、3月6日の回は18受験地で、回によって受験地の数が違います。表の日付だけで決めず、受験地別の日程で、自分の行ける会場にその回があるかを確かめてください。
2年の有効期限は、提出先が読みます
IIBCの案内では、英語力は時間とともに変わるので、開発元のETSはできるだけ新しい点を使うことを勧め、有効期限を2年と設定しています。一方で、2年を超えた点を採用などで認めるかどうかは、各機関の方針に任せるとも書いています。「2年を過ぎたら無効」でもなければ「2年以内なら必ず通る」でもありません。提出先が独自の決まりを置いていれば、そちらが先です。
では、手元の点が就活の時期にどうなるかを、暦に置いて見ます。

図3のように、2026年の秋に大学3年の人なら、1年生のときの点は、遅いものでも2027年3月末までに2年を過ぎます。冒頭の場面のように「1年生のときに大学で受けたきり」という人は、広報活動が始まるころには、もう期限の外にいる見込みが高いのです。2年生の5月に受けた点も、6月1日の選考開始の直前に2年に達します。
この読み方をすると、受け直しの理由がはっきりします。点を上げるためだけでなく、点を新しくするために受ける回が要るからです。3年生の1月に受けた点なら、2029年1月まで2年の内側にあります。卒業後の提出まで考えても、1つの点で長く持ちます。
公式認定証の再発行にも期限があります。公開テストの場合、再発行できるのは試験日から2年以内で、1部550円(税込)、支払いの完了から4営業日以内に発送されます。申込のときに紙を希望しなかった人も、再発行は申し込めます。ただし「一番高い点の分を」という頼み方はできず、本人が試験日を指定します。公開テストを受けたのに試験日を控えていない人は、今日のうちにTOEIC申込サイトにログインして、試験日と点を手帳に書き写してください。電話やメールでは点を教えてもらえません。
業界の差は、業界の名前より職種に出ます
「この業界は何点」という言い方は、便利ですが粗すぎます。同じメーカーでも、海外の取引先と毎日メールを交わす部署と、国内の工場を担当する部署では、英語に触れる量がまるで違います。旅行や航空でも、窓口に立つ仕事と社内の管理の仕事では、求められる場面が違うはずです。そこで調べる順番を、業界名から職種へ変えます。
見る場所は3つです。1つ目は募集要項の応募資格欄で、「必須」「歓迎」「記載なし」のどれかを志望先ごとに書き出します。職種別に採用している企業なら、職種ごとに見ます。2つ目は説明会の質疑です。「この職種では入社後に英語をどの場面で使いますか」と聞くと、点の話より多くのことがわかります。3つ目は、大学のキャリアセンターにある先輩の就職活動の記録です。
IIBCの就活サポート特集には、企業への調査がまとめられています。読むなら、数字より先に調査の年と対象を確かめてください。企業への調査の対象はTOEICを活用している企業や団体で、世の中の企業全体の平均ではありません。そこに出ている数字を自分の志望先の条件のように読むと、ずれます。
もう1つ、見落としやすいのが技能の差です。L&Rが測るのは聞くことと読むことで、リスニングは約45分で100問、リーディングは75分で100問です。話す力や書く力を確かめたい職種に向けては、TOEIC S&Wという別の試験があり、Speakingは11問で約20分、Writingは8問で約60分、それぞれ0点から200点で出ます。英語で話す仕事を志望するなら、募集要項がどちらの点を見ているかまで読みます。
欄の書き方は、試験日と正式な名前で揃えます
エントリーシートの資格欄では、取得年月日に試験日を書きます。IIBCの案内によると、公式認定証の上部中央に「Test date」とある日付が、スコアの取得年月日です。交付機関を聞かれたら、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)と書きます。合格の試験ではないので、「合格」と書かないように気をつけてください。書く形の一例は、次のとおりです。
- 2027年1月 TOEIC Listening & Reading Test 680点 取得
指定が無いなら、2年以内の点のうち、話の筋につながる点を選びます。複数の点があるとき、提出先が「最新の点」と指定していれば、最高点ではなく最新の点を書きます。
大学で受けた点がIPテストなら、書き方にもう一段の注意が要ります。IIBCは、公開テストとIPテストで出題形式とスコアの有効性に違いはないと説明しています。ただし、IPテストには公式認定証もデジタル公式認定証も発行されず、結果はスコアレポートで受け取ります。IPテストの点は申込サイトにも表示されません。証明の提出を求められたときに何を出すかが変わるので、提出先の規定を確かめ、書類の出し方は受験した団体の窓口に聞いてください。提出先によっては独自の規定を設けていることがあると、IIBC自身が書いています。
例題で確かめる
就活の場面の英文で、L&RのPart 5に似た形の問題を作りました。最後の問3は日程の読み取りです。
問1 The company asked every applicant to ( ) a recent score by Friday.
- submit (B) submits (C) submitted (D) submission
答えは(A)です。空欄の直前にtoがあり、直後にa recent scoreという目的語が続くので、動詞の原形が入ります。ask 人 to 原形で「人に〜するよう頼む」の形です。(D)は名詞で、目的語を直接続けられません。意味を訳す前に、空欄の前後2語で形を決めると時間が浮きます。
問2 Applicants must present a score obtained ( ) the past two years.
- within (B) until (C) among (D) beside
答えは(A)です。「過去2年の内側で取った点」という意味になります。untilはある時点まで続くことを表すので、期間の長さを示すthe past two yearsとは合いません。amongは3つ以上のものの間、besideは場所の「横」です。4つとも前置詞なので形では決まらず、意味で選ぶ問題です。問1のように形で解ける問題と、問2のように意味で解く問題を見分けてください。
問3 ある企業のエントリーシートの提出は2027年3月28日までで、デジタル公式認定証を添えます。上の表のうち、間に合う最後の試験日と、その申込の締切はいつですか。
答えは3月6日の回で、申込の締切は1月27日15:00です。発行予定は3月26日で、提出まで2日あります。3月14日の回は発行が4月1日なので間に合いません。ただし、発行予定は祝日の影響で遅れることがあります。2日の余裕に頼るなら、3月6日の回に自分の行ける会場があるかを先に確かめ、1つ前の回も候補に入れておくと安全です。
まちがえやすいところ
いちばん多いのは、3月1日をエントリーシートの締切だと思うことです。3月1日は広報活動の開始の目印で、締切は企業ごとに別にあります。逆に、締切まで余裕があると思っていても、受けたい回の申込のほうが先に閉じていることがあります。
申込の締切の時刻も落とし穴です。上の表の5回はすべて15:00で閉じます。その日の夜に申し込むつもりでいると、もう閉じています。前日の夜までに済ませると決めておけば、この失敗は起きません。
点と技能を混ぜて読むのも危険です。L&Rの点が高いことは、聞くことと読むことの力を示します。「英語を話せる」と面接で言い切ると、英語で質問されたときに崩れます。話すことについて何を言えるかは、別に準備します。
短い期間で点を取ろうとして、問題に印をつけながら解く癖のまま本番に入る人もいます。TOEICでは、問題用紙と解答用紙の所定の欄以外への書き込みは、○×✓の印も含めて公式に禁止されています。練習のときから、何も書かずに解いてください。本番で初めて手を止められると、解く速さが崩れます。
最後に、大学で受けたIPテストの点を公開テストと同じ書類で証明できると思い込むことです。点の有効性は同じでも、手元に残る書類は違います。提出の直前に気づいても、公開テストの申込はもう閉じていることがあります。
よくある質問
英検の資格しかありません。TOEICも受けるべきですか
提出先がTOEICの点を指定しているなら受けます。指定が無いなら、英検の級をそのまま資格欄に書けばよく、TOEICに言いかえて「何点相当」と書く必要はありません。換算はあくまで目安で、試験が測っている範囲も違います。職種が英語を使うものなら、どの試験の点を見ているのかを説明会で聞いてください。
3年の秋から始めて間に合いますか
何点まで伸びるかは人によって違うので、点は約束できません。間に合うかどうかを問うより、どの回まで受けられるかを表で確かめるほうが早いです。まず約2時間を通して1回解き、語彙、文法、リスニングのどこで失っているかを見ます。そのうえで1回か2回の試験を先に申し込みます。
結果の点は、次の準備にどう使えばいいですか
公開テスト(2024年6月以降)は、試験日から19日後を目安に見られる「あなたへのアドバイス」で、Partごとのおおよその正答率がわかります。低いPartが次の練習の配分を決めます。同時に、面接で話す材料にもなります。「Part 7の時間が足りなかったので、読む順番を変えた」と言える点は、数字以上のことを伝えます。IPテストはこの機能の対象外です。
今週の進め方
志望先を3社選び、募集要項の応募資格欄を「必須」「歓迎」「記載なし」に分けます。次に、持っている点の試験日と、2年に達する日を手帳に書きます。受けるなら表で回を決め、受験地を確かめて申し込みます。週末に約2時間を通して1回解きます。個別指導では、落としたPartの原因が語彙か文法か聞き取りかを確かめ、必要なら中学の文法まで戻って、次の試験までの配分を決めます。
まとめ
何点から書くかの答えは、検索の結果ではなく、志望先の応募資格欄に印刷されています。いつまでに取るかの答えは、申込の締切の表にあります。エントリーシートの1行は、説明会の帰りに開いた手帳で決まります。
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