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自由研究のコンクール—応募の前に確かめること|武蔵野個別指導塾

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学校から配られた募集の紙を読んだら、対象の学年、学校経由か個人応募か、必着の日、作品の形と返却、参考にした物の書き方の5つを公式の応募要項で確かめてから出します。

応募の前に確かめることは5つです。順に見れば、紙1枚と公式の応募要項だけで済みます。

確かめること どこで見るか 見落とすとどうなるか
1 対象の学年と部門 募集の紙の最初の欄と、公式の応募要項 学年や部門が違うと受け付けられない
2 応募の道(学校経由か、地域の作品展からの推薦か、家から直接か) 公式の「応募方法」と担任の先生 自分で送っても審査に回らないことがある
3 締切の日と、「必着」か「消印有効」か 募集の紙の締切の欄 投函が1日遅れて間に合わない
4 作品の形(模造紙か、A4のレポートか、写真か)と返却の有無 公式の規定の頁 作り直しになる、作品が戻ってこない
5 参考にした物の書き方と、丸写しの扱い 公式の「応募上の注意」 審査の対象から外される

よくあるのは、2学期が始まって1週間ほどたった夕方、お子さまがランドセルの底から折れ曲がった募集の紙を出してくるという場面です。紙には「科学作品展」の文字と、学校の締切が手書きで足してあります。夏に仕上げた模造紙はもう学校に出してあって、手元には下書きのノートと写真が数枚だけ。親は「出せるの、出せないの」と聞き、お子さまは「先生が出したい人は出していいって」と答えます。ここで紙を裏返して、小さい字の欄を最後まで読むかどうかで、その後の2週間が変わります。

用意するもの

机の上に置くのは3つです。学校から配られた募集の紙、その紙に書かれたコンクールの公式の応募要項、そして自分の作品の写しです。募集の紙は学校が公式の要項を要約した物なので、学校の締切や提出先が足してある代わりに、作品の形や返却の決まりが省かれていることがあります。公式の応募要項は、コンクールの名前で探して主催者の頁を開き、「応募方法」「応募要項」「よくある質問」の3か所を読みます。

自由研究のコンクールには、図1のように3つの道があります。1つ目は学校の中の作品展です。学校が選んだ作品を、市や区の理科・科学作品展に送ります。2つ目は地域の作品展からの推薦です。市や区の作品展で選ばれた作品が、その作品展の主催団体から全国のコンクールへ推薦されます。3つ目は家から直接応募する道で、応募フォームや郵送で自分で出します。どの道を通るかはコンクールごとに決まっていて、自分で選べない物もあります。

図1 自由研究のコンクールに出す3つの道

例を2つ挙げます。どちらも2026年の回の公式の要項を読んで確かめた内容で、来年の回では日付も決まりも変わることがあるので、出す年の要項を必ず読み直してください。

小学生が対象の全国児童才能開発コンテストの科学部門は、公益財団法人才能開発教育研究財団が主催し、課題は「自由研究」で、発明工夫や工作の作品は除くと要項にあります。応募は、都道府県や市などで開かれる理科・科学作品展の主催団体から推薦された作品を出す仕組みが基本で、まず地域の作品展に応募するように書かれています。地域に作品展が無い場合に限って、1校1点の学校長推薦で応募でき、そのときは他の団体が主催するコンテストに応募していない作品に限られます。つまり、小学生の場合は図1の2つ目の道が本線で、家から直接出す道は条件つきです。

中学生と高校生が対象の日本学生科学賞は、読売新聞社が主催し、物理、化学、生物、地学、広領域、情報・技術、応用数学の7分野で作品を募集しています。物理から広領域までの5分野は都道府県ごとの地方審査から始まり、東京都の場合は公式の応募フォームに登録して研究レポートをアップロードし、印刷した物を出品票と一緒に郵送します。2026年の東京都審査は、応募フォームの開設が8月31日から9月25日まででした。情報・技術と応用数学の2分野は地方審査が無く、中央の事前審査に直接応募します。

市や区の作品展、学校の作品展については、募集の仕組みが地域ごとに違い、公式の頁が無いことも多いです。学校から配られた募集の紙と、紙に書かれた問い合わせ先で確かめるのがいちばん確実です。名前だけ聞いたことのあるコンクールでも、公式の頁で今年の要項が確かめられない物には、確かめられるまで出す準備を始めないほうが安全です。

進め方

手順は7つです。作品を作る手順ではなく、作品を「出せる形にする」手順なので、作品が仕上がっていても最初から通してください。

1つ目は、募集の紙を最後まで読むことです。対象の学年、部門、締切、作品の形、送り先、問い合わせ先の6つに鉛筆で丸を付けます。丸が5つしか付かなければ、1つは紙に書かれていないということなので、その項目を公式で探します。

2つ目は、公式の応募要項を開いて、紙の6か所と突き合わせることです。学校の締切が公式の締切より早いのは普通で、学校でまとめて送るための日数が足されています。逆に、紙の締切のほうが公式より遅いときは、紙が去年の物か、別の部門の物です。担任の先生に紙を見せて確かめます。

3つ目は、応募の道を決めることです。学校経由なら、担任の先生に「学校の締切はいつか」「地域の作品展から推薦される仕組みがあるか」「学校長の推薦が要るか」の3つを聞きます。家から直接出す道があるコンクールでも、学校経由で出すと学校奨励賞の対象になる物があるので、どちらで出すかは先生と一緒に決めます。

4つ目は、日程を逆算することです。図2のように、必着の日を右端に置いて、3日前に投函、7日前に写しと応募票、14日前に仕上げと並べます。たとえば必着が11月15日なら、11月1日に仕上げ、11月8日に写しと応募票、11月12日の木曜日に投函です。郵便が届くまでの日数は地域と出し方で違うので、投函の日を決める前に郵便局の窓口で聞いてください。「消印有効」なら投函の日が締切ですが、「必着」はその日に向こうに着いていなければならず、日曜日が必着の日なら前の週のうちに届くように出します。

図2 必着の日から逆算した3つの区切り

5つ目は、作品の形を規定に合わせることです。才能開発コンテストの科学部門では、模造紙や大きな展示パネルは写真に撮り、高解像度のデータをCDなどに保存した物と、A3に印刷した見本を送るように要項に書かれています。日本学生科学賞の研究レポート規定の抜粋では、A4の横書きで5000から8000字程度にまとめ、両面に印刷してクリップで留めるとあり、ホチキス留めや表紙を付ける製本はできません。手書きの作品でも応募はできると書かれています。模造紙を1枚仕上げたあとでレポートの形が要るとわかると、2週間では足りません。形は作品を作る前に確かめるのがいちばんですが、仕上がったあとなら、この手順で早く気づくほど作り直しが小さく済みます。

6つ目は、写しを取ることです。日本学生科学賞は、レポートも参考資料も返却しないと要項にあります。才能開発コンテストの科学部門は、返却が1月から3月になると書かれています。どちらにしても、模造紙は全体と各欄を写真に撮り、ノートはコピーし、パソコンで作った物はPDFで保存してから出します。学校に出した作品をそのままコンクールに回す場合は、学校に写しを頼めるか聞きます。

7つ目は、応募票を書くことです。学校名、学年、題名、共同で研究した人の名前は全員分を書きます。日本学生科学賞の要項では、共同研究の場合は関わった人の名前を共同研究者として必ず全員書くように求めています。応募票は公式の物をダウンロードし、学校経由なら先生から受け取ります。

確かめた内容は、次の表の形で1枚にまとめておくと、先生や家族と話すときに紙を探さなくて済みます。

項目 公式の要項の記述 募集の紙の記述 一致したか 確かめた日
対象の学年と部門
応募の道
締切と、必着か消印有効か
作品の形
返却の有無
参考にした物の書き方

「一致したか」の欄が1つでも空なら、その項目を先生か公式の問い合わせ先に聞くまで、投函の日を決めないでください。

まとめ方

コンクールに出す作品のまとめ方は、学校に出す物と骨組みは同じで、順番と抜けの無さが見られます。図3は日本学生科学賞の研究レポート規定にある8つの指定項目を順に並べた物で、要旨、問題提起と研究目的、研究方法、結果、考察、結論と課題、参考文献、謝辞の順です。小学生の模造紙でも、この順で欄を作っておけば、どのコンクールの要項にも合わせやすくなります。

図3 研究レポートの8つの項目の並び

要旨は、全体を3行から5行で言い切る欄です。何を、どうやって、どこまで確かめたかを書き、結果の数を1つ入れます。問題提起と研究目的は、なぜその問いを選んだかと、この研究で何がわかれば成功かを書きます。研究方法は、そろえた条件、変えた条件、測った回数、使った道具を書き、読んだ人が同じ実験をできる細かさにします。結果は、表とグラフに番号を付けて本文から指します。日本学生科学賞の規定では、図表に対応する番号を付けて文中の適切な位置に入れるようにと書かれています。考察は、結果から言えることと言えないことを分けて書き、結論と課題では、問いへの答えと次にやりたいことを書きます。

参考にした物の書き方は、丸写しの扱いと直結します。本なら、題名、書いた人、出版社、出た年、見た頁を書きます。ホームページなら、頁の名前、作った団体、見た日を書きます。図鑑の説明文をそのまま使うときは、かぎかっこで囲んで、どの本の何頁かを横に書きます。文を自分の言葉で書き直したときも、元にした本の名前は参考にした物の欄に残します。日本学生科学賞の要項には、文献、論文、新聞や雑誌の記事、テレビの映像番組、インターネット、講演会、インタビューなど第三者の研究や著作物を参考にした場合は参考資料として必ず明記するようにとあり、研究に虚偽があった場合や第三者の著作権を侵害していることが確かめられた場合は、審査の対象外にしたり、審査のあとでも賞を取り消したりすることがあると書かれています。

生成AIを使ったときの書き方も決まりがあります。日本学生科学賞は、研究レポートの作成に生成AIを使うことを一律には禁止していませんが、使った場合はレポートの最後に、生成AIの名称、バージョン、使った箇所すべて、どのように使ったかを書き、指示文を手元に保存するように求めています。調べ物の要約を手伝わせた場合も「使った」に入ります。書かずに出して、審査の途中で聞かれたときに答えられないほうが困ります。

審査で何が見られるかは、要項の「審査の基準」の欄にあります。才能開発コンテストの科学部門では、テーマの選び方と内容、研究の方法、結論と発展性、まとめ方、子供独自の創造性の5つが挙げられています。丸写しの作品は、まとめ方が整っていても「子供独自」の欄で評価されません。逆に、自分で測った数が1つあれば、その数をどう読んだかを書くだけで、独自の欄が埋まります。

うまくいかないとき

学校の締切を過ぎてから紙に気づいたときは、公式の要項で家から直接出す道があるかを見ます。才能開発コンテストの科学部門のように、地域の作品展からの推薦が本線のコンクールでは、学校の締切を過ぎると今年は出せないことが多いです。そのときは作品を学校の作品展にきちんと出し、来年の募集の紙を9月の初めに探すと決めて、カレンダーに書いておきます。

必着の日に間に合わないとわかったときは、事務局に先に連絡します。才能開発コンテストのよくある質問には、科学部門は地区の科学展の日程の関係で締切に間に合わないことも想定していて、その場合は事前に連絡するようにとあります。図画のほうは締切のあとに着いた作品はそのまま返送するとも書かれているので、部門で扱いが違います。連絡せずに遅れて送るのがいちばん悪い形です。

学校経由で選ばれなかったときは、作品の価値が下がったわけではありません。選ばれなかった作品は来年の続きの材料になります。日本学生科学賞は、2026年1月以降のデータを含む作品に限り、継続研究の場合は前年までの研究と新しく研究した部分を明確に分けて書くように求めています。才能開発コンテストは、過去からの継続研究でも今年度の作品のみを送るようにとあります。つまり、去年の作品に今年の実験を足して出すには、どこからが今年かをはっきり分けておく必要があり、去年のうちに写しを取っておいた人だけがそれをできます。

参考にした物を書き忘れて出したことに気づいたときは、事務局に連絡して、追加できるかを聞きます。出し直しが無理でも、連絡した記録は残ります。作品が返ってこないときは、まず要項の返却の欄を見ます。返却しない規定のコンクールなら、手元の写しが作品です。

よくある質問

塾や習い事の教室からまとめて応募できますか

コンクールによります。才能開発コンテストのよくある質問には、絵画教室や学習塾から図画の作品をまとめて送ってもよいが、個人応募の扱いになり、入賞しても教室や塾の名前は出ないこと、応募票の学校名には小学校の名前を書くことが書かれています。科学部門は地域の作品展からの推薦が基本なので、教室からまとめて出す形にはなりません。中学生と高校生の日本学生科学賞は、学校が所在する都道府県の地方審査に出す仕組みです。どの場合も、応募票の学校名の欄には通っている学校の名前を書き、塾の名前は書きません。

同じ作品を2つのコンクールに出してもよいですか

募集の紙と要項の「他のコンクールに応募していないこと」の欄を探します。才能開発コンテストの科学部門の学校長推薦は、他の団体が主催するコンテストに応募していない作品に限られています。日本学生科学賞は、高校生・高専生科学技術チャレンジと同じ研究作品を重複して応募できないと要項にあり、同じ学校から別の作品を出した場合でも同じ研究者が含まれていれば二重応募とみなすと書かれています。欄が見つからないときは、出す前に問い合わせ先に聞きます。

去年の研究の続きを出してもよいですか

出せるコンクールが多いですが、今年の部分がどこかを分けて書くことが条件です。日本学生科学賞は、2026年1月以降のデータを含む作品に限り、前年までの研究と新しい部分を明確に分けるように求めています。才能開発コンテストは、継続研究でも今年度の作品のみを送るようにとあります。去年の模造紙をそのまま出す形は、どちらでも通りません。

親の関わり方と個別指導で確かめること

親が持つのは、紙と日程と郵便です。募集の紙を一緒に最後まで読み、必着の日から逆算した3つの日をカレンダーに書き、郵便局で届く日数を聞いて投函する。作品の文や図は、お子さまが書いた物をそのまま出します。親が書き直した考察は、審査の人が聞けばすぐにわかります。

武蔵野個別指導塾の理科と社会の授業では、出す前の作品を持ってきてもらい、募集の紙と公式の要項の6か所の突き合わせ、参考にした物の欄の書き方、考察の文が結果から言える範囲に収まっているかの3つを一緒に確かめています。作品の中身を書き換えることはしません。

まとめ

コンクールで勝負するのは作品の出来ですが、出せるかどうかを決めるのは、募集の紙を裏返した日の30分です。対象、道、締切、形、参考にした物の5つを公式で確かめ、必着の日から3つの日を逆算して、写しを取ってから出す。この順を守った作品は、賞が付いても付かなくても、写しの形で手元に残り、来年の続きの材料になります。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

武蔵境駅徒歩30秒、講師1人に生徒1人の完全1対1。授業のあいだ、先生は隣を離れません。いまの詰まりを、無料相談でそのまま話してください。

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。

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