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IELTSの換算—TOEFL・TOEIC・英検との対照の見方|武蔵野個別指導塾

IELTS 6.5はTOEFL新尺度の総合4.5が目安です。ただし公式の表どうしでも読みが半バンドずれることがあるので、英検とTOEICはCEFRを橋にして、提出先の条件から試験を決めましょう。
IELTS を他の試験に置きかえるときは、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)の段を橋にします。下の表の同じ段は「近いレベル」という目安で、同じ点という意味ではありません。
| CEFR | IELTS 総合 | TOEFL iBT 総合(2026年1月21日以降の尺度) | 英検 | TOEIC L&R(L と R の各下限) |
|---|---|---|---|---|
| C2 | 8.5〜9.0 | 6 | 表になし | 表になし |
| C1 | 7.0〜8.0 | 5〜5.5 | 1級 | L490 R455 |
| B2 | 5.5〜6.5 | 4〜4.5 | 準1級 | L400 R385 |
| B1 | 4.0〜5.0 | 3〜3.5 | 2級 | L275 R275 |
| A2 | 表になし | 2〜2.5 | 準2級プラス、準2級 | L110 R115 |
| A1 | 表になし | 1〜1.5 | 3級 | L60 R60 |
IELTS と英検の列は英検協会の比較表、TOEFL の列は ETS、TOEIC の列は IIBC の表によります。別々の団体の表を 1 枚に並べたもので、1 つの団体が保証した表ではありません。TOEFL と IELTS には ETS の直接の対照もあり、IELTS 6.5 は TOEFL 総合 4.5 が目安です。ただし IELTS の側は、2026年1月以降の TOEFL と直接比べられると考えないよう書いています。どの試験を受けるかは、換算の前に提出先の条件で決まります。
よくあるのは、留学相談の机に 3 つの試験の名前が並び、高校生が「IELTS 6.5 って、TOEFL だといくつですか」と聞く場面です。隣の保護者は TOEIC の点を思い浮かべ、手元の資料には 0 から 120 までの古い点が残っています。机の上の数字はどれも本物らしく見えます。数字は 1 つ返せます。けれど、その数字を信じて受ける試験を決めると、出願の直前に条件の一行で足が止まります。
同じ段に並んでも、同じ点ではない
CEFR は A1 から C2 までの 6 段階で、外国語で何ができるかを言葉で示した枠組みです。試験ごとに作りが違っても、それぞれの点を同じ物差しの段に置けるので、試験どうしを比べるときの橋になります。図1のように、IELTS は C1 の段に 7.0 から 8.0、B2 の段に 5.5 から 6.5、B1 の段に 4.0 から 5.0 が入ります。

図1で見てほしいのは、横の並びよりも箱の幅です。B2 の箱には 5.5 も 6.5 も入っています。出願先が 6.5 を求めているとき、5.5 の人が「同じ B2 です」と言っても条件は満たせません。段は今いる階を教えてくれますが、階の中のどの位置にいるかまでは教えてくれないのです。
IELTS の公式ページは、バンドと CEFR は 1 対 1 に対応しないと書いています。C1 の下限は 6.5 と 7 のあいだにあり、6.5 の受験者の多くは C1 でも、わずかに届かない人もいるという説明です。C1 であることを強く確かめたい機関は、6.5 ではなく 7 を基準にすることも考えられるとも述べています。8.5 以上は C2 で 8 はその境目、5 も B1 と B2 のどちらか決めにくい境目の例として挙がっています。
表の線はくっきり引かれていますが、実際の力は線の上できれいに分かれません。境目の近くにいる人ほど、段の名前だけで安心しないでください。
TOEFLとの対照は、2026年を境に読み分ける
2026年1月21日に、TOEFL iBT の点の尺度が変わりました。4 セクションと総合点が 1〜6 の 0.5 刻みで出ます。総合は足し算ではなく、4 セクションを平均して 0.5 刻みに丸めます。ETS は新しい尺度と IELTS の対照を出しており、よく使う範囲を抜き出すと次のとおりです。どの行も目安です。
| IELTS | Speaking | Writing | Listening | Reading | TOEFL 総合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8.0 | 6 | 6 | 5.5 | 5.5 | 6 |
| 7.5 | 5 | 5.5 | 5 | 5 | 5.5 |
| 7.0 | 4.5 | 5 | 5 | 4.5 | 5 |
| 6.5 | 4 | 4.5 | 4.5 | 4 | 4.5 |
| 6.0 | 3.5 | 4 | 3.5 | 3.5 | 4 |
| 5.5 | 3 | 3 | 3 | 3.5 | 3.5 |
| 5.0 | 2.5 | 2 | 2.5 | 3 | 2.5 |
6.5 の行を横に読んでください。総合は 4.5 ですが、Reading と Speaking は 4、Listening と Writing は 4.5 です。総合の 4.5 を「どのセクションも 4.5」と読むと、セクションごとの条件を見落とします。
この表には留保が 2 つ付きます。ETS 自身が、対照の表は目安であって、1 人の受験者が 2 つの試験で取る点をぴったり予測するものではないと書いています。もう 1 つは IELTS の側の説明です。IELTS の公式ページにある TOEFL との対照は、2026年1月より前に受けた TOEFL iBT に限ったものです。それ以降の点は、以前の TOEFL や IELTS Academic と直接比べられると考えるべきではない、としています。つまり新しい尺度の対照は、今のところ ETS の側から出ている表です。
作る団体が違うと、読みはずれます。旧の 0〜120 で総合 92 を取った人で確かめましょう。ETS の対応では 86 以上が 4.5、95 以上が 5 なので、92 は 4.5 に入り、ETS の対照では IELTS 6.5 です。一方、IELTS の公式の表では旧の 91〜99 が 7.0 に当たります。図2のように、同じ 92 から半バンド違う答えが出ます。

どちらかを誤りと決めつける話ではありません。提出先が自分の案内にどちらの点を書いているかで、読むべき表が決まります。図2の差は、条件が 7.0 の大学に出すときには合否を分ける半バンドです。
CEFR の橋ともずれが出ます。IELTS 5.5 は英検協会の比較表では B2 の段に入ります。ところが ETS の対照で 5.5 は TOEFL 総合 3.5 に当たり、ETS は 3.5 を B1 に置いています。段の境目では、どの道を通るかで着く段が変わるということです。
もう 1 つ、成績表の読み方があります。2026年1月からの 2 年間は、新しい成績表に旧の 0〜120 に当たる総合点も載ります。これは対応する範囲の中間の値で、たとえば 4.5 には 90 が添えられます。旧の試験で実際に取った点と同じ物だと考えないようにしてください。
TOEICと英検は、CEFRを一度はさんで読む
IELTS の公式の比較ページには TOEFL iBT や CEFR との対照がありますが、TOEIC は載っていません。英検協会の IELTS の案内にある比較表にも TOEIC の列はありません。TOEIC と結ぶには、IIBC が出している TOEIC と CEFR の表を使い、CEFR の段を一度はさみます。
IIBC の表は、Listening と Reading それぞれの最低点です。合計点の基準ではありません。B2 なら Listening 400 と Reading 385 で、足せば 785 ですが、合計が 785 あれば B2 という意味にはなりません。Listening 450、Reading 335 の人は合計 785 でも、Reading は 385 に届かず B1 の段です。
さらに大きな違いは測っている技能です。TOEIC L&R は Listening 100 問、Reading 100 問で、各 495 点、合計 990 点の試験です。話す力と書く力は測りません。IELTS は 4 技能なので、L&R の点をどう移しても、Writing と Speaking については何も言えないままです。TOEIC の側で話す力と書く力を見るのは S&W で、B2 の下限は Speaking 160、Writing 150 です。
英検は、級と点の 2 通りで CEFR につながります。成績表の英検 CSE スコアでは、4 技能の合計が 2600 以上で C1、2300 以上で B2、1950 以上で B1、1700 以上で A2、1400 以上で A1 です。読むときの注意が 2 つあります。
1 つ目は、級ごとに表示できる CEFR の上限があることです。2級で高い点を取っても、表示は B1 までです。2級の合格基準スコアは 1980 で B1 の下限 1950 を上回りますから、合格の水準は B1 の段に入っています。ただし B1 の段の IELTS は 4.0 から 5.0 まで広がっていて、ここから IELTS の何点と言うことはできません。
2 つ目は、4 技能総合の CEFR は 4 技能を受けて初めて表示されることです。一次試験の成績だけでは出ません。英検の成績を海外の出願に使えるかどうかは、さらに別の話で、出願先の案内で確かめます。
目的から決めると、換算の出番は減る
換算が必要になるのは、たいてい受ける試験を決める前です。順番を逆にしましょう。先に目的と提出先を見ると、候補は次のように絞れます。
| 目的 | 先に見る物 | 候補 |
|---|---|---|
| 海外の大学、大学院 | 出願先の英語の条件 | IELTS Academic、TOEFL iBT |
| 学位より下の課程や研修、英語圏への移住 | 受け入れ先や申請先の条件 | IELTS General Training |
| 英国のビザ申請 | 受け入れ先の指定 | IELTS for UKVI などの指定された試験 |
| 就職、職場の英語 | 募集要項や社内の基準 | TOEIC L&R、S&W |
| 国内の大学入試 | 大学ごとの募集要項 | 英検など、大学が認める試験 |
IELTS の公式は、大学や大学院で学ぶなら Academic、英語圏への移住や学位より下の研修や学習なら General Training と分けています。リスニングとスピーキングは共通で、リーディングとライティングが違います。英検協会の案内には、通常の IELTS と英国ビザ申請用の IELTS for UKVI があり、必要な種類は受け入れ先に確かめること、誤って申し込むと変更も返金もできないことが書かれています。点を取ってから種類の違いに気づくのが、いちばん痛い失敗です。
調べる順番は次の 4 つです。
- 提出先が認める試験の名前を、案内の原文で確かめます。大学入試での扱いも大学ごとに違うので、他校の例で判断しません。
- 試験の種類を確かめます。Academic なのか General Training なのか、UKVI の指定はあるのかを読み取ります。
- 総合の点と、技能ごとの最低点を書き写します。TOEFL の場合は、案内の点が 1〜6 か 0〜120 かも見ます。
- 成績が届く日と有効期限を締切から逆算します。TOEFL iBT は試験日から 3 日後に成績が見られ、ETS は有効期限を試験日から 2 年としています。IELTS は英検協会の案内でコンピューター版が 1〜5 日後で、IELTS の公式は試験日から 2 年を目安に勧めつつ、もっと長く認める機関もあると書いています。
4 つを書き出すと、2 つの試験で迷っていた人も、片方しか認めない志望校が見つかって決着することがあります。両方認められているなら、形式との相性で選びます。IELTS のスピーキングは試験官と 1 対 1 で 11〜14 分話す形で、ライティングは 60 分で 2 問です。この形が自分に合うかを、公式のサンプル問題で一度試してから決めても遅くありません。
例題で確かめる
問1
2025年9月に受けた旧の TOEFL iBT で総合 103 を取りました。新しい尺度ではいくつの目安で、ETS の対照では IELTS のいくつに当たりますか。IELTS の公式の表でも確かめ、成績がいつまで有効かも答えてください。
解説です。ETS の対応では 95 以上が 5、107 以上が 5.5 なので、103 は 5 に入ります。ETS の対照で総合 5 は IELTS 7.0 です。IELTS の公式の表では旧の 100〜107 が 7.5 なので、2 つの表の答えは半バンド違います。受けたのは 2026年1月21日より前なので、IELTS の表も使える範囲です。有効期限は試験日から 2 年で、2027年9月までです。出願先が IELTS 7.5 を求めているなら、この成績で足りるとは言い切れません。TOEFL の点をそのまま認めるのか、案内を読んで確かめます。
問2
英検準1級に合格し、4 技能の合計は CSE 2350 でした。留学先の案内に「IELTS 6.0 と同等以上」と書かれています。この成績でどこまで言えますか。
解説です。2350 は 2300 以上なので B2 で、準1級で表示できる上限も B2 です。B2 の段の IELTS は 5.5 から 6.5 までありますから、言えるのは「B2 の段にいる」までで、「6.0 に届いている」とは言えません。同等と認めるかどうかを決めるのは留学先です。案内に英検の名前が無ければ、問い合わせるか、IELTS を受ける準備に入ります。
問3
出願の条件は「IELTS 総合 7.0 以上、各技能 6.5 以上」です。結果は Listening 8.0、Reading 7.5、Writing 6.0、Speaking 6.5 でした。条件を満たしていますか。
解説です。4 つの平均は 28 を 4 で割って 7.0 ですから、総合は届いています。しかし Writing が 6.0 で、各技能 6.5 の条件に 0.5 足りません。この結果では条件を満たせません。総合の数字を見て喜ぶ前に、技能の行を上から順に読みます。
まちがえやすいところ
まず気をつけたいのは、数字の見た目で比べてしまうことです。TOEFL の新しい尺度の上限は 6 なので、TOEFL 6 と IELTS 6.0 はまるで違います。図3のように、ETS の対照で IELTS 6.0 に当たるのは TOEFL 4 で、TOEFL 6 に当たる IELTS は 8.0 以上です。IELTS も TOEFL も 0.5 刻みで平均を丸めるので形は似ていますが、目盛りは別物です。

図3の線は対照の目安であって、換算の公式ではありません。線の傾きから途中の点を計算して、自分の点を出そうとしないでください。
次は、0〜120 が載った古い表を現行のものとして読むことです。条件を 0〜120 の点で書いたままの案内に出会うこともあります。ETS は 2026年1月21日より前の成績の読み替えのために対応の表を出していますが、提出先がどう扱うかは提出先の案内で確かめます。大学や留学先の基準がどちらの尺度かは、学校ごとに違います。
総合の点だけで比べるのも危険です。留学先の条件には、技能ごとの最低点が付くことがあります。IELTS の総合は 4 技能の平均を丸めた値です。たとえば Listening 7.0、Reading 6.5、Writing 6.0、Speaking 5.5 なら、平均 6.25 が切り上がって 6.5 になります。総合が同じでも、Speaking が 5.5 の人と 6.5 の人では、通る条件が違います。
最後は、TOEIC の合計点を IELTS のバンドに直接置きかえることです。インターネットには合計点とバンドを 1 行ずつ結んだ表が出回っています。けれど IIBC の CEFR の表は Listening と Reading の別々の最低点で、IELTS の公式の比較にも TOEIC は入っていません。TOEIC で言えるのは、聞く力と読む力の段までです。
よくある質問
IELTS 5.0 は英検でいうと何級ですか
英検協会の比較表では、IELTS 5.0 は B1 の段で、同じ段に英検2級があります。ただし IELTS の公式は 5 を B1 と B2 の境目の例に挙げています。2級に合格していれば IELTS 5.0 に届く、という意味ではありません。IELTS の点が必要なら、IELTS を受けて確かめます。
2026年1月より前の TOEFL の成績は、もう使えませんか
TOEFL iBT の成績は試験日から 2 年有効で、ETS も旧の尺度の成績が 2027年の後半まで届くことを見込んで対応の表を出しています。有効期間の中なら直ちに無効にはなりません。提出先が旧の点と新しい点のどちらで基準を書いているかを、案内で確かめてください。
留学先がまだ決まっていません。どれを受ければよいですか
候補の学校を 3 校書き出し、英語の条件を並べてください。TOEIC は職場の英語の試験で、留学の出願の入口としては IELTS Academic か TOEFL iBT から調べるのが近道です。3 校の案内で多く認められている試験を選べば、あとから受け直す回数を減らせます。
今週の進め方
今日、候補の学校か提出先を 3 つ書き出し、認める試験の名前と技能ごとの点を写します。明日、手元の成績を CEFR の段に置きます。TOEFL の点が 0〜120 なら、1〜6 の対応も横に書きます。週の後半に、受ける試験の公式のサンプル問題を 1 回分解き、点の低い技能を決めます。週末に、締切から逆算して受験日を 2 つ候補に入れます。個別指導では、答案から点を落とした技能を確かめ、Writing なら文の組み立て、Reading なら語彙と構文のどこまで戻るかを決めます。
まとめ
IELTS 6.5 を TOEFL 4.5 と読むのは出発点です。CEFR で今いる段を確かめ、ETS と IELTS の表のずれを知り、提出先の条件を技能別に読みます。
換算表が教えてくれるのは階の番号で、願書を通す数字を決めるのは提出先の一行です。
英検、3ヶ月で必ず合格させます。
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