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英語で話すのが怖い中学生—外国語不安と成績の関係と、緊張を小さくする練習|武蔵野個別指導塾

英語を話す前に固まってしまうときは、練習の条件を小さく分けてみましょう。一人で取り組む短い手順と、緊張が残っていても話せた変化を確かめる記録のつけ方を提案します。

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英語で話すのが怖い中学生—外国語不安と成績の関係と、緊張を小さくする練習

言えるはずの文が、順番を待つ間に遠くなる

よくあるのは、教室後方の待機用の椅子で、英語の発表の順番を待ちながら、手元の紙を何度も読み返しているという場面です。さっきまでは言えた文なのに、前方で発表している人の声を意識すると、最初の言葉さえ出る気がしなくなります。「間違えたらどうしよう」と思うほど紙から目を離せず、練習が足りなかったのだと自分を責めてしまいます。

保護者から見ると、家では読めていたのに、どうして話せないのか不思議かもしれません。けれども、英文の意味がわかることと、人に聞かれる状況で口に出すことには、違う難しさがあります。「覚えているなら言えるはず」と急かす前に、どこで怖さが大きくなるのかを分けてみてください。

目指したいのは、緊張が消える日まで待つことではなく、今の自分でも始められる練習を見つけることです。言う内容、聞く人、準備のしかたを少しずつ整えれば、何を助けにすれば話せるかが見えてきます。まずは短い文を、自分で選んだ条件で口にするところから始めましょう。

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外国語不安と成績の関係を、本人の責任にしない

外国語不安とは、外国語を学んだり使ったりする場面で感じる不安を捉える言葉です。ここでは、英語で答えるときに間違いが気になる、人に聞かれると身構える、といった学習場面の気持ちとして考えます。「自分は英語が苦手な性格だ」と決めるための呼び名ではありません。同じ人でも、音読と質問への返答、家と教室では、感じ方が違うことがあります。

第二言語の不安と成績をまとめて調べたメタ分析では、平均の相関は r = -0.36 でした(Teimouri・Goetze・Plonsky、2019)。これは、不安が高い学習者ほど成績が低い傾向があった、という意味です。不安を少し下げれば点数が一定の割合で上がる、という計算には使えません。相関は、集団の中で2つのものがどのように結びついているかを示す値です。

一方、ペアで絵の間違いを探す会話課題と、その繰り返しを行った研究では、外国語不安が和らぎ、繰り返し方の違いによる差は見られませんでした(Aramaki、2024)。不安と成績の分析は23か国の105の独立標本、19,933人を含みますが、不安が成績を下げるのか、成績への心配が不安を強めるのかという因果の向きは決められません。会話課題の結果は日本の小学6年生60人を3週間調べた準実験に基づくため、中学生が同じ課題に取り組む際にも様子を見ながら進めます。この2つを手がかりに、不安を責めず、取り組む課題と条件を具体的に見直していきます。

たとえば、言いたい単語が見つからなくて止まる場合と、単語は浮かぶのに聞き手の反応が気になって止まる場合では、必要な準備が違います。前者なら知っている語で言い換える練習を、後者なら一人で言ってから聞き手を加える練習を考えられます。両方が重なることもあるため、「緊張の問題」とひとまとめにせず、口に出す直前に何が起きていたかを見ます。

話す練習には、内容を考える、英語にする、声にする、相手の様子を見る、といくつもの仕事が含まれます。すべてを一度に完成させようとすると、自分がどこで困ったかも見失いがちです。そこで、まず言う内容を決め、次に短い英語を選び、最後に聞き手を加えるように分けます。これは以下の練習を組み立てるための考え方です。落ち着くことだけを課題にせず、声にするための準備も残しておきます。

また、「怖くなかったか」だけを成果にすると、緊張しながら言えた経験を見落とします。「紙を見て最初の文を言えた」「途中で止まっても次へ進めた」も、確かめたい変化です。気持ちと行動を別々に記録すれば、怖さが残る日にも前進を拾えます。話せなかった日には、その日の条件が難しすぎなかったかを考えます。練習の記録は、自分への判決ではなく、次の練習を選ぶ材料にしてください。

一人で始める、短い練習の組み立て方

最初に用意するものは、授業で使っている教科書やノート、書き込める紙、時間を確かめる時計です。録音は使いたいときだけでかまいません。初めから長い発表を完成させず、「好きなものを短く伝える」など、終わりの見える課題を選びます。ここで挙げる時間は、家庭で試すための区切りです。負担が大きければ短くし、できたところで終えられるようにしましょう。

1. 最初の1分で、怖い部分を1つ選ぶ

紙に「言葉を思い出すこと」「声を聞かれること」「途中で止まること」と書き、今日はどれが気になるかに丸をつけます。全部を詳しく説明する必要はありません。「最初の文だけ怖い」のような短い言葉でも十分です。練習前の気持ちは「始められそう」「少し迷う」「今日は難しい」など、自分に合う言い方で残します。数字をつけるのが気になる人は、言葉だけにしましょう。

次に、今日の終わりを決めます。「紙を見ながら1文言う」と書けば、それを言えた時点でひとまず完了です。初めの目標を後から増やすと、終われる見通しがなくなります。もっとできそうな場合でも、まず今日の目標が済んだと確かめ、追加するかを自分で選んでください。毎回の練習が、際限なく続く試験にならないようにします。

2. 次の2分で、知っている英語を選ぶ

教科書は、長い文を覚え直すためより、すでに意味がわかる短い文の型を探すために使います。好きなスポーツなら “I like soccer.” と言えます。理由を添えるなら “It is fun.” でつながります。難しい表現を増やすより、内容を自分で説明できる文を選びます。学校の課題があるときは、その指示に合う内容を先に確かめてください。

ノートは、授業で使った語や、自分が以前言えた表現を取り出す場所にします。教科書とノートを同時に広げ続けると目移りするなら、使う語だけを紙に移しましょう。紙は、全文を書く面と「soccer」「fun」のような手がかりを書く面に分けると便利です。全文が必要な日はその面を見てよく、慣れたら手がかりの面を試します。使う面を変えたこと自体は、点数にしません。

ここでの確認は「文の意味を日本語で言えるか」「使う語を自分で読めるか」「何を伝える文なのかが決まっているか」の3つです。どれかが難しければ、声の練習に進む前に短い文へ戻します。言いたい内容が多いときは、今日は好きなものだけ、次は理由まで、と分けてください。練習する内容を減らすことは、伝える目的をはっきりさせる選択です。

3. 30秒の区切りで、最初の文を声にする

紙を見ながら、一人で最初の文を言います。時計は速さを競うためではなく、長く粘り続けないために使います。30秒ほど試して出なければ、いったん紙に戻り、最初の語を確かめます。すらすら言うことより、自分で選んだ1文を終えることを目標にしてください。立つことが気になるなら座って、声が気になるなら無理のない声で始めます。

次に短く休み、同じ文をもう一度言うか、今日は終えるかを選びます。繰り返す場合も、速くする、紙を隠す、声を大きくする、と一度に条件を変えません。同じ条件で言えるかを先に確かめれば、2回目に何が変わったかが見えます。たとえば「最初は全文を読んだが、次は文の終わりだけ紙から目を離せた」と書けます。

途中で言葉が出なかったときの戻り方も決めておきます。最初の語を見る、文を短くする、いったん言い直す、のうち使いやすい方法を選びましょう。“I like soccer.” の途中で止まったなら、紙を見て文の初めから言い直してもかまいません。練習では、止まった後に続けるところまでを1組として扱います。沈黙が出た瞬間に失敗と決めなくてよくなります。

4. 2分だけ、伝える内容を入れ替える

同じ文が言えたら、好きなスポーツを別のものに変える、理由だけ変えるなど、内容を1か所動かします。“I like music.” と “It is fun.” でも、知っている語で短く伝えられます。文を増やす前に、自分が伝えたいことと英語が合っているかを見てください。丸暗記した順番を守ることだけが目標になっていないかを確かめる時間です。

身近な絵を使う方法もあります。紙にボールと本を描き、それぞれを指して “This is a ball.” “This is a book.” と言います。自分で描けば、難しい絵や知らない語を避けられます。絵は、何を話すかを思い出す助けとして使います。後で誰かと話すときには、「どの物のことかわかったか」を聞けるので、英語を完璧に言えたか以外の確かめ方も用意できます。

録音を使うなら、この段階で短い発話を1つだけ残します。聞き返す観点は「言おうとした内容が入っているか」に絞ります。声の好みや発音の細かな違いまで一度に採点しません。録音することが新たな負担になるなら、言い終えた内容を紙に書いて確かめてもよいでしょう。録音を残すか消すか、人に聞かせるかは、始める前に決めておきます。

5. 最後の1分で、気持ちと行動を分けて書く

記録は「今日の条件」「言えたこと」「次に変えること」の3つで足ります。「一人、全文あり。好きなものを言えた。次は同じ条件で理由を足す」のように書きます。気持ちについては別に、「始める前は迷ったが、終わった後は少し楽だった」と添えます。気持ちが変わらなくても、言えたことは消さずに残してください。

次回は、その記録から条件を1つだけ選んで変えます。全文を手がかりの語に替えるか、理由を足すか、聞き手を加えるかです。一人での練習から人に聞いてもらう段階へ移るときは、相手に「最後まで聞いてから、伝わった内容を教えて」と頼みます。今は一人で続けたい場合は、その条件で内容を少し変える練習を選べます。

聞き手を加える日は、話す前に聞いてもらう範囲を伝えます。「好きなものと理由だけ言います」と決めておけば、急に別の質問が来る心配を減らす工夫になります。慣れてから質問を加える場合も、最初は「何が好きか」と内容の決まった問いを選びます。答える英語を探す練習なのか、予想していない問いに答える練習なのかを分けると、その日に難しくなった理由を振り返れます。

自分で確かめるときは、前回の記録と条件がそろっているかも見てください。昨日は紙を見て一人で話し、今日は紙なしで相手に答えたなら、今日のほうが止まっても不思議ではありません。「話せなくなった」と書く前に、変えた条件を書き足します。次は紙を戻して同じ相手に話すなど、助けを戻した場合を試せます。比較する相手を友だちにせず、自分の練習の条件に置くことが、自分で調整する手がかりになります。

何も言えなかった場合も、長い反省は必要ありません。「文が長かった」「家の人が近くに来て止まった」など、次に調整できる事実を残します。翌日は文を短くする、落ち着いて使える場所を選ぶ、と具体化します。できるまで同じ難しさを押しつけるより、どの条件なら取り組めるかを探し続けるほうが、練習の入口を保ちやすくなります。

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個別指導を選ぶときは、緊張と英語の課題を分けて確かめる

塾に相談するときは、「人前で話せません」だけでなく、一人のとき、紙があるとき、質問が決まっているときの様子を持っていくと話が具体的になります。保護者が長い説明を用意する必要はありません。お子さまが書いた短い記録に、「家では全文を見て言えたが、質問されると止まった」と添えるだけでも、練習の出発点を相談できます。

個別指導に求めたい役割は、英語の準備で補う部分と、話す条件を調整する部分を分けて考えることです。たとえば、答えを日本語では言えるか、必要な語を知っているか、文の型を使えるかを順に確かめれば、何を教わりたいかが見えます。答えの内容自体が決まっていないのに、声を出す勇気だけを求めても、本人は困ってしまいます。

体験授業や面談では、いきなり長い発表を求められたときだけの様子で判断せず、短い文や手がかりを使った場合も見てもらえるかを確かめてください。「紙があれば話せる」は、紙をなくすべき理由だけでなく、支えになるものが見つかったという情報です。そこから支えをどう減らすか、どの段階で聞き手を加えるかを相談すると、本人にも次の練習が想像できます。

誤りを直す場面も確認したいところです。発話の途中で毎回止めるのか、言い終えた後で扱うのかによって、本人の受け止め方は違います。相談の際は「今日は伝えるところまで聞いて、その後で直す点を1つ選べるか」と具体的に尋ねてみてください。間違いをそのままにするか、全部直すかという二択にせず、今の目標に合う直し方を探します。

たとえば、好きなものを伝える練習で文の形を間違えた場合、最初の確認は「何が好きかは伝わった」です。その後に正しい形を確かめ、短く言い直します。意味が伝わった事実と、直したい英語の形を分ければ、修正が発話全体の否定になりにくくなります。

家庭が持つ役割は、毎回の英語を採点することより、練習を始めたり終えたりする約束を守ることです。「今日は聞いてほしいか、一人で練習したいか」を確かめ、聞く場合は頼まれた範囲にとどめます。発音や文法に自信がなくても、「サッカーが好きだと伝わった」と内容を返すことはできます。わからなかったときは、わかったふりをせず「好きなもののところを、もう一度聞かせて」と範囲を絞ります。

お子さまが「怖かった」と言ったら、「でも言えたでしょう」で気持ちを上書きしないようにします。「怖かったのですね」と受け止めた後、「最初の文は言えましたね」と行動を別に扱えます。本人が話したくない日は、その場で理由を問い続ける必要もありません。次に使えそうな条件を記録から一緒に選ぶ程度にとどめると、家庭の会話が練習の反省会ばかりになるのを避けられます。

保護者が聞くときは、沈黙のたびに答えを先回りして言うことにも気をつけてください。始める前に「止まったら待つか、紙を指すか」を本人に選んでもらう方法があります。待ってほしいという約束なら、すぐに次の質問を重ねず、本人が紙を見る時間を残します。助けが必要になったときの合図を決めておけば、黙っている理由をその場で何度も尋ねずに済みます。親切に教えるつもりの一言が多くなったと感じたら、次回は聞く文を短くして試しましょう。

進み具合を見るときには、長さや速さだけでなく、助けの使い方を比べます。全文が必要だったところで語だけを見られた、止まった後に自分で言い直せた、聞き手にもう一度言えた、という変化です。同じ短い課題を同じ条件で試す機会を残しておけば、内容が難しくなったために止まったのかも考えやすくなります。前回より緊張したから後退した、とすぐには決めません。

相談用のメモも「課題」「支え」「行動」「本人の言葉」でまとめると、気持ちと出来事が混ざりにくくなります。「好きなものを説明。全文あり。最後まで言えた。聞かれるとまだ怖い」と書けば、次に話し合う点がはっきりします。こうしたメモを使った相談ができるか、武蔵野個別指導塾の体験授業や面談で確かめてください。本人が見せたくない記録については、共有する内容を先に話し合いましょう。

練習を始める前によくある3つの疑問

Q1. 緊張している間は、話す練習を休んだほうがよいですか

その日の様子に合わせ、休むことと課題を小さくすることの両方を選べるようにしてください。「今日は長い発表は難しいが、一人で短い文なら言えそう」という場合は、その短い文を目標にできます。逆に、続けることがつらい日は、次に使う語を紙に選んで終えてもかまいません。緊張を我慢できた長さで努力を測る必要はありません。

本人が終わりを選べることも、練習の約束に含めましょう。つらさが気になるときは、学校や専門の相談窓口に相談してください。家庭では「落ち着いてから全部やる」と課題を積み残すより、次に始める最小の内容だけ決めておくと、再開の相談がしやすくなります。

Q2. 間違えたら笑われそうで、正しい文を覚えるまで話せません

正しい形を確かめる準備は役立ちます。ただ、覚え終える条件を「絶対に間違えないこと」にすると、声にする機会を作りにくくなります。まずは意味がわかる短い文を紙に書き、それを見ながら言ってください。全文を見て話す練習と、自分で文を作る練習を分けてもよいのです。

誰かに聞いてもらう前には、途中で直すか、終わってから直すかを決めます。実際にからかわれることがあるなら、それを本人の練習不足として処理せず、学校に状況を伝えましょう。安心して発話を試せる条件を整えることと、英語の形を学ぶことは、別々に取り組めます。

Q3. 家では話せます。テストでも同じように話せますか

家で話せることは、使える英語があるという手がかりです。そのうえで、紙の有無、相手、質問のされ方など、家と違う条件を確かめます。練習では違いを1つずつ加え、どこで準備が必要になるかを探してください。一度うまくいかなかった条件は、短い課題に戻して試せます。

練習中に使った紙や言い直しの方法を、そのまま本番でも使えるとは限りません。本番の条件を確かめた後、その範囲で使える手がかりを選び、最初の文と、止まった後の戻り方を練習しておきましょう。

今日言えた短い文を、次の入口にする

英語を話す怖さがあると、練習の終わりにも「まだ緊張した」という感想が残るかもしれません。その横に、「全文を見て言えた」「止まった後に戻れた」と、実際に起きたことを添えてください。気持ちだけでも、正しさだけでも見えなかった変化を拾えます。

今日選ぶのは、短い文と、それを言いやすくする条件です。次に変えるものは1つに絞り、難しくなったら戻れる場所を残します。「最初の語を見たら言えた」と本人が話したら、その手がかりを次も選べるようにしておきます。話す練習の出発点は、本人が「この形なら試せる」と選べる短い一言です。

参考文献

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

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