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共通テストに遅刻したら何分まで入れるか—リスニングと2科目受験の入室限度、電車の遅れ|武蔵野個別指導塾

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国語は13時20分まで入室できても、リスニングは17時20分の開始が限度で、地歴公民と理科の2科目登録は9時50分を過ぎると後半も受けられない。電車が止まった朝に残る余裕は、前の晩の引き算で決まります。

令和9年度の共通テスト(2027年1月16日・17日)は、試験開始の時刻を過ぎても、20分以内の遅れならその試験時間を受けられます。13時に始まる国語なら13時20分までです。ただし英語のリスニングは開始の17時20分までに入室していないと受けられず、地歴公民と理科を「2科目」で登録した人は、9時50分までに入室しないと第2解答科目を含めたその試験時間を受けられません。遅れた分だけ終わりの時刻を後ろへずらすという決まりは、受験案内に見当たりません。

線 中身 書いてある文書
遅れても入れる幅 開始の時刻から20分以内 令和9年度 受験案内(試験時間割の注2)
リスニング 開始の17時20分までに入室していなければ受けられない 令和9年度 受験案内(注2・リスニングの進行)
地歴公民・理科の2科目登録 9時50分までに入室しないと、その試験時間は第2解答科目も受けられない 令和9年度 受験案内(注4)
入室終了の時刻 令和9年度は12月上旬の受験上の注意で示される。令和8年度の例では国語が12時45分まで 令和9年度 受験案内・令和8年度 受験上の注意
交通機関の事故や災害 試験開始の時刻を繰り下げることがある。受験票の「問合せ大学」へ連絡して試験場へ向かう 令和8年度 受験上の注意(例)

よくあるのは、1日目の朝、乗った電車が駅と駅のあいだで止まり、「ただいま停車しております」という放送が何度も流れるなか、受験生が腕時計の針と試験開始の9時30分を見比べている場面です。地歴公民は2科目で登録してある。駅から試験場までは歩いて12分。あと何分止まったら終わりなのかを数えようとしても、そもそも何時が最後の線なのかが頭の中ではっきりしません。この車内で要るのは気休めの言葉ではなく、自分に当てはまる限度の時刻ひとつと、そこまでの残りの分数です。

20分の幅と、幅が効かない二つの試験時間

令和9年度の受験案内は、試験時間割の注で遅刻の扱いを決めています。開始の時刻から20分以内の遅れまでは受験を認める、というのが基本の線です。検索では「遅刻限度」という言葉がよく使われますが、文書の言い方は「遅刻者の試験室への入室限度」で、限度は試験室に入る時刻を指します。駅の改札を出た時刻でも、試験場の門をくぐった時刻でもありません。

20分は、試験時間ごとに開始の時刻から数えます。1日目の1月16日(土)は、地歴公民の1科目登録者が10時40分開始で11時まで、国語が13時20分まで、英語のリーディングが15時20分開始で15時40分まで。2日目の1月17日(日)は、理科の1科目登録者が11時まで、数学①と数学②がそれぞれ13時20分と15時20分まで、17時に始まる情報が17時20分までです。

一つ目の例外がリスニングです。17時20分の開始までに入室していなければ受けられず、20分の幅がありません。受験案内のリスニングの進行を読むと、17時15分に入室が終わり、17時20分の開始のあとに問題冊子と解答用紙の配付、受験番号などの記入、ICプレーヤーの配付が続きます。そのうえで確認音声を聞いて動作と音量を確かめ、問題音声に入ります。幅が無い理由は書かれていませんが、開始の時刻から試験室の全員が同じ手順を一緒に踏む作りであることは、この順番からも読み取れます。気をつけたいのは、2日目の情報の限度も17時20分だという点です。同じ時計の数字が、1日目は「開始と同時に締まる線」、2日目は「開始から20分後に締まる線」を指しています。

二つ目の例外が、地歴公民と理科の2科目登録者です。2科目の試験時間は9時30分から11時40分までの130分で、第1解答科目の60分、答案回収などのための10分、第2解答科目の60分と続きます。受験案内は、2科目で登録した人は当日に1科目へ変えられないため、9時50分までに入室していないと、後半の第2解答科目も含めてその試験時間を受けられないと書いています。第2解答科目の開始は10時40分ですが、10時に着いた2科目の人がそこから加わる道は無い、ということです。

入室終了の時刻は、遅刻の限度とは別の線です。令和8年度の受験上の注意では、入室終了は地歴公民の2科目登録者が9時、1科目登録者が10時10分、国語が12時45分、英語のリーディングが15時5分でした。同じ文書には、入室終了から開始までのあいだに注意事項の説明と、問題冊子・解答用紙の配付が行われるとも書かれています。図1のように、国語は入室終了から遅刻の限度まで35分の開きがあるのに対し、リスニングは入室終了の17時15分から開始までの5分しかありません。令和9年度の入室終了の時刻は12月上旬に載る受験上の注意で示されることになっていて、いま令和9年度の文書で読めるのはリスニングの17時15分だけです。

図1 国語とリスニングの入室終了・開始・遅刻の限度を同じ縮尺で並べた帯

遅れて入った人の終わりの時刻をずらす決まりは、令和9年度の受験案内にも、令和8年度の受験上の注意にも見当たりません。令和8年度の受験上の注意は、試験の途中で一時退室した時間の分は延長しないと書いています。遅刻とは場面が違うので同じ扱いだと決めつけはしませんが、終わりの時刻は時間割のとおりと考えて動くほうが安全です。

令和8年度の受験上の注意には、遅刻にかかわる手順がもう二つありました。一つは、遅れた理由が事故などなら係員に申し出ること。もう一つは、交通機関の事故や災害が起きた日は試験開始の時刻を繰り下げることがあり、そのときは受験票に書かれた「問合せ大学」へ連絡してから試験場へ向かうことです。同じ文書の追試験の欄には「繰下げを実施した試験場」という言い方もあり、繰り下げは試験場ごとの措置として書かれています。どちらも令和8年度の例なので、令和9年度に同じ形かは12月上旬の版で確かめます。雪や地震で試験そのものが行えない場合は再試験という別の決まりになるので、同じ特集の「共通テストの再試験とは」も読んでおくと話がつながります。

受験票の備考欄から、2日分の最初の限度を出す

自分の限度は、登録した教科と科目数で決まります。令和9年度の受験票は2026年12月4日(金)10時からマイページで取れ、受験案内によると、受けられる教科の欄に丸が付き、地歴公民と理科は備考欄に「2科目登録」のように登録した科目数が出ます。まず見るのは、この二か所です。

1日目の最初の試験時間は、地歴公民を2科目で登録した人が9時30分(限度は9時50分)、1科目なら10時40分(限度は11時)です。地歴公民を登録していない人は、国語を登録していれば13時の国語が最初で、限度は13時20分になります。2日目も同じ形で、理科の登録科目数が朝の線を決め、理科を登録していなければ13時の数学①が最初です。令和8年度の受験上の注意では、登録していない教科の試験時間は試験室に入れないとされていました。早く着いても、その時間は試験室の外で静かに待つことになります。

見落としやすいのは、1日目と2日目で朝の線の早さが入れ替わる組み合わせです。たとえば地歴公民を1科目、理科を2科目で登録した人は、1日目の限度が11時、2日目の限度が9時50分で、2日目のほうが1時間10分早く締まります。共通テストのQ&Aには1日目と2日目の試験場は変わらないとあるので、道は同じでも、家を出る時刻まで同じにはできません。1日目の朝の感覚のまま2日目を迎えると、2日間でいちばん早く締まる朝の線を踏み外します。

外国語に丸があり英語を受ける人は、1日目の夕方のリスニングの17時20分を、表の別の行に書きます。英語はリーディングとリスニングの両方を受けるのが原則なので、朝の線を無事に越えた日にも、夕方にもう一本、幅の無い線が残っています。リーディングが16時40分に終わってから17時15分の入室終了までのあいだは、携帯電話や時計のアラームを解除して電源を切る休憩だと令和9年度の受験案内にあります。お手洗いの列や廊下での立ち話で席に戻るのが遅れないよう、この35分の使い方も決めておきます。

最後に、遅刻の連絡先です。令和8年度の受験上の注意では、受験票に書かれた「問合せ大学」が当日の連絡先でした。12月4日以降に受験票を印刷したら、その欄があるかを探し、12月上旬の令和9年度の受験上の注意で、交通機関の事故のときの連絡先が同じかを確かめます。電話番号は受験票に書き込まず、携帯電話の連絡先と家族が持つメモに写します。余白や裏に何か書いてある受験票は使えないと、令和9年度の受験案内が書いているからです。

前の晩の逆算と、遅刻したら車内で決める順番

前の晩に決めるのは、家を出る時刻と、その時刻で何分の電車の遅延まで持ちこたえられるかの二つです。図2は、地歴公民を2科目で登録した人の1日目の例です。7時20分に家を出て、玄関から試験室の席まで70分かかるなら、着くのは8時30分。入室終了を令和8年度の例の9時と置けば余裕は30分、遅刻の限度の9時50分までは80分あります。

図2 2科目登録の1日目の朝、出発から入室終了と遅刻の限度までの分数

二つの数を並べておくと、止まった電車の意味が変わります。たとえば電車が50分止まれば着くのは9時20分で、令和8年度の例の入室終了は過ぎていますが、9時50分の限度には間に合います。止まったのが85分なら9時55分で、繰り下げが無ければその試験時間は受けられません。80分という数を前の晩のうちに紙へ書いておけば、車内では「あと何分止まったら入れないか」を一度の引き算で出せます。

今日から本番の前後までの順番は、次のとおりです。登録の形によって数は変わるので、自分の受験票で置き換えてください。

  1. 2026年12月4日(金)以降に受験票を印刷したら、教科の丸と備考欄から、2日分の最初の試験時間と限度、それにリスニングの17時20分を、受験票とは別の紙に書き出します。
  2. 12月上旬に令和9年度の受験上の注意が載ったら、入室終了の時刻の表と、遅刻と交通機関の事故の項を読み、1の紙に入室終了の時刻を書き足します。
  3. 本番の前の晩、1月15日(金)の夜に家を出る時刻を決め、玄関から席までの分数を引いて、入室終了までの余裕と限度までの余裕を二つとも紙に書きます。保護者の方も同じ紙の写しを持ちます。
  4. 当日の朝に電車が止まったら、車内の放送や運行情報の再開の見込みから着く時刻を見積もり、紙の余裕の数と比べます。
  5. 受験票の「問合せ大学」(令和8年度の例)に電話し、乗っている路線と止まった位置、着く見込みの時刻を伝えます。繰り下げが出ているかどうかは、この電話で係の人に直接たずねます。
  6. 試験場に着いたら、入口の掲示で受験番号から試験室の場所を探し、試験室へ入る前に携帯電話の電源を切ってかばんにしまいます。遅れた理由が事故なら係員に申し出ます(令和8年度の例)。試験室の場所は当日、入口の掲示などで案内すると共通テストのQ&Aにあるので、遅れた朝はこの数分も限度までの残りから引いておきます。
  7. 席に着いたら、時間割の終わりの時刻から残りの分数を数え直し、解く順番を組み替えます。たとえば国語の席へ13時12分に着いたなら、14時30分までに残るのは78分です。

保護者の方が車で送る場合は、降ろす場所を前の晩に決めておきます。令和8年度の受験上の注意では、自動車やバイクで試験場の構内に乗り入れることは禁止で、付添いを許可された場合のほかは保護者も試験場に入れませんでした。遅れを取り戻そうと門の中まで車を進めることはできないということです。お子さまが問合せ大学に電話をかけているあいだ、保護者の方はセンターのサイトを開き、当日の連絡が出ていないかを見る役に回れます。令和9年度の受験案内も、必要な連絡はセンターのサイトのほか、メールとマイページの「お知らせ」でも知らせるとしています。

電車の遅れで限度に間に合わなかった試験時間について、令和8年度の受験上の注意は、追試験の欄で試験場へ向かう途中の事故と並べて交通機関の遅延や予定外の運休を挙げていました。令和9年度の申請の方法は12月上旬の受験上の注意で示されます(寝坊のときの考え方は、特集「入試直前と冬休み」の「共通テストの追試験」のよくある質問にあります)。

遅れて入った人が信じやすい三つの話

図3は、遅刻の場面で耳にしやすい三つの話を、文書の言葉と並べたものです。どれも半分は当たっているように聞こえるので、本番の朝の判断を狂わせます。

図3 遅刻についての三つの思い込みと、受験案内の決まりを並べた表

一つ目は「遅れた分だけ、終わりの時刻も延びる」という話です。20分の幅を扱った節で見たとおり、遅れて入った人の終わりをずらす決まりは受験案内に書かれていません。国語に15分遅れたなら、手もとの時間を90分でなく75分と数えて席に着くほうが、あとで慌てずにすみます。

二つ目は「リスニングも20分までは待ってもらえる」という話です。リスニングは17時20分の開始までに入室していなければ受けられず、20分の幅はありません。リーディングと同じ日の続きなので油断しやすい所ですが、受験案内はリスニングの受験上の注意の最初の項目にこの点を置いています。

三つ目は「2科目で登録していても、第1解答科目に遅れたら第2解答科目から入ればよい」という話です。2科目で登録した人は当日に1科目へ変えられず、9時50分を過ぎるとその試験時間はまるごと受けられません。第2解答科目の開始が1科目登録者の開始と同じ10時40分なので混同しやすいのですが、登録した科目数によって入れる線が違います。

図3には入れていませんが、「駅で遅延の証明をもらえば、自分だけ限度が延びる」と考える人もいます。令和8年度の受験上の注意が書いていたのは、事故などで遅れたら係員に申し出ることと、交通機関の事故や災害の日に試験開始の時刻を繰り下げることがある、という二点までです。申し出た人の限度がどう扱われるかは、同じ文書にも令和9年度の受験案内にも書かれていません。延びる前提で歩く速さをゆるめず、限度の時刻を目がけて向かうのが筋です。

確かめる先と聞き方

遅刻の線は試験時間割の注に、遅れた朝の連絡先は受験票と受験上の注意にあります。開く順に、読む欄と聞く事を並べます。

個別指導で確かめること

塾では、受験票の写しを机に置き、備考欄の登録科目数から2日分の最初の限度を一緒に書き出して、家を出る時刻から入室終了と限度までの余裕を分で出します。過去問を解く日には、開始から15分遅れて座ったつもりで残りの時間だけで解く回を一度入れ、どの大問から手を付けるかを、答案を前にして決めておきます。

まとめ

遅刻の決まりは、20分の幅、その幅が無いリスニングの17時20分、9時50分を過ぎると後半からも入れない2科目登録の、三本の線でできています。限度の時刻は駅の改札でも試験場の門でもなく試験室の扉で数えるもので、その扉までの残りの分数を前の晩に一度引き算しておいた人は、止まった電車の中でも次の一手に迷いません。

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