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共通テストの再試験とは—追試験との違い、大雪や地震で試験が止まったときの決まり|武蔵野個別指導塾

再試験は、雪や地震で本試験そのものが行えないか途中で止まったときだけ開かれ、2027年は1月23日・24日。電車が止まって自分だけ着けない朝は追試験の側に入るので、雪の予報の夜は出発の時刻と連絡先の控えを先に決めます。
共通テストの再試験は、雪や地震などの災害や、試験を実施する側の事故によって、本試験そのものが決まった日に行えなかったか、最後まで行えなかったときにだけ開かれる試験です。令和9年度試験では2027年1月23日(土)・24日(日)がその日に当てられていて、その日にも開けなければ、後のできるだけ早い日へ回されます。受けられるのは、原則として、決められた期日までに受けたいと申し出た人です。熱やけが、試験場へ向かう途中の事故のように、受ける人の側に起きた事情は追試験の受け持ちで、同じ雪の朝でも、試験が行えたかどうかで道が二つに分かれます。
雪の予報を見た前の晩に机の上へ出しておきたい決まりを、どの年度のどの文書に書かれているかと一緒に5行に絞りました。
| 確かめること | 決まりの中身 | 書かれている文書 |
|---|---|---|
| 再試験が開かれるとき | 雪・地震などの災害、試験実施上の事故などで、本試験が期日に行えないか、完了しなかったときだけ | 令和9年度 受験案内 D2(2) |
| 再試験の日 | 2027年1月23日(土)・24日(日)。この日に行えなければ、その後できるだけ速やかに | 令和9年度 受験案内 D2(2)・実施要項 11(4) |
| 受けられる人 | 原則として、所定の期日までに受験の希望を申し出た人 | 令和9年度 受験案内 D2(2) |
| 受けた後 | 再試験についての再試験も追試験も無い | 令和9年度 受験案内 D2(2) |
| 雪の朝の開始時刻 | 交通機関の事故や災害が起きたとき、試験開始の時刻を繰り下げることがある | 令和8年度 受験上の注意 4(6)の例 |
よくあるのは、本番の前日、1月15日(金)の夕方に天気予報を開くと、翌朝の欄に雪のマークが並んでいた、という場面です。台所から保護者が「雪で中止になったら、どうなるの」と声をかけ、お子さまは「再試験っていうのがあるはず」と返します。けれども、どんなときに再試験が開かれるのか、追試験とどこが違うのかは、二人とも言葉にできません。机の上には印刷した受験票と、乗り換えを書き出した紙があるだけです。決まりを一度読んでおけば、その夜にやることは三つに絞れます。
再試験の条件—令和9年度の受験案内と実施要項が決めていること
令和9年度の受験案内は、試験の章の終わり(53ページ)に「追試験及び再試験」の項を置き、再試験について四つのことを決めています。一つ目は開く条件で、「本試験が所定の期日に実施できない又は完了しなかった場合のみ」と、最後の「のみ」の字で範囲を閉じています。きっかけとして並ぶのは、雪・地震などによる災害、試験実施上の事故、その他の事情です。二つ目は日付で、2027年1月23日(土)・24日(日)に行い、その日にも行えないときは、その後できるだけ速やかに行うとあります。三つ目は許可で、原則として所定の期日までに受験の希望を申し出た場合に許可する、という書き方です。四つ目は、再試験についての再試験と追試験は無い、という一文です。
センターが定める令和9年度の実施要項の同じ項は、もう一歩具体的に、再試験を「実施できなかった試験分について」行うと書いています。止まった試験時間の分を受け直す仕組みで、終わっていた試験時間までやり直すとは書かれていません。この文は令和8年度の実施要項にも同じ形で載っていて、違いは日付が1年ずれたこと(令和8年度は1月24日・25日)だけでした。年ごとに言い回しが揺れる決まりではない、と読めます。
条件の文の主語は「本試験」です。受ける人が熱を出した、乗った電車が雪で止まった、という一人ひとりの事情は、この文の外に置かれています。そちらを受け止めるのが追試験で、令和9年度の受験案内は対象を、病気・けが、試験場に向かう途中の事故、両親などの危篤・死亡や自宅の火災のようなやむを得ない事由の三つに分けています。再試験と追試験の違いを、令和9年度の文書の言葉で並べると次の表になります。
| 比べる所 | 追試験 | 再試験 |
|---|---|---|
| 開かれるきっかけ | 受ける人の病気・けが、向かう途中の事故、やむを得ない事由 | 災害・試験実施上の事故などで、本試験が期日に行えないか完了しない |
| 令和9年度の日 | 1月23日(土)・24日(日) | 1月23日(土)・24日(日)。行えなければその後できるだけ速やかに |
| 受けられる人 | 各大学が申請の事由を審査して許可 | 原則として、所定の期日までに受験の希望を申し出た人 |
| 申し出の方法 | 令和9年度の受験上の注意で示すと受験案内にある | 受験案内の再試験の項には書かれていない |
| 試験場 | 原則として全国を2地区に分けて設ける | 受験案内の再試験の項には書かれていない |
| その後 | 追試験についての再試験・追試験は無い | 再試験についての再試験・追試験は無い |
日付どうしの関係を、日の数に合わせた帯にしたのが図1です。

図1のように、本試験の1月16日・17日から7日後の土日に、追試験と再試験が同じ二日に置かれています。受験案内の追試験の項には、再試験を23日・24日より後に行う必要が出たときは、追試験も再試験と同じ日に行う、という但し書きがあります。雪で再試験が後ろへずれると、病気で追試験を待つ人の日もいっしょに動く作りです。申し出の窓口がどこになるかは、受験案内の再試験の項からは読み取れません。受験案内は、受験に要る連絡事項を、受験上の注意のほか、センターのサイト、メール、出願サイトのマイページの「お知らせ」で知らせるとしています。再試験の申し出について何かが示されるとき、目を向ける先はこの四つです。
雪の日に自分が関わる道を、受験票と登録した科目から読む
共通テストの日に雪が降っても、関わり方は人ごとに違います。それを決めるのは、受験票に書かれた試験場、出願のときに登録した教科と科目数、家から試験場までの道の三つです。
雪の夜に見返す受験票は、令和9年度は郵送されず、2026年12月4日(金)10時からマイページで取って刷る物です。刷り上がった受験票では、まず試験場の欄を見ます。令和8年度の受験上の注意は、交通機関の事故や災害のときの連絡先を、受験票に書かれた「問合せ大学」としていました。令和9年度の受験案内にはこの語が出てこないので、手元の受験票と、令和9年度の受験上の注意が出たときのその版とを突き合わせ、どの欄が当日の連絡先なのかを確かめます。このとき、受験票には何も書き足しません。余白や裏に何か書いてある受験票は使えない、と令和9年度の受験案内は念を押しています。連絡先の番号を受験票の端にメモしたくなりますが、控えは別の紙とスマートフォンに取ります。
開始の繰り下げも、試験場ごとの話として読みます。令和8年度の受験上の注意は、追試験の申請の受付の時刻を説明する所で、繰り下げを行った試験場、という言い方をしていました。同じ高校の友だちでも、試験場が違えば朝の動きが違うことがあり、友だちの試験場の知らせを自分の物と取り違えないことが大切になります。
登録した科目数も、朝の時刻を左右します。令和9年度の時間割では、地理歴史・公民を2科目登録した人の1日目は9時30分に始まり、1科目だけ登録した人は10時40分に始まります(どちらも11時40分まで)。登録していない教科の試験時間には試験室に入れない、と令和8年度の受験上の注意は書いていました。実施要項が再試験を「実施できなかった試験分」と書く以上、止まった試験時間に自分の登録が入っているかどうかで、再試験が自分の話になるかが変わります。受験票に表示された登録の教科と科目数を見て、二日間の自分の試験時間を紙に書き出しておくと、当日の知らせを読み違えません。
家から試験場までの道は、区間に分けて書き出します。たとえば、家から駅まで歩いて12分、電車が2本で乗り換えが1回、駅から試験場まで歩いて15分なら、屋根の無い区間は歩く二つで、雪の影響を受けやすいのはそこと乗り換えの待ちです。どこが遅れやすいかを自分で見ておくと、出発をどれだけ早めるかの見当がつきます。追・再試験の過去の問題を演習に使う話は、特集「共通テストの細かい疑問」の「共通テストの追試験の問題は過去問に使えるか」に譲ります。
令和9年度の受験上の注意は12月上旬にセンターのサイトに載る予定で、雪の日のために読む所は三つです。試験当日の注意事項の節で、交通機関の事故や災害のときの扱いを探します。追試験の節で、申請を受け付ける時刻と、繰り下げがあったときの扱いを見ます。巻末の問合せ先の欄で、試験場と追試験のことをどこへ聞くかを確かめます。令和8年度の版で「再試験」の語が出てきたのは、正解と配点を発表する項の一か所だけでした。令和9年度の版では、まずこの語を探し、新しい段が足されていないかを見ておきます。
大雪の予報が出た前日から当日の朝まで、家でする順番
大雪の予報が出た夜に家でやることは、時刻を決めて順に片づけていけば、慌てずに済みます。図2は、1日目の最初に地理歴史・公民を2科目登録している人を例に、前日の夕方と当日の朝の動きを時刻の帯にしたものです。

- 金曜の17時までに、センターに聞きたいことを聞き終えます。令和9年度の受験案内の裏表紙にある志願者問合せ専用電話の受付は9時30分から17時で、土曜・日曜・祝日と12月29日から1月3日は除かれています。本番の二日は土曜と日曜なので、図2の左の17時が、前の日のうちにこの電話へ聞ける最後の時刻です。
- 夕方と寝る前に、センターのサイト、メール、マイページの「お知らせ」を開きます。受験案内の裏表紙には、サイトに新しい情報を載せたときは公式X(旧Twitter)でも知らせる、とあります。家族で見る物を分けておくと漏れません。たとえば保護者がセンターのサイトを、お子さまがメールとマイページを受け持ち、図2の19時に二人で見たものを言い合います。
- 受験票の連絡先の欄を見て、名前と番号を受験票の外に控えます。メモ用紙に書いた1枚を上着の内ポケットに入れ、同じ内容を保護者とお子さまのスマートフォンにも入れます。試験室では通信機能のある機器の電源を切ってかばんにしまう決まりなので、紙の控えが手元に残る形にしておきます。
- 出発の時刻を分の単位で決め直します。たとえば、いつもなら7時45分に家を出て、入室終了の時刻(令和8年度の例では2科目登録者は9時00分)より前に席に着く計算だった人が、歩く二つの区間と乗り換えの待ちの遅れを見込んで40分早めると、出発は7時05分になります。図2の朝の帯の、灰色の「いつも」と赤の「出発」の差が、その40分です。令和9年度の入室終了の時刻は、令和9年度の受験上の注意で確かめ直します。
- 当日の朝、図2の例では6時に、もう一度サイトと「お知らせ」を見ます。令和8年度の受験上の注意は、交通機関の事故や災害で開始が繰り下げられることがあるとし、そのときは連絡先へ連絡したうえで試験場に向かうよう求めていました。繰り下げを知っても家で待つのではなく、知らせの指示を読んでから家を出ます。
- 乗っている電車が止まったら、その場で連絡先に電話をかけます。駅で止まったときの電話のかけ方は、特集「入試直前と冬休み」の「共通テスト当日の流れ」のよくある質問にもあります。
- 保護者の迎えは、時刻を決め打ちしません。令和8年度の受験上の注意では、繰り下げをした試験場ではその日の試験の終わりの時刻が通常(1日目18時20分、2日目18時00分)と違ってくることを前提に、追試験の申請の受付をその試験の終わりの時刻までとしていました。車で試験場の構内に乗り入れることは、令和8年度の受験上の注意では禁じられています。雪の日ほど車で送りたくなりますが、降ろす場所は構内の外で決めておきます。
試験の途中で地震などにより試験が止まったときは、その場の監督者の指示に従います。家に帰ってからは、センターのサイトとマイページの「お知らせ」を開き、再試験の申し出について何が示されているかを見ます。1月23日(土)・24日(日)の週末には、動かせない予定を入れないでおきます。再試験についての追試験は無いので、その二日に熱を出さないことも段取りのうちです。
「雪なら再試験」と思いやすい三つの所
一つ目は、「雪で電車が止まり、自分だけ間に合わなかったら再試験になる」という読み違いです。再試験の条件は、本試験が期日に行えないか、完了しないことでした。試験場で試験が予定どおり進み、自分だけが着けなかったのなら、それは再試験ではなく、試験場に向かう途中の事故として追試験を申請する側の話になります(許可するかどうかは、申請を受けた大学が審査します)。令和8年度の受験上の注意では、交通機関の遅延や予定外の運休にあったときの追試験の申請を、その日の試験終了の時刻まで受け付けるとしていました(令和9年度は受験上の注意で確かめます)。申請の進め方は、特集「入試直前と冬休み」の「共通テストの追試験—風邪やインフルエンザで受けられないときの手順」に任せます。試験開始から20分以内の遅れならその試験時間を受けられる、という決まりもあり(リスニングだけは開始の17時20分までの入室が条件)、止まった電車の中で受験をあきらめる理由はありません。図3は、この分かれ方を二つの問いの枝にしたものです。

図3の上の問いが「いいえ」なら再試験、「はい」でも自分が受けられなかったなら追試験の申請へ進みます。上の問いに答えるのは受ける人ではなく、知らせの中身です。
二つ目は、「雪の予報が出たら、どうせ試験は遅れて始まるから、ゆっくり出ればよい」という思い込みです。令和8年度の受験上の注意の繰り下げは「ことがある」と書かれていて、雪が降れば必ず遅らせるという約束ではありません。再試験も、本試験が行えないか完了しないときに限られます。延びる方に賭けて家を出る時刻を遅くするのは、決まりの読み方として逆向きです。
三つ目は、「外の風や雪の音で集中が切れたら、何かの救済がある」という期待です。令和9年度の受験案内は、試験時間中の生活騒音の例に、監督者の足音や周りの咳と並べて風雨の音を挙げ、救済措置は無いとしています。図3の左下の一行がこのことです。リスニングの「再開テスト」は名前が似ていますが、ICプレーヤーの不具合や監督者の中断の指示があったときの仕組みで、試験が終わってから申し出ても対象になりません。再試験とは別の物と覚えておきます。
確かめる先と聞き方
雪の予報の夜と当日の朝では、確かめる相手が変わります。再試験と追試験のどちらの話かで聞く先が分かれるので、相手ごとに、読む所と聞くことを並べます。
- 令和9年度の受験案内の53ページ「追試験及び再試験」: 再試験の条件、1月23日・24日という日付、原則として期日までに申し出た人に許可すること、再試験についての再試験と追試験が無いこと。
- 12月上旬に載る令和9年度の受験上の注意: 試験当日の注意事項の節で交通機関の事故や災害のときの扱いと開始の繰り下げ、追試験の節で申請の受付の時刻、巻末の問合せ先の欄。「再試験」の語が新しく出てくる段があるか。
- センターのサイト、メール、マイページの「お知らせ」、公式X: 前日の夕方、寝る前、当日の朝(図2では6時)の三回。再試験の申し出について何が示されているか。
- 受験票に書かれた連絡先(令和8年度の受験上の注意の言い方では「問合せ大学」): 当日の朝に電車が止まったとき、試験場の開始が繰り下げられたか、試験場へ向かってよいか。
- センターの志願者問合せ専用電話: 平日の9時30分から17時だけなので、1月15日(金)の17時までに。雪の日の連絡がどの道で届くか、受験票の連絡先の欄の読み方。
- 高校の先生: 雪の朝に学校として連絡を取り合う手順があるか、同じ試験場に向かう友だちとどう知らせを分け合うか。
個別指導で確かめること
塾では、印刷した受験票の写しを一緒に見て、試験場と連絡先の欄の位置、二日間の自分の試験時間を書き出した紙、家から試験場までの区間ごとの所要時間を確かめます。雪の朝の出発の時刻を分の単位で決め、1月23日・24日を空けた冬の学習の予定に組み込むところまで、答案と同じ机の上で見ます。受験票の写しには何も書き込まず、気づいたことは別の紙に書き分けるやり方も、その場で決めておきます。
まとめ
再試験の扉は、雪が降ったという事実ではなく、本試験が行えたかどうかという一点で開くか閉じるかが決まります。前の晩に家族の手で動かせるのは、家を出る時刻と、受験票の外に写した一枚の連絡先で、どちらも今夜のうちに決められます。その二つが整っていれば、翌朝の知らせがどちらの道を指しても、すぐに次の一歩を選べます。
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