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國學院大學久我山中学校の入試と準備—試験の日程と科目、家庭で進める順番|武蔵野個別指導塾

2027年度の中学入試要項に沿って、2月1日から5日までの5回の試験と算数150点のST入試の配点、小4から家庭で進める順番を、武蔵境の受験担当が整理しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都杉並区久我山1-9-1(武蔵境駅から直線で約5km) |
| 最寄り駅 | 京王井の頭線 久我山駅 |
| 男女の別 | 男女別学(男子部と女子部が別の校舎で学ぶ中学・高校) |
| 2月1日(月)午前 | 男子一般第1回・女子CC第1回:4科(国語・算数・社会・理科) |
| 2月1日(月)午後 | ST第1回(男女):2科(国語・算数) |
| 2月2日(火)午前 | 男子一般第2回・女子CC第2回:4科 |
| 2月3日(水)午後 | ST第2回(男女):2科 |
| 2月5日(金)午前 | ST第3回(男女):4科 |
| 帰国生入試 | 1月10日(日):算数と国語、または算数と英語、本人と保護者の面接 |
| 確かめた年度 | 学校が公表した2027年度の中学入試要項。東京都の令和9年度の実施要項(別紙)でも照合 |
よくあるのは、久我山駅から乗った井の頭線の車内で、説明会で受け取った冊子を膝に載せたまま親子が黙っている、という場面です。小講堂で聞いた時間割は男子が9時、女子が10時50分と分かれていて、校舎も別だと聞いたばかりです。吉祥寺で中央線に乗り換え、武蔵境に着くまでの短い時間に、お子さまが、午後の試験は算数が150点なのかと聞いてきます。国語100点と算数150点で合わせて250点だと即答できるか、それとも冊子を開き直すかで、帰ってからの机の上が変わります。国学院久我山の中学入試は、同じ学校の中に配点の違う2つの形があり、そこを先に押さえた家庭から準備が動き出します。
入試のかたち
2027年度の中学入試要項によると、帰国生入試を除く一般の募集は5回あり、2月1日から2月5日までの5日間に収まります。募集の単位は、男子が一般クラス、女子がCCクラス、男女共通がSTクラスの3つで、回によって科目の数と配点が変わります。回ごとの中身は次のとおりです。
- 第1回(2月1日・月・午前):男子一般45名・女子CC30名。4科で、国語100点(50分)、算数100点(50分)、社会50点(40分)、理科50点(40分)、合計300点。
- ST第1回(2月1日・月・午後):男子40名・女子20名。2科で、国語100点(50分)、算数150点(60分)、合計250点。
- 第2回(2月2日・火・午前):男子一般75名・女子CC40名。4科で、配点は第1回と同じ。
- ST第2回(2月3日・水・午後):男子25名・女子20名。2科で、配点はST第1回と同じ。
- ST第3回(2月5日・金・午前):男子約15名・女子約10名。4科で、配点は第1回と同じ。

図1のように、帯の長さで見ると違いがはっきりします。4科の回は国語と算数で3分の2、社会と理科で3分の1です。ST第1回と第2回は算数が250点のうち150点、つまり6割を占めます。要項のQ&Aは、算数の比重を高くした理由として、STクラスの設置目的である国公立大学への現役合格を促すには数学の安定した力が欠かせないと判断したことを挙げています。出題については、国語は語句の問題より記述を含む思考力を問う問題が中心で、算数は基本の四則計算より途中の思考過程を見る応用問題が柱だと書かれています。ST第3回は社会と理科を含めて同じ方向の出題だとしています。
試験当日の時間割も要項に載っています。午前の回は開門が7時20分、8時までに各試験場に着席し、国語は8時20分に始まって9時10分まで、算数は9時30分から10時20分まで、社会は10時40分から11時20分まで、理科が11時40分から12時20分です。遅刻は1時限の開始後25分の8時45分まで認められますが、終了時刻は変わりません。ST第1回と第2回の午後の回は、A時程が入場14時40分、15時までに着席、国語が15時20分から16時10分、算数が16時30分から17時30分です。間に合わない場合に備えたB時程があり、集合15時30分、国語15時50分から16時40分、算数17時から18時で、出願のときに登録します。B時程で申し込んでいても時間に間に合えばA時程で受けられます。ST第3回の午前にはB時程がありません。
合否の決め方は、どの回も総合点で判定し、教科ごとの足切りはありません。ただし1教科でも0点があった場合はその限りではないと明記されています。問題は男女同一で、判定の基準は男女別に設定されています。複数回受験に一律の加点はなく、後の回のボーダー付近だった場合に配慮することがあるという書き方で、繰り上げ合格の候補になる可能性は高くなるとしています。スライド合格は両方向にあり、一般・CC入試の成績上位者はSTクラスの編成に加わり、ST入試からは一般クラスまたはCCクラスへのスライド合格がST入試の発表時に知らされます。
出願はWebで、第1回・ST第1回・第2回は1月10日9時から1月30日23時まで、ST第2回は2月3日の朝7時まで、ST第3回は2月4日22時までです。受験料は22,000円で、3,000円程度の値上げを予定するという注記があります。合格発表は学校のホームページでパスワードによる個別の形式で、第1回が2月1日18時、ST第1回が2月1日23時、第2回が2月2日18時、ST第2回が2月3日23時、ST第3回が2月5日18時です。持ち物は受験票と写真票を切り離したもの、鉛筆かシャープペンシルと消しゴム、直定規か三角定規、時計です。教室に時計は無く、計算や通信の機能がついた時計は持ち込めません。上履きは要りません。
学校が公表している方針
学校概要と教育課程のページを読むと、この学校の軸は男女別学にあります。「男子と女子は、学習への取り組みや思考方法に違いがあると考え、本校では男女別の校舎で学ぶスタイルを採用しています。」と説明し、部活動や学校行事では男女が協力すると続けています。昭和19年4月の創立で、学園三箴を実践目標として掲げ、規律を守り誇りと勇気をもって責任を果たすこと、たがいに感謝の心をいだいて明るいきずなを作ること、たゆまざる努力に自らを鍛えてたくましく生きることの3つを置いています。目指す姿は、明るく、たくましく、さわやかな、明日の日本を担う若者という言葉で示されています。
クラスは3種類です。STクラスは男女ともにあり、最難関の大学を目指すクラスで、中学3年次に高校の学習が始まります。一般クラスは男子のみで、授業の理解度を確かめながら学びを深める位置づけです。英語は中学2年次と3年次にクラスを分割して少人数で学び、数学は中学3年次に習熟度別のクラスに分かれます。CCクラスは女子のみで2018年度に新設され、要項のQ&Aは目標を「日本の文化や伝統を学び世界に発信できる人・他の国の文化や伝統を相互に尊重し合える人・英語を意欲的に学びフレンドシップを深められる人」と書いています。中学1年から高校2年までグローバル・スタディーズという特徴的な授業があります。
男子部のページには、武道として柔道と剣道、中学3年と高校2年の寒稽古、能楽教室、中学3年の発表である今、私の思うこと、自然体験教室、久我山祭が並びます。女子部のページには、学年ごとの女子特別講座として中学1年がことば、2年が華道、3年が茶道、高校1年が能楽、2年が日本舞踊、3年が礼法と記され、生活の基本として気持ちのよい挨拶、時間を守ること、制服を美しく着ることの3つが挙げられています。入試の算数で思考過程を見ると書く学校が、生活の面では挨拶と時間と制服を先に置く。この組み合わせが、説明会の男女別の時間割にもそのまま表れています。
準備の進め方
配点の形が2つあるということは、準備の順番も2本立てで考える必要があるということです。図2のように、小4、小5、小6で家庭がやることを分けておくと、6年生の秋に慌てません。

小4では、計算と漢字を毎日やる習慣を作ります。算数は整数の四則、分数と小数の計算を1日10分でよいので途中を省かずに書かせます。ST入試の算数が途中の思考過程を見ると公表している以上、答えだけ合っていても評価されない解き方は、この年齢のうちに直しておく方が楽です。国語は漢字と語彙に加えて、短い文章を声に出して読み、何が書いてあったかを2文で言い直す練習をします。理科と社会は教科書の範囲で十分で、台所の実験や地図帳を開く遊びのような形で、仕組みを言葉にする経験を増やします。もう1つ、小4から始めてほしいのが時間を計る習慣です。この学校の試験は国語と算数が50分、社会と理科が40分、STの算数は60分です。キッチンタイマーで区切って取り組む経験が、本番で時計を見る余裕に変わります。
小5では4科を一周します。算数は割合、速さ、平面図形と立体図形を、式を書いてから計算する形で固めます。ここで途中式を書く癖がついていれば、6年生で応用問題に入ったときに自分の間違いを自分で見つけられます。国語は記述を怖がらない段階に進めます。要項が記述を含む思考力を問う問題と書いている以上、1行の記述を毎週書き、親が読んで主語と述語が合っているかだけ確かめる、という小さな往復を続けます。社会と理科は配点が各50点で40分ですから、暗記の量より、なぜそうなるかを説明できる範囲を広げる方が得点につながります。小5のうちに全学年対象の学校説明会へ行っておくと、6年生の秋の説明会で初めて校舎を見る家庭より、聞きたいことがはっきりします。
小6は、春から夏までが穴埋め、秋からが過去問です。過去問は本番の時間割に合わせて解きます。午前の回なら8時20分に国語を始め、ST第1回を想定するなら15時20分に国語を始める。この時刻のずれを体に覚えさせることが、2月1日に午前と午後の両方を受けるときの体力の見積もりになります。要項は、2月1日に一般・CC第1回とST第1回の両方を受けられると明記し、午後の受験者は14時40分の入場まで校内の指定の控室を使え、カフェテリアが12時20分から14時40分まで開くと書いています。食べ物の提供はないので昼食は持参です。この条件を家で1度再現し、午前の4科を解いたあとに昼食を取り、午後に国語と算数を解いて、夕方の集中力がどこまで残るかを測っておきます。
採点は2種類の配点で行います。同じ過去問を、4科300点として採点した場合と、国語100点と算数150点の250点として採点した場合で、どちらの形が得点率として高いかを記録します。回を重ねると、お子さまの強みがどちらの形に向いているかが数字で見えてきます。直しは、間違いを計算の誤り、読み違い、知識の抜け、時間切れの4つに分け、2週間後にもう1度同じ問題を解いて、同じ種類の間違いが減っているかを確かめます。問題そのものを写して覚えるより、間違いの種類を減らす方が、初見の問題に強くなります。12月に入ったら、11月30日以降に公開される説明会の資料と保護者向けの説明動画を見て、1月10日からの出願に備えます。1月16日の学校説明会は6年生優先の回です。
併願の考え方
ここで言う併願は、他の学校を含めた組み合わせの話ではなく、この学校の中で5つの回がどう並んでいるかを読むことです。図3のように、日付と午前・午後の表に置くと、2月1日に2回、2日に1回、3日に1回、5日に1回あり、4日は空いています。

午前の回は当日18時、午後の回は当日23時に発表されます。この時刻と、次の回の出願締切を並べてみます。第1回の結果を2月1日18時に見て、ST第1回の結果を同日23時に見る。第2回の結果は2月2日18時。ST第2回に出すかどうかは2月3日の朝7時までに決められます。ST第2回の結果が2月3日23時に出てから、ST第3回の出願を2月4日22時までに済ませるかを考えられます。つまり、ST第2回とST第3回は、前の回の結果を見てから次に出すかを決める時間が、短いながら用意されています。第1回・ST第1回・第2回は1月30日23時が締切なので、結果を見てから足すことはできません。要項のQ&Aも、第1回に合格した後にST第2回を受けられると書いています。
入学手続は、2月の5回のどの合格でも入学金280,000円の支払いが2月1日18時から2月5日23時までで、締切を過ぎると手続ができなくなります。複数回受験してSTと一般・CCの両方に合格した場合は、進学を希望するクラスの受験番号で手続をするよう書かれています。2月7日が入学予定者ガイダンスです。他の学校を同じ日に置くときは、その学校の発表時刻と、この学校の次の回の出願締切の時刻を同じ表に書き込んでください。表にしたとき、2月3日の朝7時と2月4日22時という2つの締切が、判断の分かれ目として浮かび上がります。
説明会と学費で確かめること
学校説明会は小講堂で、受験生と保護者が対象、男子と女子で時間が分かれ、Webの先着順で各回の1か月前の19時から申し込みます。2026年度の予定では12月5日(土)が男子9時から9時50分、女子10時50分から11時40分、1月16日(土)が同じ時間割で6年生優先です。6年生限定の中学入試説明会は11月23日に各教室で行われ、ページでは満席と表示されていました。11月30日以降に説明会の資料の公開と保護者向けの説明動画の配信が予定されています。
説明会や個別の相談で確かめておきたいことを並べます。
- B時程の登録はどの画面で行い、当日にA時程へ切り替えるとき誰に申し出るのか。
- ST入試の国語で求められる記述の長さと、算数で途中の過程をどこまで書けば評価されるのか。
- 一般・CC入試からSTクラスへのスライド合格の通知はいつ、どの形で届くのか。
- 放課後個別学習ルームは中学1年次の一般・CCクラスは全員が対象で年144,000円と要項にあるが、STクラスと2年次以降は希望者のみという運用の実際。
- 制服と学用品は2025年度の参考で男子110,000円、女子145,000円とあるが、希望購入品を含めるといくらになるか。
- 中学3年次の修学旅行は積立で14万から16万円を予定とあるが、2年次からの積立の始め方。
- 授業料等免除制度は家計の急変が対象と書かれているが、申請の窓口と時期。
- 校内に駐車場がなく車での送迎を控えるよう書かれているので、試験当日の最寄り駅からの歩き方。
学費は要項に公表された額で、入学金が280,000円、初年度の年間学費等は授業料480,000円、施設費132,000円、教育充実費160,000円、実験実習費2,000円、生徒会費6,000円、父母の会費6,000円、後援会入会費40,000円、後援会費12,000円の合計838,000円です。納入は4月に430,000円、7月と11月に各204,000円の口座振替で、授業料は年間36,000円程度の値上げを予定するという注記があります。受験料の値上げの注記と合わせて、最新の額は出願の直前に要項で確かめてください。
個別指導で確かめること
ST入試の算数150点に向かう前に確かめるのは、小4の分数と小数の計算が途中式を書いた状態で崩れていないかという1点で、応用問題で思考過程を見ると学校が言うとき見られているのは式の運びですから、そこが揺れている子は答えの前で止まります。国語の記述は小5の要約まで戻り、1行で言い直す練習を積み直してから、記述を含む問題に進みます。
まとめ
2月1日の午前は4科300点、午後は2科250点、そのうち150点が算数で、その算数は途中の過程を見る。試験の形を一度この長さの一文にして、小4の机の前に貼れる家庭なら、6年生の秋に過去問を2種類の配点で採点する作業が、作業ではなく日課になります。配点を先に知った家庭の方が、冊子を開き直す家庭より、井の頭線の中で交わせる言葉が1つ多いのです。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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