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【中学受験社会】日本の気候を図解で総まとめ—6 つの気候区分 雨温図の読み方 季節風|武蔵野個別指導塾

冬の季節風の図と雨温図を使い、日本の6つの気候区分を理由から整理します。降水量や気温の年較差を比べる例題と練習問題で、グラフの根拠を言葉にする力を育てましょう。
よくあるのは、冬の朝、通学電車の窓から青空を見ていたお子さまが、手元の教材にある日本海側の雪の写真を見て、「同じ日本の冬なのに、どうしてこんなに違うの」と手を止める場面です。「日本海側は雪、太平洋側は晴れ」と覚えることはできても、その理由を聞かれると、季節風と山地がうまく結びつかないことがあります。
日本の気候は、地域名と特徴を別々に暗記すると混ざりやすい単元です。雨温図でも、背の高い棒を1本見つけただけで地域を決めると、似たグラフに出合ったときに迷います。大切なのは、どの季節の、どの数値を根拠にしたかを言えることです。
風が海を渡り、山地に当たり、その反対側へ進む順に考えると、冬の空の違いに筋道が通ります。さらに、気温の変化と降水量を組み合わせれば、6つの気候区分の特徴がつながります。グラフを読み、地形で理由を説明し、暮らしや農業との関係まで考える練習を進めましょう。
この単元で身につけること
- 天気と気候を区別します。今日の雨や明日の晴れではなく、その地域で長い期間に見られる気温や降水の傾向を気候としてとらえます。
- 日本の6つの気候区分を整理します。北海道、日本海側、太平洋側、中央高地、瀬戸内、南西諸島の特徴を、位置と理由を添えて説明します。
- 季節風の向きと降水の関係を考えます。冬は主に北西、夏は主に南東から吹く風に注目し、海と山地の役割を区別します。
- 雨温図を決まった順で読みます。軸と単位を確かめ、冬の気温、気温の年較差、降水量の季節変化を調べ、複数の手がかりから判断します。
- 気候と人々の工夫を結びつけます。雪への備え、水の確保、作物を育てる時期などを、自然条件への対応として説明します。
都道府県の位置や山地・平野の学習は、気候を考える土台です。地図上で海側か内陸かを確かめてから雨温図を見ると、地域名を当てるだけで終わらず、その特徴が生じる理由までたどれます。
基本の考え方
気温と降水量を別々に見てから結びつけます
天気は、ある場所のある時の大気の状態です。気候は、その土地で長い年月にわたって見られる天気の特徴です。旅行中の1日が暑かったことだけでは、その土地が年間を通じて温暖だとは言えません。比較には、長い期間の傾向をまとめた資料を使います。
日本は南北に長く、一般に北へ行くほど気温が低くなります。ただし、同じくらいの緯度でも、標高が高い土地は気温が低くなりやすく、海に近いかどうかでも気温の変化は違います。海は陸に比べて温まりにくく冷めにくいため、海の影響を受ける地域では、内陸ほど気温の変化が大きくなりにくいのです。
気温の年較差は、最も暖かい月の月平均気温から、最も寒い月の月平均気温を引いた値です。1年間の最高気温と最低気温を引くのではありません。また、朝と昼の気温の差とも違います。「何と何を比べる差か」を言葉にしてから計算すると、読み違いを防げます。
降水量には、雨だけでなく、雪などを水に換算した量も含まれます。雪が多い地域の冬の棒が高くても、「冬に雨ばかり降っている」とは限りません。雨温図では、ふつう折れ線が月平均気温、棒が月降水量を表しますが、凡例を確かめてから読みます。気温は℃、降水量はmmという別の単位なので、棒と折れ線が交差する高さに特別な意味を求めないようにします。
季節風は海と山地を通して考えます
季節風とは、季節によって吹く向きが変わる風です。風向は「吹いていく先」ではなく、「吹いてくる方角」で表します。北西の風は北西から南東へ進む風です。冬の日本付近では、大陸側から主に北西の季節風が吹きます。
大陸から来る冷たい風は、はじめは乾いていても、日本海を渡る間に水蒸気を受け取ります。その空気が日本列島の山地に当たって上昇すると冷やされ、雲ができ、日本海側に雪や雨を降らせます。山を越えた太平洋側では、冬は乾いた晴天が多くなります。図1のように、風の出発点だけでなく、途中で通る海と山地を順にたどることが説明の中心です。

図1は、海と山地の役割を見るための模式図で、実際の地形の高さや距離を表したものではありません。左から右へ、風が水蒸気を受け取り、山の日本海側で降水が起こり、山を越えるという順を追ってください。太平洋側で冬に雪が降らない、という図ではなく、冬に多く見られる傾向を示しています。
夏は太平洋側から、主に南東の湿った季節風が吹きます。太平洋側の山地の斜面などでは雨が多くなりやすい一方、同じ地方でも山の位置によって降水量は変わります。梅雨前線による雨や、台風に伴う雨も重要です。夏の雨をすべて季節風だけで説明せず、梅雨や台風の影響も重なると整理しましょう。
6つの気候区分は代表的な特徴をまとめたものです
次の表では、気温、降水、理由を同じ行でつなぎます。境界が県境とぴったり重なるわけではなく、1つの県の中でも海沿いと山間部で違いがあります。区分は日本の気候を大まかにとらえるための整理です。
| 気候区分 | 気温・降水の主な特徴 | 理由や見分ける手がかり |
|---|---|---|
| 北海道の気候 | 冬の寒さが厳しく、夏は比較的涼しいです。降水量は比較的少なく、一般に明瞭な梅雨は見られません。 | 緯度が高いことを考えます。ただし日本海側を中心に雪の多い所があります。 |
| 日本海側の気候 | 冬の降水量が多く、雪の多い地域が広がります。 | 北西の季節風、日本海の水蒸気、山地をつないで説明します。 |
| 太平洋側の気候 | 夏を中心に雨が多く、冬は晴れて乾燥しやすいです。 | 夏の湿った風、梅雨、台風と、冬の山地の風下という位置に注目します。 |
| 中央高地の気候 | 内陸で降水量が比較的少なく、気温の年較差や日較差が大きい傾向があります。 | 海の影響が小さいこと、山に囲まれた土地であることを考えます。標高の高い所は夏も涼しいです。 |
| 瀬戸内の気候 | 比較的温暖で、年間の降水量が少ない傾向があります。 | 中国山地と四国山地にはさまれ、季節風の影響を受けにくい位置です。 |
| 南西諸島の気候 | 年間を通して温暖で、降水量が多い傾向があります。 | 低緯度で海に囲まれています。梅雨や台風の影響も見ます。 |
この6区分は、日本の地域ごとの特色を学ぶための区分です。世界の気候を熱帯・温帯・冷帯などに分ける分類とは、分け方の目的が違います。「北海道の気候」と「冷帯」は、別の分類の中で使われる呼び名として整理してください。
北海道の降水量が比較的少ないことと、雪の多い場所があることは両立します。1年間の降水量、冬の降水量、積もった雪の深さは、それぞれ違うものだからです。また、北海道に明瞭な梅雨がないからといって、初夏に雨が降らないわけではありません。特徴を「必ず」「まったく」と言い換えないことが、正確な理解につながります。
中央高地と瀬戸内は、どちらも降水量が少ない点で似ています。そこで、冬の気温や年較差、海との距離を追加して比べます。中央高地の盆地は夏の日中に暑くなる場合もあるため、「中央高地なら夏はどこも涼しい」と一括りにしません。高原の涼しさと、盆地の気温の変化を分けて見る必要があります。
気候は暮らしや農業にも結びつきます。雪の多い地域では除雪や雪に備えた住まいの工夫が見られます。瀬戸内では、雨が少ない条件に対応して、ため池などで農業用水を確保してきた地域があります。中央高地の高原では夏の涼しさを生かした野菜づくりが行われ、温暖な太平洋側の一部では、温暖さと施設を利用して野菜の出荷を早める促成栽培が行われます。どれも気候だけで決まるのではなく、水、土地、輸送、栽培技術などの条件が組み合わさっています。
例題で解き方を確かめる
例題1 風向から冬の降水を説明します
日本付近の冬の季節風は、主に北西から吹きます。この風が進む方角を答え、日本海側で雪が多くなる理由を「日本海」「水蒸気」「山地」の3語を使って説明しましょう。
- 風向の意味を確認します。「北西の風」は北西から来る風なので、進む先はその反対の南東です。出発点と到着点を分けるため、紙に北西と南東を書いて矢印を結びます。
- 風が通る場所を順に追います。大陸から来た風は日本海を渡り、水蒸気を受け取ります。はじめに乾いていた風でも、海を渡った後は状態が変わるからです。
- 山地で起きる変化を書きます。湿った空気が山地に当たって上昇し、冷やされて雲ができるため、日本海側で雪などが降ります。場所の名前だけを並べず、何が起きるのかを動詞でつなぎます。
「冷たい風だから雪が降る」だけでは、水分がどこから来るかが説明できません。図1に戻り、海で水蒸気を受け取る段階と、山地で空気が上昇する段階の両方が入っているかを確認します。
答え:南東へ進み、日本海で水蒸気を受け取った風が山地に当たって上昇し、冷やされるため日本海側で雪が多くなります。
例題2 雨温図と季節別の降水量を比べます
地点Aと地点Bは、日本海側と太平洋側の特徴を比べるための学習用の地点です。下の数値は読み取り練習用に整えたもので、実在都市の観測値ではありません。A、Bを日本海側と太平洋側に1つずつ対応させ、冬の降水量を根拠に説明しましょう。冬は12・1・2月、夏は6・7・8月として比べます。
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Aの月平均気温(℃) | 2 | 3 | 6 | 12 | 17 | 21 | 25 | 26 | 22 | 16 | 10 | 5 |
| Aの降水量(mm) | 220 | 170 | 140 | 100 | 100 | 140 | 180 | 120 | 170 | 180 | 220 | 260 |
| Bの降水量(mm) | 40 | 50 | 90 | 120 | 130 | 180 | 160 | 140 | 210 | 160 | 80 | 40 |
図2はAの雨温図です。紺の棒を左の降水量の目盛りで、赤い折れ線を右の気温の目盛りで読みます。横軸は左から1〜12月を等間隔に並べており、数字の表示は一部を省いています。

- 軸と単位を読みます。左はmm、右は℃です。図2の折れ線の高さを左の目盛りで読むと誤った数値になるため、最初に見る軸を固定します。
- 冬の3か月をまとめます。Aは260+220+170=650mm、Bは40+40+50=130mmです。12月を忘れないように、表の右端から左端へ戻って読みます。
- 夏の3か月も比べます。Aは140+180+120=440mm、Bは180+160+140=480mmです。Aは夏より冬の降水量が多く、Bは冬より夏の降水量が多いと確認できます。
- 地域の特徴と照らし合わせます。冬の降水量が多いAは日本海側、冬に少なく夏に多いBは太平洋側に対応します。年間で最大の月を1つ探すだけでなく、季節全体の傾向を見るための比較です。
Aは冬の降水量が多いですが、この資料から雪が何cm積もるかは求められません。降水量は水の量として表す一方、積雪の深さは雪の状態や融け方にも左右されるからです。問われた単位から外れたことまで答えないようにしましょう。
答え:Aは日本海側、Bは太平洋側で、冬の降水量はAが650mm、Bが130mmとなり、Aの方が多いためです。
例題3 気温の年較差を計算します
例題2の地点Aについて、気温の年較差と年間降水量を求めましょう。また、年較差を求める際に、1月と7月の値を決めて引けばよいかを考えます。
- 月平均気温の中で最大値と最小値を探します。最大は8月の26℃、最小は1月の2℃です。最も暖かい月が必ず7月とは限らないため、12か月すべてを見ます。
- 大きい値から小さい値を引きます。26−2=24なので、年較差は24℃です。年間の変化の幅を求める計算なので、12か月分を足して割る計算は使いません。
- 降水量は12か月分を足します。1〜6月の合計は870mm、7〜12月の合計は1,130mmなので、年間では2,000mmです。半年ずつ分けると、足し忘れや重複を点検しやすくなります。
気温の年較差、年平均気温、年間降水量は名前が似ていても求め方が違います。差を聞かれたら最大と最小、量の合計を聞かれたら各月の合計と、問いの言葉に合わせて操作を選びます。
答え:年較差は24℃、年間降水量は2,000mmで、最暖月と最寒月を確かめるため1月と7月に決めて計算してはいけません。
例題4 似た特徴を追加の条件で分けます
地域Pと地域Qは、どちらも年間降水量が比較的少ない地域です。Pは海から離れた本州の内陸にあり、冬の寒さが厳しく、気温の年較差が大きい地域です。Qは比較的温暖で、中国山地と四国山地にはさまれています。中央高地と瀬戸内を1つずつ対応させ、Qでため池が利用されてきた理由を説明しましょう。
- 共通点と相違点を分けます。「雨が少ない」はPとQの両方に当てはまるため、これだけでは決められません。共通点は候補を絞る手がかりで、最後の決め手ではないからです。
- 海との距離と地形を使います。内陸で気温の年較差が大きいPは中央高地、2つの山地にはさまれるQは瀬戸内です。位置の条件が地域の特徴と合うかを確かめます。
- 水の利用まで理由をつなぎます。雨の少ない地域でも農業には水が必要なので、ため池に水をためて利用します。施設名を答えるだけでなく、何に備える施設なのかを示します。
ため池があれば必ず瀬戸内だ、という逆向きの決めつけはできません。ほかの地域にもため池はあります。この問題では地形と気温の条件で地域を判断し、その地域の工夫としてため池を説明しています。
答え:Pは中央高地、Qは瀬戸内で、Qでは雨が少ない条件のもとで農業用水を確保するために、ため池が利用されてきました。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 降水量の多い月だけで地域を決めます
誤った書き方は「9月の棒が最も高いので、日本海側の気候です」です。どこが違うかというと、最大の月だけでは、冬の降水や年間の気温の特徴が見えていません。太平洋側でも台風や秋の雨の影響を受けて9月の降水量が多くなることがあります。
正しい書き方は「冬の降水量を比べ、冬に多いか少ないかを確かめてから、気温や位置の条件も合わせて判断します」です。雨温図を見る順を、軸と単位、冬の気温、年較差、降水の季節変化、地図上の位置と決めておくと、目立つ棒1本に引っ張られにくくなります。
グラフ同士を比べる際には、縦軸の上限も確認してください。ある図の上端が300mm、別の図が600mmなら、紙の上で同じ高さの棒でも降水量は違います。見た目の高さを先に比べず、目盛りから値を読み取って比べることが必要です。
誤り2 年較差と気温そのものを混同します
誤った書き方は「年較差が小さい地域は、夏の気温が低い地域です」です。どこが違うかというと、差が小さいことは、気温が低いことを意味しません。冬も暖かいために、夏との差が小さい場合があるからです。
図3は、学習用の地点CとDの最寒月・最暖月の月平均気温を、共通の横軸で示したものです。Cは2℃と26℃、Dは17℃と29℃で、丸が2つの値、線の長さがその差を表しています。実在都市の値ではありません。

図3のように、Cの年較差は24℃、Dは12℃です。Dは夏の気温がCより高くても、冬も暖かいため年較差が小さくなります。正しい書き方は「Dは最寒月の気温も高いので、最暖月との差が小さいです」です。
ここから南西諸島のような気候を考える手がかりは得られますが、2つの気温だけで具体的な都市名までは決められません。緯度、標高、海との距離、降水の特徴も必要です。資料が支える範囲まで答える姿勢が、複数のグラフを選ぶ問題でも役立ちます。
誤り3 気候の傾向を例外のない決まりにします
誤った書き方は「太平洋側は冬に雪が降らず、北海道は降水量が少ないので雪も少ないです」です。どこが違うかというと、地域全体の傾向をすべての日、すべての場所に当てはめています。太平洋側でも冬に雪が降ることはあり、北海道にも雪の多い地域があります。
正しい書き方は「太平洋側は冬に乾いた晴天が多く、北海道は年間の降水量が比較的少ない一方、日本海側などには雪の多い地域があります」です。「多い傾向」と「必ずそうなる」を分けてください。問題文に「一般に」「比較的」とある場合、その言葉も資料の条件です。
暮らしや農業でも同じ注意が必要です。「涼しいから、その土地では米を作れない」と決めることはできません。品種の工夫や水の管理などで自然条件に対応してきたためです。気候を説明する文の後に、人々がどのように工夫したかを置くと、地理が自然の暗記だけで終わらなくなります。
ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。学年別個別指導コース/お問い合わせ
練習問題
練習1 候補と根拠を結びます
次のア〜ウに当てはまる気候区分を、北海道、中央高地、南西諸島から1つずつ選びましょう。アは日本の南西部の島々で、冬も温暖で、梅雨や台風の影響を受けます。イは日本の北部にあり、冬の寒さが厳しく、一般に明瞭な梅雨が見られません。ウは本州の内陸にあり、降水量が比較的少なく、気温の年較差が大きい地域です。
地域名を書く前に、それぞれの決め手となった言葉に線を引いてください。答えが合っていても、共通点だけに線を引いた場合は、別の候補と区別できる言葉を探し直します。
練習2 負の気温を含む年較差を求めます
学習用の地点Eでは、最寒月の月平均気温が−4℃、最暖月の月平均気温が23℃でした。年較差を求めましょう。また、この2つの数値だけで、北海道か中央高地かを必ず決められるでしょうか。
0℃をはさんで考えると、−4℃から0℃までの幅と、0℃から23℃までの幅に分けられます。計算の答えと地域の判定は別々に書いてください。
練習3 年間の降水に対する割合を求めます
例題2の地点Aについて、冬の12・1・2月の降水量が、年間降水量の何%に当たるかを求めましょう。小数第1位まで答え、基準にした量を言葉で添えてください。
冬の月数が12か月のうち3か月だから25%とするのではありません。比べるのは月数ではなく、実際に降った水の量です。
練習4 地形と水の工夫を説明します
瀬戸内の気候で年間降水量が少ない傾向にある理由を、「中国山地」「四国山地」「季節風」を使って説明しましょう。続けて、ため池を利用する目的も書いてください。
山地の名前だけで文を終えず、山地が風の影響をどう変えるのかまで書きます。そのうえで、雨が少ないことと農業用水の必要性をつないでみましょう。
答えと解説
練習1の答え:アは南西諸島、イは北海道、ウは中央高地です。アは南西部の島々と冬の温暖さ、イは北部の寒さと梅雨の特徴、ウは本州の内陸と大きな年較差を組み合わせると、候補を分けられます。
練習2の答え:年較差は27℃で、この数値だけでは北海道か中央高地かを必ず決めることはできません。0℃までの4℃と、そこからの23℃を合わせて27℃です。寒い冬と大きな年較差は両方の地域に見られる場合があるので、場所や降水の資料も調べます。
練習3の答え:32.5%で、基準にする量は年間降水量の2,000mmです。冬の降水量650mmを年間降水量2,000mmで割り、100を掛けると32.5%になります。冬が年間のおよそ3分の1を占めると読み取れます。
練習4の答え:中国山地と四国山地にはさまれ、季節風の影響を受けにくいため降水量が少ない傾向にあり、ため池は農業用水を確保するために利用します。冬の主な季節風には北側の中国山地、夏の主な季節風には南側の四国山地が関係すると考えると、位置と理由がつながります。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
気候を理由から理解すると、米や野菜、果物の産地を学ぶときに、自然条件と栽培の工夫を分けて考えられます。雨が少ないから水をためる、涼しい時期や場所を生かして出荷する、といった関係です。自然条件が違えば、人々が必要とする設備や作業も変わります。
家庭で5分ほどで確かめる方法の1つは、白い紙に「日本海・山地・太平洋」の順に書き、お子さまに冬の風の矢印と、降水が多い側を書き足してもらうことです。「水蒸気はどこで受け取るの」と聞けば、用語だけでなく仕組みを理解しているかが見えます。
もう1つは、例題2の表で冬の3か月を指し、AとBのどちらが日本海側に対応するかを、根拠を添えて話してもらう方法です。余裕があれば気温の最大値と最小値も探します。正答を先に教えず、どの行、どの月、どの単位を見たかを確かめてください。
個別指導で雨温図の読み違いを確かめる際は、地域名の暗記に戻る前に、横軸の月と左右の単位を読めているかまで戻ります。理由の説明で止まる場合は、風向の意味と、海・山地の位置関係を1つずつ確認します。
まとめ
通学電車の窓に見えた冬の青空と、日本海側の雪は、離れた場所の無関係な出来事ではありません。同じ季節風が海と山地を通る過程を考えると、違う空模様を1つの筋道で説明できます。雨温図にも、その土地で起こる変化の手がかりが月ごとに残っています。
地域名が合っていても、根拠にした月や値を示せなければ、似た資料との区別はまだ不十分です。日本の気候の答えは、地名を書いたあとに「その月、その値、その地形だから」と説明できて完成します。
本気になった日が、入塾の日。
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