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【中学受験社会】農業①米づくりを図解で総まとめ—産地 品種 工夫 課題|武蔵野個別指導塾

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米の産地を土地・水・気温から考え、品種改良や生産調整の歴史を整理します。収穫量の棒グラフと農地の模式図を使う例題で、理由を説明する力を育てましょう。

よくあるのは、塾の面談の席で、お子さまが「米は暖かい所で育つ」と答えたあと、北海道や新潟県が米の産地である理由を聞かれて止まるという場面です。産地の名前は覚えていても、冬の寒さと、稲が育つ季節の気温を混ぜて考えると、知っていることが矛盾して見えます。ここでは、どの季節の、どの条件を比べるのかをそろえる必要があります。

米づくりは、県名と品種名を組にして覚えるだけの単元ではありません。平野や川、気温、人々の工夫が、収穫という結果につながる単元です。さらに、たくさん収穫できれば農家の問題がすべて解決するのかという問いから、消費や価格にも話が広がります。

地図で産地を探すときも、表から収穫量を比べるときも、「自然の条件」「条件を生かす工夫」「売る相手」の3つを意識してみましょう。理由を一続きにして説明できると、見慣れない資料にも、知っている地理の知識を使えるようになります。

この単元で身につけること

前に学んだ日本の地形と気候は、産地の名前に理由を添えるための土台です。たとえば「川がある」という知識を、「用水路で田へ水を送る」という働きに言い換えると、地図の情報が米づくりの説明に変わります。用語を覚えるときには、その言葉が何を助け、どんな困りごとに対応するのかまで短く添えましょう。

基本の考え方

稲が育つ季節と、水を出し入れする仕組み

稲を育てて米を生産する農業を稲作といいます。日本では、水を張った田で育てる水稲の栽培が中心です。田は、水をためられるだけでなく、必要に応じて水を入れたり抜いたりできることが重要です。用水路は田へ水を運び、排水路は余分な水を外へ出す役割を担います。川の近くに土地があれば、何もしなくても稲作に適するわけではありません。

川沿いの低く平らな土地は、水田を広げやすい一方、水はけが悪かったり洪水を受けやすかったりすることがあります。堤防や用排水路を整え、土地を使いやすくする工夫が必要です。「川があるから米が多い」と書くよりも、「川の水を用水として利用し、広い平野に水田を整備できるから」と書くと、土地と農業の関係が具体的になります。

図1のように、水の流れは川から田へ入る側と、田から出る側に分けて考えます。この図は仕組みを示しており、実際の川や田の形、距離を表すものではありません。水量の調節は、稲の生育や天候に合わせて行います。

図1 川の水を田へ引き余分な水を排水する仕組み

稲の生育には、育つ季節の暖かさと日光も必要です。冬に雪が多い地域でも、夏には気温が上がります。日本海側の米の産地を、冬の気候だけで判断してはいけません。また、山地に積もった雪がとけた水は、川などを通して農業用水のもとになります。ただし、夏まで十分な水があるかどうかは、降水や貯水施設などにも左右されます。「雪が多い場所なら、必ず米が多い」とまで広げないようにします。

米づくりの基本的な流れは、苗を育て、田を整え、田植えをし、生育を管理して、稲を刈り取るというものです。田を耕したあとに水を入れて土を細かくし、表面をならす作業を代かきといいます。田植え後も、水の管理、雑草や病害虫への対策が続きます。秋には収穫する地域が多いものの、作業の時期は地域や品種によって異なります。

作業と機械も対応させましょう。トラクターは田を耕す作業などに使い、田植機は苗を植えます。コンバインは稲の刈り取りと、穂からもみを外す脱穀などを続けて行います。もみの殻を取り除くと玄米になり、玄米のぬか層などを削る精米によって、ふだん食べる白米になります。稲刈りをした瞬間に白米ができるのではありません。

主な産地を平野と組にして考える

米の代表的な産地として、新潟県、北海道、秋田県、山形県、宮城県などを押さえます。新潟県の越後平野では信濃川や阿賀野川、山形県の庄内平野では最上川と結びつけて考えられます。秋田県の秋田平野と雄物川、宮城県の仙台平野、北海道の石狩平野も確認しておきたい組です。仙台平野のある東北地方の太平洋側と、日本海側の地域を取り違えないようにします。

産地の学習では、最初に地方、次に都道府県、最後に平野や川という順で位置を狭めると整理できます。たとえば山形県と聞いたら東北地方の日本海側を思い浮かべ、その海沿いに広がる庄内平野へと目を向けます。平野が県全体を占めているわけではないため、県名だけで地形を判断しないことも大切です。

これらは代表例であり、米はほかの地方でも栽培されています。関東地方にも水田は広がり、西日本にも米の産地があります。「東北地方で多い」という特徴と、「東北地方だけでつくられる」という限定は別の意味です。また、生産量の順位は年によって変わるため、近年の統計で確かめることが必要です。問題に資料が付いていれば、その資料の年と数値を基準に答えます。

北海道での米づくりを考えると、自然条件だけでは説明しきれないことがわかります。寒い地域では、生育期間を十分に確保する必要があります。寒さに強い品種や、短い期間で実る品種の育成、苗を保護して育てる方法、水の管理などが栽培を支えてきました。平らで広い農地を生かすことと、不利な条件を技術で補うことの両方に注目します。

品種と銘柄、そして生産調整の歴史

品種は、育ち方や米の性質などに共通の特徴を持つ稲のまとまりです。コシヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれ、つや姫、ななつぼし、ゆめぴりかなどが知られています。産地と結びつける例として、コシヒカリと新潟県、あきたこまちと秋田県、ひとめぼれと宮城県、つや姫と山形県、ななつぼしやゆめぴりかと北海道を押さえます。ただし、1つの品種が1つの県だけで栽培されるとは限りません。

銘柄という言葉は、流通や販売の場面で米を区別する際に使われます。学習上は、品種名と産地を組み合わせて売られる米に注目すると理解しやすくなります。たとえば同じコシヒカリでも産地を分けて表示できます。米袋を見る際には、目立つ商品名だけでなく、産地と品種を別々に探しましょう。商品名、県名、品種名を同じ種類の言葉として暗記することを防げます。

品種改良は、おいしさだけを目指すものではありません。寒さや病気への強さ、倒れにくさ、育つ期間、収穫量なども改良の対象です。夏の暑さによる米の品質低下に対応する品種の育成もあります。寒さに強いから暑さにも強いとは限らず、ある性質がよいからすべての地域に適するとも限りません。どの地域の、どの課題に対応する品種かを考えます。

一方、米づくりの歴史には、生産できる量と食べられる量の関係が深く関わります。戦後は食料を確保するため、米の増産が進められました。その後、生産力が高まる一方で食生活が変わり、米が余る問題が生じました。そこで1970年ごろから本格的に進められたのが、米の生産調整です。米をつくる面積を減らす減反や、麦、大豆など別の作物に切り替える転作が行われました。

2018年産からは、行政が主食用米の生産数量目標を配分する仕組みが廃止されました。これは、消費に合わせて生産を考える必要がなくなったという意味ではありません。産地や生産者が需要を見ながら生産・販売を考えることと、行政が数量目標を配ることを分けて捉えます。歴史の説明では、「何が始まったか」だけでなく「何が廃止されたか」の主語を正確に読む必要があります。

例題で解き方を確かめる

例題1 産地を自然条件と工夫から説明する

問題です。「新潟県には、信濃川や阿賀野川が流れる広い平野がある。冬は雪が多く、夏には気温が上がる」とあります。平野の名前を答え、米づくりが盛んな理由を、土地と水の両方に触れて説明しましょう。

  1. 県名と川の名前から、越後平野を選びます。県名だけで思い出せないときにも、川の名前が場所を絞る手がかりになるからです。
  2. 土地の特徴を、農業に役立つ言い方へ直します。「平らで広い」は「水田を広く整備しやすい」と説明できます。
  3. 水の特徴を加えます。川の水を用水路で田へ引いて利用できるため、水の確保を土地の条件と結びつけられます。
  4. 冬の雪だけで生育を判断していないかを見直します。稲がよく育つ季節は冬ではないため、夏の気温を分けて読むことが必要です。

「水がきれいだから」だけでは、この問題が示した広い平野を使えていません。また、「雪が降るので稲が育つ」とすると、雪が直接稲を育てるように読めます。資料にある言葉をそのまま並べるのではなく、農業にどう役立つかまで書きます。

答え:越後平野。広い平野に水田を整備しやすく、川の水を農業用水として利用できるためです。

例題2 作付面積と収穫量を読み分ける

問題です。図2は計算練習用の地域A・B・Cの収穫量です。実在の産地の値ではありません。作付面積はAが100 ha、Bが80 ha、Cが60 haです。収穫量が最も多い地域と、1 haあたりの収穫量が最も多い地域を答えましょう。また、3地域の収穫量の合計に占めるBの割合を求めましょう。

図2 地域ごとの米の収穫量を同じ目盛りで比べる棒グラフ

図2の縦軸の単位はtで、目盛りは100 tずつ増えます。Aは500 t、Bは480 t、Cは300 tです。棒の高さが近いときにも、印象で決めず、数値を確かめます。作付面積は図の外の問題文にあるので、図だけを見てすべて答えようとしないことがポイントです。

  1. まず地域全体の収穫量を比べます。問われている量が合計量なら、図の数値をそのまま比べられるからです。500 tのAが最大です。
  2. 次に、収穫量を作付面積で割ります。同じ面積にそろえなければ、土地あたりのとれ方を公平に比べられないからです。Aは500 ÷ 100=5 t、Bは480 ÷ 80=6 t、Cは300 ÷ 60=5 tです。いずれも1 haあたりの量です。
  3. 割合のもとにする量を求めます。「3地域の合計に占める」とあるので、500+480+300=1,280 tがもとにする量です。
  4. Bを合計で割り、百分率に直します。480 ÷ 1,280 × 100=37.5となるため、割合は37.5%です。

一定の面積あたりの収穫量は、単位面積あたりの収量といい、単収ともいいます。ここで比べたBは土地あたりの収量が大きいものの、図だけでその理由が品種なのか、天候なのか、管理方法なのかは決められません。計算でわかった結果と、追加の情報がないと説明できない原因を区別します。

答え:収穫量が最も多いのはA、1 haあたりの収穫量が最も多いのはBで6 t、Bの割合は37.5%です。

例題3 寒い地域の品種改良を読み取る

問題です。ある地域では、稲を育てられる暖かい期間が短く、生育中の低温も問題になります。この地域に適した品種の特徴として、「寒さに強い」「実るまでの期間が短い」「穂が出るまでに長い高温期間が必要」のうち、適切なものを2つ選び、理由を説明しましょう。

  1. 困りごとを2つに分けます。「生育中の低温」と「暖かい期間の短さ」は関係していますが、必要な対策を考えるときは区別できるからです。
  2. 低温には「寒さに強い」を対応させます。冷害による被害を受けにくくする性質が、低温への対策になるためです。
  3. 期間の短さには「実るまでの期間が短い」を対応させます。秋に寒くなる前に収穫できる可能性を高めるためです。

「寒い地域だから稲作は不可能」とするのは、人々の工夫を省いた判断です。一方で、品種改良だけで被害が必ずなくなるともいえません。地域に合った品種を選び、水や苗の管理などと組み合わせると考えます。

答え:「寒さに強い」と「実るまでの期間が短い」です。低温の被害を減らし、暖かい期間のうちに実らせるためです。

例題4 生産調整の流れを並べる

問題です。次の出来事を古い順に並べ、イが必要とされた背景を説明しましょう。アは「行政による主食用米の生産数量目標の配分を廃止」、イは「米の生産調整が本格化」、ウは「戦後の食料確保のために米の増産を進める」です。

  1. 最初の目的を探します。食料の不足を補う増産は、米が余ることに対応する政策より前に位置づくため、ウから始めます。
  2. 増産のあとに生じた問題を考えます。生産力の向上と食生活の変化を背景に、供給が需要を上回る問題への対応としてイが続きます。
  3. 廃止された仕組みを確かめます。アは2018年産からの変更であり、生産調整の本格化よりあとです。米の生産そのものをやめた出来事ではありません。

並べ替えは、年号を暗記するだけでなく、不足への対応から余剰への対応、さらに仕組みの変更へとたどると理由を説明できます。需要は買おうとする量、供給は売るために提供する量と考えると、小学生にも関係を捉えやすくなります。

答え:ウ→イ→ア。生産力の向上や食生活の変化を背景に、米が余る問題が生じたためです。

つまずきやすいところと直し方

誤り1 冬の気候だけで産地を決める

誤った書き方は「東北地方は冬に寒いので、米づくりに向かない」です。違うのは、冬の気温を、そのまま稲が育つ時期の条件として使っている点です。東北地方でも夏には気温が上がり、地域に合う品種や栽培技術が使われています。正しい書き方は「夏の気温や水の条件を生かし、寒さに対応する品種や栽培の工夫によって米を育てる」です。

ただし、夏に低温が続けば冷害が起こることがあります。特に東北地方の太平洋側では、冷たく湿った風であるやませが影響することがあります。「東北地方はいつでも寒い」でも「夏なら冷害はない」でもなく、生育中に必要な気温を確保できるかという視点で考え直します。

誤り2 機械さえ増やせば農家の課題はなくなる

誤った書き方は「機械化すれば、人手不足も費用の問題もすべてなくなる」です。機械化は作業の手間や時間を減らしますが、購入や維持には費用がかかります。田が小さく散らばっていると、機械の移動にも時間が必要です。正しい書き方は「農地をまとめたり機械を共同で使ったりして、作業と費用の負担を軽くする」です。

図3のように、同じ面積の田でも、離れている場合とまとまっている場合では、機械の移動のしやすさが変わります。図の左と右は、それぞれ同じ大きさの区画が4つです。右の田の総面積が増えたわけではありません。また、この図は田の配置を比べる模式図で、実際の道や用水路の位置は省いています。

図3 同じ総面積の田をまとめ機械の移動を減らす考え方

農地を担い手に集めることを農地の集積といい、分散した農地をまとまりのある形にすることを集約化といいます。管理する面積が増えても、田が遠く離れたままなら移動の負担は残ります。図3で確かめたいのは、面積の大小とは別に、配置が作業効率に関わるという点です。

農家の高齢化や後継者不足は、機械の性能だけでは解消しません。地域で共同作業を行う、農業法人などが農地を引き受ける、新しく農業を始める人を支えるといった対応もあります。水路の管理など、1軒だけでは行いにくい仕事もあるため、農家の課題と地域全体の課題をつなげて考えます。

誤り3 生産調整を「田を全部なくす政策」とする

誤った書き方は「生産調整では、水田をすべて使わなくした」です。違うのは、主食用米の生産を抑えることと、農地の利用をやめることを同じにしている点です。麦や大豆などへ転作する場合もあり、作物を変えて土地を使い続けることができます。正しい書き方は「米の余剰に対応するため、減反や転作などによって生産を調整した」です。

また、家畜のえさにする飼料用米や、米粉などの用途に向けた米もあります。主食用米、別の用途の米、米以外の作物を分けて読むと、「田の面積」と「主食用米の作付面積」が必ずしも同じでないことがわかります。資料の見出しにある「主食用」という短い言葉を見落とさないようにします。

経営を考える際には、収穫量と収入と利益も区別します。たくさんとれても、売る価格が下がったり、肥料や燃料などの費用が増えたりすれば、手元に残る利益が増えるとは限りません。米づくりを続けるには、生産する力に加え、費用を抑える工夫や売り先を確保する工夫も必要です。

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練習問題

ここでは、場所、数値、作業、政策を別々に確かめます。答えを先に見る前に、問題文のどの言葉が手がかりになったかを1つずつ選び、理由とセットで答えてみましょう。計算では、式と単位も残します。

練習1

山形県の日本海側にあり、最上川の下流に広がる米の産地の平野名を答えましょう。また、この地域で冬に雪が多いことだけを理由に「稲が育たない」と判断できないのはなぜですか。季節に触れて説明しましょう。

練習2

計算練習用の2地域について、Dの作付面積は90 ha、収穫量は450 t、Eの作付面積は70 ha、収穫量は420 tとします。1 haあたりの収穫量をそれぞれ求め、多い地域を答えましょう。Dの収穫量を変えずに、D全体のうち135 tをある販売先へ出荷したとすると、その割合は何%ですか。

練習3

米づくりの作業を順に並べましょう。アは「稲刈り」、イは「苗を育てる」、ウは「田植え」です。また、稲の刈り取りと脱穀などを続けて行う機械の名前を答えましょう。さらに、脱穀をするとすぐに白米になるという説明が正しいかどうかも答えましょう。

練習4

「2018年産から生産数量目標の配分が廃止されたので、売れる量を考えずに主食用米をつくればよい」という説明の誤りを直しましょう。誰による、何の配分が廃止されたのかと、引き続き考える必要があることを入れて答えましょう。

答えと解説

練習1の答えは、庄内平野です。稲が育つ季節は冬ではなく、夏には気温が上がるため、冬の雪だけでは判断できません。雪どけ水の利用を説明に加えることはできますが、問われている「季節」への答えを省かないようにします。

練習2の答えは、Dが1 haあたり5 t、Eが1 haあたり6 tで、Eのほうが多いです。450 ÷ 90=5、420 ÷ 70=6で求められます。出荷した割合は135 ÷ 450 × 100=30%です。この割合のもとにする量はDの450 tであり、DとEを合わせた収穫量ではありません。

練習3の答えは、イ→ウ→アで、機械はコンバインです。脱穀ですぐに白米になるという説明は誤りです。脱穀は穂からもみを外す作業で、そのあとにもみ殻を除く作業や精米があります。苗から田植え、収穫へという栽培の順序と、収穫後の米の姿の変化を分けて追いましょう。

練習4の答えは、「行政による主食用米の生産数量目標の配分は廃止されたが、産地や生産者は需要に応じた生産・販売を考える必要がある」です。廃止された仕組みを正確に言うことが要点です。「生産調整がなくなった」の一言だけでは、何が変わったのかを十分に示せません。

次の単元へのつながりと家庭での確かめ方

米づくりで考えた自然条件と人々の工夫の組は、野菜や果物、畜産の学習でも使います。ただし、作物が変われば適した気温や水の条件も変わります。水をためる田の仕組みを、そのまま果樹園や畑に当てはめないことが、次の学習への出発点です。需要と供給の関係は、工業や貿易、暮らしと経済を考える場面にもつながります。

家庭での確かめ方の1つ目は、5分で米袋の表示を読むことです。産地と品種を別々に指し、「これは場所の名前」「これは稲の品種名」と説明してもらいます。次に、その産地を地図で探し、近くの平野や川へ目を移します。家に米袋がない場合は、本文の産地と品種の組から1つ選んで同じように確かめられます。

2つ目は、5分で図2の数値を使い、問いを変えてみることです。「全体で最も多いのは」「同じ面積なら多いのは」と尋ね、答えが違う理由をお子さまの言葉で説明してもらいます。答えだけを訂正せず、割る前の収穫量と、割ったあとの1 haあたりの量を、指で示しながら区別すると確認しやすくなります。

個別指導では、産地の記述が止まったら平野や川の位置へ、計算が止まったら「同じ面積にそろえる」という割り算の意味まで戻って確かめます。用語を知らないのか、資料の見出しを読み違えたのか、理由を文章にするところで迷ったのかによって、戻る場所を変えます。

まとめ

米の産地を答える問いの先には、その土地でなぜ稲作を続けられるのかという問いがあります。面積が広いこと、水を使えること、地域に合う品種があることは、それぞれ異なる手がかりです。資料を読むときには、答えの根拠として使った手がかりを、説明の中に残しましょう。

「北海道でも米をつくれるのはなぜ」と聞かれたとき、冬の寒さだけで考えていた自分の見方を変えられれば、産地の暗記は理由を考える知識へと育っています。米の産地名は、自然条件を人の工夫で収穫へつないだ場所の名前です。

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

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