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【高3英文法】it と形式主語・形式目的語・強調を図解で総まとめ(it・形式主語・形式目的語・強調構文)|武蔵野個別指導塾

it を何でも「それ」と訳していませんか。語順の図と並べ替え・空所補充・和文英訳を通して、形式主語と形式目的語、強調構文を見分け、長い英文の内容をつなげて読めるようにしましょう。
よくあるのは、朝の通学路の坂を上りながら、前日に習った It is hard to walk up this hill. を思い出し、「それは大変だ、と訳すなら、それは何だろう」と考えて足取りまで遅くなるという場面です。この英文は「この坂を歩いて上るのは大変です」という意味です。前の文に何かが隠れているわけではなく、大変だと判断している内容が、同じ文の後ろに置かれています。
it は「それ」と訳せる場合もあれば、日本語に独立した言葉として表さない場合もあります。そこで、it だけを見て訳を決めず、文の中でどの位置にあり、後ろにどんなまとまりが続くかを確かめます。高校段階の名称が付く単元ですが、出発点は「何が大変なのか」「何を可能にするのか」という身近な問いです。その問いに答える部分を見つけられると、長い英文でも判断と内容を結びつけられます。英作文でも、伝えたい行動を最後まで落とさず、一つの文に組み立てられるようになります。
この単元で身につけること
- 形式主語を見つけます。文頭の it が主語の位置を受け持ち、実際に述べたい内容を to 不定詞や that 節で後ろに示す形を読みます。
- 形式目的語の位置を確かめます。make や find の後ろに置く it と、その後ろで内容を説明する語の関係を押さえます。
- 状況を表す it を区別します。天気・時刻・距離を表す文では、後ろに「本当の内容」を無理に探さないようにします。
- 見た目の似た形を使い分けます。It seems that の書き換えと、It takes を使った所要時間の表現を練習します。
- 強調構文を見分けます。人・場所・時などを目立たせる文と、ある内容について判断を述べる文の違いを説明します。
前の単元の句動詞で学ぶ「目的語の位置を動詞とセットで確かめる」という視点は、この単元の形式目的語にもつながります。ただし、it がいつも同じ役目をするとは限りません。これからは、主語と動詞を押さえたうえで、後ろのまとまりが何を説明しているのかまで追っていきましょう。
基本の考え方
形式主語は、後ろの内容について先に判断を述べる形です
主語は文で「何が・誰が」に当たる部分、目的語は動詞の表す動作や判断の対象です。it がすでに出た単数の物を受ける場合は、普通の代名詞として働きます。
英文: I have a small bag, and I use it every day. 訳: 私は小さなかばんを持っていて、それを毎日使っています。
この it は a small bag を受けています。「何を使うのですか」と尋ねたときに、かばんを指せます。一方、次の文は前に名詞がなくても成り立ちます。
英文: It is easy to read this book. 訳: この本を読むのは簡単です。
形式主語とは、主語の位置を形式的に埋め、内容を表すまとまりを後ろに置くときの主語です。この文では It がその役目です。to read this book は「この本を読むこと」を表します。このように to と動詞の原形を中心にした形を to 不定詞といい、ここではまとまり全体が名詞のように働いています。「何が簡単か」への答えは、本そのものではなく、本を読むことです。
英文: To read this book is easy. 訳: この本を読むことは簡単です。
この形でも文法的には成り立ちます。ただ、内容が長くなると、主語の部分をすべて読んでから判断にたどり着くことになります。It is easy と先に判断を示し、to 以下でその対象を説明すると、文の流れを取りやすくなります。書き換えは構造を確かめる道具であって、毎回この語順に戻してから訳す必要はありません。

図1のように、It の箱と to read this book の箱を対応させます。is easy は「簡単だ」という判断で、その判断を受ける内容が後ろにあります。矢印は単語を動かす指示ではなく、主語の位置と内容のつながりを表しています。
英文: It is important for us to listen carefully. 訳: 私たちが注意深く聞くことは大切です。
for us は、誰が聞くのかを示します。この「不定詞の動作をする人」を意味上の主語といいます。文全体の主語は It のままです。for の後ろなので we ではなく us を使います。文の主語と行動する人を同じものだと思わないことが、並べ替えを解く助けになります。
英文: It is kind of you to help me. 訳: 私を手伝ってくれるなんて、あなたは親切です。
kind のように行動した人の性質を評価する形容詞では、of you という形を使います。この文は「あなたが親切だ」という評価につながります。それに対し important は、ここでは人の性質ではなく、聞くという行為の大切さを表します。人が出てくるたびに for を入れるのではなく、形容詞が人を評価しているかを確かめましょう。
that 節と形式目的語でも、位置と内容を結びます
節とは、主語と動詞を含むまとまりのことです。that 節は、接続詞 that の後ろに文を続け、全体を「〜ということ」として扱う形です。
英文: It is clear that Ken needs help. 訳: ケンが助けを必要としていることは明らかです。
clear なのは Ken だけでも help だけでもなく、「ケンが助けを必要としている」という内容全体です。to 不定詞の例では行為をまとめましたが、that 節では主語と動詞を備えた内容をまとめています。この文の that の後ろには、Ken が主語、needs が動詞、help が目的語としてそろっています。
英文: It is surprising that the room is so quiet. 訳: その部屋がそれほど静かなのは驚きです。
驚いている内容は the room is so quiet です。形式主語の it を「それ」として訳すと、日本語では判断の対象が宙に浮きやすくなります。「部屋が静かなことは」とつなげれば、後ろの節を落とさずに訳せます。日本語の訳から it に当たる単語が消えても、英文を読み飛ばしたことにはなりません。
英文: This tool makes it possible to open the box. 訳: この道具を使うと、その箱を開けることが可能になります。
形式目的語とは、目的語の位置に it を置き、実際の内容を後ろで示す形です。この文では This tool が主語、makes が動詞、it が形式目的語、possible が補語です。補語は主語や目的語の性質・状態を説明する語で、ここでは「可能な状態」を示します。何が可能になるかは to open the box が表しています。
英文: I find it difficult to get up early. 訳: 私は早く起きることを難しいと感じます。
find はこの形では「見つける」ではなく「〜だとわかる・感じる」という意味です。I が判断する人で、difficult が判断の中身、to get up early がその対象となる行為です。文頭に it がないから形式的な it ではない、と決めないようにしましょう。どの位置を受け持っているかが違うだけで、後ろの内容と結びつける読み方は共通です。
状況の it と、まとまりで覚える形を読み分けます
英文: It is cold this morning. 訳: 今朝は寒いです。
英文: It is seven o’clock now. 訳: 今は7時です。
英文: It is two kilometers from here to the park. 訳: ここから公園まで2キロメートルあります。
この3文の it は、天気や周囲の状態、時刻、距離を述べるときに使うものです。日本語では主語を言わずに自然に述べられる内容でも、英語では it を置いて文を作ります。形式主語の文と違い、後ろに to 不定詞や that 節で内容が示されるのを待つ必要はありません。距離の文の to the park は「公園まで」という前置詞のまとまりで、to 不定詞ではない点にも注意します。
英文: It seems that Yuki is tired. 訳: ユキは疲れているようです。
英文: Yuki seems to be tired. 訳: ユキは疲れているようです。
seem は「〜のように思われる」という意味です。上の文では It seems that に続けて Yuki is tired という判断内容を示し、下の文では Yuki を主語にして seems to be tired と続けています。書き換えるときは、that 節の主語を前に出し、is tired を to be tired に変えます。It seems that は形式主語を使う形として学べますが、It is と同じつもりで seems の前に is を足すことはできません。
英文: It takes me ten minutes to walk to school. 訳: 私が学校まで歩くのには10分かかります。
所要時間は It takes + 人 + 時間 + to 不定詞で表せます。人には me や him のような目的格を使い、何をするのにかかる時間なのかを to 以下に置きます。現在の習慣なら takes、過去の1回の出来事なら took を使います。take を「取る」と単語ごとに訳さず、「人が行動するのに時間がかかる」とまとまりで読みましょう。
次の短い英文では、朝の様子から学校へ行くまでの話を追います。it の役目を毎回確かめると、同じつづりでも何を表しているのかが見えてきます。
英文A: > It is cool this morning. Ken walks to school with Yuki. It takes them fifteen minutes to get there. Ken has a new bag, and he likes it very much. It is easy for him to carry because it is small. Yuki looks at the sky and smiles. It seems that the weather will be fine all day. They talk about their plans for the afternoon.
訳: 今朝は涼しいです。ケンはユキと一緒に歩いて学校へ行きます。2人がそこに着くのには15分かかります。ケンは新しいかばんを持っていて、それをとても気に入っています。小さいので、彼にはそれを持ち運ぶのが簡単です。ユキは空を見てほほえみます。一日中よい天気になりそうです。2人は午後の予定について話します。
注意したいのは It is easy for him to carry because it is small. です。ここで最初の It も because の後ろの it も、前の文に出たかばんを受けています。最初の It は形式主語ではありません。「持ち運ぶ」という行為の対象を前のかばんで補えるため、「そのかばんは持ち運びやすい」と読めます。It is easy の形だけで分類するのではなく、to carry の目的語として何が理解されるのかまで調べると、形式主語の例との違いがはっきりします。
例題で使い方を確かめる
例題1 形式主語の文を並べ替えます
「毎日英語を練習することは役に立ちます」という意味になるように、次の語を並べ替えましょう。先頭の語は大文字にし、末尾にピリオドを付けます。
語群: useful / English / it / every / is / practice / to / day
- 判断を表す形容詞 useful を探します。「役に立つ」と判断している内容は、毎日英語を練習することです。
- 主語の位置に It を置き、It is useful までを作ります。useful は形容詞なので、その前に is が必要です。
- 内容を to practice English とまとめます。practice は動詞の原形で、その目的語が English です。
- 頻度を表す every day を最後につなぎます。語群の every と day を離さず、使った語が過不足なくそろうか確かめます。
答え: It is useful to practice English every day.
訳: 毎日英語を練習することは役に立ちます。
「英語は役に立つ」という文では、判断する対象が変わってしまいます。この問題では、英語という言語ではなく、毎日練習するという行為全体を useful と評価しています。並べ替えでも日本語の主題を正確に捉えることが、to 以下を作る手掛かりになります。
例題2 目的語の位置に必要な語を入れます
「その地図があると、公園を見つけるのが簡単になります」という意味になるように、空所に1語入れましょう。
問題文: The map makes (____) easy to find the park.
訳: その地図があると、公園を見つけるのが簡単になります。
- The map が主語、makes が動詞だと確認します。すでに主語があるので、空所を主語と考えないようにします。
- easy が、目的語の状態を説明する補語だと捉えます。「何を簡単にするか」という内容は to find the park にあります。
- makes と easy の間に形式目的語 it を置きます。make + it + 形容詞 + to 不定詞の順にすると、後ろの行為をどういう状態にするかが表せます。
答え: it。完成文は The map makes it easy to find the park.
訳: その地図があると、公園を見つけるのが簡単になります。

図2のように、主語 The map と動詞 makes の後ろに it、easy、to find the park が並びます。it と後ろの行為のまとまりを結ぶ矢印をたどると、「公園を見つけることを簡単にする」という意味を取り戻せます。主語が物だからという理由で受け身に変える必要はありません。日本語では「地図があると」と訳すと自然でも、英文では地図が何かをしやすくするという組み立てになっています。
例題3 過去にかかった時間を英語にします
「私がその本を読み終えるのには2時間かかりました」を、It で始まる英文にしましょう。
- 所要時間を表す It takes の形を選びます。ただし「かかりました」は過去の出来事なので、takes を took にします。
- 読み終えた人を me として took の後ろに置きます。文全体の主語を I に変えず、人の部分だけを目的格で示します。
- かかった時間を two hours と続けます。2時間なので hour は複数形です。
- 行為を to finish reading the book とします。finish の後ろで「読むこと」を表すときは reading を使います。
答え: It took me two hours to finish reading the book.
訳: 私がその本を読み終えるのには2時間かかりました。
reading は、動詞に ing を付けて名詞のように使う動名詞です。この文には to finish と reading の両方がありますが、同じ場所を奪い合っているのではありません。所要時間の内容を to finish 以下で示し、finish の対象を reading 以下で示しています。「to があるから後ろの動詞をすべて原形にする」と考えず、それぞれの動詞が何を後ろに取るかを確認します。
例題4 seem の文を書き換えます
次の英文を Yuki で始め、意味がほぼ同じになるように書き換えましょう。
問題文: It seems that Yuki knows the answer. 訳: ユキは答えを知っているようです。
- that 節の主語 Yuki を取り出し、新しい文の主語にします。「ようだ」と考えられている人が誰かを変えないためです。
- 現在の判断なので seems を使います。Yuki は単数の人を指すので、主語に合わせた形は seems です。
- knows the answer を to know the answer に変えます。to 不定詞の to の直後では動詞を原形にするので、knows の s は残しません。
答え: Yuki seems to know the answer.
訳: ユキは答えを知っているようです。
ここでは「知っている」と判断する時点と、「ようだ」と考える時点が同じです。過去の出来事を今推測する場合まで、何でも to と原形だけに置き換えられるわけではありません。書き換え問題では、主語と動詞の形に加え、判断と出来事が同じ時点の話かを確認する習慣も付けましょう。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 that 節の中の動詞を落としてしまいます
× It is true that Ken busy.
訳そうとしている内容: ケンが忙しいというのは本当です。
どこが違うか: that 節の中にも主語と動詞が必要なので、形容詞 busy の前に is を入れます。
○ It is true that Ken is busy. 訳: ケンが忙しいというのは本当です。
文頭の It is があるからといって、that の後ろの動詞を兼ねられるわけではありません。前の is は true という判断を述べ、後ろの is は Ken と busy をつないでいます。動詞が二つ見えること自体は誤りではなく、それぞれ別のまとまりを作っています。that の後ろだけを「ケンは忙しい」という文として読めるか確かめると、抜けを見つけやすくなります。
誤り2 make の後ろに目的語を置き忘れます
× The new bus makes possible to visit the library.
訳そうとしている内容: その新しいバスのおかげで、図書館へ行くことが可能になります。
どこが違うか: この形では makes の後ろに形式目的語 it を置き、possible の説明を受ける位置を作ります。
○ The new bus makes it possible to visit the library. 訳: その新しいバスのおかげで、図書館へ行くことが可能になります。
日本語の訳には「それを」が現れないため、英作文では it を忘れやすくなります。そこで「可能にする」を makes possible と2語だけで覚えず、makes it possible として捉えます。形容詞を easy や difficult に替えても、目的語の位置が必要な点は同じです。ただし、普通の名詞を目的語にできる別の文まで、必ず形式目的語を使うわけではありません。
英文: The news made me happy. 訳: その知らせを聞いて、私はうれしくなりました。
この文の目的語は me で、happy になる人が直接示されています。後ろに内容を送る必要がないため、it を追加しません。形式目的語は、目的語を消す仕組みではなく、その位置を it で受け持たせる仕組みだと考えましょう。
誤り3 強調構文の残りの部分に、主語をもう一度置きます
× It was Ken that he opened the window.
訳そうとしている内容: その窓を開けたのはケンでした。
どこが違うか: 主語 Ken を強調するこの文では、that の後ろの he が Ken と重なっているので取り除きます。
○ It was Ken that opened the window. 訳: その窓を開けたのはケンでした。
強調構文とは、文の一部を It is または It was と that の間に置き、そこを目立たせる形です。この例では、誰が窓を開けたかについて Ken を強く示しています。元の文は次のようになります。
英文: Ken opened the window. 訳: ケンがその窓を開けました。
強調する部分が人なら、この例の that を who にすることもできます。大切なのは、強調部分を元の位置に戻したときに、主語・目的語などを二重に置かないことです。「It と that があるから形式主語」とは判断できません。

図3の上段は、ケンが来たという内容について「本当だ」と判断する形です。下段は、来た人がケンだったと特定する強調構文です。図の省略したまとまりを英文にすると、次の2文になります。
英文: It is true that Ken came. 訳: ケンが来たというのは本当です。
英文: It was Ken that came. 訳: 来たのはケンでした。
上段では true が判断で、that Ken came がその対象です。下段では Ken が強調される人で、that の後ろには came が残っています。形式主語の文から It is と that を外すと、true を含むまとまりはそのまま普通の文になりません。一方、下段から強調の枠を外して Ken を戻すと、Ken came という「ケンが来ました」を表す文になります。
ただし、that の後ろだけで主語と動詞がそろっているかを見る方法には限界があります。時や場所を強調した場合、残りにも主語と動詞があるからです。たとえば「昨日、私はエマに会いました」という内容の yesterday を強調すると、次の文ができます。
英文: It was yesterday that I met Emma. 訳: 私がエマに会ったのは昨日でした。
I met Emma だけでも文の中心はそろっています。それでも昨日という時を強調しているので、これは形式主語ではありません。yesterday を I met Emma の後ろに戻して、元の出来事を表せるかを確かめます。「判断の言葉とその内容」なのか、「元の文から取り出した強調部分」なのかという意味の違いを最後の決め手にします。
英文B: > Our class wanted to make a small garden. At first, we did not know where to start. It was helpful to talk with our teacher. She showed us a sunny place near the gate. The new plan made it possible to grow flowers there. It was Emma that brought the first plants. We watered them after school. Now it is clear that our garden needs care every day.
訳: 私たちのクラスは小さな庭を作りたいと思っていました。最初は、何から始めればよいかわかりませんでした。先生と話すことは役に立ちました。先生は門の近くの日当たりのよい場所を見せてくれました。その新しい計画によって、そこで花を育てることが可能になりました。最初の苗を持ってきたのはエマでした。私たちは放課後にそれらに水をやりました。今では、私たちの庭に毎日の世話が必要なことは明らかです。
この文章では helpful が話すことへの評価、possible が花を育てることの可能性を表しています。Emma が入る文は、苗を持ってきた人物を目立たせています。最後の clear は庭に世話が必要だという内容への判断です。どの文も it があるから同じ訳し方にするのではなく、判断を表す語なのか、人を表す語なのかを見ながら、話の流れに戻して読みます。
ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。中学生コースのご説明/お問い合わせ
練習問題
練習1 空所補充
「よく眠ることは私たちにとって必要です」という意味になるように、空所に適切な前置詞を入れましょう。
問題文: It is necessary (____) us to sleep well. 訳: よく眠ることは私たちにとって必要です。
necessary が人柄を評価しているか、それとも行動の必要性を述べているかを考えます。for と of のどちらを選んだかだけでなく、その理由も説明してみましょう。
練習2 並べ替え
「私はこの歌を歌うのが簡単だと思います」という意味になるように並べ替え、文にしましょう。先頭の I はそのまま使います。
語群: sing / find / easy / I / this / to / it / song
主語と動詞を先に選び、「何を簡単だと思うのか」に当たる部分を最後にまとめます。it を主語の位置へ動かさないように注意しましょう。
練習3 和文英訳
「トムが自分の部屋を掃除するのには30分かかります」を It で始まる英文にしましょう。毎回かかる時間を表し、「掃除する」には clean を使います。
人、時間、行為の順に材料をそろえてから書きます。時制を決める手掛かりは「毎回」であり、過去の1回だけを表す文ではありません。
練習4 強調構文への書き換え
次の英文の Yuki を強調し、「そのケーキを作ったのはユキでした」という意味の It was で始まる文にしましょう。つなぐ語には that を使います。
問題文: Yuki made the cake. 訳: ユキがそのケーキを作りました。
強調する人を取り出したあと、that の後ろに何が残るかを見ます。元の文にはない主語を加えないようにしましょう。
答えと解説
練習1の答え: for。完成文は It is necessary for us to sleep well. 訳: よく眠ることは私たちにとって必要です。
necessary は、この文では us の人柄を表していません。よく眠るという行為の必要性を評価しているため、行為をする人を for us で示します。文全体の主語は It であり、us を we に直す必要はありません。
練習2の答え: I find it easy to sing this song. 訳: 私はこの歌を歌うのが簡単だと思います。
find の後ろの it が形式目的語、easy が補語です。to sing this song が簡単だと感じる内容で、this は song に付きます。語群を使い切っていても、easy と it の位置が逆ならこの構文にはなりません。
練習3の答え: It takes Tom thirty minutes to clean his room. 訳: トムが自分の部屋を掃除するのには30分かかります。
習慣的な所要時間なので takes を使い、Tom の後ろに thirty minutes を置きます。his は Tom を受け、誰の部屋かを示しています。takes に s が付くのは、直後の Tom に合わせたからではなく、文全体の主語 It に合わせたからです。
練習4の答え: It was Yuki that made the cake. 訳: そのケーキを作ったのはユキでした。
Yuki を強調する位置に置いたため、that の後ろは made the cake になります。ここに she を追加すると、主語に当たる内容を二度置いてしまいます。強調の枠を外して元の英文に戻せることも確かめましょう。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
次の使役動詞・知覚動詞では、make などの後ろに目的語を置き、その対象の動作や状態を続けます。今回の make + it + possible の順を理解しておくと、動詞の後ろに何が置かれているかを細かく追えます。ただし、使役動詞の後ろで人の動作を表す形と、形式目的語の後ろに to 不定詞を置く形では語順の規則が異なります。make を見たら同じ形にするのではなく、目的語とその後ろの関係まで読む準備になります。
家庭では5分ほどで、二つの確かめ方を試せます。一つ目は図1の英文を声に出し、It is easy でいったん区切って、「何が」と自分に問い、残りを読む方法です。日本語訳を丸ごと暗記するより、判断と内容が結びついているかをその場で確かめられます。
二つ目は練習3の Tom を me に、thirty minutes を ten minutes に替えて言う方法です。人と時間を替えても takes と to clean の形はそのままだと確認します。個別指導で読み方を確かめる際には、it の分類名を尋ねる前に、主語と動詞、形容詞が説明する対象まで戻って見ます。お子さまが「形式主語」と言えていても後ろの内容を訳せない場合は、「何が必要なのか」という問いから文をつなぎ直します。
まとめ
it に出会うたびに「それ」という日本語を当てるだけでは、行動の内容や判断の対象が抜け落ちます。前に出た物を指すのか、後ろの内容を受け持つのか、状況を述べるのかを文全体から判断すると、同じ短い語が違う役割を担っていることに気づけます。
答えを選べたあとには、その文で「何が簡単なのか」「誰を目立たせたのか」を一言で説明してみましょう。用語が合っていることに加えて、書き手が伝えようとした内容まで捉えられたかを確かめられます。it の役割を読めた証拠は、訳に「それ」を残すことではなく、その位置が支えている意味を説明できることです。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




