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英検3級リスニング第2部対策: 会話の流れから答えの根拠をつかむ|武蔵野個別指導塾
聞こえた単語だけで選ばず、予定の変更・理由・人物ごとの行動を整理する方法を紹介します。独自の会話問題3題と、2回の聞き取りを使い分ける復習手順で練習できます。

英検3級リスニング第2部対策: 会話の流れから答えの根拠をつかむ
よくあるのは、夕食前の食卓でリスニングの答え合わせをして、「公園という言葉は聞こえたのに、どうして違うのですか」と問題用紙を見つめる場面です。会話には公園の話が出ています。それでも、そのあとに予定が変わっていたり、公園へ行くのが別の人だったりすれば、公園を含む選択肢が正解とは限りません。単語を聞き取ることと、会話が伝えている内容を選ぶことの間には、もうひとつ確かめる段階があります。
英検3級のリスニング第2部では、この段階を練習していきます。知らない単語をすべてなくしてからでなければ取り組めないわけではありません。「誰について聞かれたのか」「最初の案と最後の決定は同じか」「その行動の理由は何か」を短く整理すると、どこで判断がずれたかを見つけやすくなります。正解した問題でも、たまたま聞こえた語を頼りに選んだのか、会話の根拠を押さえたのかを分けておきましょう。
この記事では、2回の放送を使う聞き方と、間違えたあとの戻り方を扱います。練習用の会話は、予定の変更、理由、人物と行動の対応という3つの観点で用意しました。受験する本人が一人で確認できる手順に加え、保護者がお子さまの練習を見るときに、正解を先に教えずに済む声のかけ方も紹介します。目指すのは、全文を日本語に訳すことではなく、選んだ答えを会話の中の言葉で支えられる状態です。
第2部は、聞こえた語と会話の結論を結び付ける問題です
公式の形式から、練習の目的を決めます
日本英語検定協会が示す3級の目安は、中学卒業程度です。リスニング第2部は会話の内容一致選択で、問題数は10問、放送は2回、印刷された4つの選択肢から答えを選びます。リスニング全体は約25分ですが、これを第2部だけの時間と取り違えないようにしてください。第2部の練習では、会話を聞いて内容を選ぶところまでをひとまとまりにします。
印刷された選択肢があるため、聞く力に加えて、選択肢の違いを読み分ける準備も必要です。たとえば4つとも場所なら、場所を示す語の違いを押さえます。ただし、場所の名前が聞こえた瞬間に答えを決めるのは早すぎます。出発する場所なのか、待ち合わせる場所なのか、行くのをやめた場所なのかで意味が変わるからです。選択肢から予想するのは「何に注意するか」までにして、答えそのものは会話と質問を聞いて決めましょう。
2回聞けることは、同じ失敗を2回繰り返すための仕組みではありません。学習上の工夫として、1回目は会話全体と質問の焦点をつかみ、2回目は迷った点を確認するように役割を分けます。これは公式に指定された解き方ではなく、聞く目的を絞るための練習方法です。1回目で内容がほとんどつかめなければ、2回目も全体を聞いて構いません。決めた手順を守ることより、必要な情報を得ることを優先します。
単語が聞こえても、答えがずれる3つの理由があります
まず、最初の情報をそのまま答えにしてしまう場合です。「図書館に行こう」という提案のあとに「今日は閉まっています」と続けば、図書館は行き先の候補から外れるかもしれません。提案、断る理由、新しい提案、同意という流れを追う必要があります。but や then が聞こえたら、その前後で話がどう動いたかを確かめます。ただし、その語が出たあとは必ず正解になる、という決まりではありません。
次に、話題と質問の焦点がずれる場合です。映画の話をしていても、質問が尋ねているのは映画の名前ではなく、行かない理由かもしれません。会話の大まかな話題だけでは答えを決められません。何をするか、どこでするか、なぜするかのうち、どれを選べばよいのかを最後に確かめます。
もうひとつは、人物と行動を取り違える場合です。友達はバスで行き、自分は歩いて行くという会話では、bus だけ聞こえても判断できません。「誰が」と「何をする」を組にして覚えます。書き取りに集中しすぎるなら、頭の中で「兄はバス、自分は徒歩」と短く言い直すだけでも構いません。練習で必要なのは長いメモではなく、情報の持ち主を区別することです。
聞き方を教える研究を、練習の設計に生かします
会話の内容を聞き分ける練習では、聞く際の方略を明示して教える指導の研究が参考になります。45研究・51標本を統合した分析は、こうした指導が聞く力にもたらす効果を中程度としています(Dalman・Plonsky・2022)。対象は複数の研究に含まれる学習者であり、英検3級を受ける日本の小中学生だけを対象にした結果としては扱えません。「何を聞くかを決め、聞いたあとに確かめる」という指導を考える根拠にはなりますが、この記事の手順を使えば同じ大きさの効果が出る、という意味ではありません。
一方、32研究・2,797名をまとめたメタ分析では、聞く指導全体の効果は小さく、期間が長いほど効果が大きいことが示されています(Chang・2022)。対象は複数の研究の参加者であり、この結果から英検3級で必要な練習日数や得点の伸びを決めることはできません。2つの研究は扱う指導の範囲が異なるため、数値だけを並べて、どちらか一方が正しいと判断しないようにします。
ここから練習に取り入れるのは、聞く回数だけを増やすのではなく、聞く目的と確かめ方を持ち、それを継続するという方針です。以下の時間配分や会話問題は、その方針を具体化した学習の提案です。研究でそのまま検証された課題や、本番の出題を予想するものではありません。

2回の聞き取りと復習を、別の仕事に分けます
まずは1題を8分で練習します
音声と英文原稿を確認できる練習材料を手元に用意します。この記事の会話で取り組む場合は、端末の読み上げ機能を使い、会話と質問を聞けるようにしてから英文を隠してください。選択肢は見える状態にします。読み上げの声や速さを本番と同じと考えず、内容の整理を練習するために使います。準備中に英文を読んだ場合、その日の正解を初めて聞いたときの実力とは数えないようにします。
最初の1分は、選択肢の違いを調べる時間です。長い日本語訳を書かず、場所、理由、行動のどれが並んでいるかを確認します。次の2分を、会話と質問を2回聞き、答えを1つ選ぶ時間にします。途中で止めて聞き直すのは、答えを決めたあとに回します。この時間配分は家庭練習の目安であり、試験中に与えられる解答時間を表すものではありません。
続く3分は、英文原稿と自分の理解を照らし合わせます。間違えたなら、正解の番号だけでなく「聞き取れなかった」「意味を取り違えた」「質問と違うことを答えた」のどこに当たるかを書きます。最後の2分は、原稿を閉じて根拠の短い部分をもう一度聞き、答えにつながる意味を言えるか確かめます。正解した場合も、根拠が説明できなければ、この確認を省かないでください。
1回目には「誰が、何の話をしているか」をつかみます
最初から聞こえた英語を一語ずつ日本語に直そうとすると、訳している間に次の発言が進んでしまいます。まずは「2人が放課後の行き先を相談している」「女の子が映画に行けない理由を説明している」のように、会話を短くまとめます。質問を聞いたら、そのまとめの中のどこを答えるのかを絞ります。
わからない語が1つ出ても、その語だけを頭の中で繰り返さないようにしましょう。前後から判断できる部分は残します。ただし、意味を推測した箇所は確実に聞けた箇所と区別します。「たぶん店が閉まっている」という理解なら、2回目には閉まっていることを確かめる、と目的を決められます。
2回目には、迷った2つの違いを聞きます
選択肢を2つまで絞れたなら、その2つがどこで違うのかを確かめます。「公園か図書館か」で迷っている場合、2回目も場所の単語を数える必要はありません。図書館の案が残ったのか、公園へ変更したのかを聞きます。「姉か本人か」で迷っている場合は、行動の前に出てくる人物や代名詞に注意します。
1回目で選んだ答えも、根拠が違えば変えて構いません。ただし「もう一方の単語も聞こえたから」という理由だけで変更しないようにします。復習では「最初の案が断られたので変えました」と説明できるかを確かめてください。答えを変えたことではなく、変える根拠の有無を見ます。
独自の会話問題で、内容の整理を練習します
以下の3題は、この記事のために作成した練習問題です。英文を見ながら理解したあと、別の機会に音声だけで確かめる使い方もできます。英語の解答例は内容を確認するためのもので、第2部で英文を書く必要があるという意味ではありません。本番では選択肢を選びます。
練習1: 最初の提案と、最後の決定を分けます
会話と質問を聞き、2人がこれから行く場所を選んでください。
Boy: Let’s do our homework at the library after school.
Girl: The library is closed today. How about the park?
Boy: Good idea. We can use the table near the pond.
Girl: OK. Let’s go there together.
Question: Where will they do their homework?
- At the library.
- At the park.
- At the boy’s house.
- At school.
正解は2です。英語で内容を確かめるなら、次のように答えられます。
They will do their homework at the park.
最初に library が聞こえますが、その案には「今日は閉まっています」という事情が続きます。次に公園が提案され、男の子が同意しています。最後の there は、その会話で行くことになった場所を指しています。単語だけを取り出すのではなく、提案が変わり、その提案が受け入れられた順序を追いましょう。
ここでは「宿題をする」という目的は変わらず、場所が変わっています。原稿の日本語訳を全部書く代わりに、「最初の案: 図書館」「変更の理由: 閉まっている」「決定: 公園」と3項目だけ埋めてください。1つ目だけ書けた場合、会話の後半を確かめる必要があるとわかります。
自分で確かめるには、原稿を閉じたあと「なぜ1ではないのですか」に日本語で答えます。「公園と聞こえたから」だけでなく、「図書館は閉まっていて、公園にしようと話が変わったから」と言えれば、判断の流れを説明できています。次に音声を聞くときは、closed と同意する発言が聞こえるかに注意してください。
練習2: 誘いの内容と、断る理由を分けます
会話と質問を聞き、女の子が映画に行けない理由を選んでください。
Boy: Can you come to the movies this afternoon?
Girl: I’d love to, but I have to help my father at his shop.
Boy: Does he sell books?
Girl: Yes. I’ll put the new books on the shelves.
Question: Why can’t the girl go to the movies?
- She has to study for a test.
- She wants to buy some books.
- She has to help her father.
- She cannot find her ticket.
正解は3です。英語の解答例は次のとおりです。
She has to help her father at his shop.
映画に誘われた女の子は、行きたい気持ちを示しています。それでも父親の店を手伝う必要があります。books は会話に出てきますが、本を買いたいとは言っていません。本を棚に並べることは、店を手伝う内容として説明されています。知っている名詞がある選択肢を選ぶと、この関係が抜けてしまいます。
復習では「したいこと」と「しなければならないこと」を別々に言ってみます。映画に行きたい気持ちと、店を手伝う予定は両立していても、その午後の行動として選べるのは店の手伝いです。but の前だけで気持ちを読み取り、そこで聞くのをやめないようにします。
自分で確かめるには、質問を見て、理由を答える必要があることを確認したうえで、選択肢2を外す理由を言います。「本を買うのではなく、棚に並べて父親を手伝うから」と説明できれば、名詞と行動を分けて理解しています。have to の意味が曖昧だった場合は、そのまとまりを確認してから会話全体に戻りましょう。
練習3: 同じ会話に出てくる人の行動を分けます
会話と質問を聞き、男の子が翌日学校へ行く方法を選んでください。
Girl: Do you usually walk to school with your sister?
Boy: Yes, but tomorrow she’ll take the bus. She has a heavy bag.
Girl: Will you take the bus, too?
Boy: No. I’ll ride my bike because I want to visit Ken after school.
Question: How will the boy go to school tomorrow?
- By bus.
- By car.
- On foot.
- By bike.
正解は4です。英語の解答例は次のとおりです。
He will go to school by bike tomorrow.
普段の通学方法は徒歩です。翌日は姉または妹がバスに乗り、男の子は自転車で行きます。質問が尋ねているのは、男の子の翌日の方法です。walk や bus が聞き取れていても、人物と時を合わせなければ答えがずれます。日本語にするとき、sister が姉か妹かを決める必要はありません。正解に必要な区別に絞りましょう。
復習では、紙に「普段の2人」「明日の姉または妹」「明日の男の子」と書き、それぞれに徒歩、バス、自転車を対応させます。表を埋めるのは聞き取りを終えたあとで構いません。話を聞きながら細かい表を完成させることが目的ではなく、自分が取り違えた箇所を目で確かめるために使います。
自分で確かめるには「バスに乗るのは誰ですか」「男の子が普段使う方法は何ですか」「質問は普段と明日のどちらですか」の3つに答えます。最後の自転車だけを覚えていた場合には、別の質問になると迷う可能性があります。3つとも会話に沿って答えられるかを見てください。

答え合わせのあとに、原因別の練習を選びます
音でつまずいたら、短い部分だけを3分で確かめます
文字で読むと理解できるのに、音声では拾えない部分がある場合は、そこだけを扱います。最初の1分で英文を見ながら短い発言を聞き、次の1分で音声を止めて自分でも読み、最後の1分で英文を隠して聞きます。何度も長い会話を最初から流す前に、意味を知っている語と聞こえ方を対応させましょう。
たとえば練習2なら、I have to help my father の部分を選べます。全体を速くまねることを目標にせず、どこまでが「父親を手伝う必要がある」という意味なのかを確かめます。最後に会話全体を聞いて、その発言が映画に行けない理由になっていることまで戻します。部分だけ言えても、会話の中で役割がつかめなければ、もう一度質問との関係を見ます。
意味でつまずいたら、別の情報と混ぜずに整理します
音は拾えたのに、意味が曖昧な場合もあります。練習1の closed を知らなければ、図書館の案がなぜ変わったのかつかみにくくなります。この場合は、聞く回数を増やすだけでなく語の意味を確かめます。覚えるときには「図書館が閉まっている」という短いまとまりに戻し、その情報が行き先の変更につながることも確かめます。
一方、すべての語の意味がわかっていたなら、語彙の不足と決めつけないでください。練習3で bus を選んだ場合は、知識より人物の対応が問題だった可能性があります。自分の答えがどの発言から出てきたかを指し示し、その発言が誰について述べているのかを確かめます。この順序なら、必要のない単語練習を追加せずに済みます。
翌日の5分で、答えではなく根拠を思い出します
翌日は最初の1分で、前日に迷った点を原稿を見ずに言います。次の2分で会話と質問を2回聞き、最後の2分で答えと根拠を確認します。これは家庭で続けやすくするための時間設定です。正解の番号を覚えていた場合は、その番号を言うだけで終えず、別の選択肢がなぜ違うのかを説明します。
同じ問題に答えられたことと、初めての問題でも聞けることは分けて記録します。まず同じ会話で理解を直し、そのあと別の会話でも「人物を分ける」「変更を追う」といった方法が使えるかを確かめてください。復習した問題だけで満点になっても、新しい会話でどこまでできるかは別に見る必要があります。
練習記録は「選んだ答え」「根拠になった言葉」「次に聞く点」の3項目で十分です。練習3なら「1を選んだ」「bus が聞こえた」「she と I を分ける」と書けます。直したあとは「4に直した。男の子は自転車」と追記します。正誤だけの記録より、次の練習で何をするかが具体的になります。
個別指導では、間違いの原因と課題の量を塾が持ちます
よくあるのは、自習席で原稿を開いた途端に「これなら全部読めます」と言いながら、音声では同じ選択肢を選び直してしまう場面です。こうしたときに「もっと集中して聞きましょう」で終えると、本人には何を変えるべきかが残りません。個別指導では、読めること、音で拾えること、質問に合わせて選べることを分けて確かめます。塾が持つべきなのは、問題を追加する判断だけでなく、今は何を増やさないかという判断です。
最初に、本人がどこを根拠に答えたかを尋ねます。説明が難しければ、原稿の中から関係する発言を選んでもらいます。そこが正しければ選択肢の読み違いを調べ、別の人物の発言を選んでいれば人物の対応を確かめます。原稿を読むとすぐ直せる場合には、短い音声で聞こえ方を確認します。同じ不正解でも、この順で確かめると、次の課題を変えられます。
また、本人が途中で止めて聞き直したくなる場所も手がかりにします。知らない語で止まるのか、数字や場所が続くと止まるのか、質問を聞くころに前の内容を忘れているのかを見ます。すべてを一度に直そうとせず、その日の課題を「最後の決定まで聞く」など1つに絞ります。指導する側は、絞った観点が次の会話でも使えたかを確かめ、必要に応じて難しさや長さを調整します。
本人が持つのは、決めた量に取り組み、迷った点を残す役割です。「聞けませんでした」だけでも出発点にはなりますが、できれば「最初の場所だけ覚えていました」「誰の話か途中でわからなくなりました」と一言足します。英語で説明する必要はありません。困ったところを日本語で伝えることも、練習を自分に合うものにするための大切な作業です。
家庭にお願いするのは、英文を毎回訳したり、発音を判定したりすることではありません。静かに聞ける短い時間を確保し、練習が終わったら「答えを決めた言葉はどこでしたか」と尋ねる程度で構いません。保護者が先に正解を示すと、お子さま自身の判断がどこでずれたか見えにくくなります。説明できない日は、記録にそのまま残して塾で確かめる形にすれば、家庭が解説を背負わずに済みます。
進み具合は、正答数だけでなく、2回目の聞き方と根拠の説明でも見えるようにします。最初は「なんとなく2」だった答えが、「図書館が閉まっていて、公園に決まったので2」に変われば、判断に使った情報が明確になります。一方で、説明はできても音声だけでは難しいなら、音の練習は続けます。できるようになった部分と残っている部分を、同じ記録の中で区別します。
課題量も、この記録から決めます。根拠を確認する前に疲れてしまうなら、問題数を減らして復習まで終える形にします。短い会話では人物を分けられるようになったなら、別の話題の会話でも確かめます。塾から家庭へは「リスニングが苦手」という大きな言葉で返すのではなく、「予定の変更は追えますが、2人の行動が分かれると混同します」と、次に練習する内容が伝わる形で共有します。
ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。学年別個別指導コース/お問い合わせ
よくある質問
Q1. 全部聞き取れるまで、何度も聞くべきですか。
内容を理解するために聞き直すことはできますが、答えを選ぶ練習と、理解を直す復習は分けましょう。第2部は放送2回なので、最初は2回で答えを選び、その時点の理解を記録します。そのあとで回数を増やし、原稿も使って原因を確かめます。最初から答えが出るまで再生すると、2回でどこまでできたかがわからなくなります。
また、全文を聞き取れなかったことだけを失敗と考えないでください。正解に必要な情報をつかみ、ほかの選択肢を外す理由が言えるかを先に見ます。そのうえで、聞けなかった部分が人物や否定など判断に関わる箇所なら丁寧に直します。理解に影響しなかった部分も学習対象にはできますが、毎回すべてを同じ重さで扱う必要はありません。
Q2. 選択肢を先に読んでおけば、それだけで解けますか。
選択肢の違いを知ることは準備になりますが、それだけでは会話の内容は決まりません。練習1のように、会話に登場する場所が複数ある場合もあります。読む段階では「場所を区別する必要がある」と考え、聞いたあとに、どの場所が質問への答えになるかを決めます。
先に読むことに時間がかかり、音声への注意が外れるなら、全文を日本語に訳すやり方をやめてみてください。場所を示す語や、誰が何をするかの違いに絞ります。文字の理解自体に難しさがある場合は、音声と同時に解決しようとせず、復習で選択肢だけを読んで意味を確かめます。聞く練習のつもりで、実際には読むところで止まっていないかを見ることも必要です。
Q3. 保護者が英語を話せなくても、家庭で支えられますか。
支えられます。家庭では、練習を始める時間を一緒に決めることや、終わったあとに記録が残っているかを見ることを中心にしてください。「何問正解したか」に加えて、「今日は何を聞く練習だったか」を尋ねると、取り組みの内容を共有できます。お子さまが自分で説明できたら、そこでいったん終えて構いません。
反対に、説明がまとまらないときに何度も問い詰める必要はありません。「人物がわからなくなった」とだけ書いて残し、次の指導で扱えるようにします。保護者が正しい英語で読み聞かせることや、毎日すべての誤答を解説することを前提にしない形で、続け方を決めましょう。本人が一人で回せる部分を少しずつ増やすことが、家庭の負担を調整するうえでも役立ちます。
次の1題では、答えを選んだ理由まで残しましょう
リスニング第2部でまず変えたいのは、聞こえた単語をそのまま答えに結び付ける習慣です。最初の案が最後まで残ったか、理由を尋ねられているか、誰の行動なのかを確かめると、同じ会話から取り出す情報が変わります。1回目には全体と質問の焦点をつかみ、2回目には迷った点を確かめるという使い分けから始めてみてください。
復習では、正解の番号を写す代わりに「なぜその答えなのか」を一言残します。聞き取れなかった音、知らなかった語、人物の混同を分ければ、次に行う練習も決まります。今日の8分で1題を整理し、翌日の5分で根拠まで思い出せるか確かめるだけでも、取り組みの中身を具体的にできます。急いで問題数を増やす前に、1題から持ち帰るものをはっきりさせましょう。
「もっと聞いてください」と宿題を増やす前に、リスニング第2部の会話で聞き逃したひと言を授業で特定します。
参考文献
- 日本英語検定協会「3級」。https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_3/
- 日本英語検定協会「3級の試験内容」。https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_3/solutions.html
- Dalman・Plonsky(2022)、Language Teaching Research。聞き方の方略指導に関するメタ分析、45研究・51標本。https://consensus.app/papers/details/2e1e18b5132e5ae68eec623f95a0a93d/
- Chang(2022)、International Journal of Listening。聞く指導に関するメタ分析、32研究・2,797名。https://consensus.app/papers/details/c57c1353f38e5995bd6e11e14ed13759/
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




