学びの意思決定 第3集(第21〜30回)——認知心理学から見た、記憶と注意の設計
一度に頭に置ける項目は、思っているよりずっと少ない。忘れるのは時間のせいではなく、混み合いのせい。読めないのは語彙ではなく背景知識のせい。この10本は、そうした頭の中の制約を扱います。
制約を知る意味は、気合いで乗り越えることをやめて、制約に合った手順に組み直すところにあります。10回の結論は、最終回で1つの手順に収束します。
1本およそ6,000字。第1集・第2集を読んでいなくても、単独で読めます。
困りごとから引く
当てはまるものがあれば、そこから読んでください。
- 説明を聞くと途中で分からなくなる第21回 作業記憶の限界
- ながら勉強をやめられない第22回 切り替えの費用
- 応用問題になると解けない第23回 チャンク化
- 家ではできたのに本番で出ない第24回 文脈依存記憶
- 時間をかけても覚えられない第25回 処理水準
- 似たものを混同する第27回 干渉
- 語は分かるのに文章が読めない第28回 既有知識
- 解説を読んでも身につかない第29回 生成効果
容量と注意(第21〜23回)
一度に扱える量、切り替えの費用、まとまりの作り方。
- 第21回一度に3つまでしか置けない——作業記憶の限界と手順の切り方
- 第22回「ながら勉強」が高くつく理由——課題切り替えの費用と注意の残余
- 第23回覚える単位を大きくする——チャンク化と、型を持つということ
記憶のしくみ(第24〜27回)
手がかり、処理の深さ、位置、そして干渉。
- 第24回覚えた場所と思い出す場所——文脈依存記憶と、本番に近い練習
- 第25回「深く理解する」とは何をすることか——処理水準という考え方
- 第26回最初と最後が残り、真ん中が落ちる——系列位置効果と1回の組み立て
- 第27回忘れるのは時間のせいではない——干渉と、思い出すことによる忘却
理解と定着の作り方(第28〜30回)
背景知識、自分で作ること、図と言葉。