学びの意思決定 第2集(第11〜20回)——教育社会学から見た、学習の条件
努力や才能の話をする前に、条件の話があります。どんな言葉を家庭で聞いてきたか、誰に相談できるか、どんな札を貼られているか、誰と比べているか、どんな情報が届いているか、誰に見られているか。
この10本は、そうした学習の条件を教育社会学の実証研究から扱います。条件を知る目的は、諦める理由を増やすことではありません。手を入れる場所を具体的に決めるためです。
1本およそ6,000字。第1集(行動経済学)を読んでいなくても、単独で読めます。
困りごとから引く
当てはまるものがあれば、そこから読んでください。
- 家庭で何をすればよいか分からない第11回 文化資本
- 「向いていない」と言う第12回 志望の形成
- 質問できない第13回 相談相手の配置
- 「できない子」扱いが心配第14回 ラベリング
- 進学校に入って自信を失った第15回 井の中の蛙効果
- 塾に通うべきか迷う第16回 塾という制度
- 友達の影響が心配第17回 ピア効果
- 進路の情報が足りない第19回 情報格差
家庭が渡しているもの(第11〜13回)
言葉、自己像、そして相談できる相手。
- 第11回家庭の何が学力に効いているのか——文化資本という考え方
- 第12回「自分には向いていない」はどこから来るのか——ハビトゥスと志望の形成
- 第13回相談できる相手がいるかどうか——社会関係資本と学習
周囲からの評価と、自分の位置(第14〜15回)
貼られる札と、比べる相手。
制度と集団(第16〜18回)
塾という制度、勉強する相手、そしてきょうだい。
- 第16回塾という制度を社会学から見る——シャドウ・エデュケーション
- 第17回誰と勉強するか——ピア効果と、最適な集団の設計が失敗した実験
- 第18回きょうだいの数と順番——家庭内の資源配分をどう考えるか
情報と、見られている目(第19〜20回)
届いていない情報と、努力を隠す理由。