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英単語のアウトプットの覚え方—意味を声に出す途中で説明が曖昧になるとき|武蔵野個別指導塾

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訳は言えるのに英語で説明すると同じ語に戻ってしまう中学3年生に、三つの枠で言い直し、抜けた条件を声の中で見つける順番を示します。

訳は言えるのに、英語で説明しようとすると同じ語に戻ってしまう。その状態は、語を覚えていない合図ではなく、説明の形がまだ決まっていない合図です。まず確かめるのは、声に出した説明の中に、説明したい語がもう一度出てくるかどうかです。出てくるなら、語彙が足りないのではなく、言い換える枠が空いています。次の表は、説明を一度声に出して書き取ったあと、どこを見るかを決めるためのものです。

声に出した説明に残ったもの 先に見る場所
説明したい語そのもの 言い換えの枠が空いている
一つのことだけ 相手・時・場所・目的のどれかが抜けている
知らない語 説明に使う語の選び方が違う

表の三行は、同じ「説明できない」でも直す場所が違うことを示しています。どれに当たるかは、説明を文字にしてから決めます。頭の中では、同じ語を二度言ったことにも気づきにくいからです。

よくあるのは、単語の意味を英語で説明しようとして同じ語を繰り返した中3という場面です。質問は “What does borrow mean?” のような一言で、本人は日本語の訳をすぐに言えます。ところが英語に切り替えた瞬間に、“Borrow is… you borrow something from someone.” と、説明したい語がそのまま戻ってきます。本人は止まったとは思っていません。意味はわかっているし、訳も正しいからです。それでも聞き手には、borrow が何かを知らない人に何も渡せていません。ここで扱うのは、この行き止まりを声の中で見つけ、既知のやさしい英語で言い直す練習です。日本語の訳そのものが曖昧な場合や、例文ごと覚える手順、会話の中で語をとっさに取り出す練習は、別の場面の課題として分けています。

説明が同じ語に戻るとき、声のどこを見ますか

説明を一度、自分の声で録音するか、言ったとおりに紙へ書き出します。書くときは、言い間違いも省略も直さずにそのまま残します。直した説明は、どこで詰まったかという情報を消してしまうからです。書き出したら、次の三つを順に探します。

一つ目は、説明したい語が説明の中に戻ってきているかです。「important is important for us」は、文の形をしていますが、中身は空です。「borrow is when you borrow something」も同じで、聞き手は borrow を知らないままです。語そのものだけでなく、borrow に対する borrowing のような形の変化も、戻ってきた語として数えます。

二つ目は、説明が一つのことだけで終わっていないかです。borrow を「get something」と言ったとき、物を受け取るという一点は伝わりますが、誰から受け取るのか、返すのかどうかが抜けています。この二つが抜けると、borrow と keep の区別がつきません。lend との区別も、向きが言えないと崩れます。説明の長さではなく、条件の数を見ます。

三つ目は、説明に使った英語を本人が知っているかです。borrow を「receive temporarily」と言えたとしても、receive と temporarily が自分の語でなければ、説明は借り物のままです。聞き直されたときに言い換えられず、次の語で同じところに戻ります。説明の語は、自分が別の文で使ったことのある語だけにします。

この三つは、どれか一つだけが当たるとは限りません。同じ語で二つが同時に起きることもあります。ただ、直す順番は決まっています。戻ってきた語を消す、条件を足す、説明の語をやさしくする、の順です。順番を逆にすると、条件を足すたびに難しい語が増えて、最後には説明全体が言い直せなくなります。

図1は、この三つの印を一枚にまとめたものです。声に出した説明を聞きながら、どの印が付くかを見ます。

図1 声に出した説明に残る三つの印の見つけ方

ここで見ているのは、訳そのものが曖昧な場合とは別の段階です。日本語で意味を聞かれて答えられない語は、まず訳を確かめる課題になります。英語で説明できない語は、訳は持っているのに、言い換えの材料が手元にない状態です。同じ「わからない」でも、戻る場所が違います。

三つの枠に分けて、やさしい英語で言い直します

説明を直すときは、語を増やすのではなく、枠を埋めます。枠は三つで、順番も決めておきます。順番を決めるのは、詰まったときにどこへ戻るかを迷わないためです。

枠の一つ目は、その語が何をするのか、どんなものかを一文で言うことです。動きのある語なら「You get something.」のように、誰が何をするかを主語つきで言います。物や人の性質を表す語なら「It is a book.」のように、それが何であるかを言います。ここで長い説明を組み立てようとすると、途中で言葉が足りなくなります。まず一文だけにします。

枠の二つ目は、相手・時・場所・目的のうち、その語に必要なものを足すことです。borrow なら、誰から借りるのか、どれくらい持つのか、返すのかを足します。「You get something from a person. You use it for a short time. Then you give it back.」まで言えば、borrow の条件はほぼ揃います。lend と迷ったときも、この向きの文があれば、どちらが物を受け取る側かを言い分けられます。

枠の三つ目は、近い語との差を一言で言うことです。反対の語があるなら、それをそのまま置きます。borrow に対しては lend、teach に対しては learn、bring に対しては take が近い位置にあります。反対の語がすぐに出ないときは、「〜ではない」で切ります。careful なら「You do not make a mistake easily.」のように、しなくなることを言うと、性質の輪郭が出ます。

この三つを、次の順で手を動かします。まず、説明したい語を紙の上に一語だけ書きます。その下に、説明に使えそうな既知の語を五つほど並べます。get、give、use、keep、ask、say のような短い語です。次に、枠の一つ目を声に出して一文にします。詰まったら、その場で既知の動詞に置き換えます。日本語で一度つぶやいてから、その動作に近い英語を選ぶと、止まりません。

枠の二つ目では、思い浮かべた例を一つ使い、その例の誰・どこ・いつを書き出します。頭の中の一般的な説明ではなく、一つの場面にすると、条件が自然に出てきます。invite なら、友だちの家に招かれる場面を思い浮かべ、「You ask a person to come to your house.」と言います。そのあとに、「You ask before the day, not at the door.」を足すと、招待と訪問の違いが伝わります。

枠の三つ目では、近い語を一つだけ探します。たくさん挙げると、説明が比較の話に変わってしまいます。見つからなければ、「〜ではない」で切り、それでも足りなければ枠を閉じて次へ進みます。三つすべてを埋めることが目的ではなく、詰まった場所を記録することが目的だからです。

通しで言うときは、声に出して、途中で止まったら、止まった枠の番号を紙に書きます。説明をやり直すのは、番号を書いてから一度休んで、そのあとです。同じ場所で三度つまずいたら、その語は今日はここまでにして、別の語に移ります。詰まった枠の番号が残っていれば、翌日にどこから始めるかで迷いません。

図2は、この三つの枠を声に出す順に並べたものです。説明を作るときも、詰まったときに戻るときも、同じ並びを使います。

図2 三つの枠を声に出す順に並べた手順

知っている語だけで説明を作るのは、語彙を増やす作業の反対に見えますが、実際は説明の骨組みを先に作る作業です。骨組みがあれば、あとから語を足す場所がわかります。骨組みのないところに語だけを並べても、聞き手には届きません。

枠が埋まらない語は、聞き方を変えて確かめます

三つの枠で進めても、うまくいかない語があります。そのときは、枠を増やすのではなく、入り口を変えます。

動きのない語は、枠の一つ目で止まります。freedom や chance のような語は、「何をする語か」と聞かれても、動作が返ってきません。そのときは、その語が出てくる場面を一つ作り、場面の中で説明します。「When you can do what you want, you have freedom.」のように、条件から入ると、語の位置が見えてきます。custom なら、家の中で毎年同じ日にしていることを一つ思い浮かべ、「People do the same thing every year.」と置きます。

説明が長くなりすぎる語も、同じように止まります。一文が長くなると、聞き手はどこが条件かを見失い、話し手も途中で主語を忘れます。そのときは、文を切ります。三つ以上の短い文に分け、一つ目の文で動作、二つ目の文で条件、三つ目の文で差を言います。切った文は、それぞれ十語以内を目安にします。短くすると、説明の語も自然にやさしくなります。

訳が先に出てしまう場合は、説明の順番そのものを変えます。日本語で意味を言ってから英語にする癖が残っていると、英語の部分が訳の言い換えになり、枠が埋まりません。そのときは、日本語を声に出さずに、枠の一つ目だけを英語で言います。一文だけなら、訳を経由せずに言えます。慣れたら二つ目、三つ目を足します。

説明はできるのに、その語を文の中で使えない場合もあります。説明と使用は別の作業です。説明が通った語で、自分の生活に合った短い文を一つ作ります。borrow なら「I borrowed a pencil from my friend.」のような文です。作った文を声に出し、次に会う人にその話をします。説明だけを繰り返しても、使う場所は増えません。

できたかどうかの判断は、説明の長さではなく、聞き手の反応で決めます。説明を聞いた人が、その語を一つ選べたか。説明の中に、説明したい語が出てこなかったか。説明の語が、すべて既知の語だったか。この三つが揃えば、その語は説明できる語です。一つでも欠けたら、欠けた枠に戻ります。

やり直すときは、同じ日に何度も繰り返さず、翌日にもう一度言います。翌日に戻ってきた語は、どこが残っているかがはっきりします。その日のうちに何度も言い直した語は、声の順番を覚えてしまい、枠が埋まったのか言い方を覚えたのかが区別できません。翌日にも戻るなら、枠の二つ目の条件が足りていません。説明の形ではなく、場面の数を増やします。

図3は、うまく言えないときに入り口を変える道すじです。どの語で詰まったかによって、変える場所が違います。

図3 うまく言えないときに入り口を変える道すじ

本文と別の語で試す三つの問い

ここからは、本文で使った語とは別の語で試します。答えは三つの問いのあとに置いてあるので、先に見ずに、声に出してから確かめてください。

問い1です。次の説明で、戻ってきている語はどれですか。また、その一文をどう言い直しますか。「A dictionary is a book. You use a dictionary when you do not know a word.」

問い2です。agree を三つの枠で説明してください。枠の一つ目は一文、二つ目は条件、三つ目は近い語との差です。声に出してから紙に書きます。

問い3です。deliver の説明が「You take something to a person.」のとき、三つの枠のうち抜けている枠は幾つですか。抜けている枠の名前も言ってください。

答えです。問い1では、dictionary が二度出てきます。二文目を「You use it when you do not know a word.」に変えると、戻りが消えます。問い2の答えは一つではありませんが、一例は次のとおりです。枠の一つ目は「You say yes to a person.」、二つ目は「about a plan or an idea.」、三つ目は「You do not fight about it.」です。問い3では、抜けている枠は二つです。動作の枠は「take something」で埋まっていますが、条件の枠では「いつ届けるのか」が抜けており、近い語との差の枠も空いています。三つの枠のうち一つが埋まり、二つが抜けているので、答えは二つです。

問い3の数え方は、枠の数から埋まった枠を引くだけです。三つの枠があり、埋まっているのが一つなので、三引く一で二つになります。数が合わないと感じたら、どの枠を埋まったと数えたかを言葉にします。動作を言えていても、相手が抜けていれば、その語はまだ説明できる語ではありません。

答えを読んで終わりにせず、三日後に同じ三語を、何も見ずに説明してください。戻ってきた語の数が前より少なければ、枠が働いています。数が同じなら、枠の二つ目を足すところからやり直します。答えの文を覚えてしまうと、確かめにならないので、三語の順番は毎回変えます。

個別指導で見てもらう録音と枠の番号

塾に持ってくるのは、録音した説明か、言ったとおりに書き出した紙です。それに、詰まった枠の番号と、その日に説明した語の数を添えます。講師に見てもらうのは、説明に使った語が本人の既知の語かどうか、抜けた条件が語の性質によるものか、練習の回数によるものかです。質問は「この説明で、borrow と lend の違いは伝わりますか」のように、聞き手に伝わるかどうかを尋ねる形にします。「合っていますか」と聞くと、正誤の判定だけが返り、次の枠が決まりません。説明を一度聞いてもらうだけで、自分では気づかない戻りが見つかります。

説明が返ってきたら、その語は使える語です

説明を聞いた人が、その語を自分の文で使えたなら、覚え直す作業はそこで終わりです。三つの枠は、語を覚えるための近道ではなく、詰まった場所を自分で見つけるための道具です。明日、単語を一つ選び、三つの枠で誰かに説明してみてください。戻ってきた語の数が、次に直す場所を教えてくれます。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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