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共通テスト当日に親ができること—送り迎えの車、試験場の外での待ち方、連絡の取り方|武蔵野個別指導塾

許可の無い保護者は試験場に入れず、構内への車の乗り入れも令和8年度の受験上の注意で禁じられていました。1日目は18時20分に終わる時間割から、迎えの時刻を割り出し、待ち合わせ場所を第1と第2の二つ選ぶ段取りを組み立てられます。
共通テスト当日に親ができることは、試験場の門の外で完結します。令和8年度の受験上の注意は、受験上の配慮で付添者の同伴を許された場合を除いて保護者を試験場に入れず、構内へ車やバイクで乗り入れることも禁じていました。試験が始まればお子さまとは連絡が取れないので、降ろす場所、迎える場所、連絡がつかないときの決めごとを前の週までに一枚の紙へ書き出すことが、当日の親の段取りの中心になります。
| 確かめる事柄 | 決まりの中身 | どの年度の何という文書か |
|---|---|---|
| 保護者の入場 | 付添者の同伴が許された場合のほかは、保護者も門の内側へ入れない | 令和8年度 受験上の注意 4(1) |
| 構内への車 | 自動車やバイクでの乗り入れを禁止 | 令和8年度 受験上の注意 4(8) |
| 試験中の退室 | 入室終了の時刻から試験の終わりまで試験室から退室できず、体調不良などのときは手を挙げて監督者の指示に従う | 令和9年度 受験案内 D1(1)1 |
| 1日目の最後 | 英語リスニングの終了が 18時20分 | 令和9年度 受験案内 8ページ |
| 2日目の最後 | 情報の終了が 18時 | 令和9年度 受験案内 8ページ |
よくあるのは、1月の土曜の朝、試験場になった大学の門の前で、人の流れに消えていくお子さまの背中を見送ったあと、母親がその場から動けなくなる場面です。中に保護者の待つ部屋はあるのか、門の脇で終わるまで待っていてよいのか、昼に一度くらい様子を聞けるのか。隣でも同じように立ち止まった家族がいて、門の前は少しずつ狭くなっていきます。お子さまの携帯電話はもう電源が落ち、かばんの奥にしまわれています。この数分の迷いは、前の週に決めておけば消せる迷いです。
門の内側に入れるのは誰か—受験上の注意と受験案内で言えること
令和8年度の受験上の注意は、4の「試験当日の注意事項」の最初の項で、受験者のほかで試験場に入れるのは、受験上の配慮として同伴が許された付添者だけだとしていました。続けて、許可を受けていない保護者は入場できないと念を押しています。検索で「共通テスト 保護者控室」を調べる方は少なくありませんが、令和8年度の受験上の注意にも、令和9年度の受験案内にも、保護者が待つ部屋の案内は一行も出てきません。門をくぐること自体が認められていない以上、中で待つという計画は立てようがないのです。
同じ4の(8)には、自動車やバイクで試験場の構内に入ることを禁じる一文があります。送り迎えの車は、門の外で降ろし、門の外で乗せる。これが出発点です。例外は受験上の配慮の側にあり、令和9年度の受験案内は、肢体不自由の人に向けた主な配慮事項の例として「試験場への乗用車での入構」と「試験室入口までの付添者の同伴」を挙げています。どちらも申請をして、センターの審査で決まるものです。出願の後に骨折するような不慮の事故が起きたときは、出願後の受験上の配慮を申し出られます。受付は2026年12月10日(木)に始まり、2027年1月12日(火)の17時に締め切られます。ただし受験案内は、試験の直前の申請や試験場の設備の都合で、希望どおりの配慮ができないことがあるとも書いています。けがをしたら、その週のうちに動くのが筋です。
次は時刻です。令和9年度の受験案内の8ページにある時間割を時刻の帯に直すと、図1のようになります。1日目の2027年1月16日(土)は、地理歴史・公民を2科目登録した人が9時30分、1科目の人が10時40分に始めます。そこから国語、英語のリーディングと続き、最後のリスニングが18時20分に終わります。2日目の1月17日(日)は理科が同じ二通りの時刻で始まり、数学の二つのグループをはさんで、情報が18時に終わります。

図1の帯の白い隙間が、試験と試験のあいだです。一番長いのはどちらの日も11時40分から13時までの昼の80分です。1日目の夕方は、リーディングが16時40分に終わってからリスニングの入室終了の17時15分(受験案内14ページ)まで、35分しかありません。そして試験室に入ったあとは、入室終了の時刻から試験が終わるまで退室できず、体調不良などでやむを得ないときも手を挙げて監督者に知らせ、その指示に従う形だと受験案内の48ページにあります。紺の帯の時間、お子さまは親の電話にもメッセージにも答えられません。
帯の右端が動くこともあります。リスニングの途中で機器の不具合や近くの人の体調不良による中断があれば、試験の終了後に「再開テスト」を行うと受験案内の17ページにあります。令和8年度の受験上の注意も、追試験の申請を受け付ける項でこの点にふれていました。試験開始を繰り下げた試験場や、試験時間を延ばす配慮を受ける人は、その試験の終わる時刻がいつもの18時20分・18時と違うという前提です。2日目の試験場は1日目と同じで変わらないと、センターの共通テストQ&Aが答えています。
保護者の入場と車の決まりは、どちらも令和8年度の文書から引いた例です。入室終了のほうは、令和9年度の受験案内にも書かれたリスニングの17時15分を除き、まだ今年の時刻が出ていません。令和9年度の版がどう書くかは、12月上旬にセンターのサイトへ載る受験上の注意の同じ項で確かめてください。
受験票の登録から、わが家の2日間の始まりと終わりを割り出す
親が当日の時刻を組むときに頼る紙は、時間割の表よりも、お子さまの受験票です。令和9年度は受験票が家に届かず、マイページから自分で印刷する形です。取り出せるのは2026年12月4日(金)の10時からです。印刷できたら、お子さまと並んで次の欄を読んでください。余白や裏に何か書かれた受験票は使えなくなるので、親が気づいたことは受験票ではなく別の紙に書きます。
- 受験教科名の欄: 丸の付いた教科だけを受けられます。地理歴史・公民に丸が無く国語に丸があれば、1日目の最初の試験は13時の国語です。
- 備考欄の登録科目数: 地理歴史・公民と理科には、2科目か1科目かが表示されます。2科目なら9時30分、1科目なら10時40分が最初の開始で、朝の出発の時刻がおよそ70分ずれます。
- 試験場の名前と所在地: 2日間とも同じ場所です。車で送るなら、この所在地から降ろす場所を探します。
- 上履き持参の表示: 表示がある試験場では、上履きと下履きを入れる袋が要ります。
- 問合せ大学: 令和8年度の受験上の注意は、試験場のことや追試験の申請を問い合わせる先を、受験票に書かれた「問合せ大学」としていました。令和9年度の受験票に同じ欄があるかを、家の人も自分の目で見ておきます。
たとえば、地理歴史・公民と理科を2科目ずつ、ほかに国語・英語・数学の両グループ・情報を登録したお子さまなら、まる2日がふさがります。1日目は9時30分から18時20分まで、2日目は9時30分から18時までです。地理歴史・公民を1科目と国語・英語だけを登録したお子さまなら、1日目は10時40分から18時20分で、2日目は試験がありません。国語・英語・数学の両グループと理科1科目なら、1日目は13時から18時20分まで、2日目は10時40分に始まって16時10分に終わります。同じ「共通テストの2日間」でも、迎えに行く時刻は家ごとにまるで違うのです。
受験上の配慮を受けることが決まっているお子さまは、読む物がもう一つ増えます。令和8年度には「受験上の配慮決定者用」の受験上の注意が別に用意されていました。試験時間の延長があれば、終わりの時刻も時間割の表とずれます。迎えの時刻は、その版の時刻で組み直してください。
12月に令和9年度の受験上の注意が出たら、親が読む所は四つに絞れます。試験実施期日等の表にある入室終了の時刻、試験当日の注意事項にある保護者と車の項、試験時間中の注意事項にある携帯電話の項、末尾の問合せ先です。令和8年度の版を横に置き、同じ番号の項を並べて読めば、変わった一文がすぐ目に入ります。試験の後に学校へ報告を求められているかどうかは、担任の先生に聞いておきます。なお、いまの高2のご家庭は令和10年度試験(2028年1月の15日・16日)で、受験案内も受験上の注意もまだ出ていません。
送り迎えと連絡の段取り—12月4日から2日目の夜まで
共通テストの送り迎えは、当日の朝に考え始めると門の前で迷います。図2の六つの箱を、上の段の左から順に片づけていきます。

- 12月4日〜、受験票を見る。前の節の欄を読み、A4の紙1枚に「家の紙」を作って冷蔵庫の扉に貼ります。書くのは、試験場の名前と最寄り駅、両日の最初の開始と最後の終了、問合せ大学の名前と電話番号、迎えの場所の第1と第2、当日に家で待つ人の名前です。
- 12月上旬、令和9年度の受験上の注意を読む。保護者の入場、構内への車、携帯電話、入室終了の四か所を令和8年度の版と比べ、違いがあれば家の紙を書き直します。
- 前の週、迎えの場所を決める。車で送る家は、門から歩いて数分の、車を停めてよい場所を地図の上で二つ選びます。第1を最寄り駅の改札の前、第2を駅のそばの有料駐車場の出口、というように、暗くなっても見つけやすい所にします。誰が車を出し、誰が家で電話の前に座るかも、ここで分けておきます。
- 当日の朝、門の外で別れる。降ろすのは決めた場所で、門の前に車を寄せて止めません。車を降りる前に声に出して確かめるのは、受験票と身分証明書の二つで足ります。お子さまが門をくぐったら、親はそこに残らず、待つ場所へ移ります。昼に門まで差し入れを届ける段取りも組みません。試験の合間に試験場の外へ出入りできるかどうかは、受験案内に書かれていないからです。
- 試験中は電話しない。試験時間に使えない機器は、入室終了の時刻までにアラームを解いて電源を切る決まりなので、親からの電話やメッセージは届かないか、届いたとしても邪魔になるだけです。家で待つ人は、センターのサイトと公式Xに出る知らせを見る役に回ります。受験案内は、必要な連絡をサイトのほか、メールとマイページの「お知らせ」でも伝えるとしています。
- 終わり、決めた所で待つ。迎えの時刻は「終わりの時刻に25分を足す」と決めておくと迷いません。たとえば1日目は18時20分に25分を足して18時45分、2日目は18時に足して18時25分に、第1の場所に立ちます。連絡が来なくても、その時刻になったら立つ。30分待っても会えなければ第2の場所へ移り、家で待つ人に電話を入れます。再開テストや開始の繰り下げで出てくるのが遅れることもあるので、門まで探しに行くのはその後です。
2日目の夜、家に戻ったら受験票をクリアファイルに入れ、書類の引き出しなど決まった所にしまいます。受験案内は、大学が行う個別の試験の当日や入学手続で受験票が要る場合があるとして、試験の後も大事に取っておくよう求めています。
朝にお子さまが熱を出した、電車が止まって間に合いそうにない、という連絡が来たとき、家の人が電話をかける先も、令和8年度の受験上の注意の問合せ先の欄では受験票の「問合せ大学」でした。受験案内の裏表紙にあるセンターの志願者問合せ専用電話は、受付が平日の9時30分から17時で、土曜と日曜は外れています。試験の週末に家の紙の一番上へ書いておく番号は、問合せ大学のほうです。追試験の申請は、令和8年度の例では本人か代理人が問合せ大学へ電話を入れてから行う形でしたが、細かな手順はここでは扱いません。
当日の親が抱きやすい三つの思い込み
門の前で足が止まる原因の多くは、前もって持っていた思い込みです。図3は、よく聞く三つの思い込みと、文書が示す答えを並べたものです。

一つ目は、門の中に部屋があって「保護者控室で待つ」ことができる、という思い込みです。令和8年度の受験上の注意は、許可を得た付添者のほかは保護者も入場できないとしており、待つ部屋の話はそもそも出てきません。門の外に腰を下ろせる場所があるかどうかも、試験場ごとに違います。長い待ち時間を家に戻って過ごすのか、駅の周りで過ごすのかを、前もって決めておくのが現実的です。
二つ目は、「構内まで車で送る」ほうが寒い中を歩かせずに済む、という思い込みです。構内への自動車やバイクの乗り入れは、令和8年度の受験上の注意ではっきり禁じられていました。乗用車での入構が認められるのは、受験上の配慮としてセンターが決めた場合で、当日に門の係の人へ頼んで通してもらう性質のものではありません。
三つ目は、「休み時間に電話」をかければつながる、という思い込みです。令和9年度の受験案内が書いているのは、試験時間に使えない機器を入室終了の時刻までに切っておくことと、リーディングとリスニングのあいだの休憩でアラームを解いて電源を切ることです。休み時間に電話をかけてよいとは、どこにも書いていません。使ってよいかは12月に確かめる受験上の注意と、試験場での監督者の指示しだいです。連絡が一度も取れなくても回る段取りを先に組み、つながったら運がよかった、くらいに構えておきます。
確かめる先と聞き方
迎えの時刻と待ち合わせの場所は、次の紙と窓口に一つずつ当てて固めていきます。読む欄と聞く相手を家の紙の余白に写しておくと、当日の朝に慌てずに済みます。
- 令和9年度の受験案内の8ページ: 1日目と2日目の各試験の開始と終了。受験票の登録と照らし合わせ、お子さまの最初の開始と最後の終了に印を付けます。
- 受験票の受験教科名と備考欄: 地理歴史・公民と理科を何科目で登録したか。朝の出発が9時30分の開始に合わせるのか、10時40分でよいのかが決まります。
- 年明け前に出る令和9年度版の受験上の注意: 保護者の入場と構内への車の項、携帯電話の項、入室終了の時刻。令和8年度の4(1)と4(8)と並べて読みます。
- 受験票の問合せ大学: 当日にお子さまが体調を崩した、交通機関が止まった、というときに家から電話をかける先かどうか。名前と番号を家の紙の一番上に写します。
- 受験上の配慮が決まっている場合: 配慮決定者用の受験上の注意で、付添者が入れる範囲と、延長を含めた終わりの時刻。けがで新しく配慮が要るときは、受験上の配慮案内の出願後の配慮の項を読み、わからない点はセンターの志願者問合せ専用電話(平日9時30分〜17時)で聞きます。
- 高校の担任の先生: 試験の後に学校へ結果を伝える方法と、その時刻。
個別指導で確かめること
塾では、お子さまの了解を得たうえで受験票の写しを一緒に見て、登録した教科と科目数から2日間の始まりと終わりを書き出し、迎えの時刻まで入れた家の紙の下書きを作ります。受験上の配慮が決まっているお子さまなら、延長を足した終わりの時刻もそこへ書き込みます。12月に令和9年度の受験上の注意が出たら、令和8年度の版と並べて変わった行に印を付け、その紙をご家庭へ持ち帰ってもらいます。
まとめ
試験場の門をくぐれるのは、お子さまだけです。親の手が届くのは、門の外に決めた二つの待ち合わせ場所と、登録した教科から割り出した二日分の終わりの時刻まで。朝から夕方まで電話がつながらない一日を、その二つが代わりに支えます。冷蔵庫の扉の一枚にそれをそろえた家では、門の前で立ち尽くす朝は来ません。
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