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数検の検定料—級ごとの金額と団体受検の確かめ方|武蔵野個別指導塾

数検の個人受検の検定料は1級8,500円から9〜11級2,700円まで。団体受検との差、片方の合格で1,000円少なくなる免除の仕組み、受け直しの合計を例で計算し、申し込みの前に見る点を順に書きます。
数検(実用数学技能検定)を個人で受けるときの検定料は、1級が 8,500 円、準1級が 7,300 円、2級が 6,500 円、準2級が 5,600 円、3級が 4,900 円、4級と5級が 4,300 円、6〜8級が 3,200 円、9〜11級とかず・かたち検定が 2,700 円です。学校や塾を通して申し込む団体受検は、級ごとに個人受検より低い金額が決まっていて、1級だけは団体受検がありません。1〜5級で1次か2次の片方だけに合格していると、同じ級を受け直すときの検定料は 1,000 円少なくなります。2027年度から検定料を改定するという協会の知らせが 2026年10月に出ているので、申し込む前に公益財団法人 日本数学検定協会の公式ページで最新の金額を見ます。
| 級 | 程度の目安 | 個人受検の検定料 |
|---|---|---|
| 1級 | 大学程度 | 8,500 円 |
| 準1級 | 高校3年程度 | 7,300 円 |
| 2級 | 高校2年程度 | 6,500 円 |
| 準2級 | 高校1年程度 | 5,600 円 |
| 3級 | 中学3年程度 | 4,900 円 |
| 4級 | 中学2年程度 | 4,300 円 |
| 5級 | 中学1年程度 | 4,300 円 |
| 6〜8級 | 小学6年〜4年程度 | 3,200 円 |
| 9〜11級 | 小学3年〜1年程度 | 2,700 円 |
| かず・かたち検定 | 未就学児 | 2,700 円 |
よくあるのは、夜、申し込みの画面を開いたまま手が止まる場面です。お子さまは「3級でいい」と言い、保護者は「4級のほうが確実ではないか」と思い、画面には 4,900 円と 4,300 円の数字が並んでいます。学校から団体受検の紙ももらっていて、そちらの金額は少し低い。どちらで申し込むのか、落ちたらまた同じ額を払うのか、締め切りは明日ではないか。金額の表を一枚持っていれば、この夜の迷いは 10 分で終わります。検定料は受検料と呼ばれることもありますが、協会の案内では検定料と書かれているので、ここでもその言い方で通します。
試験のかたちと範囲
検定料を考える前に、数検の受け方が 2 つあることを押さえます。1 つは個人受検で、協会が用意した会場に本人が申し込んで行く形です。もう 1 つは団体受検で、学校や塾などの団体がまとめて申し込み、その団体の教室などで受ける形です。どちらで受けても、合格したときに届く合格証の価値は変わりません。変わるのは金額と、受けられる級と、申し込みの窓口です。
個人受検の検定料は、先ほどの表のとおり級が上がるほど高くなります。図1のように、1級の 8,500 円から 9〜11級の 2,700 円まで、およそ 3 倍の開きがあります。仕組みの違いとして、1〜5級は 1次(計算技能)と 2次(数理技能)の 2 つの検定を同じ日に受け、合格の基準も 1次が全問題の 70 パーセント程度、2次が 60 パーセント程度と別々に決まっています。6〜11級は 1 つの検定で、全問題の 70 パーセント程度が合格の基準です。検定料は、この 2 本立てか 1 本かの違いも含んだ金額だと考えると、表の段差が腑に落ちます。

団体受検の検定料は、公式の表では準1級 6,400 円、2級 5,600 円、準2級 4,800 円、3級 4,300 円、4級と5級 3,800 円、6〜8級 3,100 円、9〜11級 2,500 円です。個人受検との差は級によって 100 円から 900 円で、おおむね上の級ほど差が大きい形です。ただし 1級は団体受検がないので、1級を受ける人は個人受検の 8,500 円の一択です。団体受検の申し込みには、団体の担当者がまとめて申し込む形と、受検する本人が団体の番号を使って自分で申し込む形があり、団体側の事務の仕組みも違うので、学校や塾からもらった案内の金額が公式の表と違っていたら、まず団体に理由を聞きます。
もう 1 つ、個人受検では 2 つの級を同じ回に併願できません(かず・かたち検定は別です)。団体受検では条件を満たせば併願ができます。「3級と4級を両方受けて、受かったほうを取る」という考え方は、個人受検では成り立たないので、級は 1 つに決めてから金額を見ます。
合格までの進め方
検定料を無駄にしない進め方は、申し込みの順番を逆にすることです。先に金額を見て級を選ぶのではなく、先に級を決めてから金額を払います。流れは 5 段階で、図2はそのうち申し込みから結果までと受け直しの分かれ道を描いています。
1 つ目は級を決める段階です。学年の目安は表のとおりですが、目安は「その学年の終わりまでに習う範囲」なので、たとえば中学2年の秋に4級を受けるなら、まだ習っていない単元が残っています。公式の級の案内で出題の範囲を見て、習っていない単元が 2 つ以上あれば、1 つ下の級から始めるほうが検定料を 2 回払わずに済みます。
2 つ目は申し込みの段階です。個人受検で残るのは 2026年12月5日(土・準1〜11級)、2027年1月16日(土・2〜11級)、2月12日(金・2〜11級)、2月13日(土・準1〜11級)、3月6日(土・2〜11級)で、12月5日の申込はもう終わっています。1級は今年度の回が終わりました。受けられる級と会場は回ごとに違います。申し込みの締め切りは検定日のかなり前に来るので、検定日の 1 か月半前には公式の申し込みページを開いて、受けたい級がその回にあるか、近くに会場があるかを見ます。団体受検なら、学校や塾の締め切りは協会の締め切りよりさらに早いのがふつうです。
3 つ目は支払いの段階です。個人受検は申し込みのときに検定料を払います。1次か2次の免除を使う人は、申し込みの画面で前に合格したときの合格証の番号を入力します。番号を入れないと免除は効かず、検定料も 1,000 円少なくなりません。合格証は捨てずに、番号が見える状態で取っておきます。

4 つ目は検定日までの勉強です。払った金額を回収するつもりで、1 日の量を決めます。3級なら、1次の計算を 1 日 10 問、2次の文章題を 1 日 2 問、これを検定日まで 40 日続けると、計算 400 問と文章題 80 問になります。4級なら連立方程式と一次関数を中心に、計算 8 問と文章題 2 問で十分です。量より続けることが先で、土日にまとめて 100 問やるより、平日に 10 問ずつのほうが検定日に手が動きます。
5 つ目は結果のあとです。1〜5級で 1次と 2次の両方に合格すれば、その級はここで終わりです。片方だけ合格なら、次に同じ級を受けるときに合格した側が免除になり、検定料は表の金額から 1,000 円を引いた額です。両方とも不合格なら、免除はなく、同じ級を表の金額で受け直すか、1 つ下の級に変えるかを選びます。免除を使える期間や細かい条件は申し込みの前に公式の案内で見ます。
例題で確かめる
金額の計算は、問題として解いてみると頭に残ります。3 問とも自分で手を動かして、答えを隠して解いてから見てください。
例題1。中学3年のAさんは、3級を個人受検して、1次は合格、2次は不合格でした。次の回に免除を使って3級を受け直します。2 回目の検定料はいくらで、2 回分の合計はいくらでしょうか。
手順は 2 段です。まず 3級の個人受検の検定料は 4,900 円です。免除があるので 2 回目は 4,900 − 1,000 = 3,900 円です。次に 2 回分の合計は 4,900 + 3,900 = 8,800 円です。答えは、2 回目が 3,900 円、合計が 8,800 円です。免除を使わなければ 2 回目も 4,900 円で、合計は 9,800 円になるので、合格証の番号を入れるかどうかで 1,000 円の差が出ます。
例題2。高校2年の姉が2級、小学4年の弟が8級を、同じ日に個人受検で申し込みます。検定料の合計はいくらでしょうか。
2級は 6,500 円、8級は 6〜8級の区分なので 3,200 円です。合計は 6,500 + 3,200 = 9,700 円です。きょうだいで受けても個人受検の金額は 1 人ずつ別に払うので、足し算だけで求まります。申し込みも 1 人ずつ別に行うので、2 人分の画面を続けて開くことになります。
例題3。学校から団体受検の案内が来ました。4級と準2級について、団体受検は個人受検より何円低いでしょうか。
4級は個人 4,300 円、団体 3,800 円なので、4,300 − 3,800 = 500 円低い。準2級は個人 5,600 円、団体 4,800 円なので、5,600 − 4,800 = 800 円低い。答えは 4級が 500 円、準2級が 800 円です。差は上の級ほど大きいので、準1級や2級を受ける高校生ほど、学校に団体受検があるかを先に聞く価値があります。
3 問に共通するのは、表の金額を正しく引いてきて、足すか引くかを間違えないことだけです。難しい計算は 1 つもありません。難しいのは、夜の申し込み画面で表を見ずに記憶で金額を入れてしまうことのほうです。
まちがえやすいところ
1 つ目は、免除を「検定料が無料になる仕組み」と思い込むことです。免除は、1次か2次の片方を受けずに済む仕組みで、検定料は表の金額から 1,000 円を引いた額です。図3のように、3級を 2 回受ける場合、免除を使えば合計 8,800 円、使わなければ 9,800 円で、差は 1,000 円です。「免除があるから 2 回目はほぼ無料」という見込みで家計の計算をすると、2 回目に 3,900 円を払う段階で驚くことになります。

2 つ目は、団体受検の金額を見て「学校で受けるほうが必ず安い」と決めることです。金額の表の上では団体受検のほうが低いのですが、団体受検は団体が実施する回と級に限られ、学校によっては年に 1 回しか実施しない、あるいは特定の級しか扱わないこともあります。個人受検は 2027年1月から 3月までに申し込める回が 4 つ決まっていて、受ける級がある回の中から自分の都合で選べます。受けたい時期に団体の回がなければ、個人受検の金額を払って受けるほうが、半年待つより学習の流れが切れません。
3 つ目は、2 つの級を同時に申し込もうとすることです。個人受検では併願ができないので、申し込みの画面で 3級を選んだら、その回は 3級だけです。「落ちたときの保険に4級も」という発想は個人受検では成り立たず、金額も 2 つ分は払えません。団体受検では条件を満たせば併願できるので、保険をかけたい人は団体の担当者に併願の可否を聞きます。
これらの 3 つは、どれも金額そのものの間違いではなく、仕組みの読み違いです。検定料の表と、免除、団体、併願の 3 つの決まりを並べて見れば、申し込みの夜に迷う場面はほとんどなくなります。
確かめの問題
答えを見ずに、表の金額を使って計算してください。
問1。高校3年のBさんは、準1級を個人受検して、2次は合格、1次は不合格でした。次の回に免除を使って準1級を受け直します。2 回目の検定料と、2 回分の合計を求めてください。
問2。中学1年の兄が5級、小学2年の妹が10級を、同じ日に個人受検します。2 人分の検定料の合計を求めてください。
問3。3級と2級について、団体受検は個人受検より何円低いかを、それぞれ求めてください。
答えと解説
問1。準1級の個人受検の検定料は 7,300 円です。免除を使うので 2 回目は 7,300 − 1,000 = 6,300 円です。2 回分の合計は 7,300 + 6,300 = 13,600 円です。免除は 1次と 2次のどちらが合格でも同じ 1,000 円なので、2次だけ合格した場合も計算は変わりません。
問2。5級は 4,300 円、10級は 9〜11級の区分なので 2,700 円です。合計は 4,300 + 2,700 = 7,000 円です。10級は 2,700 円の区分に入ることを表で確かめるのが、この問題の要点です。
問3。3級は個人 4,900 円、団体 4,300 円で、4,900 − 4,300 = 600 円低い。2級は個人 6,500 円、団体 5,600 円で、6,500 − 5,600 = 900 円低い。答えは 3級が 600 円、2級が 900 円です。例題の 4級と準2級の差(500 円と 800 円)と並べると、級が上がるにつれて差が広がっていることが見えます。
次に受ける級と入試での扱い
合格したあとの次の級は、検定料だけで決めないほうがよいです。3級に受かった中学3年なら、次は準2級の範囲(高校1年程度)が始まる前に受けるか、高校に入ってから受けるかで、勉強の負担が大きく違います。入試での扱いは学校ごとに違うので、受ける高校や大学の募集の案内で、数検の級がどう書かれているかを本人が確かめます。何級なら有利だと言い切ることは、ここではしません。個別指導では、免除を使って受け直す前に、不合格だった側の答案のどの問題で落としたかを一緒に見て、4級の範囲まで戻る必要があるかをその場で判断します。
まとめ
数検の検定料は、個人受検なら 1級 8,500 円から 9〜11級 2,700 円まで、団体受検ならそれより低い金額が級ごとに決まっていて、片方の合格で免除を使えば 1,000 円を引いた額になります。申し込みの画面の前で迷う夜に要るのは、表を一枚と、受ける級を 1 つに決めた本人の声です。払った 4,900 円を、1 回で合格証に変えるのが、この表の使い方です。
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