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共通テストのマークがずれたら—試験中に気づいたときの直し方、薄いマークと消し跡|武蔵野個別指導塾

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試験中にマークのずれに気づいたら、空いている行の側から1行ずつ消して塗り直せば、途中で時間が切れても直し終えた行は正しい位置に戻っています。薄い塗りと消し跡の決まりは令和9年度の受験案内49ページで読めます。

共通テストのマークがずれたと試験中に気づいたら、最初に探すのは空いている行です。そこがずれの端で、その行の側から1行ずつ、入るはずの答えを隣の行で確かめ、今の丸をきれいに消してから塗る、という順で直します。この順なら途中で時間が切れても、直し終えた行は正しい位置に戻ったまま残ります。塗りが薄い、丸の一部しか塗っていない、消し跡が残っている答えは読み取れないことがあると令和9年度の受験案内に書かれており、試験が終わってからマークを直したり申し出たりする手続は、受験案内にも令和8年度の受験上の注意にも見当たりません。

確かめること 決まり 書いてある所
塗る道具 H・F・HBの黒鉛筆と、プラスチックの消しゴム。シャープペンシルで塗った丸は読み取れないことがある 受験案内(令和9年度)49ページ
心配のある塗り 薄い、丸の一部だけ、前の塗りの消し跡が残る。どれも読み取れないことがある 受験案内(令和9年度)49ページ
受験番号 塗りが正しくないと採点できないことがある 受験案内(令和9年度)49ページ
リスニング 1問ごとに用紙へ塗る。冊子にためて途中や最後に一度に塗るのは不可 受験案内(令和9年度)14ページ
正しく塗られていない答案の扱い 令和9年度の受験上の注意で示される 受験案内(令和9年度)49ページ

よくあるのは、秋の模試の理科で残り5分になり、最後の問いを塗ろうとしたら、解答用紙のその行がもう埋まっていた、という場面です。冊子の四角に囲まれた解答番号と用紙の行を指でたどると、途中に1行だけ白い行があり、そこから下の答えが一つずつ下へずれています。何行直せばいいのか、消してから塗るのか塗ってから消すのかを決めないまま消しゴムを動かし、半分ほど直したところで「やめ」の声を聞く。返ってきた答案には、灰色の消し跡の丸が何行も並んでいます。

令和9年度の受験案内が書く、塗る道具と読み取れない塗り方

2027年1月16日(土)と17日(日)に令和9年度試験を受けるいまの高3と既卒生にとって、塗り方の決まりの置き場所は、令和9年度の受験案内の49ページ「解答上の注意事項」です。4項目を読み分けると、塗る道具、塗り方、受験番号と解答科目の欄、の3つの話になります。

1つ目の道具について、受験案内が解答に使うよう求めているのは、H・F・HBのどれかの黒鉛筆と、プラスチックでできた消しゴムです。シャープペンシルのように黒鉛筆でない物で塗った丸は、読み取れないことがあると書かれています。シャープペンシルを机に置くこと自体は48ページの一覧で認められていますが、使ってよいのはメモや計算のときだけで、芯は黒に限られます。計算はシャープペンシル、塗るのは鉛筆と、手に持つ物を場面で持ち替える決まりです。

2つ目の塗り方では、解答用紙に印刷された「マーク例」のとおりに塗ることを求めたうえで、塗りが薄いとき、丸の一部にしか色が乗っていないとき、直した所に前の塗りの跡が残っているときは、正しく読み取れないことがあるとしています。図1のように、道具の話と合わせると、心配があると名指しされた塗り方は4つです。どれも「読み取れない」ではなく「読み取れないことがある」という書き方なので、塗った本人には、読まれるかどうかが答案を出した後までわからない、ということでもあります。

図1 受験案内が読み取りに心配があるとする4つの塗り方

3つ目の欄では、受験番号の塗りが正しくなければ、採点そのものができないことがある、とあります。令和8年度の受験上の注意は、受験番号の塗り間違いで多い形として、違う数字を塗る、隣り合う2けたを入れ替えて塗る、英字を塗り忘れる、何も塗っていない、の4つを挙げていました。地歴公民と理科の解答科目欄が空だったり二つ塗ってあったりすると0点となる場合がある点は、「共通テストのマークミスで0点になる所」(この特集の1本)に譲ります。

リスニングには、ずれに直結する決まりがもう一つあります。令和9年度の受験案内の14ページは、1問聞くごとに解答用紙へ塗るよう求め、冊子に答えをためておいて途中や最後に一度に塗ることを認めていません。令和8年度の受験上の注意も、まとめて塗る時間は用意されていない、と書いていました。音声は止まらないので、リスニングで行がずれると、戻って直す時間はほとんど残りません。

正しく塗られていない答案を採点でどう扱うかは、令和9年度の受験上の注意に書くと受験案内は予告しています。マークの扱いを載せるその文書は、センターのサイトで12月上旬の掲載が予定されています。出たら、目次から解答用紙の塗り方を扱う節を探し、令和8年度の版と見比べてください。試験時間の終わりの決まりも一つだけ押さえておきます。「解答やめ。」の指示に従わずに鉛筆を持っていたり塗り続けたりすると不正行為となる、と受験案内の50ページにあります。

返ってきた答案で、自分のずれ方と消し跡の濃さを確かめる

決まりは全員に同じでも、ずれ方と塗り方には人ごとの癖があります。自分の場合を知る材料は、手元に3つあります。

1つ目は、模試や過去問演習で塗った解答用紙そのものです。窓の光にかざすと、消したはずの丸がうっすら灰色に残っていないか、塗った丸の端が白く抜けていないかが見えます。灰色が見えるなら、消しゴムの角を使う、力を変えて2回に分けて消すなど、消し方を変える合図です。塗りが薄いなら、受験案内が認める3つの硬さ(H・F・HB)の中で鉛筆を試し直します。どれが短い時間で濃く塗れるかは筆圧で変わるので、人に聞くより自分の手で比べたほうが早く決まります。

2つ目は、読み取った答えが成績表に並ぶ模試の結果です。冊子に付けた丸と、成績表に載った自分の答えを1問ずつ照らし、空欄として読まれた所と、別の番号で読まれた所に印を付けます。空欄なら薄さか塗り残し、別の番号なら消し跡か行のずれを疑います。冊子の選択肢に丸を付けてから塗る控えの付け方は「共通テスト当日の流れ」(特集「入試直前と冬休み」)に書いてあり、その控えがあれば、この照らし合わせはそのまま始められます。

3つ目は、ずれが始まった場所の記録です。過去の答案でずれた所を探し、その直前に自分が何をしていたかを書き出します。よく出てくるのは次の3つの型です。

自分の型がわかれば、見張る場所も決まります。飛ばしの型なら飛ばした直後、二つの型なら解答番号を二つ持つ問いの直後、めくりの型ならページの変わり目で、冊子の解答番号と用紙の行を見比べます。数学は、令和8年度の問題冊子の解答上の注意のとおり、大問の番号に対応した欄の中でア・イ・ウなどの記号ごとに塗る形だったので、記号を一つ飛ばせば同じことが起きます。符号や分数の塗り方は「共通テスト数学のマークの仕方」(特集「共通テストの細かい疑問」)が扱っています。

受験番号も同じ目で見ておきます。模試の解答用紙に塗った番号を、受験票の番号と1けたずつ読み合わせ、隣り合う2けたが入れ替わっていないかを確かめる練習です。令和8年度の受験上の注意は、受験番号などの欄を監督者の指示に従って書き、塗るよう求めていました。令和9年度の受験上の注意が出たら、受験番号と解答科目の欄を書く注意の節に、令和8年度の版と同じように塗り間違いの例が載っているかを確かめてください。保護者の方は、お子さまが解き終えた過去問の解答用紙を一緒に光にかざし、灰色の丸の数を数えるだけで十分な手伝いになります。

今日から本番の残り5分まで、ずれを止めて直す手順

前半の1〜4は練習の段取り、後半の5〜9は試験中にずれに気づいたときの動きです。

  1. 本番で使う黒鉛筆と消しゴムで、マークの欄が印刷された練習用の紙(模試の解答用紙の余りなど)に丸を一つ塗り、消してから隣の丸を塗ります。この「消して塗り直す1行」に何秒かかるかを時計で3回測り、ノートの最後のページに書いておきます。

  2. 過去問を解くたびに、大問の終わりで番号合わせをします。冊子のその大問の最後の問いに付いた四角の解答番号を見て、用紙の最後に塗った行が同じ番号かを確かめ、合っていたら冊子の大問の見出しの横に小さなチェックを付けます。このチェックが、ずれに気づいたときに「どこまで戻るか」の目印になります。

  3. 問いを飛ばすときは、冊子の問いの番号に印を付け、用紙のその解答番号の行に鉛筆の先を一度置いてから、次の行へ進みます。印を付けるのは冊子だけで、用紙には何も書きません。

  4. 一つの問いに四角が二つある問いを解いたら、次の問いに移る前に、四角の中の番号を二つとも塗ったかを見ます。

  5. 試験中にずれに気づいたら、解くのをやめ、最後にチェックを付けた大問の終わりまで戻ります。そこから冊子の解答番号と用紙の行を1つずつ見比べ、最初に合わなくなった行を探します。ずれた範囲の上か下の端には、たいてい空いた行があり、そこがずれの端です。

  6. 直す行の数を数え、1行あたりの秒数を掛けて、残り時間と比べます。たとえば、1行を消して塗り直すのに12秒、始まりを探すのに40秒かかる人が、残り5分(300秒)で気づいたとします。直す行が15行なら、探す40秒と直す180秒、最後の番号合わせの30秒を足して250秒で、50秒が残ります。直す行が25行なら、探す40秒と直す300秒だけで340秒になり、40秒足りません。

  7. 直す順は、空いた行の側からです。図2のように、上の端の行が空いているなら、その行にすぐ下の行の答えを塗り、次の行は今の丸を消してから、さらに下の行の答えを塗る、と1行ずつ下へ進みます。最後の行は、本来その行に入る答えを冊子で確かめて塗るか、まだ解いていなければ消して空けます。下の端が空いているなら、下から上へ同じことをします。冊子に丸の控えがあれば控えを正として写します。控えが無いときも、写す元の丸はまだ消されずに隣の行に残っているので、冊子と用紙を往復せずに済みます。

図2 上の端の空いた行から1行ずつ下へ直していく順
  1. 時間が足りないとわかっても、順は変えません。空いた行の側から進めている限り、手を止めた所までの行は正しい位置に戻り、残りの行は気づく前と同じずれのまま残るだけです。たとえば6の25行の例でも、探した後の260秒で12秒の直しは21回できるので、21行が戻ります。途中の行から直し始めると、上の行に写すはずだった答えを自分の消しゴムで消してしまい、冊子をめくり直す時間が増えます。消すときは丸の外まで消しゴムを当て、塗る前に消しかすを払うと、消し跡も残りにくくなります。

  2. 「解答やめ。」の声がかかったら、途中の行でも鉛筆を置きます。解答用紙が汚れたり破れたりして塗れなくなったときは、令和8年度の数学①の問題冊子の表紙にあった注意事項のように、手を高く挙げて監督者に知らせます(本番では、配られた冊子の表紙の注意事項で同じ一文を探します)。

模試が終わったら、その日のうちに、ずれが始まった問いと、その直前に何をしていたかを、1の秒数を書いたページに書き足します。本番の2027年1月までに模試や過去問で何回か回せば、自分の型と、自分の手で直せる行の数が、同じページの上で見えてきます。

マークのずれが不安な人が持ちやすい3つの思い込み

1つ目は、問の番号を見て塗れば行はずれない、という思い込みです。解答用紙の行に付いているのは問の番号ではなく解答番号です。令和8年度の本試験の物理の問題冊子は、最初のページの科目名の下に、その科目で使う解答番号の範囲を書き、問いの文の終わりに四角で囲んだ解答番号を置いていました。正解の表で数えると、第1問の問いは5つなのに解答番号は6つあります。空欄が二つある問2が解答番号を2つ使うので、問3から先は解答番号が問の番号より一つ大きくなります。第2問に入ると問の番号は1に戻りますが、解答番号は7から続きます。図3のように、問の番号で用紙の行を数えていくと、二つ目の空欄を過ぎた所で一つずれる仕組みです。塗る前に見るのは、問いの文の終わりの四角の中の数字です。

図3 令和8年度の物理で、問の番号と解答番号が離れていく所

2つ目は、試験が終わってから申し出ればずれを直してもらえる、という思い込みです。冒頭に書いたとおり、マークを後から直す手続は見当たりません。令和9年度の受験案内は、リスニングの機器が止まった、音声が途中で切れたといった不具合でさえ、試験が終わってから申し出ても救済の措置(再開テスト)は無いと13ページに書いています。機器の不具合ですらそう扱われる試験で、自分の塗り間違いが後から救われると期待する根拠はありません。ずれは試験時間の中で直す物だと決めておくほうが、残り5分の使い方がはっきりします。

3つ目は、消しゴムで消したのだから前の丸は無かったことになる、という思い込みです。受験案内は、消し跡が残った丸を、薄い丸や一部だけの丸と同じ並びに置き、正しく読み取れないことがある塗り方に数えています(図1)。いわゆるマークシートの読み取りに届くのは、「消したつもり」という本人の記憶ではなく、紙に残った灰色の跡のほうです。急いで直す場面ほど消しが甘くなるので、手順の8に書いた消し方を、模試のうちから手に覚えさせておきます。

確かめる先と聞き方

塗り方の決まりは文書で、自分の塗り癖とずれ方は人の目を借りて確かめます。マークのずれと消し跡について、読む所と聞く事を相手ごとに並べました。

個別指導で確かめること

塾では、過去問を解いた解答用紙を窓の光にかざし、消し跡の残った丸と端の抜けた丸を数え、冊子の大問の見出しに番号合わせのチェックが付いているかを一緒に見ます。1行を消して塗り直す秒数の記録が3回分そろえば、本番の残り時間で何行まで戻せるかも、その数から決められます。ずれた答案が2枚以上あれば、始まりの位置を並べ、飛ばし・二つ・めくりのどの型かを一緒に決めます。

まとめ

ずれそのものより、気づいた瞬間の慌て方が答案を崩します。先に消しゴムを動かすと、灰色の丸が増えるうえに、残りの秒数も目減りしていきます。空いた行を探し、その側から1行ずつ消して塗る、という一つの順を模試のうちに手に覚えさせておけば、残り5分は直すための時間として使えます。消しゴムを動かす前に、白い行を指で押さえてください。

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