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共通テストのマークミスで0点になる所—地歴公民と理科の解答科目欄と出題範囲欄|武蔵野個別指導塾

地理総合/歴史総合/公共で右の出題範囲欄を空けたまま出すと、令和8年度の扱いではその範囲が0点でした。用紙が配られて1問目を読む前に、科目と範囲の丸を先に塗る順番を模試で身につけましょう。
共通テストのマークミスのうち、答えそのものが合っていても点が消える所として、地歴公民と理科でいちばん気をつけたい欄は二つあります。解答用紙の「解答科目欄」と、『地理総合/歴史総合/公共』と『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎』の用紙にだけある「出題範囲欄」です。令和9年度の受験案内は、科目や範囲の印が無いときと二つ以上あるときは、どれを解いたのか決められないため0点となる場合がある、としています。令和8年度に大学入試センターが示した不適切なマーク例では、出題範囲欄の片方を空けるとその範囲が0点、1枚目の用紙に2科目分を塗ると2科目とも0点でした。試験が終わってから塗り直す手続は受験案内にも受験上の注意にも書かれていないので、用紙が来たら1問目を読む前に、この二つの欄を塗り終えておくのがいちばん確かな防ぎ方です。
| 塗り方 | 扱い | 何年度のどの文書か |
|---|---|---|
| 解答科目欄が空、または二つ以上に印 | 科目が特定できず0点となる場合がある | 令和9年度 受験案内(解答上の注意事項) |
| 1枚目の用紙に2科目分を塗った | 1枚目・2枚目とも0点(科目不明) | 令和8年度 不適切なマーク例 |
| 1枚目と2枚目に同じ科目を塗った | 1枚目はふつうに採点、2枚目は0点 | 令和8年度 不適切なマーク例 |
| 出題範囲欄を左右の片方だけ塗った | 塗った範囲だけ採点、もう片方は0点(出題範囲不明) | 令和8年度 不適切なマーク例 |
| 科目欄は空のまま、出題範囲欄だけ塗った | 範囲を選ぶ科目を塗ったとみなして採点 | 令和8年度 不適切なマーク例 |
| 出題範囲一つあたりの配点 | 各50点(二つで1科目100点) | 令和9年度 出題方法等 |
よくあるのは、秋の模試の帰りの電車で、地理総合/歴史総合/公共の問題冊子に書き込んだ自分の答えを見返していて、解答用紙の第2面の右の出題範囲欄を塗らないまま出したと気づく、という場面です。左の列の上には「地理総合」の丸を塗った。右の列には歴史総合の答えを最後の設問まで並べた。それなのに右の列の上の丸だけが白いままだった。模試なら成績表が返ってくるのを待てば済みます。本番で同じことをすれば、令和8年度の扱いと配点に当てはめる限り、右の列の答えは一つも点にならず、50点分がそのまま0点として残ります。
二つの欄の扱いは、受験案内と令和8年度のマーク例の二つで読む
令和9年度の受験案内は、試験時間中の注意の中の「解答上の注意事項」で、黒鉛筆と消しゴムの話、受験番号の話と並べて、科目と範囲の欄を一つの段落で扱っています。解答用紙に科目(または出題範囲)の印が無い、あるいは複数の科目(範囲)に印があると、どれを解いたか特定できないので0点となる場合がある。そのうえで、塗り方が正しくない用紙をどう採点するかの細かい所は、同じ段落の中で12月上旬の受験上の注意へ先送りしています。令和9年度について決まりとして言えるのは、今の時点ではここまでです。
扱いの中身を細かく見せたのは、令和8年度の受験上の注意と同じ頁に並んで公開された「解答科目欄及び出題範囲欄の不適切なマーク例」です。前置きには、誤って塗ると適切に採点されないこと、そして「場合によっては個別学力検査の出願資格を失う場合もあります」という一文があります。ここから下に並べる扱いは令和8年度の例で、令和9年度も同じかどうかは、12月上旬に出る令和9年度の文書で読み直すものです。
まず、地歴公民と理科を2科目受ける人の用紙の配られ方です。用紙は第1解答科目用と第2解答科目用の2枚で、右上に「1」「2」と印刷され、前半と後半の60分が始まる前に1枚ずつ配られます。この配り方は、いまセンターのサイトにある共通テスト Q&A の地歴公民と理科の項にも書かれています。2枚に違う科目を1つずつ塗るのが正しい形で、地歴公民の不適切な例は三つありました。1枚目に2科目分を塗ると、1枚目も2枚目も0点(科目不明)。選べない組み合わせ(『公共,倫理』と『公共,政治・経済』など)で2科目を塗ると、1枚目はふつうに採点され、2枚目が0点。1枚目と2枚目に同じ科目を塗ったときも2枚目が0点です。理科も、1枚目に2科目分なら両方0点、同じ科目を二度なら2枚目が0点という同じ形で、これに加えて、2枚とも基礎の科目を塗ると2枚目が0点になる例が載っていました。
『地理総合/歴史総合/公共』は三つの範囲から二つを解きますが、数え方は1科目です。正しい形は、第1面の解答科目欄にこの科目を塗り、第2面の左右二つの出題範囲欄に、違う範囲を一つずつ塗ること。令和8年度の正解表を見ると、三つの範囲はどれも50点満点で、解答番号も同じ並びから始まっています。答えの並びを見ただけでは、それが地理総合の答えなのか公共の答えなのか区別がつきません。左右の列がどの範囲の答えかを決めているのは、列の上にある小さな範囲欄の丸だけです。
この範囲欄の不適切な例は六つ示されていました。図1は、正しい形と、範囲欄の塗り方だけで結果が分かれる三つの例を並べたものです(図の「地理」は地理総合、「歴史」は歴史総合)。

図1の左上が正しい形で、二つの範囲がそれぞれ採点されます。右上が冒頭の模試と同じ、片方の欄だけを塗った形で、塗った範囲だけが採点され、もう片方は0点(出題範囲不明)。左下は、片方の欄に二つの範囲を塗り、もう片方を空けた形で、両方が0点。右下は左右に同じ範囲を塗った形で、両方を採点したうえで高い方をその範囲の点とし、低い方は0点になります。残りの三つは科目欄との組み合わせです。科目欄に別の科目(たとえば『地理総合,地理探究』)を塗ったうえで範囲欄にも印があると、科目欄の科目として採点される。科目欄が空で範囲欄だけ塗ってあると、『地理総合/歴史総合/公共』を塗ったものとみなして採点される。2科目受験の人が2枚の用紙の両方にこの科目を塗り、どちらも範囲欄を片方だけ塗った例では、1枚目は塗った範囲だけ採点、2枚目は0点(科目不明)でした。理科の基礎の範囲欄も、2枚とも基礎を塗った例の書き方が違うほかは、同じ形で扱われています。
受験票の備考欄と志望校の科目の指定で、自分の欄の重さを量る
扱いの一覧を覚えるより先に、自分の用紙に塗る丸がいくつあるかを数えておくと、本番の朝に迷う所が消えます。手がかりは三つです。
一つ目は受験票です。マイページで印刷する令和9年度の受験票(2026年12月4日(金)の10時から取れる)では、地歴公民と理科の備考欄に、出願で登録した科目数が「2科目登録」のような形で出ると受験案内に書かれています。2科目の登録なら当日の用紙は2枚で、1枚目が前半の60分の科目、2枚目が後半の科目です。1科目の登録なら用紙は1枚です。登録した科目数は当日変えられないので、ここは数え直す必要のない確定の数字です。
二つ目は、当日どの科目を解くかです。範囲を選ぶ科目(地理総合/歴史総合/公共か、理科の基礎の科目)を解くなら、その用紙には科目欄の丸が一つと範囲欄の丸が二つ、合わせて三つあります。それ以外の科目なら、科目欄の丸が一つだけです。たとえば理科を2科目登録し、前半に基礎の科目(化学基礎と生物基礎)、後半に物理を解く人なら、1枚目に三つ、2枚目に一つ、合わせて四つの丸が、問題より先に塗る丸になります。センターの決まりでは理科のこの組み合わせは選べますが、大学によっては組み合わせを制限していることがあると受験案内は書いているので、ここは三つ目の手がかりと一緒に見ます。
三つ目は志望校の募集要項です。令和9年度の受験案内によると、2科目受けた人について大学が1科目だけを使うとき、第1解答科目の得点を優先して使うことがあります。そうした大学を受けるなら、1枚目の用紙の科目欄は、2枚目より重い意味を持ちます。令和8年度の受験上の注意も、第1解答科目と第2解答科目の扱いを募集要項で確かめてから解く順を決めるよう求めていました。また、範囲を選ぶこの二つの科目では、センターは科目の合計点に加えて、範囲ごとの得点も大学へ出します。科目の点は選んだ二つの範囲の合計なので、範囲欄の塗り忘れで片方が0点になれば、科目の点は最大でも50点にとどまります。マーク例の前置きにあった出願資格の一文がどういう場合を指すのかは書かれていませんが、大学が共通テストで求める科目や範囲を自分が満たしているかは、募集要項の教科・科目の欄でしか読めません。大学ごとの募集要項が出そろう期限は、文部科学省の令和9年度の実施要項によれば2026年12月15日(火)。そろったら、地歴公民と理科の科目の欄に鉛筆で印を付けておきます。
もう一つ、自分の癖も手がかりになります。直近の模試の問題冊子を開き、範囲を選ぶ科目で、どちらの範囲を先に解いたか、範囲欄を塗ったのは解き始めか解き終わりかを思い出してください。解き終わってから塗る癖のある人ほど、時間切れの最後の数分で欄が白いまま残ります。
マークミスの対策は、用紙が配られてから1問目までの順番にある
塗る丸の数がわかったら、次は塗る時刻を決めます。マークミスの対策で手を入れる価値が最も大きいのは、用紙が配られてから1問目を読み始めるまでの、わずか1分ほどの順番です。
- 受験票が取れたら(12月4日以降)、備考欄の登録科目数を見て、前半と後半で解く科目、範囲を選ぶ科目なら左の欄と右の欄にどの範囲を塗るかを一行ずつ紙に書きます。たとえば「1枚目 化学基礎(左)・生物基礎(右)/2枚目 物理」。左を先に解く範囲、右を後に解く範囲とそろえておくと、試験中に列を取り違えにくくなります。この紙は前の晩と当日の朝に読むためのもので、試験室では机に出さず、入室までにかばんにしまいます。試験に関係するメモを机の上に置くことは、受験案内がカンニングの例として挙げている行為だからです。
- 本番までに受ける模試や学校の演習を、この順番の練習の場にします。用紙が来たら、指示どおりに受験番号などを書き、科目欄、範囲欄の順に塗ってから1問目へ進む。模試の用紙は本番と形が同じとは限りませんが、問題より先に欄を塗るという手の動きは同じです。終わったら、欄を塗るのにかかった時間を問題冊子の表紙に書いておきます。
- 本番の試験時間の形を、図2で頭に入れておきます。令和9年度の受験案内の時間割では、1日目(2027年1月16日(土))の地歴公民も、2日目(17日(日))の理科も、2科目登録者は9時30分から11時40分まで。60分ずつの二つの解答時間の間に、答案の回収などに使う10分が入り、この10分は試験室から出られません。用紙は二つの60分の前に1枚ずつ来るので、欄を塗る場面も2回あります。

- 図2の二つの三角の所で、毎回同じ順番を繰り返します。科目欄と範囲欄を塗る時刻は、監督者の指示があればそれに従います。指示が無ければ「解答はじめ。」の合図の直後、問題を読む前に塗ります。「解答はじめ。」の前に問題冊子を開いたり解答を始めたりすることは不正行為とされているので、合図より先に自分の判断で塗り始めることはしません。
- 範囲を選ぶ科目では、一つ目の範囲を解き終えて二つ目に移る所で、手を止めて右の列の上の丸を見ます。途中で解く範囲を変えたら、範囲欄も消して塗り直します。直した丸に消し跡が残ると読み取れないことがあるのは受験案内のとおりで、塗り方そのものはここでは深入りしません。
- 終了5分前に、科目欄、範囲欄、受験番号の順に指でなぞって確かめます。2枚目の用紙では、1枚目と違う科目か、選べない組み合わせになっていないかも見ます。
- 保護者の方は、12月にお子さまの受験票の備考欄を一緒に見て、「用紙は2枚、1枚目は前半の科目」と口に出して確かめておくと十分です。当日の朝に新しい注意を足す必要はありません。
マークミスの救済はあるか——よくある四つの思い込み
「マークミスで落ちた」という話を聞いて怖くなったら、怖さを欄の名前に置き換えてみてください。どの欄で何が起きたかがわかれば、防ぎ方も決まります。よく耳にする思い込みを四つ、文書に照らしておきます。
一つ目は「答えを見れば科目はわかるのだから、科目欄を忘れても採点してもらえるはず」という思い込みです。令和9年度の受験案内は、科目欄が空なら特定できないので0点となる場合がある、と書いています。令和8年度の扱いで科目欄が空でも救われたのは、範囲欄に印があって範囲を選ぶ科目とみなせた場合で、図3はその分かれ方を1枚の用紙について描いたものです。

図3のとおり、令和8年度の扱いでは、科目欄に範囲のない科目を一つ塗ってあれば、範囲欄に印があってもその科目で採点されました。科目欄に二つ以上の印があるときと、科目欄も範囲欄も空のときは0点(科目不明)でした。
二つ目は「試験の後にセンターへ申し出れば、救済してもらえるはず」。令和9年度の受験案内にも令和8年度の受験上の注意にも、試験が終わった後にマークを直す申し出の手続は書かれていません。受験案内で「救済措置」の語が出てくるのは、リスニングの機器の不具合や問題冊子の乱丁などを試験の後に申し出た場合と、試験中の物音の場合で、どちらも救済措置は無いという書き方です。マークミスについて文書にあるのは、図3のように塗られた印から科目や範囲を決められる場合にどう読むかという扱いで、試験の後に直す道ではありません。
三つ目は「2科目受験なら、地理総合/歴史総合/公共の三つの範囲を1枚目と2枚目に分けて解ける」。この科目は二つの範囲で1科目と数えるので、2枚の用紙の両方に塗ると、令和8年度の例では2枚目が0点(科目不明)でした。理科の基礎の科目について、令和9年度の受験案内は、2科目とも基礎の科目を選んで範囲を変えて解くことはできないと書いています。
四つ目は「時間が余ったら三つ目の範囲も解いて塗っておけば、良い二つを採ってもらえる」。採点の対象は左右二つの列で、三つ目の置き場所はありません。片方の欄に二つの範囲を塗り、もう片方を空けると、令和8年度の例では両方が0点でした。もう片方を正しく塗ってあっても、令和8年度の受験上の注意では、二つ塗った方の範囲は0点として扱うとしていました。三つ目を解く時間があるなら、その時間は二つの範囲の見直しと欄の確かめに回す方が点を守れます。
確かめる先と聞き方
解答科目欄と出題範囲欄の扱いは、年度ごとの文書で言い回しが変わることがあります。自分の塗る丸に関わる所だけを、次の先で読み、聞いておきます。
- 令和9年度の受験案内の「解答上の注意事項」:科目と範囲の欄が空や二つ以上のときの一文と、正しく塗られていないときの扱いを受験上の注意で確かめるよう書いた一文。
- 12月上旬に出る令和9年度の受験上の注意:令和8年度には「受験番号・解答科目等欄記入時の注意事項」という節がありました。令和9年度の同じ所で、科目欄と範囲欄の扱いが令和8年度と同じ書き方かを見ます。
- センターのサイトの令和9年度の不適切なマーク例:令和8年度は受験上の注意と同じ頁に載りました。地理総合/歴史総合/公共と理科の基礎の範囲欄の例が、令和8年度の六つの形と変わっていないか。
- 自分の受験票の備考欄:地歴公民と理科の登録科目数。用紙が何枚来るか。
- 志望校の募集要項:共通テストで求める地歴公民と理科の科目や範囲、2科目受けたときに第1解答科目を使うかどうか、理科の組み合わせの制限。
- 高校の先生:学校で受ける模試や演習の用紙に範囲欄があるか、本番までに欄を塗る練習ができる回はどれか。
- センターの問い合わせ窓口(受験案内に載っている連絡先):文書を読んでも、自分の科目の組み合わせで用紙と欄がどうなるかがわからないとき。
個別指導で確かめること
教室では、模試の後の問題冊子に残った答えの書き込みと成績表の科目名・範囲名を並べ、どの欄をどの時刻に塗ったかを生徒と一緒にたどります。受験票が取れた後は備考欄を見ながら、1枚目と2枚目に塗る丸を数え、左の列と右の列にどの範囲を置くかを、模試の前に紙一枚で決めておきます。2科目の人とは図2の帯を一緒に書き、2枚目の用紙が来る前の10分に何を確かめるかまで決めます。
まとめ
地理総合/歴史総合/公共と理科の基礎の用紙には、答えの欄の上にもう一つ、点の行き先を決める小さな丸があります。令和8年度の扱いでは、そこが白いままの列は50点分の答えが並んでいても採点の外に置かれました。用紙が来て合図が出たら、問題文より先にその丸を見る癖を、本番までの模試で繰り返し体に入れてください。
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