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共通テストのスマホの電源とスマートウォッチ—かばんに入れないと不正行為になる決まり|武蔵野個別指導塾

令和9年度の受験案内は、通信機能のある機器がかばんの外にあれば電源を切っていても不正行為とし、ポケットも同じ扱いにしました。前の晩に目覚まし一つまで減らすアラームの数と、机に置ける腕時計の条件を、家で確かめる順に書き出してあります。
共通テストでスマホの電源を切るのは、置き場所を決めてからの話です。いまの高3と既卒生が受ける令和9年度試験(2027年1月16日・17日)の受験案内は、通信機能のある機器がかばんの中になければ、電源が切れていても使っているものとし、不正行為になると書きました。スマホもスマートウォッチもこの側に入り、上着やズボンのポケットに入れていても扱いは同じです。アラームの解除と電源を切る作業は、受ける科目の試験室の入室終了時刻までに済ませ、英語リスニングの前の休憩でもう一度行います。
スマホと時計にかかわる行だけを、年度と文書の名前を添えて抜き出しました。
| 何についての決まりか | 書かれていること | 年度と文書 |
|---|---|---|
| 通信機能のある機器(スマートフォン・スマートウォッチ・スマートグラス・タブレットなど) | かばんにしまっていなければ、電源オフでも使用とみなして不正行為。衣類のポケットに入れていても同じ | 令和9年度 受験案内 |
| アラームと電源 | 受ける科目の入室終了時刻までに解除して切る。開始前に監督者の指示で、切れているかを確かめる | 令和9年度 受験案内 |
| 着信・アラーム・振動の音 | 長い時間鳴らして試験の進行に影響を与えると、不正行為となることがある | 令和9年度 受験案内 |
| かばんの中で鳴ったとき | 監督者が本人の了解なしにかばんを室外へ出し、試験場本部でその試験時間の終わりまで保管する | 令和8年度 受験上の注意(例) |
| 周りの人の機器の短い鳴動 | 日常の生活騒音として扱われ、救済措置は無い | 令和9年度 受験案内 |
よくあるのは、試験室の入口の手前で足が止まる場面です。受験票は印刷した紙で持ってきた。身分証も、鉛筆も消しゴムもある。ところがドアの前まで来て、上着のポケットの上から硬い板の手ざわりに気づきます。駅の改札でマナーモードにしたことは覚えている。けれど、電源まで切ったかどうかがどうしても思い出せません。後ろからは次の受験生が来ていて、立ち止まっていられる時間はわずかです。何をすればよいかは、決まりの中身と順番を先に知っていれば、迷わずに片づきます。
令和9年度の受験案内が、通信機能のある機器に引いた線
試験時間中に使ってはいけない物として、令和9年度の受験案内は二つの群を並べています。一つは定規・コンパス・電卓・そろばん・グラフ用紙などの補助具、もう一つが電子機器類です。電子機器類として名前が挙がっているのは、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル端末(スマートウォッチやスマートグラスなど)、タブレット端末、電子辞書、ICレコーダー、イヤホン、音楽プレーヤーです。リスニングの時間に配られるICプレーヤーとイヤホンと音声メモリーだけは、この並びから外されています。
目を引くのは、この電子機器類の中から通信機能のある物を取り出して、扱いを強めた一文です。携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル端末、タブレット端末などは、かばんの中にしまっていなければ「電源が切られていても、使用しているものとし」、不正行為となる。衣類のポケットに入れていた場合も同じだと、括弧で念を押しています。電源を切ることは条件の半分でしかなく、かばんの中にあることが、もう半分の条件です。
図1のように、令和8年度の受験案内は、同じ機器をかばんにしまわず身に付けたり手に持ったりしていると不正行為「となることがある」と書いていました。令和9年度は、通信機能のある機器にかぎって、この「ことがある」を外しています。電子辞書や音楽プレーヤーのように通信機能を挙げていない機器は、令和9年度も「となることがある」の側に残りました。先輩から「ポケットに入れていて注意されただけだった」という話を聞いていても、令和9年度の文字では同じ結果を当てにできません。

電源とアラームには時刻の線もあります。使ってはいけない電子機器類は、受ける教科・科目の試験室への入室終了時刻までに、アラームの設定を解除し、電源を切っておきます。試験が始まる前には、監督者の指示で、電源が切られているかなどを確かめる時間が取られます。令和9年度の受験案内には、試験の実施に影響を与えるおそれがあるときや不正行為が疑われるときに、監督者などが所持品を確かめることがある、という一文も加わりました。令和8年度の受験案内には無かった文です。
音については線が二本あります。試験時間中に携帯電話や時計などの音(着信・アラーム・振動音など)を長く鳴らし、試験の進行に影響を与えると、不正行為となることがあります。反対に、周りの受験者の携帯電話や時計が短い時間鳴った場合は、空調やせきと同じ日常の生活騒音の一つとされ、救済措置はありません。英語リスニングでも、この短い鳴動は再開テストの対象に入りません。
鳴った後の動きは、令和8年度の受験上の注意に例があります。かばんの中から着信音やマナーモードの振動音が出たら、監督者が本人の了解を得ずにそのかばんを試験室の外へ持ち出し、試験場本部でその試験時間が終わるまで預かる、という手順でした。令和9年度も同じ手順になるかは、12月上旬に出る令和9年度版の所持品の項で読み直します。不正行為と認められたときの重さは、両年度の受験案内で変わっていません。その試験時間から先は受けられなくなり、それまでに受けた科目まで含めて成績が無効になります。
手元の機器と腕時計を、受験案内の文に当ててみる
受験案内の線は、機器の名前より先に「通信機能があるか」で引かれています。ですから最初の作業は、試験場へ持っていく電子機器を一度全部机に出し、一つずつ通信機能の有無を見ることです。スマートフォン、スマートウォッチ、ワイヤレスイヤホン、タブレット、家族との連絡用に持たされた二台目の携帯電話。数えてみると、三つ、四つと出てくることもあります。台数がわかれば、前の晩に電源を切る相手も、当日にかばんへ入れる相手も決まります。
スマートウォッチと、腕に巻く活動量計や指輪の形の機器は、受験案内の「ウェアラブル端末(スマートウォッチやスマートグラス等。)」の「等」の中に入ると考えておくのが安全です。スマートフォンとつながって通知を受ける作りなら、通信機能のある機器としてかばんにしまいます。普段の眼鏡がスマートグラスになっている人は、試験の日のために、機能の無い普通の眼鏡を一本そろえてください。眼鏡は机の上に置ける物に入っています。ワイヤレスイヤホンは、耳に着けていれば使用しているとみなされ不正行為となるので、耳から外してケースごとかばんへ入れます。リスニングで自分のイヤホンを使えない話は、特集「共通テストの細かい疑問」の「共通テストのリスニングのイヤホンとICプレーヤー—持ち込みの可否、操作の順番、音が止まったとき」にあります。
腕時計は、机に置ける時計の条件に一つずつ当てます。置けない時計として挙がっているのは、辞書・電卓・端末などの機能がある物、その機能があるかどうかが見た目で判別しづらい物、秒針の音がする物、キッチンタイマーや学習タイマー、大型の物です。針で時刻を示す時計でも、スマートフォンと連携して通知を受ける型は、端末の機能がある側に入ると読めますし、見た目で区別がつかない点で、判別しづらい側にも当たりえます。確かめ方は三つです。説明書や箱に「Bluetooth」「通知」「アプリ」の語があるか。設定の画面に計算や辞書の項目があるか。静かな部屋で耳に近づけて、秒針の音が聞こえるか。三つとも当てはまらない時計を本番の一本にします。
アラームの機能が付いていることは、置けない時計の並びには入っていません。ただし令和9年度の受験案内は、リスニングの前の休憩で、携帯電話やスマートフォンと並べて時計のアラームの設定も解除するよう書いています。デジタルの腕時計なら、毎時ちょうどに鳴る時報や、ボタンを押したときの操作音も切っておきます。ストップウォッチやタイマーの機能が付いた腕時計をどう扱うかは、受験案内には書かれていません。迷う人は針だけの時計に替えるか、12月上旬に出る受験上の注意と、同じ頃に載る予定の当日の留意事項のQ&Aで確かめてください。
病気やけがのために、机に置ける物以外の機器を試験中に使いたい人は、受験上の配慮の申請が要ります。10月2日までだった通常の申請の期間は過ぎています。ただ、出願の後の事故や発病、症状の悪化が理由なら、令和9年度は2026年12月10日(木)から2027年1月12日(火)17時までに「出願後の不慮の事故等による受験上の配慮」を申請する道があります。出願の前から申請すべきだった事情は対象に入らないので、当てはまるかどうかは早めにセンターに相談します。
令和9年度の受験上の注意が出たら、令和8年度の版でいえば「試験時間中の注意事項」の所持品の取扱いと、続く「不正行為」の項を開きます。科目ごとの入室終了の時刻と、かばんの中で鳴ったときの手順を、令和9年度の文字で読み直してください。
前の晩から2日目の夕方まで、電源とアラームを片づける順番
本番の2日間でスマホに触る場面は、思ったより多くあります。触るたびに電源を入れ直すなら、切る場面も同じ数だけ要ります。順番に並べておきます。
- 1月15日(金)の夜。スマートフォンの時計のアプリを開き、アラームの一覧を上から下まで見ます。平日の朝7時に鳴る繰り返し、塾の前に鳴らしていた夕方の通知、タイマーやリマインダー、予定表の通知。2日間の試験時間に重なる物は全部止め、残すのは翌朝の目覚まし一つにします。機種によっては、電源を切った状態でも設定したアラームの時刻に鳴る作りの物があります。受験案内が「アラームの解除」と「電源を切る」を並べて求めているのは、そのためだと考えると覚えやすくなります。
- 同じ夜に、かばんの中の置き場所を決めます。たとえば、内ポケットの右側をスマートフォン、左側を外したスマートウォッチ、と決めておけば、入口で手を入れたときに迷いません。腕時計は時報と操作音を切った状態で、玄関の受験票の横に置きます。
- 1月16日(土)の朝。目覚ましを止めたら、その場で目覚ましの設定も解除します。2日目の朝の目覚ましは、1日目の夜に入れ直します。
- 試験場に着いて家族に「着いた」と送るなら、試験室に向かう前に済ませます。送ったらその場で電源を切り、決めた内ポケットにしまいます。家で待つ人とは、試験の間は返事が来ないことを前の晩に話しておきます。画面が暗いだけでは切れたとは限らないので、画面を点ける操作をして何も映らないことを確かめます。
- 試験が始まる前に、監督者の指示で電源を確かめる時間があります。指示を受けたら、記憶をたどるのではなく、その場の指示どおりに確かめます。
- 休み時間にスマートフォンを使ってよいかどうかを決めた一文は、令和9年度の受験案内にも令和8年度の受験上の注意にも見当たりません。使えるかどうかと使える場所は、令和9年度の受験上の注意と試験場の指示で確かめます。電源を入れたなら、次の科目の入室終了時刻までにもう一度切ります。
- 1日目の英語。リーディングは16時40分に終わり、リスニングの入室終了は17時15分、試験開始は17時20分です。図2のように、この35分の休憩が、受験案内がアラームの解除と電源を切る作業を名指しで求めている時間です。それまでの休み時間に電源を入れた人は、ここで二つとも済ませます。
- 1月17日(日)も同じ順番です。2日目の最後の情報は17時から18時までなので、電源を入れるのは試験室を出てからにします。

入口で思い出せなくなったときの戻り方も、ここで決めておきます。冒頭の場面なら、ドアの前で列を外れ、ポケットからスマートフォンを出し、画面を点ける操作をします。映れば電源を切り、映らなければそのまま、かばんの内ポケットへ入れます。かかるのは数十秒です。ただし、この戻り方が使えるのは入室終了時刻の前だけです。令和8年度の受験上の注意では、国語の入室終了は12時45分で試験開始の15分前、リスニングは17時15分で開始の5分前でした。令和9年度の受験案内に載っている入室終了はリスニングの17時15分だけで、ほかの科目の時刻は受験上の注意で示されます。開始の時刻ちょうどに入口へ着く計画では、この数十秒が取れません。
「マナーモードなら鳴らない」ほか、入口で崩れる思い込み
図3は、試験の朝によく聞く四つの思い込みを並べたものです。どれも令和9年度の受験案内の文に当てると成り立ちません。

一つ目は「電源を切ってあればポケットでもよい」です。令和9年度の受験案内は、通信機能のある機器はかばんの中になければ、電源が切れていても使用とみなすと書いています。ポケットは例外として扱われず、名指しで同じ側に入れられています。
二つ目は「マナーモードにすれば音は出ない」です。受験案内が挙げる音には、着信やアラームと並んで振動音が入っています。令和8年度の受験上の注意で、かばんを試験場本部へ運ぶきっかけとして挙げられていたのも、着信音とマナーモードの振動音でした。静かな試験室では、机や床に伝わる振動は思った以上に響きます。マナーモードは電源を切る代わりになりません。
三つ目は「スマートウォッチは時計として使える」です。スマートウォッチはウェアラブル端末として電子機器類の並びに名前があり、端末の機能がある時計は机に置けません。腕に着けたままなら、かばんの外にある通信機能のある機器そのものです。外して電源を切り、かばんへしまいます。
四つ目は「周りの人の着信で集中が切れたら、救済してもらえる」です。周りの携帯電話や時計の短い鳴動は、生活騒音として救済措置の外に置かれています。リスニングでも再開テストにはなりません。聞かされた側のためのやり直しは用意されていないので、守れるのは自分の機器の側だけです。
「携帯なったらその場で失格なのか」と心配する声もよく聞きます。受験案内が不正行為となることがあると書いているのは、長い時間鳴らして試験の進行に影響を与えた場合です。令和8年度の受験上の注意の例では、かばんの中で鳴ったら、そのかばんが試験時間の終わりまで試験場本部に置かれる手順でした。ただし、ポケットの中でスマホが鳴ったのなら話が変わります。鳴るより前に、ポケットに入っていたこと自体が、令和9年度の受験案内では不正行為に当たるからです。
確かめる先と聞き方
スマホと腕時計の扱いで最後に頼れるのは、令和9年度の文書の文字と、試験室の監督者の指示です。読む場所と聞く中身を挙げます。
- 令和9年度の受験案内の「D 試験」: 所持品の取扱いの中の、通信機能のある機器とポケットについての一文と、机に置ける時計の条件。
- 令和9年度の受験上の注意(12月上旬にセンターのサイトへ): 科目ごとの入室終了の時刻、かばんの中で鳴ったときの扱い、休み時間の電子機器の扱いが書かれているか。
- 同じ頃に載る予定のセンターのQ&A(受験票と試験当日の留意事項): スマートウォッチや機能の多い腕時計についての問いがあるか。
- センターの志願者問合せ専用電話(大学入試センター事業第1課): 受付は9時30分から17時で、土日・祝日と12月29日から1月3日は休みです。「この型の腕時計は机に置けるか」「通院で使っている機器の申請はどうするか」を、機器の名前と型番を手元に置いて聞きます。試験期日の直前は回線が特に混むと受験案内にも書かれているので、迷う物は12月のうちに聞きます。
- 高校の先生: 学校で配られる当日の注意の紙に、連絡の取り方や持ち物の決まりが足されていないか。
- 当日の試験室の監督者: 開始前の電源の確かめの指示に従い、手元の物に迷ったら試験開始の前に手を挙げて聞きます。
個別指導で確かめること
塾で本番と同じ時間割の演習をする日は、席に着く前にスマートフォンの電源を切ってかばんの内ポケットにしまうところから始め、机の上の腕時計の型と設定の画面も一緒に見ます。アラームの一覧は講師と並んで開き、土曜と日曜の欄まで指で追います。時報が残っていた、平日の繰り返しが土曜にもかかっていた、ポケットに入れる癖が抜けていなかった、という見落としは、二人で見ると拾いやすくなります。
まとめ
令和9年度の受験案内で、スマホの扱いの重心は「電源を切ったか」から「かばんの中にあるか」へ移りました。前の晩にアラームを目覚まし一つまで減らし、試験室の前で電源を切ってかばんの内ポケットへ入れ、腕時計は時刻だけを示す一本にする。入口で迷う時間は、かばんのファスナーを閉める一動作で終わらせられます。
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