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中3の定期テストはいつが最後か—都立入試の内申に入るテストと入らないテスト|武蔵野個別指導塾

都立入試の調査書に入る成績は12月31日の時点で区切られます。3学期制と2学期制で「最後」のテストがずれる理由と、家のカレンダーに赤い線を引く手順を、冬の面談の前に読んでおいてください。
都立入試の調査書に入る教科の成績は、中3の成績を12月31日の時点でまとめたものです。3学期制の学校なら1学期と2学期、2学期制の学校なら前期と、後期のうち12月31日までの学習の様子が材料になります。中3の学年末のテストは、この区切りの外にあります。つまり「最後の定期テスト」には、入試の内申に入る最後と、中学校で受ける最後の二つがあります。今夜は学校の年間行事予定を開き、12月31日までに残っているテストに印を付けるところから始めてください。
よくあるのは、10月の夕食のあと、中3が「これが最後の定期テストだから」と言い、親が「どれのこと」と聞き返す場面です。本人は友だちから聞いた話をそのまま口にしていて、学年末のテストを数に入れていません。親の頭の中には、2月の入試まで続く長い冬があります。同じ「最後」という言葉で、二人はまったく別のテストを指しています。言い争いになる前に、暦のどこに線が引かれているのかを、同じ紙を見ながら確かめるのが先です。
内申に入る期間は、12月31日で区切られる
都立高校の入試では、中学校の校長が中3の生徒全員の成績を一覧表にまとめ、その一覧表と食い違わないように一人ずつの調査書が作られます。この一覧表の区切りの日が、受験する年度の12月31日です。2027年4月に入学する入試なら、2026年12月31日の時点の中3の成績が書かれます。中1と中2の通知表の評定は、この一覧表の教科の欄には出てきません。都教委が2026年9月に公表した令和9年度の実施要綱で、この区切りが決められています。
3学期制の学校では、中3の1学期と2学期の成績がもとになります。要綱は、この二つの学期の成績を「十分参考とする」と書いています。1学期の成績だけで決まるのでも、2学期の期末の一回で決まるのでもありません。4月から12月までの積み重ねを、年の終わりに一度まとめる形です。ですから3学期制の学校では、2学期のうち12月31日より前にある一番遅いテストが、内申に入る最後の定期テストです。何月何日に何回あるかは学校が決めるので、日付は年間行事予定で確かめます。
2学期制の学校では、前期の成績に加えて、後期が始まってから12月31日までの学習の様子が材料になります。ここが勘違いの起きやすい所です。前期の期末テストを終えた時点で「もう内申は終わった」と思い込むと、後期の授業、提出物、12月31日より前に置かれた後期のテストがすっぽり抜け落ちます。前期と後期の境目の日も学校ごとに違うので、学校の便りで確かめてください。
どちらの学校でも、中3の学年末のテストは12月31日のあとにあり、調査書の教科の成績には入りません。1月の推薦の検査の日にも、2月の学力検査の日にも、調査書の中身はもう固まっているということです。推薦に基づく選抜でも、学力検査に基づく選抜でも、成績の区切りは同じ12月31日です。
図1のように、3学期制と2学期制では、12月31日の線にかかる学期の形が違います。3学期制では2学期の終わりと線がほぼ重なり、2学期制では後期の途中に線が入ります。

成績のつけ方も知っておくと、どこに印を付けるかが変わります。中学の9教科には、それぞれ三つの観点があり、知識・技能、思考・判断・表現、そして主体的に学習に取り組む態度の一つずつにA・B・Cがつきます。その三つをまとめたものが、5段階の評定です。評定は入試の得点の一部に置き換えられ、学力検査を受けない教科の評定は重く数える決まりもあります。
私立高校の推薦や併願でどの学期の成績を見るかは、学校ごとに決まっています。都立と同じ区切りだと思い込まず、志望校の説明会と中学の先生の両方に確かめてください。
家でできる手順
手順は五つです。図2のように上から順に進め、どれも一晩か二晩で終わる大きさにしてあります。親が先に紙を整え、本人が加わるのは、一緒に回数を数える手順4と、三者面談で聞く手順5です。

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年間行事予定を開く。今夜、冷蔵庫に貼ってある学校の年間行事予定か、学期の初めに届いた便りを机に出します。見るのは三つだけです。学校が3学期制か2学期制か。12月31日までに定期テストがいくつ残っているか。学年末のテストはいつか。テストの呼び名は学校によって「定期考査」「期末考査」「後期中間」などと変わるので、名前ではなく、授業がなくテストだけが並ぶ日を探すと見つけやすくなります。2学期制かどうかは、行事予定の中に「前期終業式」「後期始業式」と書かれた日があるかで見分けられます。紙が見つからなければ、学校の連絡の配信や、お子さまの鞄の底のプリントを探します。それでもわからなければ、担任に聞く質問としてメモに書き、その晩はそこで終えます。
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12月31日に赤い線を引く。家のカレンダーか手帳の12月31日に、赤いペンで縦の線を一本引きます。線の左が内申に入る期間、右が入らない期間です。右側には、学年末のテストの日と入試の日程を書き込みます。都立の推薦の検査は2027年1月26日(火)と27日(水)、第一次募集の学力検査は2月21日(日)です。日付を覚えさせる必要はありません。線が一本あれば、親子で同じ場所を指して話せます。
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残るテストに印を付ける。線の左に残っている定期テストに、赤丸を付けます。範囲表をもらった日には、その紙をカレンダーの横に貼り、提出物の締切も同じ紙に書き足します。テストの週に出すワークや、実技の教科の作品やレポートの締切も、成績の材料になります。どの提出物をどの観点に使うかは学校の評価の計画で決まるので、配点を家で推し量らず、締切の日付だけを正確に写します。
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本人と回数を数える。カレンダーができたら、本人を呼んで一緒に数えます。最初の一言は「12月31日までに、テストはあと何回あると思う」です。答えが合っていても違っていても、「この紙だと、あと3回だね」と紙を指して返します。親が正解を言うのではなく、紙が答えを持っている形にすると、口論になりにくくなります。数え終わったら、どのテストに一番力を入れたいかを本人に選ばせ、選んだテストの赤丸の横に、本人の字で星を一つ書いてもらいます。
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面談で三つ聞く。冬の三者面談や個人面談の前に、聞くことを三つだけ書いておきます。12月31日の時点の評定を、本人がいつ知ることができるか。2学期または後期の通知表の評定と、調査書に書かれる評定は同じものか。学年末のテストは、卒業までの成績でどう扱われるか。三つにしぼるのは、面談の時間が短く、話が志望校の相談に流れやすいからです。答えは、その場でカレンダーの赤い線の近くに書き込みます。
この順番には理由があります。線を引く前に本人を呼ぶと、話がいきなり「あと何点取れば」という点数の話になり、10月の夕食と同じすれ違いが起きます。先に紙の上で区切りを見えるようにしておけば、本人が選ぶのは「どのテストに力を入れるか」だけになり、決める量が小さくなります。親が手放さないのは、日付と締切を正確に写す役です。中身の計画は本人に任せます。
手順の途中で、学校の区切りが家で考えていたものと違うとわかることがあります。2学期制だと思っていたら3学期制だった、前期の終わりが思っていたより遅かった、といった食い違いです。そのときは、カレンダーの線と赤丸を引き直すだけで済みます。親の思い込みを本人の前で直す姿は、それ自体が「確かめてから決める」という手本になります。
言葉と場面の例
内申の話は、親が焦るほど言葉が強くなります。言いがちな言葉を、同じ中身のまま、次の一手が見える言葉に置き換えます。
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「これで高校が決まるんだから、失敗できないよ」→「このテストのあとも、12月までの授業と提出物は見てもらえるよ」。区切りはテスト一回ではなく日付です。一回に全部を乗せると、点が思うように取れなかったとき、本人が残りの期間ごと投げ出しやすくなります。残りがあると伝えるほうが、次のテストへの気持ちが切れません。
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「前期でもう決まったんでしょ」→「後期の12月までの分も入るみたいだから、学校の紙で一緒に見よう」。2学期制の学校でよく起きる思い込みです。親の記憶で言い返すと、どちらが正しいかの勝ち負けになります。学校の紙を間に置けば、正しいのは紙のほうになり、本人が意地を張る理由がなくなります。
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「学年末なんて入試に関係ないんだから、適当でいいよ」→「学年末の範囲は、高校の授業でまた出てくる所だね」。親が「関係ない」と言った瞬間に、3学期の授業そのものが軽く見え始めます。入らないのは調査書の成績であって、勉強の中身ではありません。
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「何で4じゃなかったの」→「どの観点がBだったか、通知表で一緒に見てみよう」。評定の数だけを問うと、本人は答えようがありません。観点まで降りると、提出物の遅れなのか、記述の問題なのか、次に手を入れる場所が見えてきます。
もう一つ、場面を置きます。2学期の期末の答案が返ってきた夜、本人が「もう終わったから、あとは入試だけ」と言います。ここで「そうだね、お疲れさま」とだけ返すと、12月の残りの授業と提出物が宙に浮きます。「お疲れさま。12月の最後の週まで提出物は残ってる?」と一言足すだけで、区切りの日が本人の頭に戻ります。
やりがちな三つのずれ
一つ目は、期末テストの夜に家中で「これで内申は終わり」と区切ってしまうことです。ずれるのは、区切りが期末の日ではなく12月31日だという点です。3学期制の2学期は期末のあとも授業が続き、提出物の締切が残ることもあります。直し方は、区切りの声かけを12月31日の後に回すことです。期末の夜は「お疲れさま」までにして、終わりの宣言は年が明けてからにします。
二つ目は、テストの点だけを内申だと思って、提出物や授業の様子を見ないことです。図3のように、評定はテスト、提出物、授業の様子といった材料から三つの観点ごとに評価が出て、それがまとまってできます。点数がよくても提出物が遅れれば、観点のどこかがBやCになることがあります。直し方は、手順3のとおり、範囲表と締切を同じ紙に書き、テストの前の週に提出物の残りを一緒に数えることです。

三つ目は、私立の推薦や併願の基準も、都立と同じ12月31日で区切られると思い込むことです。どの学期の成績を見るか、いつの時点の評定を使うかは、私立の学校がそれぞれ決めています。ずれたまま進むと、出願の相談で使う成績が家の想定と違っていた、ということが起きます。直し方は、志望校の説明会で「どの時点の成績を見ますか」と聞き、同じことを中学の進路の先生にも確かめることです。
よくある質問
中3の定期テストは全部で何回ありますか
回数は学校によって違います。3学期制か2学期制か、中間テストを置くかどうかで数が変わるので、一律の答えはありません。大事なのは総数より、12月31日の線の左にいくつ残っているかです。学校の年間行事予定で数え、カレンダーの赤丸の数と合わせてください。
中1と中2の成績は、都立入試に関係ありませんか
都立の調査書の教科の欄に書かれるのは、中3の成績だけです。ただ、学力検査の問題を解く力は、中1と中2で習った単元の上に積み上がっています。中1の文字式や中2の連立方程式がおぼつかないまま中3の単元に進むと、テストでも入試でも同じ所でつまずきます。私立の基準は別なので、志望校に確かめてください。
3学期の学年末テストは、手を抜いてもいいですか
調査書の成績には入りませんが、中学校の最後の成績として通知表に載ります。範囲には、高校に入って最初の授業で使う単元も含まれます。入試の日程とぶつかって時間が足りないなら、教科書の練習問題だけは解き切る、といった最小の線を本人と先に決めておくと、全部を捨てずに済みます。
学校と相談先で確かめること
担任、教科の先生、進路の担当の先生には、次のことをそのまま聞いてかまいません。
- うちの学校は3学期制か2学期制か。前期と後期の境目の日はいつか。
- 12月31日までに、定期テストは何回、いつあるか。
- 調査書に書かれる評定を、本人と保護者はいつ、どの形で知ることができるか。
- 2学期または後期の通知表の評定と、調査書の評定は同じものか。
- 提出物はどの観点の材料になり、締切に遅れた場合はどう扱われるか。
- 学年末のテストの日と、卒業までの成績での扱い。
- 私立の推薦や併願で使う成績の時期(これは志望校にも聞く)。
テストや内申の話が、眠れない、朝に起きられない、学校へ行きにくいといった様子につながっているときは、勉強の手順より先に相談を置きます。話す相手は、学校に来るスクールカウンセラーでも、市の窓口である武蔵野市の教育支援センターでも、都の東京都教育相談センターでもかまいません。スクールカウンセラーが学校に来る曜日は、学校に確かめてください。武蔵野市の外にお住まいの場合、相談の入口は、お住まいの市の教育委員会が設けている教育相談の窓口です。
個別指導で確かめること
1対1の授業では、最初にお子さまと学校の年間行事予定を並べ、12月31日までに残るテストの範囲と提出物を一枚に書き出します。答案が返ってきたら、点数より先に、どの観点にあたる問題で落としたかを答案の上で確かめ、次のテストまでに直す所を一つにしぼります。
12月31日を過ぎたら、学年末の範囲のうち高校の最初の授業で使う単元を、入試の過去問とは別の短い枠で進めます。どこまで戻るかは、その単元の一つ前の学年の問題を1問解いてもらって決めます。
まとめ
10月の夕食で「どれのこと」と聞き返したのは、間違いではありません。聞き返したあとで、二人が同じ年間行事予定を開けばよいのです。本人が言った「最後」が線の左の最後なのか、中学の最後なのかは、紙を見れば数秒でわかります。12月31日に赤い線を一本引いた紙の前では、「最後」はもう言い争いの言葉ではなく、残りの回数を数えるための言葉に変わっています。
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