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高校受験の面接の最後の「何か質問はありますか」—聞いてよいことと、最後の一言の作り方|武蔵野個別指導塾

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面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれて言葉に詰まったら、学校への質問1つと最後の一言1つだけを家で作り、その場で答えが返る短い形に削っておくと、本番で落ち着いて置いてこられます。

面接の最後に問いを返されて、それまで話せていたことが全部消えてしまう人がいます。先に答えを置きます。

よくあるのは、塾の練習で「では最後に、何か質問はありますか」と言われた瞬間に、直前まで話せていた志望理由も自己PRも頭から抜けて、「ありません」とだけ返ってしまう場面です。本人は帰り道に「何か聞けばよかった」と悔しがるのですが、次の練習でも同じところで止まります。原因は経験の少なさではなく、この最後の問いだけを家で一度も声に出していないことにあります。質問も一言も、答案と同じで、家で作れる部分です。

最後の問いは、何を答える時間なのか

面接の締めに質問を返す形は、塾の練習でもよく使います。ただし、この問いにどう答えるかを定めた都の決まりはありません。東京都教育委員会の令和9年度の実施要綱を読むと、推薦では一般推薦の志願者全員に個人面接を行い、集団討論は必要と判断した学校だけが行うと書かれています。面接の結果は各校が基準を定めて点数化し、自己PRカードは点数にせず面接の資料として使う、というのが都の定めです。最後に質問を出したかどうかで点が動く、という共通のルールは、どこにも書かれていません。

だから、この場面を加点の機会として構える必要はありません。塾の練習では、むしろ言い残しを回収する時間として扱っています。ここまでで話せなかったことの中から、どうしても伝えたいものを1つだけ選び、質問か一言の形で置く。それだけです。何も残っていなければ、何も置かずに終えてかまいません。

実施の形は学校ごとに違います。検査があるのは1月26日(火)と27日(水)で、何時にどの会場へ行くかは受検票に載っています。持ち物や待ち方の指示も学校から出ます。最後の問いを出すかどうか、その日に何分くらい残るかも、進行によって変わります。受検票と学校の指示が最優先で、塾の練習で作った台本は、その場の指示に合わせて削る前提で持って行ってください。

図1 最後の場面で取る3つの型

図1のように、最後の場面で取れる形は3つに分かれます。質問をせずに終える。質問を1つ出す。質問の代わりに一言を足す。どれを選んでも、家で作っておく量は変わりません。質問を1つと一言を1つを用意し、その日の流れに合わせて使い分けます。3つとも練習しておくと、直前で予定が変わっても、置くものが1つは残ります。

聞いてよいことと、控えたいこと

質問を出すなら、見分ける基準は3つあります。学校の案内や説明会の資料を読んでもわからなかったこと。その場で短い答えが返ること。そして、入学した後に自分が実際に使うことです。この3つに当てはまる問いは、最後の短い時間でも会話が続きます。逆にどれかが欠けると、答えが返ってこなかったり、返っても話が広がらなかったりします。

図2 聞いてよい質問と控えたい質問の見分け

図2の左側が聞いてよい質問、右側が控えたい質問です。左側の形にするとき、たとえば「選択科目はいつごろ決めますか」という問いが作れます。たとえば「朝は何時ごろから校門が開きますか」も同じ形です。たとえば「授業で使う教科書は、入学前にそろえますか」なら、家庭の準備に直結します。どれも案内を読んだだけでは自分の場合がわからず、答えは1文か2文で返り、入学後の行動につながります。

この3つをそのまま覚える必要はありません。自分の志望理由に書いた言葉を1つ選び、その言葉から質問を作ってください。部活動を続けたいと書いたなら、活動の曜日や朝の集合の有無が気になるはずです。数学が好きと書いたなら、選択科目の並びや補習の有無が気になる。自分の言葉から作った質問は、答えが返ってきた後に続ける一言も、自然に出てきます。借り物の質問は、返事の後で言葉が止まりやすいのです。

控えたいのは、まず学校の案内やサイトに書いてあることです。書いてあることを聞くと、案内を読んでいないように響きます。読んだ上でなおわからなかったことを聞くのが、本来の順番です。次に、合否に関わること。合格の見込み、倍率、合格ライン、自分の点数が足りるか、という問いは、その場で答えが出るものではありません。聞かれた側も、答えられないことを答えないために言葉を選ぶことになります。

三つ目に、他の受検生と比べる話です。「みんなは何を聞きましたか」「自分は他の人より遅れていますか」という形も、答えに困らせます。比べる話は、自分の準備が足りない不安から出てくるものです。その不安は、質問ではなく、家での練習の回数で減らしてください。

もう1つ、控えたい形があります。はい・いいえで終わらない大きな問いです。「学校生活で一番大切にしていることは何ですか」のような問いは、答えが長くなり、最後の短い時間には収まりません。聞きたい気持ちはわかりますが、それは面接の最初か、志望理由の場面で扱う内容です。最後の場面では、答えが1往復で返る大きさに削ってください。削る作業そのものが、質問を1つに絞る作業と同じになります。

質問を1つ作る手順

家で質問を作るときは、次の順番で進めると決めやすくなります。順番を飛ばすと、たいてい案内に書いてあることを聞く形に戻ってしまいます。

  1. 学校の案内と、募集案内の該当する頁を読む。
  2. 読んでも残った疑問を、紙に全部書き出す。
  3. その中から1つだけ選ぶ。2つ以上は残さない。
  4. はい・いいえか、短い言葉で答えが返る形に削る。
  5. 声に出して言い、10秒で終わるか時計で測る。

2つ目の書き出しは、多くて構いません。5つでも6つでも書いてください。ただし3つ目で1つに絞ります。練習で2つ並べると、1つ目の答えが返ってきた後に2つ目を思い出そうとして間が空き、声が小さくなる人が多いからです。1つに絞れば、答えが返ってきた後に「そうなんですね」と返す余裕が残ります。余裕は、質問の数を減らすことでしか作れません。

4つ目の削り方は、語尾を短くすることです。「〜について、どのような感じでしょうか」ではなく、「〜はいつごろですか」「〜はありますか」の形にします。質問が短いと、答えも短く返り、こちらの一言につながります。逆に、前置きの長い質問は、相手に要点を探す負担をかけます。前置きを削るだけで、同じ内容が半分の長さになります。

5つ目は、家族か学校の先生に質問役を頼んでください。「今の質問に答えるなら、こう返す」と言ってもらい、その返事を聞いてから自分の一言を続ける練習をします。この往復を3回ほどやると、本番で答えが予想と違っても、言葉が止まりにくくなります。1人でぶつぶつ言う練習では、返事が返ってくる感覚が身につきません。

質問を1つに絞ったら、答えが返ってきた後の一言も決めておきます。「そうなんですね。楽しみにしています」くらいの短い返しで十分です。ここまで決めておくと、最後の場面で考えることが減り、声が安定します。考える場所を家に残しておく、というのがこの手順の狙いです。

「最後に一言」を求められたとき

「では最後に一言」と言われる形もあります。このときは、言い残したことを1つだけ選びます。選び方は、自己PRカードに書いたことのうち、面接の途中で触れられなかったものです。カードには書いたけれど話せなかった、という内容が1つは残っているはずです。それを3文以内にまとめます。

新しい出来事を足さないでください。ここで初めて出す話は、質問が返ってきたときに深掘りされ、練習していない方向に進みます。最後の場面は、新しい材料を出す場所ではなく、すでに出した材料を置き直す場所です。同じ材料でも、順番を変えて置き直すだけで、伝わり方は変わります。

長さは15秒ほどを目安にします。声に出して時計で測ると、思っているより長いことがわかります。3文を超えたら、1文ずつ削ってください。削る順番は、結論、理由、具体的な場面のうち、具体的な場面からです。場面は質問が来たときに補えるので、最後の一言では結論と理由だけを残します。

言い残したことが無いときは、無理に絞り出さなくて構いません。「今日はありがとうございました。以上です」と締めれば、それで終わります。お礼の一言だけで終える形も同じです。大事なのは、沈黙を埋めようとして話を足さないことです。足した話が長くなるほど、言いたかったことが薄まります。

推薦では自己PRカードを面接の資料として使うと要綱に書かれています。最後の一言は、そのカードの続きとして置くと、話の筋が揃います。カードに書いた言葉をそのまま使う必要はありませんが、カードと違う方向の話を急に足すと、聞いている側は筋を追い直すことになります。

よくある質問

「特にありません」だけでは、やる気が無いと思われませんか

この場面で何かを言わなければならない、という定めはありません。だから「特にありません」で終えても、決まりに反するわけではありません。塾の練習では、間を置かずに言い切るのではなく、一度息をついて「はい、特にありません」と返す形にしています。声が小さくなると、内容より先に、返事そのものが聞こえなくなるためです。言い方だけを整えれば、この形で十分に通ります。

質問は2つ用意したほうがよいですか

1つで十分です。2つ用意すると、1つ目の答えを聞いている間に2つ目を思い出そうとして、視線が上がります。答えてくれた側からは、こちらの反応が止まって見えます。どうしても2つ残ったときは、家で1つに絞る作業をしてください。絞れないときは、答えが短く返るほうを残します。絞る作業を飛ばすと、本番でどちらを出すか迷う時間が生まれます。

私立の面接でも同じでよいですか

私立の面接は学校ごとに決まります。都立の推薦の決まりを、そのまま当てはめないでください。私立を受ける場合は、その学校の募集要項と、中学校で配られる案内で確かめます。最後の問いがあるかどうかも学校ごとに違います。塾の練習では、私立の受験者にも同じ手順を使いますが、質問の内容はその学校の案内から作ります。

答えが返ってこない質問をしてしまったら

その場では、質問を変えずに一度待ちます。待っても返ってこなければ、「では、失礼します」と切り替えて終えてください。家に帰ってから、その質問が3つの基準のどれを外していたかを確かめます。案内に書いてあったことだったのか、答えが長くなる問いだったのか。原因がわかれば、次に受ける学校の練習では同じ形を作りません。1回の失敗を、次の1問に変えるのが目的です。

確かめる順番

今週、家庭で確かめる順番です。上から順に進めると、質問が案内に書いてあることに戻りません。

  1. 受検票を読む。自分の実施時間と会場、持ち物が書かれている。
  2. 学校の案内と募集案内の該当頁を読む。質問の答えが載っていないか、先に探す。
  3. 質問を1つ決めて、声に出し、録音して聞き返す。10秒を超えていたら削る。
  4. 最後の一言を1つ決めて、同じく録音して聞き返す。3文を超えていたら削る。
  5. 家族に質問役を頼む日を決める。答案を読むのではなく、往復の練習をする。

図3のように、読む、決める、声に出す、聞き返す、の順で進めます。録音は、うまく言えたかを確かめるためではなく、自分が思っているより長く話していないかを見るために使います。聞き返すと、語尾が伸びている場所や、声が小さくなっている場所がわかります。直すのは、その2か所だけで十分です。

図3 家庭で確かめる4つの順番

家族に頼むときは、「最後に何か質問はありますか」と「では最後に一言」の2つだけを言ってもらいます。そのあと、答えに対して「なるほど、ほかにありますか」と返してもらうと、本番で予想外の返しが来たときの練習になります。1回10分、3回で十分です。練習の日を先に決めておくと、直前にまとめてやる形になりません。

個別指導で確かめること

塾の練習では、講師が面接官の席に座り、「最後に何か質問はありますか」から始めます。質問の内容を直す前に、声の大きさと、答えが返ってきた後の一言を聞き返します。最後の一言は、本人が言い残したと思っていることを一度そのまま話してもらい、そこから3文に削る作業を一緒にします。どの学校を受けるかで質問の中身は変わるので、志望校の案内を持ってきてください。

まとめ

最後の問いは、答えを増やす場面ではなく、家で作った1つを置いて終える場面です。質問1つと一言1つを削っておけば、その日何を聞かれても、手元に置くものが残ります。

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