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明日が英単語テストのときの覚え方—前日の夜と当日の朝にやること|武蔵野個別指導塾

夜9時に50語の単語テストを思い出したら、最初の10分で隠して言えない語を紙に書き出し、その語だけを夜のうちに確かめ直す。寝る前の5分と朝の10分に見る語まで時刻で決めておけば、範囲を1番から開き直さずに済みます。
明日が英単語テストだと夜になって気づいたら、範囲の語を1番から順に覚え直すのはやめてください。最初の10分で範囲の全部の語を一度ずつ隠して言い、言えなかった語だけを紙に書き出します。夜の残りの時間は、その紙に載った語だけに使います。テストが日本語を見て英語を書く形なら、仕分けも確かめも声ではなく紙に書いて行います。寝る前の5分で紙の語をもう一度確かめ、それでも出てこない語を朝の10分に回します。始める時刻が遅い夜は手順を削ってかまいませんが、最初の仕分けと寝る前の確かめの2つだけは残します。
よくあるのは、夜9時、お風呂から上がった中2が連絡帳を開き、「明日、単語テスト50語」の一行に気づく場面です。単語帳の該当の頁を開き、1番から赤いシートで隠しては「うん、わかる」とつぶやいて進みます。15番を過ぎたあたりで、時計はもう9時半。残りはまだ35語あって、知らない語ほど後ろの番号に固まっているように見えてきます。焦って最初の頁に戻り、また1番から見直し始めます。そのあいだ、本当に言えない語は、まだ一度も隠されていません。
50語を同じ重さで覚え直すと、夜の時間は言える語に消えていく
テストの範囲の50語は、全部が初めて見る語ではありません。授業の教科書や単語帳の頁で一度は目にしていて、前の週の小テストに出た語も混じっています。たとえば50語のうち36語は隠しても言えて、言えないのは14語、という夜はよくあります。この夜に1番から順に覚え直すと、言える36語にも、言えない14語と同じだけの時間をかけることになります。場面の中2のように1語に2分ずつかけると、50語で100分、そのうち72分がもう言える語に消えます。
順に覚えるやり方には、もう1つ困ることがあります。夜が進むほど目も手も鈍り、後ろの番号の語ほど薄くしか見られなくなります。教室で小テストの答案を返すとき、範囲を頭から順に覚えてきた生徒の×は、後ろの番号に寄って並んでいることがよくあります。前のほうの語は何度も見直し、後ろの語は1回しか見ていない。答案は、その夜の時間の使い方をそのまま写しています。図1のように、同じ夜の時間でも、先に仕分けをした夜は、言えない14語のところに時間が集まり、言える36語には短い時間しか割きません。

最初の10分の仕分けは、テストの前の晩に、もう一度小さなテストをすることです。単語帳を開いて英語と日本語を並べて見ていると、どの語も知っている気がしてきます。見ながら「わかる」と思うことと、隠して言えることは別のことで、隠して声に出したときに初めて、言えない語が姿を見せます。たとえば remember(動詞・覚えている、思い出す)を見て「知っている」と思っても、隠して日本語を言おうとすると、口ごもって一拍あいてしまうことがあります。口ごもった語は、言えなかった語に入れます。テストの答案を見ると、一拍あいた語ほど、書きかけて消した跡が残っています。
仕分けにかかる時間は、思うより短く済みます。たとえば1語に10秒かけても、50語で8分あまりです。10分あれば、迷う語で少し止まっても最後の番号まで届きます。そして仕分けを終えた瞬間に、今夜の仕事の大きさが数で見えます。言えなかったのが14語なら14語の夜、30語なら30語の夜です。数が見えれば、寝る時刻から逆に数えて時間割を組めます。数が見えないまま覚え始めると、どこまでやれば寝てよいのかが最後まで決まりません。
もう1つ、夜のうちに言えるようになった語でも、朝になると出てこない語があります。教室で朝いちばんに前の晩の語を聞くと、「昨日の夜は言えた」という語のいくつかで口が止まります。だから寝る前の確かめで残った語を朝の10分に回し、朝にもう一度だけ確かめます。前の晩に詰めこむ一夜漬けの語がテストの後まで残るかは別の問題ですが、明日の点のためにすることは、仕分け、紙の語だけを覚える、寝る前に確かめる、朝に確かめる、の順番で決まります。
夜9時から朝の10分まで—言えない語だけを3回くぐらせる時間割
下の時間割は、いつも11時に寝る中2が、ほかの宿題を終えて9時から始める夜の例です。数は、50語のうち仕分けで14語が言えなかった場合で書いています。寝る時刻や始める時刻が違うときの直し方は、手順の後に書きます。
| 時刻 | やること | 扱う語 | 次へ進む合図 |
|---|---|---|---|
| 21:00〜21:10 | 50語を隠して一度ずつ言う(仕分け) | 50語 | 最後の番号まで言い終えた |
| 21:10〜21:15 | 言えなかった語を紙に書き出す | 14語 | 紙の語の数を上に書いた |
| 21:15〜21:45 | 5語ずつ覚えて隠して言う(1回目) | 14語 | 3組とも組の中で全部言えた |
| 21:45〜21:55 | 単語帳を閉じて間を空ける | なし | 10分たった |
| 21:55〜22:10 | 紙の語を下から確かめる(2回目) | 14語 | 言えない語に1つ目の印を付けた |
| 22:10〜22:25 | 印の付いた語だけ覚え直す | 6語 | 6語とも隠して言えた |
| 22:25〜22:30 | 言えた36語を速く一度だけ通す | 36語 | 最後まで通した |
| 22:45〜22:50 | 寝る前の確かめ | 6語 | 朝の語を紙のいちばん上に書いた |
| 翌朝の10分 | 朝の語と紙の14語を確かめる | 2語と14語 | 直前に見る語を3つ選んだ |
- テストの形を確かめる(始める前の1分)。連絡帳、配られたプリント、前のテストの答案を見て、英語を見て意味を書く形か、日本語を見て英語を書く形か、例文の空所に入れる形かを確かめます。形によって、隠す側と確かめ方が変わります。形がわからないときは、日本語を見て英語を書く形で仕分けます。日本語を見て英語が書ける語は、英語を見せても意味が出ることがほとんどで、その逆はそうとは限らないからです。
| テストの形 | 仕分けで隠す側 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 英語を見て意味を書く | 日本語を隠す | 意味を声に出して言う |
| 日本語を見て英語を書く | 英語を隠す | 紙に書き、1字ずつ見比べる |
| 例文の空所に入れる | 例文の空所を隠す | 入る語を書き、例文ごと読む |
-
最初の10分で50語を仕分ける(21:00〜21:10)。1番から50番まで、1語ずつ隠して言うか書くかして、すぐ答えを見ます。言えたら次へ進みます。口ごもった語、半分しか言えなかった語は、番号を書いた紙に×を付けます。ここでは覚えようとしません。×を付けたら、すぐ次の番号へ進みます。つづりを書く形のテストで10分に収まらなければ、5分だけ延ばして最後の番号まで終えます。途中でやめると、残りの番号が言える語か言えない語か決まらないまま夜が進みます。
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言えなかった語を書き出す(21:10〜21:15)。×の付いた番号の英語と意味を、新しい紙の左に縦に並べて書き、上から1〜14の番号を振り直します。紙の上の余白に「14」と数を書いておきます。右側には、2回目の印と寝る前の印を付ける細い欄を2つ空けます。今夜の机の上で開いておくのは、この1枚だけです。
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1回目は5語ずつ覚えて、隠して言う(21:15〜21:45)。14語なら5語・5語・4語の3組です。1組の中で、見て声に出す、隠して言う、紙で答えを見る、を組の語が全部言えるまで回します。1組に10分ほどが目安です。14語をまとめて回さないのは、1周が長いと、最後の語に着くころには最初の語が抜けて、同じところを回り続けることになるからです。5語なら1周がすぐ終わり、どの語でつまずいたかがその場でわかります。3組を終えたら、14語を通して一度だけ隠して言います。
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単語帳を閉じて間を空ける(21:45〜21:55)。明日の持ち物をそろえる、水を飲むなど、英語から離れることをします。覚えた直後に確かめると、さっき見た語の形が目に残っていて、言えたのか見えていただけなのか区別がつきません。10分の間を空けてから確かめると、その区別がつきます。
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2回目は紙の語を下から確かめる(21:55〜22:10)。紙の14語を、今度はいちばん下の番号から上へ向かって隠して言います。順番を変えるのは、前の語につられて次の語が出てくる、並び順の助けを外すためです。言えなかった語には、右の1つ目の欄に印を付けます。たとえば印が6語に付いたら、22:10〜22:25の15分はその6語だけを、4と同じやり方で覚え直します。
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言えた36語を速く一度だけ通す(22:25〜22:30)。仕分けで言えた36語を、1語数秒で隠して言います。言えない語が出たら、紙のいちばん下に書き足します。全部を同じ重さで覚えないというのは、言える語を見ないという意味ではありません。5分で一度だけ、というのが、この36語に割く重さです。
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寝る前の確かめ(22:45〜22:50)。寝る支度を済ませてから、紙の1つ目の欄に印の付いた6語と、7で書き足した語を隠して言います。言えなかった語には2つ目の欄に印を付け、紙のいちばん上に書き直します。これが朝の語です。たとえば2語が残ったら、その2語を覚え直すのはここで打ち切り、いつもの11時に寝ます。寝る支度の15分が、2回目の前と同じように、間を空ける時間の代わりになります。
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当日の朝の10分。家を出る前か、教室に着いてすぐに、紙だけを出します。最初の3分で朝の語2語を隠して言い(書く形のテストなら書き)、次の5分で紙の14語を一度ずつ通し、最後の2分で、テストの直前の休み時間に見る語を3つまで選んで丸で囲みます。朝に単語帳の50語を開き直すことはしません。開くと、言える語の確かめに10分が溶けていきます。
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テストの後に紙を残す。答案が返ってきたら紙と並べて、紙に載っていて○だった語、紙に載っていて×だった語、紙に載っていないのに×だった語の3つに分けます。目を向けるのは3つ目です。仕分けのときに「言えた」と判断が甘かった語で、次の仕分けで隠し方を厳しくする合図になります。紙はその週の単語帳の頁に挟んでおき、次のテストの前の晩には、この3つ目の語から仕分けを始めます。
図2のように、50語で始まった夜は、仕分けで14語、2回目で6語、寝る前の確かめで2語と、扱う語が減っていきます。夜の後ろの時間ほど少ない語に目を集められるのは、最初の10分で数を絞ってあるからです。疲れてくる時間に、いちばん手ごわい語だけが机に残る順番になっています。

始める時刻が違う夜は、寝る時刻を動かさずに、削る順番を決めておきます。たとえば同じ中2が10時に思い出したなら、仕分け10分、書き出し5分、1回目25分、寝る支度10分、寝る前の確かめ5分で、10時55分に終わります。寝る支度の10分が間を空ける時間を兼ね、2回目と36語の通しは削ります。仕分けで言えない語が25語を超えた夜は、1組5語のまま組の数を増やし、時間が足りなければ2回目を削って寝る前の確かめに回します。どの夜でも、最初の仕分けと寝る前の確かめは削りません。仕分けがないと今夜の仕事の大きさが見えず、寝る前の確かめがないと朝の10分に何を見るかが決まらないからです。
前の晩にやりがちな4つのつまずき
1つ目は、仕分けの後に「念のため」と単語帳を1番から開き直してしまうことです。せっかく14語に絞ったのに、言える36語をまた眺め、紙の語に回すはずの時間が削られます。こう変えます。仕分けが終わったら単語帳は閉じ、机には紙1枚だけを置きます。単語帳を開くのは、手順7の5分だけです。
2つ目は、隠して心の中で言い、「わかった」で次へ進んでしまうことです。たとえば beautiful(形容詞・美しい)は、日本語を見て、頭の中で英語の音を思い浮かべるのは簡単です。ところが日本語を見て英語を書く形のテストでは、b、e、a と書いたところで、次の文字が何だったかで手が止まる生徒がいます。心の中で確かめていたのは音だけで、文字の並びは一度も確かめていなかったからです。こう変えます。声に出すか紙に書くかして、言えたかどうかを外から見える形にします。図3のように、心の中で言う確かめでは「わかった気」のまま次へ進み、声や紙で確かめると、言えなかった語がその場で紙に移ります。

3つ目は、言えない語を何十回も書いてしまうことです。たとえば tomorrow を30回書いたのに、朝のテストで r を1つ落とす。同じ語を続けて書いていると、2回目からは手が上の行を写すだけになり、どの文字で迷ったかを見なくなります。こう変えます。1語を続けて書くのは3回までにし、その後で答えを隠して1回書き、1字ずつ見比べます。数えるのは、書いた回数ではなく、隠して書けた回数です。
4つ目は、寝る時刻を後ろにずらして、朝の10分をなくしてしまうことです。言えない語が残っていると、あと30分だけ、と起きていたくなります。けれども寝る時刻が遅れた朝は、起きるのも遅れて、10分の確かめが消えます。夜更かしで覚えた語も、朝に一度確かめなければ、テストで出てくるかどうかわからないままです。こう変えます。時間割を作るとき、最初に寝る時刻と起きる時刻を紙の上に書きます。残った語は夜のうちに片づけようとせず、朝の語として紙のいちばん上に置いておきます。
確かめの問題
次の3問は、本文の例とは別の夜の話です。数も語も、自分の手で数え直してから答えを見てください。
問1 たとえば明日のテストが40語で、最初の仕分けで言えた語が24語でした。1回目を4語ずつの組で回し、1組に7分かけるとします。言えなかった語は何語で、組はいくつできて、1回目は何分かかりますか。
問2 ある中1が、夜9時40分に明日の18語のテストを思い出しました。いつも寝るのは10時15分で、ほかの宿題は終わっています。時間割のどの段取りを残し、どれを削りますか。残す段取りに何分ずつ割り振るかも考えてください。
問3 英語を見て意味を言う形で仕分けたところ、library、breakfast、village の3語はどれも言えました。ところが連絡帳を見直すと、明日のテストは日本語を見て英語を書く形でした。この3語は、言えた語のままにしてよいですか。夜のうちに何をしますか。
答えと考え方
問1 言えなかった語は 40 − 24 = 16 で16語です。4語ずつなので 16 ÷ 4 = 4 で4組、端の組はできません。1組7分なら 7 × 4 = 28 で、1回目は28分です。数が出れば、寝る時刻から逆に数えて、1回目を何時に終えるかが決まります。
問2 使える時間は9時40分から10時15分までの35分です。残すのは仕分け、書き出し、1回目、寝る前の確かめで、間を空ける時間、2回目、言えた語の通しは削ります。たとえば仕分け3分(18語を1語10秒ほどで)、書き出し2分、1回目20分、寝る支度5分、寝る前の確かめ5分で35分です。寝る支度の5分が、間を空ける時間を兼ねます。寝る時刻は10時15分のまま動かさず、残った語は朝の語に回します。
問3 言えた語のままにはしません。仕分けはテストの形に合わせて行うので、英語から意味が言えても、日本語から英語が書けるとは限りません。日本語だけを見て3語を紙に書き、1字ずつ見比べます。書けなかった語は紙に移し、1回目から同じ手順で覚えます。
保護者が家でできること
夜9時に「明日、単語テストだった」と言われたとき、最初の一言で夜の段取りが決まります。「どうして今まで言わなかったの」と返すと、お子さまは言い訳を探すのに最初の10分を使ってしまいます。かわりに「何語あるの。まず10分で、言えない語がいくつあるか数えてみたら」と聞いてください。数が出れば、寝る時刻までに何をするかを、お子さまが自分で紙に書けます。
家での確かめは、寝る前の5分だけで足ります。お子さまから紙を受け取り、印の付いた語の日本語を読み上げ、お子さまが英語を言うか書くかします。範囲の全部を出題する必要はありません。言えなかった語にだけ鉛筆で丸を付けて、紙を返してください。答えを教えたくなっても、その場では言わずに、紙を見て確かめるようにうながします。自分の目で答えを見た語のほうが、朝の10分で何を見ればよいかがお子さまの中ではっきりします。
朝は、10分の時間をつくることが家でできるいちばんの手助けです。いつもの朝が慌ただしい家なら、テストの日だけ10分早く起こしてください。
言わないほうがよい言葉と、言い換えの例です。
| 言わないほうがよい言葉 | 言い換え |
|---|---|
| 全部覚えるまで寝ちゃだめ | 寝る前の5分で、残った語を一緒に確かめよう |
| まだ覚えてないの | いま言えないのは何語? |
| 何点だった?(テストの後) | ×が付いたのは、紙に載っていた語? |
個別指導で確かめること
前の晩の仕分けで、毎回半分を超える語に×が付くなら、直すところは前の晩ではなく、テストまでの1週間の覚え方です。授業では、返ってきた答案と前の晩の紙を並べ、×の語を声に出して読んでもらうところから確かめます。読めない語が混じっていれば、覚え方より先に読み方へ戻ります。紙に載っていないのに×だった語が多いときは、仕分けの隠し方そのものを、目の前でもう一度やってもらいます。
まとめ
明日のテストのために今夜できることは、範囲を覚え直すことではなく、言えない語を見つけて、その語だけを紙の上で何度もくぐらせることです。最初の10分が今夜の仕事の大きさを決め、寝る前の5分が朝の10分の中身を決めます。朝に開く紙に何語が残るかは、夜9時10分に書き出した一覧を、寝るまでに何回くぐらせたかで決まります。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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