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中3の定期テスト前に受験勉強は止めるか—二週間の配分を内申と入試の両方から決める|武蔵野個別指導塾

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受験勉強は止めずに毎日15分だけ残し、期末の2週間を前半と後半に割ります。実技4教科の評定を2倍で数える都立の計算を物差しにして、範囲表に印を付ける夜から配分を決めていけます。

受験勉強は止めずに、テスト範囲の復習と重ねます。中3の2学期の数学・英語・理科・社会の範囲に並ぶ単元は、2月の学力検査でも出題の範囲に入っているので、範囲の復習がそのまま入試の勉強になるからです。2週間を前半と後半に割り、前半は入試と重なる単元と苦手1単元、後半は学校のワークと提出物、そして都立の計算で評定が2倍になる実技4教科に回します。毎日15分の入試の基礎だけは、2週間を通して止めません。今夜の最初の一手は、範囲表と過去問の冊子を机に並べ、重なる単元を探すことです。

よくあるのは、期末の範囲表の横に、手つかずの過去問が積んである11月の机という場面です。範囲表には5教科の教科書の頁とワークの番号が並び、実技の教科の欄には「配られたプリント」とだけ書いてあります。隣の過去問の冊子は、買ってきた日の向きのまま重なっています。お子さまは「どっちからやればいいの」とつぶやいて、スマートフォンに手を伸ばしました。親のほうも、テストが終わるまで受験勉強を止めさせるのか、続けさせるのか、決められずにいます。

都立の1020点のうち、定期テストが動かすのはどこか

止めるか続けるかを決める前に、都立の学力検査に基づく選抜(一般の入試)で、点がどう組み上がるかを見ておきます。東京都教育委員会の令和9年度の実施要綱は、5教科の学力検査を行い、学力検査の得点と調査書点を7対3で合わせる学校を例に挙げています。学力検査は1教科100点の5教科で500点、これを700点に換算します。調査書点は300点に換算し、そこへ英語のスピーキングテストの結果を最大20点で加えます。足し合わせた1020点が、総合得点の満点です。

図1 7対3の学校の例で1020点を三つに分け、調査書点の1倍と2倍を示した図

図1のように、調査書点の300点の中は、さらに二つに分かれます。学力検査がある国語・数学・英語・社会・理科は、評定をそのまま1倍で数えます。学力検査がない音楽・美術・保健体育・技術家庭の4教科は、評定を2倍にして数えます。5段階の評定で計算すると、5教科は最大25、実技4教科は最大40で、合わせて65がもとの満点になり、これが300点に置き換わります。

この換算から、時間の重さを比べられます。計算の上では、学力検査の1点は総合得点の1.4点にあたります。5教科の評定が1つ上がると総合得点で約4.6点、実技4教科の評定が1つ上がると約9.2点です。学力検査の素点に直すと、5教科の評定1つ分が約3点、実技4教科の評定1つ分が約6〜7点です。2月の当日に6〜7点を上積みするのと、保健体育の評定を1つ上げるのとが、おおよそ同じ重さになります。

ただ、評定は定期テストの点だけでつくものではありません。中学の評定は、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点の評価を、学校が5段階にまとめた数です。提出物や授業の課題が観点のどこに入るかは、学校ごとの評価の計画で決まっています。ここで出した数は「テストで何点取れば内申が何点」という約束ではありません。2週間の時間をどこへ配るかを決めるための物差しです。

都立の調査書に入るのは中3の12月31日の時点の成績で、3学期制の学校では2学期の期末が、その期間に入る最後の定期テストです。2学期制の学校は前期と後期で区切りが違うため、どのテストまでが入るかを担任に確かめてください。

志望校によって形は変わります。芸術や体育の学科のように比率が違う学科、特定の教科の配点を重くする学校、7対3と10対0の両方で計算して高い方を使う学校があるので、志望校の選抜方法は要綱の別表で確かめます。推薦に基づく選抜では、評定を使う場合に特定の教科へ比重をかけません。実技の2倍は、一般の入試の計算での話です。

家でできる手順—二週間を前半と後半に割る

始めるのは、範囲表が配られた夜です。テストの初日から数えて2週間前を目安にします。下の分け方は、平日に家で2時間取れる場合の例です。1時間半しか取れない日は、同じ割合で短くしてください。分の数は、最初はここから始めるという手順の値で、続けながら本人と直していきます。

  1. 範囲表が配られた夜に、範囲表を2枚にします。家でコピーを取り、1枚は冷蔵庫か居間の壁に貼り、もう1枚を机で使います。声のかけ方は「範囲表、1枚コピーして冷蔵庫に貼ってもいい?」で足ります。机には、範囲表、教科書の目次、過去問の冊子を並べます。
  2. 同じ夜に、範囲の単元ごとに、過去問の中に同じ単元の問題があるかをお子さま本人が探します。見つかった単元には二重丸を、教科書の本文やワークの決まった問題のように学校のテストで問われる形が決まっている所には一重の丸を付けます。親は単元の中身に口を出さず、探し終わるまで隣で待ちます。
  3. 提出物の締切を、家のカレンダーに書きます。範囲表の端にあるワークやノートの提出日を、赤い字で書き写します。ここは親が手を出してよい所で、「提出の日だけ、カレンダーに書いておくね」と言って引き受けます。
  4. 前半の1週間の平日は、範囲の復習75分、苦手1単元30分、入試の基礎15分に分けます。範囲の復習は、学校のワークの1周目を二重丸の単元から解き、丸つけまでその日のうちに済ませます。苦手1単元は、二重丸の中から、前のテストや模試で点を落とした単元を1つだけ選び、教科書の例題、ワークの基本の問題の順に戻ります。選ぶときは「今週の苦手は、どの単元にする?」と本人に決めてもらいます。
  5. 入試の基礎15分は、英単語、計算、漢字のように入試の土台になるものを、毎日同じ時刻に行います。夕食の前や風呂のあとなど、時刻を一つに決めておくと、何から始めるかで迷う時間がなくなります。
  6. 前半の週末に、過去問を1回だけ解きます。1教科だけを選び、本番と同じ時間を計ります。教科は、二重丸がいちばん多かった教科から選びます。親はタイマーを持ち、始めと終わりを告げる役だけをします。終わったら、間違えた問題の単元名を範囲表の裏に書き、後半のワークの2周目で同じ単元を確かめる材料にします。点数は、冊子の表紙の裏に日付と一緒に書くだけにします。
  7. 後半の1週間の平日は、ワーク・提出物75分、実技1教科30分、入試の基礎15分に入れ替えます。ワークは前半に間違えた問題だけを解く2周目にし、提出物は週の半ばまでに仕上げます。実技4教科は、範囲表にある教科書の頁と配られたプリントを、1日1教科ずつ見ます。月曜は音楽、火曜は保健体育というように曜日と教科を範囲表の端に書いておくと、後半の5日で4教科が1回ずつ回り、残る1日を見直しに使えます。
  8. 後半の週末は、過去問は休みにします。一重の丸を付けた所、つまり教科書の本文やワークの決まった問題を見直し、テストの前の夜に寝る時刻を先に決めます。「日曜は何時に布団に入るか、先に決めておこうか」と、時刻だけを聞きます。
図2 二週間の配分の例。前半は範囲の復習と苦手1単元、後半はワークと実技

図2のように、前半と後半で中身を入れ替えても、毎日の基礎15分は止めないまま2週間を通します。止めない理由は二つあります。一つは、テストが終わった翌日に入試の勉強へ戻るとき、同じ時刻に同じ15分が続いていれば、戻るための話し合いがいらないことです。もう一つは、「テストのあいだは受験勉強を止める」と決めると、お子さまの中で定期テストと入試が別の物になり、範囲の復習が入試の勉強でもあるという見方が消えてしまうことです。

前半に入試と重なる単元を置くのは、範囲の中で二度効く所から手を付けるためです。後半に実技4教科を寄せるのは、前半はワークの1周目で手がふさがり、実技の教科書を開く余裕が残らないからです。苦手1単元を1つに限るのは、2週間で二つ三つを追うと、どれも途中のままテストの日を迎えやすいためです。

期末の翌日からの切り替え

テストの最終日の夜は、勉強の話をせずに休みます。切り替えは翌日からで、手順は三つです。

一つめは、答案の失点を二つに分けることです。答案が返ってきたら、間違えた問題を「入試にも出る単元」と「学校のテストだけの所」に分けます。入試にも出る単元の失点は、ノートの1ページを「入試の弱点の表」にして、単元名と問題の番号を書き写します。学校のテストだけの所は、答案に印を付けるだけで済ませます。この表が、冬休みまでの勉強の順番になります。

二つめは、平日の配分を入試の側へ寄せることです。たとえば2時間取れる日は、過去問を解いて直す60分、弱点の表の単元40分、基礎20分から始めます。過去問は週に2回、1教科ずつ、本番と同じ時間を計って解きます。弱点の表の単元が中1や中2の内容までさかのぼるときは、その学年の教科書を出して例題から解き直します。

三つめは、残りの週を数えることです。都立の学力検査(第一次募集)は2027年2月21日(日)にあります。期末の最終日からその日までの週をカレンダーで数え、過去問の年度と教科を週ごとに割り振ります。表は冬休みに入る前に作り、冷蔵庫の範囲表を外した場所に貼り替えます。提出物や授業の課題は期末のあとも続くので、カレンダーの赤い締切の字はそのまま残しておきます。

言葉と場面の例

言いがちな言葉は、たいてい親の焦りから出ます。伝えたい中身は残したまま、言い方を変える例を5組並べます。

責める言葉を受けると、積んである過去問は「やっていない証拠」になり、お子さまは冊子のほうを見なくなります。並べて探す誘い方なら、同じ冊子が今夜使う道具に変わります。

焦りを打ち消されると、子供は次から本音を口にしなくなります。気持ちを一度受け取ってから、範囲が入試と重なるという事実を一つだけ渡すと、話が配分の相談へ進みます。

親が軽く扱った教科は、子供も後回しにします。2倍という数を伝え、曜日を決める動きにつなげると、後半の1日1教科がそのまま予定になります。

前の夜に点の予想を求めると、残りの時間が不安の話で終わります。明日の朝の準備という、今すぐ手を動かせることに話を移します。

時間切れを責めると、次の週末に時間を計ること自体を嫌がるようになります。どこで手が止まったかは、次の配分を決める材料として使えます。

やりがちな三つのずれ

図3 親のやりがちな三つのずれと、それぞれの直し方

図3のように、ずれは三つの場面で起きます。どれも、受験のことを真剣に考えた結果として出てくるずれです。

一つめは、入試の勉強だけ続けることです。「定期テストより入試が大事」と考えて、2週間も過去問と問題集を続けさせると、学校のワークと提出物が後半に押し寄せ、締切の前の夜に写すだけの作業になります。調査書点の300点の側を、自分から手放す形です。直し方は、締切を先に書くことです。範囲表をもらった夜に提出日をカレンダーへ書き、そこから逆に数えてワークの1周目が終わる日を決めます。入試の勉強をしたい気持ちは、前半の苦手1単元と毎日の15分で受け止めます。

二つめは、配分表を親が作ることです。時間割のような表を作って机に置くと、本人にとっては「親の表」になり、守れなかった日に親子で言い合う材料になります。直し方は、分け方は本人が決めることです。親が見せるのは前半と後半の枠の例と提出の締切だけにし、どの日にどの単元を入れるかは本人が範囲表に書き込みます。予定どおりに回らなかった日は、表のほうを本人が書き直します。

三つめは、過去問の点で決めることです。11月の時点の過去問には、学校の進み方によって、まだ授業で習っていない単元の問題が入っていることがあります。その点をそのまま見て「この点では志望校は無理」と話し始めると、本人は過去問を開くのを避けるようになります。直し方は、未習の問題を外すことです。解く前に、問題用紙の中でまだ習っていない問題に斜線を引き、その配点を除いて点を数えます。外した問題は、習ったあとの週に解く問題として、弱点の表とは別に残しておきます。

よくある質問

中3の2学期の定期テスト対策は、1・2年のときと何を変えればいいですか

変えるのは、ワークの使い方と問われ方の確かめ方です。1・2年のときは、ワークを提出の日までに埋めれば一区切りでした。中3では、ワークの丸つけで間違えた問題の横に日付を書いておきます。同じ問題に二つめの日付が付いたら、その単元は入試の前にもう一度戻る単元です。問われ方も確かめます。学校のワークで解けた単元は、同じ単元の過去問の大問を1つだけ読み、ワークとの問われ方の違いを見ておきます。テストのあとに過去問へ移るとき、最初の1回で戸惑う時間が短くなります。

模試と期末テストが同じ週に重なったら、どちらを優先しますか

期末の範囲を優先します。模試は今の位置を測るためのもので、模試の前に特別な勉強を足すより、いつもの配分のまま受けたほうが位置を正しく測れます。模試の前の日だけは、基礎15分のあとに早めに寝て、当日の朝は持ち物を確かめるだけにします。結果が返ってきても、期末の答案と並べて見るのはテストがすべて終わってからにします。二つを同時に見ると、どちらの失点から手を付けるかで迷いが増えるためです。

私立の推薦や併願優遇も考えています。同じ配分で進めてよいですか

2週間の配分そのものは、私立を考えていても使えます。ただ、私立の推薦や併願優遇で内申のどこを見るかは学校ごとに違い、実技を2倍で数えるのは都立の学力検査に基づく選抜の計算です。私立の基準にそのまま当てはめず、志望校と中学の先生に確かめてください。基準がわかったら、見られる教科や評定に合わせて、後半の実技の日の割り振りを本人と相談して直します。

学校と相談先で確かめること

学校には、次のことをそのまま聞けます。三者面談や連絡帳で聞くときは、聞くことを先に紙に書いておくと、短い時間で済みます。

テストの前に眠れない日が続く、焦りが強くて机に向かえない、といった様子があれば、担任のほかに学校のスクールカウンセラーにも相談できます。スクールカウンセラーが学校に来る曜日は、学校に確かめてください。体の不調が続くときは、医療機関に相談します。子育てや学校生活のことは、武蔵野市の教育支援センターや東京都教育相談センターでも話を聞いてもらえます。お住まいが武蔵野市でなければ、その市の教育相談の窓口に連絡してください。

個別指導で確かめること

1対1の授業では、最初に範囲表と過去問の目次を机に並べ、二重丸を付けた単元が合っているかを本人と確かめます。次に、二重丸の単元から1問ずつ解いてもらい、手が止まった所が中3の単元なのか、中1や中2の単元までさかのぼるのかを見ます。さかのぼる場合は、その学年の教科書の例題に戻ってから、範囲のワークへ帰ってきます。

テストのあとは、答案と弱点の表を並べ、入試の前に戻る単元の順番を本人と決め直します。2週間の配分は家で回るように組み、授業では家で止まった問題の続きを扱います。

まとめ

手つかずの過去問は、期末が終わるまで待たせておく山ではありません。範囲表と並べて二重丸を付ければ、前半に解く単元と後半に回す教科が分かれ、毎日の15分が2月の学力検査までを一本につなぎます。2倍で数える実技4教科も、範囲表の端に書いた曜日の中に収まります。受験勉強を止めるかどうかの答えは、範囲表の二重丸の中にもう書いてあります。

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