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英語を「読めるのに話せない」中学生—知っている英語が口から出てこない理由|武蔵野個別指導塾
英文を隠すと止まる場所から、必要な手がかりを探せます。教科書の短い文を自分の内容に替え、質問だけを見て答える練習へ進みましょう。

英語を「読めるのに話せない」中学生—知っている英語が口から出てこない理由
英文は読めるのに、質問されると止まってしまう
よくあるのは、雨の日のバス停の屋根の下で、手にした英語のプリントを見れば意味を説明できるのに、「好きな食べ物を英語で言ってみよう」と声をかけられた途端、目が紙の上を探し始めるという場面です。好きなものは決まっています。使う単語も見たことがあります。それでも、最初の言葉が出るまでに時間がかかります。
そんなとき、「単語を覚えていないからだ」と決めると、練習の出発点を見失うことがあります。意味を読み取るときには、目の前の英文が手がかりになります。話すときには、伝える内容を決め、その内容に合う語を選び、順番に並べて声にする必要があります。同じ英語でも、取りかかる場所が違うのです。
読めることは、これまでの学習で身につけた力です。その力を使い、文字に頼る部分を少しずつ減らせば、話す練習の材料になります。まずは「何も話せない」という大きなくくりをやめて、内容、語、文の形、声のどこで止まるかを見てみましょう。保護者の方も、答えが出るまでの沈黙だけで、お子さまの理解を判断しないでください。

読むときの手がかりを、話すときは自分で用意する
英文を読むときは、すでに並んだ語をたどれます。たとえば「I like music.」があれば、主語も、好きだと伝える動詞も、話題になるものも見えています。途中の語が少しあやふやでも、前後の文から意味を考えられます。読み返すこともできます。この状態で意味がわかることと、音楽の話をしたくなった瞬間に同じ文を取り出せることは、分けて確かめたい力です。
話す場合は、最初に「音楽が好きだと伝えよう」と内容を決めます。次に、その内容を表す語を思い出し、文の形にして、声にします。さらに相手がいれば、質問の意味を受け取ることも必要です。止まった理由が内容を決める迷いなのか、英語を思い出す難しさなのかで、必要な練習は変わります。「もっと話して」と言う前に、どこまで一人で進めたかを確かめると、次の課題を小さくできます。
日本語の答えも決まらないなら、まず話題を狭めます。「休日について自由に」では広すぎても、「日曜日に家で何をするか」なら選びやすくなります。日本語ではすぐ答えられ、英単語も書けるのに文が始まらないなら、書いた英文を隠して言う練習が候補になります。文は書けても声にしづらいなら、短いまとまりを読んでから、文字を外して同じ内容を伝えるところへ進みます。
読む手がかりを外した後は、伝える内容を自分で用意する必要があります。その準備を考える根拠として、発話前の計画を検討した研究の統合では、第二言語の文の組み立てや語の選択、正確さ、滑らかさへの効果が報告されています(Johnson・Abdi Tabari、2022)。対象は第二言語で話す学習者を扱う複数の研究であり、この結果から日本の中学生全員に同じ準備時間が合うとまでは言えませんが、答える前に内容を整理する時間を設ける手がかりになります。
家庭でこの考え方を使うなら、すぐに答えさせる前に、何を伝えるかを選ぶ時間を置きます。英文を丸ごと作り込むだけでなく、「好きなもの」「いつ」「誰と」のうち、今日は何を言うかを決めるのです。内容の迷いを減らすと、次に確かめたい語や文の形が見えやすくなります。
もう一つ、読める英文の難しさを、そのまま話す英文の難しさにしないことも必要です。長い文の意味がわかっても、話すときは短い文から始めてかまいません。「I like music.」「I listen to music every day.」と分ければ、好きなものと普段の行動を順に伝えられます。難しい表現を思い出すまで黙るより、今使える文で内容を届ける練習にできます。
間違いを避けようとして、最初の語を出す前に文全体を点検することもあるでしょう。その場合は、話し始める練習と、話した文を直す練習を分けます。言い終えた後に確かめる場所を決めておけば、途中で何度も最初から戻る必要が減ります。正確さを捨てるのではなく、確かめる順序を整えるという考え方です。
教科書の短い文を、自分の言葉に変える手順
最初の2分で、使う文と話す内容を絞る
用意するものは、学校で使っている教科書か授業のプリント、紙、筆記用具です。すでに意味を学んだ短い文を1つ選びます。最初は、自分の好きなものや普段の行動に置き換えやすい文にしてください。知らない語がいくつもある段落は、読むための学習に戻しておきます。今日の目的は新しい表現を集めることではなく、意味のわかる文を、自分が伝えたい内容に使うことです。
たとえば「I like music.」を使うなら、音楽が好きな人はそのままでかまいません。違うものが好きなら、授業で習った語から選び直します。例文の内容に自分を合わせる必要はありません。紙には「好きなもの」という話題と、その答えだけを短く書きます。日本語の長い原稿を作ると、それを全部英語にする作業が増えるので、まず伝える内容を小さくしておきましょう。
ここでの確認は、選んだ英文の意味を自分の言葉で説明できるかです。説明できなければ、教科書の該当する箇所を読み直します。次に、その文で本当に自分のことを伝えられるかを確かめます。意味の理解と内容の選択が済んでから声にすると、途中で止まった理由を見分けやすくなります。
次の2分は、読んだ後に文字を隠す
選んだ文を見ながら、意味を思い浮かべて声にします。速さを上げる必要はありません。読み終えたら、紙や手で英文を隠し、「何が好きなのか」をもう一度伝えます。文字の並びを目で追う時間から、内容を手がかりに言葉を探す時間へ移ることが、この段階の中心です。言えなければ、すぐに練習を失敗とせず、どの語まで言えたかを残します。
最初の「I」だけ出たなら、その先だけを見直します。文全体を毎回書き写すより、必要な部分を確かめて、もう一度隠すほうが、困った場所に練習を絞れます。「like」の後で止まったなら、好きなものの語を確認します。文字を見れば言えるのか、見ても読みづらいのかも分けてください。後者なら、その語を含む短い部分を声にしてから戻ります。
自分で確かめる点は、英文を開いたまま言ったのか、隠して言ったのかです。どちらも練習ですが、記録は分けましょう。「見ながら言えた」を「何も見ずに言えた」と同じ印にすると、次に何を減らせばよいかが曖昧になります。隠して言えなかった日も、必要だった手がかりがわかれば、次の練習につながります。
続く3分で、文の一部を自分で選び直す
同じ文が言えたら、好きなものを別のものに変えます。「I like soccer.」のように、文の形を残し、内容の一部だけを替えます。続いて、いつ、誰と、どこで、のうち、習った表現で言える情報を選びます。いきなり全部を足さず、「I play soccer on Sundays.」のような短い文にします。実際の自分の生活と違うときは、内容を直してから練習してください。
この段階での教科書は、読み上げる台本ではなく、文の形を確かめるために使います。選んだ動詞の後にどんな語が続くか、時間を表す言葉をどう置くかを見直し、確認できたら閉じます。別のページに適切な文があっても、何ページも探し続ける必要はありません。その日に習った範囲で言える内容に絞り、言いたかったけれど難しかった内容は、日本語で余白に残しておきます。
確かめたいのは、元の例文を再現するだけでなく、一部を替えても文を始められるかです。好きなものを替えた途端に止まったなら、替えた語を単独で言えるか見ます。語は言えても文に入らないなら、「I like」の続きに置いて言います。文の形と語のどちらを練習するかが決まれば、やり直す量を増やさずに済みます。
最後の3分は、質問を見て答え、翌日の確認を決める
紙に「What food do you like?」など、授業で扱った質問を書きます。答えの英文は隠して、質問だけを見て自分のことを話してください。質問が読めても意味が曖昧なら、ここで内容を確かめます。相手が尋ねたことと、自分が用意した答えが合っているかが大事です。好きな食べ物を聞かれたら、好きなスポーツの文を思い出せても、答えとしては選び直します。
質問を読む段階で止まる場合は、答えの文を増やす前に、何を尋ねられているかを日本語で言ってみます。「好きな食べ物」なのか「普段食べるもの」なのかを区別できるかが確認点です。質問の意味が取れたら、日本語で答えを選び、習った英語にします。質問はわかるのに食べ物の語が出ない場合とは、戻る場所が違います。答えの英文だけを繰り返しても苦しいときは、この順序を使って、質問と答えのどちらに手助けが必要かを見つけてください。
答えた後は、内容が質問に合っていたか、伝えたい語が入ったか、最後まで声にできたかを見ます。文法が気になった場合は、教科書と比べる場所を1つ決めてください。たとえば「好きだと伝える動詞が入っていたか」を見るなら、その日はそこを直してもう一度言います。細かな点を一度に全部直そうとすると、何を変えたから言いやすくなったのかが見えにくくなります。
紙の下には、「見た手がかり」「止まった場所」「次に試すこと」を残します。「話せなかった」だけでは広すぎます。「質問だけでは好きな食べ物の語が出ず、語を見たら文にできた」と書けば、翌日はその語を含む文から試せます。使った文をそのまま書き残す場合も、答えが出る前に見たのか、言い終えてから確認したのかを添えます。この順序まで残すと、翌日に同じ条件で試せます。記録をきれいに仕上げることより、練習中の動きが自分でたどれることを優先してください。長い感想は不要です。自分が次に読むとき、何をするかがわかる程度に具体的なら十分です。
翌日の最初には、前日の答えを読む前に、同じ質問に答えます。そこで言えたら、答えの内容を1か所替えてみます。同じ答えなら言えるけれど、内容を替えると止まる場合は、言える範囲が見えたということです。覚えた文をそのまま出す練習から、自分で選んだ語を入れる練習へ戻しましょう。日によってできることが違っても、手がかりの量をそろえて見れば、変化を追いやすくなります。
紙に書いた答えを覚えたかどうかと、内容を伝えられたかどうかも分けます。たとえば、練習した文と少し違う言い方になっても、質問に合う内容が伝わっているなら、すぐに最初から言い直す必要はありません。言い終えてから、語の抜けや文の形を教科書で確かめます。反対に、書いた文を全部言えても、好きなものを尋ねる質問に曜日だけを答えたなら、内容を選ぶところへ戻ります。原稿と同じ順番で言えたかだけを判定基準にしないことが、自分の答えを作るための確認になります。
時間が取りにくい日は、文を選ぶ、隠して言う、止まった場所を残す、という流れだけに縮めてもかまいません。長く机に向かうことより、その日に何を確かめたかを残します。疲れていて内容が決まらない日は、好きなものを選ぶところまでで区切り、続きは翌日に回せます。途中で終える場合も、次の出発点が紙にあれば再開しやすくなります。

個別指導では、止まる場所と手がかりの減らし方を確かめる
塾に求めたいのは、できる条件を分けて見ること
同じ文について、意味を説明する、見ながら読む、文字を隠して言う、質問に答える、という場面を分けると、読む力を使える部分と、これから練習する部分が見えてきます。全部を一度に求めた結果の沈黙だけでは、語の問題か、文の問題か、質問の理解の問題かを絞れません。
たとえば、見ながらなら言える文を隠すと止まる場合、最初の語だけを示す方法があります。それで続きが言えたら、次はその語も隠します。好きな食べ物の名前だけが出ないなら、文全体を教え直す前に、その語を確かめます。
文を直すときの進め方も確認したいところです。発話の途中で毎回止めるのか、最後まで内容を聞いてから直すのかで、お子さまが取り組む作業は変わります。最初の文を出すことが課題の日は、まず言い終える機会を設け、その後で直す場所を絞るという進め方を相談できます。
家庭は、答えを作る役まで引き受けなくてよい
家庭で持ちたいのは、練習のきっかけと、取り組んだ内容への関心です。英語の答えをすぐに教えられなくても、何について話す予定かを日本語で聞くことはできます。「今日は好きな食べ物のことを言う」と決まったら、保護者の方は答えを先に作らず、お子さまが声にするまで待ちます。言い終えた後に「何を伝えたかったの」と聞けば、内容を選んだ過程にも目を向けられます。
英語の形が合っているかを家庭だけで判定しようとする必要もありません。迷った文は、教科書のどこを参考にしたかと一緒に残します。質問として持っていける形にすることで、わからないまま同じ文を繰り返すのを避けられます。
声をかけるときは、「今日はすらすらだったね」だけでなく、「紙を隠して、好きなものまで言えたね」と、見えた行動を伝えます。前の日より速かったかだけを比べると、内容を考え直した時間や、自分で言い直した動きを見落とします。練習後にお子さまが「次は何を見ないで言ってみるか」を選べれば、家庭から新しい課題を次々に足さなくても、次の一歩を決められます。
記録には、英文の長さだけでなく条件を残す
進み具合を見るためのメモには、日付と話題に加え、使った手がかりを残すと役立ちます。「英文を全部見た」「最初の語だけ見た」「質問だけ見た」の違いです。同じ短い答えでも、全文を読みながら言った日と、質問だけで言えた日では、本人が取り組めた範囲が違います。文を長くする前に、同じ内容を少ない手がかりで伝えられるかを見る道があります。
塾への相談で使うなら、「好きな食べ物について、全文を見れば言える。隠すと動詞の前で止まる。最初の語があれば続けられる」という形にまとめられます。最後に「次は何を手がかりにすればよいか」を添えると、相談したい点が明確になります。これは家庭で作る相談メモの案です。
記録を見直すときには、以前と違う難しい話題を使っていないかも確認します。好きな食べ物を答える練習と、休日の出来事を順に話す練習では、必要な内容も文も変わります。後者で止まったからといって、前にできたことが消えたとは限りません。話題と手がかりをそろえた確認を挟み、何ができるようになり、どこから新しい課題になったかを分けます。
本人の希望も、練習を決める材料になります。「まずは授業中に短く答えたい」「発表で自分の好きなものを説明したい」では、取り出したい文が違います。家庭でその希望を聞き、習った文の中から何を使えば近づけるかを相談するのです。全文から最初の語へと手がかりを減らす進め方を、武蔵野個別指導塾の体験授業や面談で確かめてください。
読める英語を話す練習で、よくある3つの疑問
Q1 単語をもっと覚えてから話したほうがよいですか
語を増やす学習と、今知っている語で話す練習は、並べて進められます。伝えたいものの名前を知らなければ、その語を学ぶ必要があります。一方、見れば意味がわかり、書くこともできる語なら、短い文の中で口に出せるかを試してください。知らない語を埋めることと、知っている語を取り出すことを分けると、単語帳を眺めるだけで終わらずに済みます。
まずは教科書から、自分のことに使える文を選びます。言えない内容が出るたびに新しい表現を増やすのではなく、すでに習った語で短く伝えられないかを考えます。それでも足りない語を余白に残せば、次に覚えたいものが、自分の伝えたい内容と結びつきます。
Q2 音読できれば、自然に会話もできるようになりますか
音読は、書かれた語を声にする練習として使えます。ただ、文字を見ながら読めたことだけでは、質問を受けて答えを選べるかまでは確かめられません。音読の後に英文を隠し、自分のこととして言い、その後で質問だけを見て答える段階を加えてみてください。同じ文でも、何を手がかりにするかを変えることで、練習する作業が変わります。
全文を隠すのが難しいなら、最初の語や内容のメモを残せます。最初から何も見ずに話すことだけを成功にしないで、今使っている手がかりを1つ減らせるかを試しましょう。音読を終点にせず、内容から言葉を出す練習へつなぎます。
Q3 考える時間を取ると、すぐに答える力がつかないのでは
準備の時間を置くことと、いつまでも同じ台本を見ることは別です。初めは内容を決めてから答え、慣れた文ではメモを短くし、次に質問だけを見て答える、という移り方ができます。考える時間を急に取り去るより、何を考える必要があるのかを整理してから、準備を減らしてみてください。
答えが出るまでの時間だけを見ず、前より少ない手がかりで内容を選べたかも確かめます。質問が変わったときに答えを選び直せるなら、それも練習で見たい変化です。
最初の一文が出る条件を見つける
「読めるのに話せない」と感じたら、今日は教科書の短い文を1つ選んでみてください。意味を確かめ、自分の内容に替え、英文を隠して声にします。止まったら、その場所に必要な手がかりを戻します。最後に、何を見れば言えたかを紙に残せば、明日の練習を同じ場所から始められます。
保護者の方は、沈黙を急いで埋めず、お子さまがどこまで自分でできたかを見てください。読むことで得た語や文を、話すときにも選べるようにするには、その間にある小さな作業を確かめる時間が必要です。短い文を言う練習にも、内容を選ぶこと、語を取り出すこと、声にすることが含まれています。最初の語を示すだけで続きを言えたなら、その沈黙には文全体の教え直しではなく、話し始めるための足場が必要だったのです。
参考文献
- Johnson MD, Abdi Tabari M(2022). Applied Linguistics. 第二言語の発話前の計画に関する研究の統合とメタ分析。https://doi.org/10.1093/applin/amac026
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