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【中学受験社会】農業②野菜 果物 畜産を図解で総まとめ—促成 抑制 近郊農業 産地の表|武蔵野個別指導塾

促成栽培と抑制栽培を出荷時期の図で整理し、果物と畜産の産地を自然条件と結びつけます。表の割合計算や理由を説明する例題を通して、産地名の暗記から資料を根拠にした解答へ進めます。
よくあるのは、朝のホームルーム前の教室で、友達と社会の復習カードを出し合い、「高知県の野菜は促成、長野県の野菜は抑制」と答えられたのに、「どうして出荷する時期を変えるの」と聞かれて止まる場面です。県名と用語が合っていても、気候と栽培の工夫がつながっていないと、理由を書く問題では言葉が出てこなくなります。
野菜・果物・畜産の学習では、「何を」「どこで」に加えて、「どんな条件を利用し」「いつ、どこへ届けるか」を考えます。同じ野菜でも産地によって出荷の時期が違い、同じ県でも海岸と高原では農業の姿が違います。県全体を1つの気候で決めつけないことが、理解の出発点です。
保護者の方は、お子さまが産地名を答えたあとに、その場所の暑さや寒さ、消費地までの距離を説明できるか確かめてみてください。ここでは、栽培方法を区別する図、果物と畜産の産地の整理、表の読み取りを通して、知っている名前を根拠のある説明へつなげます。
この単元で身につけること
- 促成栽培と抑制栽培を、出荷時期の違いから区別します。温暖な気候で生育を早めるのか、冷涼な気候を利用して時期を遅らせるのかを、理由とセットにします。
- 近郊農業を、都市という消費地との位置関係から説明します。新鮮さを保って届けやすいことや、輸送の時間と費用を小さくしやすいことに注目します。
- 果物の産地を、気温、降水、地形と結びつけます。りんご、みかん、ぶどう、もも、なしについて、代表的な産地と条件を整理します。
- 畜産を、乳用牛、肉用牛、豚、鶏に分けます。牛の数という言葉だけで判断せず、乳用か肉用か、何を生産するのかを読み取ります。
- 表の見出し、年、単位、合計を確かめます。数量と割合の違いを理解し、資料に書かれた事実と、その理由について考えたことを分けて答えます。
これまで学んだ日本の地形や気候は、農業の産地を説明するための土台になります。平野は畑の広がり、盆地は周囲の山や気温の日変化、高原は標高と夏の涼しさに目を向けると、地名が農業の特徴につながります。まず位置と条件を押さえ、そのあとで作物名を重ねましょう。
基本の考え方
野菜は「時期」と「消費地への距離」を分けて考えます
露地栽培は、温室などで覆わず、屋外の畑で作物を育てる方法です。これに対し、ビニールハウスやガラス温室などを使う栽培は施設園芸と呼ばれます。施設では温度や雨の当たり方などを調節しやすくなりますが、施設を使うこと自体が促成栽培の定義ではありません。何のために使っているのかまで読む必要があります。
促成栽培は、温暖な気候や温室などを利用して生育を早め、普通の時期より早く収穫・出荷する栽培です。高知県や宮崎県は代表的な産地として学びます。冬の寒さが比較的厳しくない地域では、施設の中を作物に適した温度に保つうえで自然の暖かさを生かせます。高知県のなす、宮崎県のピーマンなどを、温暖さと結びつけて覚えましょう。
抑制栽培は、高原などの冷涼な気候を利用して生育を遅らせ、普通の時期より遅く収穫・出荷する栽培です。長野県の野辺山原のレタスや、群馬県の嬬恋村のキャベツが代表例です。暑さに弱い野菜を、平地でつくりにくい夏にも育てられる点に特徴があります。種まきの時期なども調整するので、「寒い場所に植えて放っておく」という意味ではありません。
図1のように、促成と抑制は、基準となる出荷時期からどちらへずらすかを比べると整理できます。この図の横棒は違いを理解するための模式図で、特定の作物の実際の出荷月や出荷量を表してはいません。同じ作物でも品種、場所、栽培方法によって時期が変わるため、問題に具体的な暦があれば、その資料を優先します。

出荷が同じ時期に集中すると、売り場に多くの品物が並びます。そこで他の産地からの出荷が少ない時期をねらうと、販売上有利になることがあります。ただし、時期を変えれば必ず高く売れるわけではありません。天候や需要、燃料費、輸送費も関係します。答案では「出荷時期をずらして、他の産地の出荷が少ない時期に届ける」と、しくみを説明することが先です。
近郊農業は、都市の周辺で、都市の多くの消費者に向けて野菜や花などを生産する農業です。関東地方の千葉県、埼玉県、東京都の周辺などで見られます。こまつなやほうれんそうのような葉物野菜は、新鮮さが大切です。消費地が近ければ、収穫後の輸送時間を短くしやすく、必要に応じて出荷しやすくなります。
近郊農業と促成栽培は、どちらか一方だけを選ぶ分類ではありません。前者は消費地との位置関係、後者は出荷の時期に注目した言葉です。都市の近くでハウスを使って早く出荷する農家なら、両方の特徴を持つこともあります。一方、遠くの都市へ出荷する農業は輸送園芸と呼ばれ、道路や冷蔵輸送の発達に支えられています。近い産地にも遠い産地にも、それぞれ生かせる条件があります。
果物は気候だけでなく地形も手がかりにします
果物の産地を覚えるときは、「南なら全部みかん、北なら全部りんご」と単純化しすぎないようにします。緯度だけでなく、標高、日当たり、水はけ、霜の影響などが関係するからです。次の表は代表的な組み合わせを整理したもので、順位表ではありません。生産量の順位を問う場合は、近年の統計で確かめることが必要です。
| 果物 | 代表的な産地 | 結びつける条件や特徴 |
|---|---|---|
| りんご | 青森県、長野県 | 冷涼な気候を生かす |
| みかん | 和歌山県、愛媛県、静岡県 | 温暖な気候と日当たりのよい斜面を生かす |
| ぶどう | 山梨県、長野県 | 盆地などの比較的雨が少なく日当たりのよい場所で栽培が盛ん |
| もも | 山梨県、福島県 | 盆地などで日当たりや水はけのよさを生かす |
| なし | 千葉県、茨城県、鳥取県 | 台地や砂丘地など、水はけのよい土地も利用する |
青森県の津軽平野や長野県の盆地は、りんごの産地を考える手がかりです。みかんは寒さに弱く、温暖な地域で多くつくられます。海に近い斜面の果樹園では、日当たりや水はけを生かせますが、斜面での収穫や運搬には手間もかかります。「斜面だから何でも育ちやすい」とせず、利点と作業上の難しさを分けましょう。
山梨県の甲府盆地では、ぶどうやももづくりが盛んです。果樹栽培には、水がたまりにくい扇状地も利用されます。扇状地は川が山地から平地へ出るところなどにできる、砂やれきが堆積した扇形の地形です。水田では水をためる条件が必要ですが、果樹園では水はけのよさが役立つ場合があります。同じ土地の性質でも、つくるものによって利点が変わるのです。
昼夜の気温差は果実の品質を考える手がかりになりますが、それだけで産地が決まるわけではありません。果物ごとに適した温度があり、雨、日照、土、栽培の技術も関わります。問題文に「水はけのよい扇状地」とあれば地形を、「冬も温暖」とあれば気候を使い、示された条件から説明する習慣をつけましょう。
畜産では動物の名前の先まで読みます
畜産は、家畜や家きんを育てて、乳、肉、卵などを生産する農業です。乳用牛を飼って生乳を生産する農業を酪農といいます。生乳は加熱などの処理をする前の乳で、飲むための牛乳だけでなく、バターやチーズなどの原料にもなります。肉用牛を育てることと酪農は、生産物を区別して覚えます。
北海道では、広い土地や冷涼な気候を生かした酪農が盛んです。牧草を育てる土地を確保しやすいことは、乳用牛の飼育を支える条件になります。ただし、牛が1年中草地で草だけを食べていると考えるのは誤りです。冬に備えて牧草を保存したり、牛の栄養に合わせて飼料を組み合わせたりする管理が必要です。
| 畜産の種類 | 主な生産物 | 代表的な産地 |
|---|---|---|
| 酪農 | 生乳 | 北海道など |
| 肉用牛の飼育 | 牛肉 | 鹿児島県、宮崎県、北海道など |
| 養豚 | 豚肉 | 鹿児島県、宮崎県、千葉県など |
| 養鶏 | 鶏肉、鶏卵 | 鶏肉は宮崎県や鹿児島県、鶏卵は茨城県や千葉県など |
南九州では肉用牛、豚、肉用の鶏の飼育が盛んです。ただし「暖かければ畜産が盛んになる」とは言い切れません。飼料を運ぶ交通、土地の利用、加工施設、飼育の技術なども関わります。また、養鶏では肉を生産する鶏と卵を生産する鶏を区別します。表に「ブロイラー」とあれば主に肉用の鶏を指し、卵の数を示す資料ではありません。
例題で解き方を確かめる
例題1 2つの栽培方法を理由から区別します
A地域では、冬の温暖な気候とハウスを利用して、なすを普通の時期より早く出荷しています。B地域では、夏の涼しい高原でキャベツを育て、平地の産地より遅い時期に出荷しています。A、Bの栽培方法をそれぞれ答えましょう。
- 作物名より先に、時期を示す言葉に線を引きます。「なすならいつも促成」と決めると、栽培条件が変わった問題に対応できないからです。Aは「早く」、Bは「遅い時期」が判断の中心です。
- 時期と気候の組み合わせを確かめます。Aは温暖さを生かして生育を早め、Bは冷涼さを生かして時期を遅らせています。用語を選んだ根拠が、問題文の中にあるか確かめるためです。
- 用語の漢字を書きます。促成は生育を促す方向、抑制は生育を抑える方向と結びつけると、音だけを覚えるより取り違えを直しやすくなります。
ハウスという言葉だけを見てAを決めても、この問題では答えが合うかもしれません。しかし、その読み方では施設を利用する別の栽培と区別できません。何を早めているのかまで言葉にすると、答えの根拠が確かになります。
答え:Aは促成栽培、Bは抑制栽培です。
例題2 数量の表から割合を求めます
ある野菜について、読み取り練習用に整理した出荷量は次のとおりです。実際の県別の生産量を示す表ではありません。全体に占めるA地域の割合と、A・B地域を合わせた割合を求めましょう。
| 地域 | 出荷量(t) |
|---|---|
| A | 120 |
| B | 90 |
| C | 60 |
| その他 | 30 |
| 合計 | 300 |
図2はこの表を棒グラフに直したものです。縦軸は0から始まり、30 tごとの目盛りを等間隔に置いています。図2のように数量を同じ目盛りで表すと、棒の高さからAはCの2倍、Bはその他の3倍であることも読み取れます。

- 表の単位と合計を確かめます。数が割合ではなく出荷量で、全体が300 tであると確定するためです。120+90+60+30=300となり、地域別の合計とも一致します。
- Aの数量を全体の数量で割り、100をかけます。割合は「比べる量÷もとにする量」で求めるので、120÷300×100=40です。百分率の答えには%を付けます。
- AとBを合わせる問題では、先に数量を足します。全体は変わらないので、(120+90)÷300×100=70です。AとBだけの合計210 tを分母にすると、「全体に占める」という問いから外れます。
「AはBより30多い」とだけ書くと、数量の差なのか割合の差なのかが不明確です。この表なら数量の差は30 t、割合はAが40%、Bが30%なので差は10ポイントです。単位を添えると、何を比べた説明なのかが伝わります。
答え:A地域は40%、A・B地域を合わせると70%です。
例題3 果物と産地を条件から結びつけます
次の3地域で盛んな果物を、りんご、みかん、ぶどうから1つずつ選びましょう。アは青森県の冷涼な地域、イは愛媛県の温暖で日当たりのよい斜面、ウは山梨県の甲府盆地で、比較的雨が少なく水はけのよい土地も利用する地域です。
- 選択肢を見て、どの違いを使うか考えます。この問題では温暖さと冷涼さ、盆地の条件が手がかりなので、野菜の出荷時期を考える必要はありません。
- 県名と条件の両方が合うものを選びます。青森県と冷涼さはりんご、愛媛県と温暖な斜面はみかん、山梨県と甲府盆地はぶどうにつながります。知っている県名だけで急いで決めず、説明との一致も確かめます。
- 各選択肢を1回ずつ使ったか確認します。解答の条件を守っているかを確かめるためです。ただし、1つの県で1種類の果物しかつくられないという意味ではありません。
山梨県ではももも盛んですが、今回の選択肢にはありません。知識をたくさん思い出すことと、設問の条件に合わせて答えることは別の作業です。候補を条件で絞る読み方を身につけましょう。
答え:アはりんご、イはみかん、ウはぶどうです。
例題4 近郊農業の利点を短く説明します
大都市の周辺で、収穫後の新鮮さが大切な葉物野菜がつくられています。都市の近くで生産する利点を、「消費地」「輸送時間」という2つの語を使って説明しましょう。
- 問われている関係を確かめます。この問題は栽培の時期ではなく、生産地と都市との距離を問うので、近郊農業の考え方を使います。
- 原因と結果を並べます。「消費地に近い」が原因で、「輸送時間を短くできる」が途中のしくみ、「新鮮な状態で届けやすい」が結果になります。間のつながりを書くことで、単なる用語の列挙を避けられます。
- 指定された2語を入れ、利点まで書けたか確かめます。「都市には人が多い」だけでは、葉物野菜の新鮮さと距離の関係が説明できていないからです。
「輸送費がまったくかからない」と書くのは言いすぎです。近くても運ぶ作業や車両は必要です。「短くできる」「保ちやすい」と表現すると、距離が近いことの利点を無理なく説明できます。
答え:消費地に近く、輸送時間を短くして野菜を新鮮な状態で届けやすいことです。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 「ハウスでつくればすべて促成栽培です」
誤った書き方は、「促成栽培とはハウスで育てることです」です。どこが違うかというと、使う設備だけを説明して、出荷時期を早める目的が抜けています。施設は雨よけや温度管理などにも使われます。正しい書き方は、「温暖な気候や温室などを利用して生育を早め、普通より早く出荷する栽培です」です。
図3のように、栽培の時期と消費地までの距離は別の軸です。図の上下は「早めるか遅らせるか」、左右は「都市に近いか遠いか」を表します。距離や日数を測るグラフではなく、分類する観点を整理した図です。図3の左側にあるから促成、右側にあるから抑制、という読み方はできません。

直すときは、お子さまに「ハウスを使って何を変えたの」と確かめます。「時期を早めた」と言えれば促成につながりますが、問題文に早めたという情報がなければ、施設があるというだけでは決められません。用語の目印を1つだけ探す癖から、目的まで読む方法へ切り替えます。
誤り2 「長野県は北にあるから高原野菜が盛んです」
誤った書き方は、「北の県なので夏に涼しいからです」です。どこが違うかというと、長野県の高原野菜を説明する大事な条件である標高が抜けています。同じ緯度でも標高が高ければ気温は低くなります。正しい書き方は、「標高の高い高原は夏も涼しく、暑さに弱いレタスなどを育てやすいからです」です。
地図では、県の南北の位置だけでなく山地や高原の場所も見ます。同じ長野県内でも、高原の畑と盆地の果樹園では使っている条件が異なります。県名の横に作物を1つ書いて終えるのではなく、「高原の涼しさ」「盆地の日当たり」のように、県内の場所と条件を一緒に書くと整理できます。
誤り3 「牛が多い県は生乳の生産量も必ず多いです」
誤った書き方は、「牛の飼育頭数の表から、牛乳の産地がそのままわかります」です。どこが違うかというと、乳用牛と肉用牛を区別していません。正しい書き方は、「生乳の生産を考えるときは乳用牛かどうかを確かめ、生乳の生産量の資料も読みます」です。頭数は動物の数であり、乳の重さそのものではありません。
表では「飼養頭数」「生産量」「出荷額」の見出しを読み分けます。飼養頭数は飼っている家畜の数、生産量は生み出した数量、出荷額は出荷したものを金額で表したものです。量が多い地域と金額が大きい地域は、品物の単価などによって一致しない場合があります。また、同じ項目でも異なる年の表を比べるなら年をそろえる必要があります。順位を記憶で埋めず、まず何を数えた表かを声に出しましょう。
ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。学年別個別指導コース/お問い合わせ
練習問題
練習1
夏でも涼しい高原で、平地の産地より遅い時期にレタスを出荷します。この栽培方法の名前と、利用している自然条件を答えましょう。名前だけでなく、「どこの、どのような気候か」まで説明します。
練習2
ある果物の出荷量を読み取るための練習用の表です。全体に占めるP地域の割合を求め、P地域の出荷量がQ地域の何倍かも答えましょう。表の数量は実際の産地の数値ではありません。
| 地域 | 出荷量(t) |
|---|---|
| P | 150 |
| Q | 100 |
| R | 50 |
| その他 | 100 |
| 合計 | 400 |
練習3
「青森県と長野県の冷涼な気候を生かす果物」と、「和歌山県や愛媛県などの温暖な気候を生かす果物」をそれぞれ答えましょう。さらに、2つの果物を区別するときに注目した条件を1つ書きます。
練習4
次の説明のうち、誤っているものを1つ選び、正しく直しましょう。アは「酪農は乳用牛を飼い、生乳を生産する農業です」、イは「北海道では広い土地を生かした酪農が盛んです」、ウは「鶏卵の生産量の表を見れば、鶏肉の生産量の順位がそのままわかります」です。
答えと解説
練習1の答えは、抑制栽培、高原の夏でも涼しい気候です。「遅い時期」という時期の情報と、「涼しい高原」という自然条件を組み合わせます。寒い地域ならどこでも同じ作物に適する、という意味ではありません。
練習2の答えは、37.5%、1.5倍です。割合は150÷400×100=37.5、倍率は150÷100=1.5で求めます。割合では全体の400 t、倍率では比べる相手のQ地域の100 tが、もとにする量です。何を分母にするかは、問題文の「全体に占める」と「Q地域の何倍」で決まります。
練習3の答えは、順にりんご、みかんで、条件は気温です。りんごは冷涼さ、みかんは温暖さと結びつけます。県名だけを覚えていた場合は、日本地図で位置も確かめ、長野県では標高の影響も考えましょう。
練習4の答えはウで、「鶏肉の生産量の順位は、鶏肉の生産量の表で確かめます」と直します。卵を生産する鶏と肉用の鶏を区別する必要があるからです。アとイは正しい説明で、生産物と土地の条件をそれぞれ述べています。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
産地から消費地へ届ける考え方は、交通や貿易の学習につながります。遠い地域の野菜を運ぶには道路や冷蔵設備が必要で、畜産では飼料の輸送も関係します。自然条件だけで産地が決まるのではなく、生産と運搬がつながっていると捉えると、別の産業の立地も考えやすくなります。
家庭では、1つ目として、5分で野菜や果物の産地表示を1つ読み、日本地図で探してみましょう。「何県だったか」に続けて、海に近いのか、標高の高い地域があるのかを話します。表示に県名しかなければ、県内のどこで、どの方法でつくられたかまでは決められません。わかることと追加の情報が必要なことを分ける練習にもなります。
2つ目は、別の5分で例題2の表を使い、「いちばん多い地域」「全体に占める割合」「2地域の数量の差」を順に尋ねます。同じ表でも問いによって使う数や単位が変わることを確かめます。個別指導では、用語で止まる場合は早い・遅いの比較まで、割合で止まる場合はもとにする量の意味まで戻って確かめます。
まとめ
売り場に並ぶ1つの野菜にも、土地の気候、出荷時期の工夫、運ぶ道筋が関わっています。果物の県名を思い出したときは、その土地の条件まで、畜産の表を見たときは、何を飼い何を生産した数なのかまで考えてみましょう。
知らない表が出ても、見出しと単位を読み、全体を確かめれば、資料から取り出せる事実があります。説明に使うのは、覚えた県名の多さだけではありません。産地の名前に土地の条件と届け方が結びついたとき、農業の答えに理由が生まれます。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
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