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【中学受験社会】水産業を図解で総まとめ—漁業の種類 主な漁港 養殖 栽培漁業 課題|武蔵野個別指導塾

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沿岸・沖合・遠洋漁業を図で整理し、養殖と栽培漁業の違い、主な漁港、200海里と漁獲量の関係を学びます。棒グラフの割合計算と記述問題で、理由まで説明する力を確かめましょう。

よくあるのは、習い事の帰りの自転車置き場で、お子さまが「養殖も栽培漁業も、人が魚を育てるなら同じではないの」と尋ね、説明が止まるという場面です。「育てる漁業」という言葉は覚えていても、育った魚をどこへ移し、どのようにとるのかが浮かばないと、問題文の少しの違いに迷ってしまいます。

水産業は、魚の名前と漁港の名前を一組ずつ覚えるだけの単元ではありません。海の条件が漁場をつくり、漁場までの距離が船の仕事に関わり、とった魚が港を通って食卓へ届きます。さらに、魚をとり続けるには、成長する時間や産卵する場所も守る必要があります。

まず「どこでとるか」と「どのように育てるか」を分けて考えましょう。そのうえで、主な漁港の位置、海流の働き、漁獲量が変わる理由へ進みます。言葉の定義を短く説明する問題から、図の数値を読み、根拠をつけて文章で答える問題まで、順番に確かめていきます。

この単元で身につけること

これまでに学んだ日本の位置、海岸地形、海流の知識が、水産業の理由を説明する土台になります。地名を思い出せないときは白地図へ、割合で止まるときは「全体を100とする」という算数の考え方へ戻ると、つまずいている場所を確かめやすくなります。

基本の考え方

とる場所で分ける沿岸・沖合・遠洋漁業

水産業では、魚や貝だけでなく、のりやわかめなどの海藻も扱います。自然の海や川で水産物をとる漁業と、人の管理のもとで水産物を育てて収穫する養殖業が、食卓を支えています。水産業を広く考えるときには、魚を冷凍したり、干物や缶詰に加工したりして届ける仕事とのつながりも見ます。

沿岸漁業は、海岸に近い海で行う漁業です。比較的小さな船を使い、日帰りで行うものが多いのが特徴です。海岸近くに仕掛けた定置網で魚をとる漁や、貝・海藻を採る仕事などがあります。ただし、「日帰りなら必ず沿岸」と、期間だけで決めるのは避けましょう。問題文では、海岸に近いという場所の説明と組み合わせて判断します。

沖合漁業は、日本の近くの、沿岸より沖に出た海で行います。沿岸漁業より大きな船を使うことが多く、数日から数週間かけるものがあります。まき網で魚の群れを囲んだり、底びき網で海底近くの魚をとったりします。船の大きさも日数も漁の方法によって違うため、数字を一つだけ覚えて境界にする必要はありません。

遠洋漁業は、日本から遠く離れた海で行います。長い航海に対応する大きな船や、魚を保存する冷凍設備が必要になります。遠い海でまぐろやかつおをとる漁が代表例です。ただし、まぐろは近い海でとることもあり、養殖も行われます。「まぐろという魚名があれば遠洋」と決めつけず、どこへ出かけて漁をするのかを読みましょう。

図1のように、まず海岸から沖へ向かう位置関係を整理すると、3種類を同じ基準で比べられます。この図は海域の関係を示した模式図です。色の区切りは実際の境界線や距離を表していません。

図1 海岸から沖へ向かう漁業の三つの区分

図1の遠洋の欄を見て「沖合との境目は何kmですか」と考える必要はありません。これらは、200海里を境に機械的に分ける分類ではないからです。沿岸・沖合・遠洋は漁業の行われ方の区分、200海里は国による海の資源の管理に関係する範囲として、別々に整理します。

好漁場の条件と主な漁港

魚を多くとれる海を好漁場といいます。日本の太平洋側では、南から流れてくる暖流の黒潮と、北から流れてくる寒流の親潮に注目します。黒潮は日本海流、親潮は千島海流とも呼ばれます。三陸沖などで暖流と寒流が出合う付近は潮目と呼ばれ、プランクトンをえさにする魚などが集まり、好漁場になります。

ここで「暖かい水と冷たい水がぶつかるから魚が生まれる」と考えてはいけません。海流は、水温の違う水や栄養分を運びます。魚にはすみやすい水温があり、えさの分布も移動に関係します。海流の出合う場所はいつも同じ線の上にあるわけではなく、季節などによって変わります。地図では矢印の向きと名前を押さえ、理由は「魚のえさになるプランクトンが多い」など、間のつながりまで説明します。

大陸棚も大切です。大陸の周りに広がる、水深がおよそ200 mまでの比較的平らな海底を大陸棚といいます。日光が届きやすい浅い海や、陸から栄養分が運ばれる海は、水産生物の生活を支える条件になります。大陸棚の「200 m」は深さで、あとで学ぶ「200海里」は横方向の距離です。同じ200でも、単位と向きが違います。

魚をとる場所が漁場で、船がとった魚を陸へ上げる場所が漁港です。港では水揚げのほか、魚の選別、取引、氷の補給、冷蔵・冷凍などが行われます。道路や加工場との結びつきもあるため、好漁場に近いことだけで港の働きのすべてが決まるわけではありません。

主な漁港 都道府県 位置や結びつけて覚える内容
釧路 北海道 北海道東部の太平洋側にあります。
八戸 青森県 本州北部の太平洋側にあります。
気仙沼 宮城県 三陸海岸にあり、かつお・まぐろ類と結びつきます。
石巻 宮城県 宮城県の太平洋側にあり、水産加工も行われます。
銚子 千葉県 利根川の河口にあり、いわしやさばと結びつきます。
焼津 静岡県 駿河湾に面し、かつおやまぐろと結びつきます。
境港 鳥取県 日本海側にあり、かにやあじなどと結びつきます。
長崎 長崎県 九州西部にあり、東シナ海の漁業と結びつきます。

この表は順位表ではありません。主な位置と特徴を覚えるための表です。水揚げ量の順位は年によって変わるため、近年の統計で確かめるようにします。また、重さで比べる水揚げ量と、金額で比べる水揚げ額では、同じ港でも順位が違うことがあります。高い値段の魚が多い港と、多くの重さの魚を扱う港を、同じものとして読まないようにしましょう。

育てる漁業と資源を守る考え方

養殖は、いけすやいかだ、池などを使い、人が管理しながら出荷できる大きさまで育てる方法です。ぶりやまだい、かき、のりなどが代表例です。魚の養殖ではえさを与えることがありますが、かきは海中のプランクトンを食べ、のりは光合成をします。そのため、「毎日えさを与えること」だけを養殖の定義にすると、かきやのりを説明できなくなります。

広島湾のかき、有明海ののり、三陸沿岸のわかめなどは、海の条件と結びつけて覚えたい例です。波の静かな湾は、いかだやいけすを設置しやすい場所です。リアス海岸の入り江でも養殖が行われます。ただし、波が静かなら何でも育つわけではありません。水温、塩分、えさとなるプランクトン、水の入れ替わりなど、生き物に合った条件が必要です。

栽培漁業は、卵からかえした稚魚や稚貝などを、人の手で一定の大きさまで育ててから海へ放流し、自然の海で成長したものをとる方法です。まだいやひらめなどで行われます。小さい時期はほかの生き物に食べられるなどして生き残りにくいため、その時期を人が支えるのです。養殖と栽培漁業の違いは、魚の種類ではなく、育て方の途中で海に放して成長させるかどうかにあります。

魚は工場で部品を増やすようには増やせません。親になる魚や、生まれた魚が育つ場所が減れば、その後の漁にも影響します。とってよい量や時期を決める、小さい魚をとらないようにする、海藻が茂る藻場や干潟を守るなどの取り組みが必要です。養殖や栽培漁業を増やせば、とりすぎの問題がすべて解決するというわけではありません。

例題で解き方を確かめる

例題1 漁業の種類を手がかりから決める

次のア〜ウに当てはまる漁業を、沿岸漁業・沖合漁業・遠洋漁業から選びましょう。アは海岸近くで小さな船を使って漁をし、その日のうちに港へ帰ります。イは日本近海の沖に船を出し、数日かけて漁をします。ウは大型船で日本から遠く離れた海へ出かけ、長期間にわたって漁をします。

  1. まず場所を表す言葉を探します。「海岸近く」「日本近海の沖」「日本から遠く離れた海」が、区分の中心となる手がかりだからです。
  2. 船と日数の説明を重ねます。アの小さな船と日帰り、ウの大型船と長期間は、場所から考えた答えに合うかを確かめる材料になります。
  3. 3つの答えを並べて、すべて同じ基準で判断したかを見直します。途中から魚名だけで選ぶと、分類の基準が変わってしまうからです。

答え:アは沿岸漁業、イは沖合漁業、ウは遠洋漁業です。

例題2 棒グラフの量と割合を読む

図2は、読み取り練習用に設定した、ある地域のA年とB年の漁業別生産量です。日本全体の実際の生産量や、特定の年代を示す資料ではありません。沿岸はA年もB年も20 t、沖合はA年60 tからB年40 t、遠洋はA年40 tからB年20 tとなっています。養殖の生産量は含めていません。

図2のように、同じ目盛りで描いた棒を比べると、どの部門がどれだけ変わったかを調べられます。A年とB年の全体量、全体の減少量、B年に沿岸が占める割合を求めましょう。

図2 練習用の二つの年の漁業別生産量を比べる棒グラフ
  1. 縦軸の単位と1目盛りを確認します。図2はtで表し、目盛りは20 tずつです。棒の高さをそのまま%として読まないために、単位から始めます。
  2. 各年の3部門を足します。A年は20+60+40=120 t、B年は20+40+20=80 tです。全体を求める問題なので、一番高い棒だけを答えにしません。
  3. 前の年から後の年を引きます。120−80=40 tです。「減少量」なので重さで答えます。「何%減ったか」と尋ねられた場合は、さらに割り算が必要になります。
  4. B年の沿岸をB年の全体で割り、100をかけます。20÷80×100=25%です。「B年に占める割合」なので、分母はA年の120 tではありません。

沿岸の量は変わっていませんが、全体の量は減っています。このため、全体の中で沿岸が占める割合は上がります。「割合が増えたから、とれた量も増えた」と読むのは誤りです。量を尋ねているのか、全体に対する割合を尋ねているのかを、答える前にもう一度確かめましょう。

答え:A年は120 t、B年は80 t、減少量は40 t、B年の沿岸の割合は25%です。

例題3 漁港と好漁場を結びつける

「千葉県の利根川河口にある漁港」の名前を答えましょう。また、「三陸沖が好漁場になる理由」を、黒潮・親潮・プランクトンの3語を使って説明しましょう。この2つは、地名を答える問いと、理由を説明する問いです。問われ方を分けて読みます。

  1. 位置の条件を一つずつ照合します。「千葉県」と「利根川河口」が両方当てはまるのは銚子です。魚の名前を思い出せなくても、位置から決められます。
  2. 好漁場の問いでは、2本の海流の性質を確認します。暖流の黒潮と寒流の親潮が出合うという関係が、説明の出発点になるためです。
  3. 魚が集まるまでを文章にします。「海流が出合う」で止めず、「えさになるプランクトンが多く、魚が集まる」とつなぐと、なぜ漁に適するかが伝わります。

港の名前を問われたら港を、漁場の理由を問われたら海の条件を答えます。「銚子で水揚げされる」という説明だけでは、その魚がすべて銚子のすぐ沖で育ったことにはなりません。船が遠くから運んでくる場合もあるため、港と漁場の位置を一つに重ねないことが大切です。

答え:漁港は銚子で、三陸沖は黒潮と親潮が出合い、えさになるプランクトンが多く魚が集まるため好漁場になります。

例題4 200海里と遠洋漁業の変化を説明する

海に面した国々が、自国の沿岸から200海里の水域の資源を管理する動きを強めたことで、日本の遠洋漁業はどのような影響を受けたのでしょうか。「外国の沿岸」「漁場」の2語を使って説明しましょう。ここでは、200海里を魚が泳ぐ距離ではなく、資源を管理する範囲として考えます。

  1. だれが何を管理するのかを整理します。沿岸の国が、その周りの水域の魚などの資源を管理するため、ほかの国の船が以前と同じように自由にとれるとは限らなくなります。
  2. 日本の船に起こる変化を考えます。外国の沿岸にある漁場では、相手国との取り決めなどに従う必要があり、利用できる漁場が制限されます。
  3. 原因と結果を順につなぎます。「200海里になったから減った」だけでは何が変わったかわからないので、「漁場の制限」を間に入れます。

200海里は、1海里を1.852 kmとすると370.4 kmです。距離の計算は200×1.852=370.4となり、およそ370 kmと捉えられます。排他的経済水域は、領海の外側にあり、基線から200海里までを限度とする水域です。向かい合う国などとの間では境界の調整があるため、どこでも海岸から同じ幅の帯がそのまま引けるわけではありません。資源に関する権利を持つ水域であって、全体が領海になるわけでもありません。

答え:外国の沿岸での漁が制限され、日本の船が利用できる漁場が狭まったため、遠洋漁業の生産量が減る一因となりました。

つまずきやすいところと直し方

養殖と栽培漁業を魚の種類で決めてしまう

誤った書き方は「まだいを育てるので、必ず養殖」です。どこが違うかというと、まだいは養殖にも栽培漁業にも登場するため、魚名だけでは決められない点です。正しい書き方は「管理する場所で出荷まで育てるなら養殖、一定の大きさまで育てて海へ放流するなら栽培漁業」です。

図3のように、育て始めたあとでどこへ進むかを見ると、区別がはっきりします。上の段は人が管理を続けて出荷へ進み、下の段は放流して自然の海で成長したものを漁でとる流れです。

図3 養殖と栽培漁業を育てたあとの流れで比べる図

図3の矢印は作業の順序であり、育てる期間の長さや生き残る割合を示してはいません。栽培漁業では、放流したものがすべて大きくなって、とれるわけではありません。放流する大きさや時期、海の環境にも目を向ける必要があります。

減少の理由を200海里だけにしてしまう

誤った書き方は「日本の水産物の生産量が減った理由は、すべて200海里の制限」です。どこが違うかというと、遠洋漁業の漁場の制限と、沖合の魚の資源量の変化を混同している点です。正しい書き方は「遠洋漁業では外国沿岸の漁場の制限が影響し、沖合漁業では魚の資源量の変化なども影響した」です。

日本の漁業・養殖業の生産量は、1984年を頂点として、その後、長い期間で見ると減少してきました。遠洋漁業の縮小だけでなく、沖合漁業で多くとられていたまいわしの漁獲量の減少なども関係します。さらに、海水温など海の環境の変化、漁業を担う人の減少や高齢化、燃料費なども水産業の課題です。どの部門を説明する問題なのかを確かめてから、原因を選びましょう。

グラフの線が同じ向きに動いていても、それだけで原因まで決まるわけではありません。「遠洋が減った」と読める資料と、「遠洋がなぜ減ったか」を説明する知識を組み合わせます。また、日本全体で減少傾向にあっても、すべての魚が毎年減っているという意味ではありません。魚種、海域、年による違いを残して説明します。

生産量・水揚げ量・輸入量を同じものとして足す

誤った書き方は「港の水揚げ量が多いので、その県の近くに魚が最も多くすんでいる」です。どこが違うかというと、船が別の海域でとった魚も港に運ばれるのに、水揚げされた場所を魚のすむ場所と同じにしている点です。正しい書き方は「水揚げ量は、その港に陸揚げされた魚などの量を示す」です。

資料には、漁業の漁獲量、養殖を含む生産量、港ごとの水揚げ量、外国から買った輸入量などが出てきます。これらは同じ魚が異なる段階で数えられる場合もあり、見つけた数字を全部足すことはできません。表題と注記で、何をどこまで数えた資料なのかを確かめます。輸入が多いことを、そのまま日本の船が遠くの海で多くとったことと結びつけるのも誤りです。遠洋漁業と輸入は、言葉の意味が異なります。

ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。学年別個別指導コース/お問い合わせ

練習問題

練習1

ある船は日本近海の沖へ出かけ、数日間にわたってまき網で魚をとります。この漁業を、沿岸漁業・沖合漁業・遠洋漁業から選びましょう。また、答えを決めるときに中心となる、場所を表す言葉を問題文から抜き出しましょう。

練習2

アは、ひらめを小さいうちに施設で育て、一定の大きさで海へ放流し、自然の海で大きくなったものをとる方法です。イは、ぶりをいけすで管理し、出荷できる大きさまで育てる方法です。それぞれの名称を答え、違いを「放流」という語を使って説明しましょう。

練習3

図2のB年について、沖合の生産量は全体の何%ですか。また、A年からB年への遠洋の減少量と減少率を求めましょう。減少率は、A年の遠洋の生産量をもとにして計算します。単位をつけて答えてください。

練習4

アは静岡県で、かつおやまぐろと結びつく漁港、イは鳥取県の日本海側にある漁港です。ア・イの港名を答えましょう。さらに、「200海里までの水域はすべて領海で、外国の船が通ることもできない」という文が正しくない理由を、領海と排他的経済水域の違いに触れて説明しましょう。

答えと解説

練習1の答えは、沖合漁業、手がかりは「日本近海の沖」です。数日間という説明も合っていますが、まき網という漁法だけで区分を決めるのではありません。漁法の名前と、漁をする海域の分類は分けて読みます。

練習2の答えは、アが栽培漁業、イが養殖です。違いは「栽培漁業は一定の大きさまで育てて海へ放流するが、養殖は出荷まで人が管理して育てる」です。ひらめとぶりの名前を入れ替えても、育て方が同じなら判断の基準は変わりません。

練習3の答えは、沖合の割合が50%、遠洋の減少量が20 t、減少率が50%です。B年の全体は80 tなので、沖合の割合は40÷80×100=50%です。遠洋の減少量は40−20=20 t、減少率は20÷40×100=50%です。同じ50%でも、最初はB年の全体を、次はA年の遠洋だけをもとにしています。

練習4の答えは、アが焼津、イが境港です。文が正しくない理由は「排他的経済水域は領海とは異なり、沿岸国が資源を管理する権利などを持つ水域で、外国船の航行が一律に禁止されるわけではないから」です。200海里という数字を見たら、領海の広さを表す数字と混同していないか確かめます。

次の単元へのつながりと家庭での確かめ方

水産業は、この先に学ぶ工業、貿易、運輸、環境の問題へつながります。魚を冷凍する設備や缶詰工場は工業と、外国から水産物を買うことは貿易と、鮮度を保って運ぶことは運輸と関係します。魚をとる段階だけでなく、加工し、運び、売る段階まで線でつなげると、産業の役割が具体的になります。

家庭での確かめ方の一つは、5分で魚の包装の表示を読むことです。魚名、産地、養殖かどうかなど、実際に表示されている項目を探します。そのうえで「この表示からわかること」と「この表示だけではわからないこと」を一つずつ話してみましょう。魚名だけから、どの漁業でとったかを決めない練習になります。

もう一つは、5分で紙を上下に分け、養殖と栽培漁業の流れを矢印で描くことです。「育てる」の次をお子さまに書いてもらい、放流する段階がどちらに入るかを説明してもらいます。言い間違いをすぐに直す前に、出荷までどこで育つと思ったのかを尋ねると、言葉の混同か、流れの理解かを確かめられます。

個別指導では、港の位置が曖昧なら都道府県と海の位置まで戻り、割合で迷うなら分母がどの集まりかを図で確かめます。正解の語が言えたあとも、問題文のどの言葉を根拠に選んだのかまで確認します。

まとめ

水産業の問題で迷ったら、船が向かう海、魚が育つ場所、資料が数えている量を順にたどってみましょう。「沖合」「栽培」「25%」という短い答えの後ろには、場所、作業の流れ、全体との関係があります。その根拠を一つ添えられると、問題文の表現が変わっても自分で判断できます。

食卓に届く一尾には、海の環境、漁をする人、港の設備、国どうしの取り決めが関わっています。今日たくさんとれることと、これからもとり続けられることは同じではありません。水産資源を守るとは、まだとらない魚の成長する時間も守ることです。

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

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