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【小3社会】わたしたちのまちを図解で総まとめ—地図の読み方・方位・地図記号・まちの様子|武蔵野個別指導塾

八方位と地図記号を図で確かめ、まちの地図を使った例題と練習に取り組めます。土地の使われ方や公共施設の調べ方も、家庭での声かけとともに学べます。
よくあるのは、返されたテストの余白に東西南北を書き直しながら、「図書館は学校の北にある」と答えたはずなのに、なぜ丸が付かないのか考え込む場面です。問題を読み直すと、聞かれていたのは「図書館から見た学校の方位」でした。方位の名前を覚えていても、出発する場所を取り違えると、答えが反対になります。
小3社会の「わたしたちのまち」では、見慣れた道や建物を、場所の関係とくらしのはたらきに分けて捉えます。地図が読めると、目的地がどちらにあるかだけでなく、店が集まる場所や田畑が広がる場所の違いも説明できます。図書館や公園についても、「行ったことがある場所」から「地域の人がどのように使う場所か」へと見方が広がります。
家庭では、答えの方位をすぐに教える前に、お子さまが地図のどこを指しているかを見てみてください。基準の場所に指を置き、北を確かめ、そこから目的の場所を見る。この短い順番が、地図を根拠に話すための土台になります。
この単元で身につけること
- 四方位と八方位を使って、場所の関係を表します。北・東・南・西だけでなく、その間の北東・南東・南西・北西も使い、どの場所から見た向きなのかを添えます。
- 地図記号と凡例を手がかりに、何がある場所かを読み取ります。記号の形と意味を結び付け、色や線についても、その地図の説明を確かめます。
- まちの様子を、同じ観点で比べます。建物、道、田畑などを見るとき、北側だけ店を数え、南側だけ道を調べるような比べ方を避けます。
- 土地の使われ方を説明します。家が集まる所、店が集まる所、田畑が広がる所などを地図にまとめ、場所ごとの違いを見付けます。
- 公共施設の役割を、利用する人のくらしと結び付けます。施設の名前だけで終わらず、何をするための場所かを短い文で表します。
小1・小2の生活科で身近な場所を歩いた経験が、小3では地図に位置を記し、地域の様子を比べる学習につながります。知っている建物の数を競うのではなく、見付けたことをほかの人にも伝わる形に整えることが目標です。
基本の考え方
方位は北と基準の場所から決めます
方位は、場所から見た向きを表す言葉です。四方位は北・東・南・西です。北を向いたとき、右が東、後ろが南、左が西になります。八方位では、その間にも名前を付けます。北と東の間は北東、東と南の間は南東、南と西の間は南西、西と北の間は北西です。「東北」ではなく「北東」のように、この単元で使う方位の名前として覚えます。
図1のように、まず北と南を結ぶ線、東と西を結ぶ線を確かめると、その間にある方位を整理できます。北東と南西、北西と南東も、それぞれ反対の向きです。図の中心に自分が立っているつもりで、中心から外へ向かって見てください。

地図は、まちを上から見た様子を、実際より小さくして表したものです。遠くから横向きに見た景色とは違い、建物の高さよりも、どこに何があるかを読み取りやすくしてあります。方位記号で北が示されている場合は、その向きを基に読みます。方位の表示がない地図では、ふつう上を北として読みますが、方位記号があるのに「上が北」と決め付けてはいけません。
「学校の東に郵便局がある」という文では、学校が基準の場所です。学校に指を置いて、そこから郵便局へ向かいます。反対に「郵便局から見て学校はどの方位か」と聞かれたら、指を置く場所は郵便局です。同じ2つの建物でも、見る出発点が入れ替わると方位は反対になります。右と左は自分の体の向きで変わりますが、東と西は体の向きを変えただけでは入れ替わりません。
地図記号と凡例は地図を読む手がかりです
地図記号は、建物や土地の様子などを、決まった形で表すためのものです。図1の「文」は学校、「〒」は郵便局を表しています。建物の絵を細かく描かなくても、記号を読む人に何があるかを伝えられます。学校の地図記号を見ただけで、校舎の階数や通う人数までわかるわけではありません。記号が伝える内容と、記号だけではわからない内容を分けます。
地図には、色や線、印の意味を説明した「凡例」が付くことがあります。たとえば、授業で作る地図で薄い緑を畑に使ったら、凡例にも「薄い緑は畑」と書きます。別の地図では、同じ緑が公園や森林を表すこともあるため、色だけで意味を決めません。共通の地図記号を覚えることと、その地図だけの約束を読むことの両方が必要です。
自分で地図を作るときは、何を調べた地図なのかが伝わる題名、北の向き、場所を見分けるための記号や名前、凡例をそろえます。すべての建物を描き込むと、調べたいことが見えにくくなる場合があります。店の集まり方を調べるなら店の位置を丁寧に記し、ほかの建物は目印になるものを選ぶなど、目的に合う内容にします。
まちの様子は土地の使われ方と施設の役割から調べます
土地の使われ方とは、ある場所が何のために使われているかということです。家が多ければ住むための利用、田や畑が広がれば作物を育てるための利用が目立ちます。店や工場、公園、道路も、それぞれ土地の使われ方です。同じまちの中にも違いがあり、1か所を見ただけでまち全体の特徴を決めることはできません。
公共施設は、地域の人々のくらしを支えるために設けられた施設です。市立図書館では本を読んだり借りたり、調べものをしたりできます。市役所ではくらしに関わる手続きや相談などを行い、市立公園は遊びや休息の場所になります。大きい建物なら公共施設、たくさんの人が入る店なら公共施設、という分け方はしません。誰のどのような用事を支えているかに注目します。
まちを調べるときは、先に「何を知りたいか」を決めます。「駅の周りと少し離れた所では、土地の使われ方がどう違うか」なら、両方の場所で家・店・田畑などを同じように記録します。観察した日と場所、見付けたものをメモし、地図にも位置を残します。聞き取りでは、施設の人などに尋ねたいことを事前に短くまとめ、調査の約束に沿って話を聞きます。
見たことと、考えたことも分けて書きます。「駅前に店が並んでいた」は観察したことです。「駅を使う人が買い物をしやすいからだと思う」は理由についての考えです。その理由を確かめるには、店の人に話を聞くなど、次の調べ方が必要になります。地図、現地での観察、聞き取りを組み合わせると、場所と人のくらしが結び付いてきます。
例題で解き方を確かめる
次の図2は、位置関係を練習するためのまちの地図です。上が北で、丸の中心をそれぞれの場所の位置として読みます。図書館と公園は市立とします。灰色の帯は道路、色の付いた区画と名前は場所を見分けるための表し方です。この図の丸や色を、共通の地図記号として覚える必要はありません。

図2のように場所が並んでいる場合も、目に付いた建物から読み始めるのではなく、問いの基準を確かめてから答えます。ここでは曲がり道の順番ではなく、ある場所から見た別の場所の方位を考えます。
例題1 学校から見た郵便局の方位
問題:図2で、郵便局は学校から見てどの方位にありますか。八方位で答えましょう。
- 「学校から見て」に線を引き、学校の丸に指を置きます。方位は基準の場所から決めるので、郵便局を出発点にしないためです。
- 北の矢印を見て、図の上が北、右が東であることを確かめます。紙の見た目だけでなく、図に示された向きに合わせるためです。
- 学校から郵便局へ目を動かし、北と東の間にあることを読みます。上下だけ、左右だけで答えると、斜めの位置関係を表せないためです。
「北の方にも東の方にも動くので、北東」と言葉にすると、方位の名前と位置がつながります。郵便局に着くためにどの道を通るかは、ここでは尋ねられていません。道を曲がった回数と方位を混ぜないようにします。
答え:郵便局は学校の北東にあります。
例題2 同じ場所でも基準が変わる場合
問題:図2で、郵便局から見た学校の方位を答えましょう。例題1と何が変わったかも確かめます。
- 今度は郵便局の丸に指を置きます。「郵便局から見た」と書いてあるので、見始める場所が例題1から入れ替わるためです。
- 郵便局から学校を見ると、下と左へ向かうことを確かめます。方位の並びは同じでも、進む向きが逆になっていることを見るためです。
- 下が南、左が西なので、その間の南西と読みます。北東の反対は南西という関係とも合っているかを確かめるためです。
「学校と郵便局の問題だから北東」と建物の組み合わせだけで覚えると、この問いでつまずきます。答える前に「誰がどこに立って、どこを見るのか」と言い直すと、基準を取り戻せます。方位の名前を繰り返すだけでなく、指を動かして逆向きになることを確認しましょう。
答え:学校は郵便局の南西にあります。
例題3 公共施設を名前と役割で読む
問題:図2で学校の北にある公共施設の名前と、そこでできることを1つ答えましょう。
- 学校を基準に、北へまっすぐたどります。「北」と「北東」を取り違えないよう、学校と同じ縦の並びを探すためです。
- その場所の名前が図書館であることを確かめます。場所を見付けても、名前を読まずに建物の色から答えると別の施設と混ざるためです。
- 図書館の役割として、本を借りることを挙げます。問いは名前だけでなく、施設がくらしをどう支えているかも尋ねているためです。
この図の図書館は市立という条件なので、公共施設として扱います。「本がある」だけでも特徴にはなりますが、「本を借りることができる」と書くと、利用する人の行動まで伝わります。開いている時間や借りられる冊数はこの地図にないので、図だけから付け足してはいけません。
答え:図書館で、本を借りることができます。
例題4 観察メモから土地の使われ方を比べる
問題:まち歩きで、同じ広さの2つの範囲を調べました。駅の周りでは「通りに店が並び、店の裏に家がある」、東側では「広い畑があり、畑の間に家がある」と記録しました。土地の使われ方の違いを1文で説明しましょう。このメモは図2とは別の調査記録として読みます。
- 両方のメモから、土地が何に使われているかを取り出します。駅の周りは店と家、東側は畑と家であり、比べる材料をそろえるためです。
- 共通している家だけでなく、それぞれの場所で目立つものを選びます。違いを尋ねる問いなので、駅の周りの店と東側の畑に注目するためです。
- 「駅の周りは〜、東側は〜」と、場所の名前を入れて1文にします。何と何を比べたのかが、答えだけでも伝わるようにするためです。
「駅の周りは便利で、東側は不便」とは書きません。便利さは何をしたいかによっても変わり、このメモにはその判断に必要な内容がないからです。また、図2には店が1つ描かれていますが、それだけで駅前に店が多いと数えることはできません。観察メモからわかることを、根拠に合わせて説明します。
答え:駅の周りには店が並び、東側には畑が広がっています。
つまずきやすいところと直し方
北の矢印を見ずに、上を北と決めてしまいます
誤った書き方は、図3を見て「公園は学校の東にある」とすることです。どこが違うかというと、図3では北の矢印が右を向いているのに、「紙の右だから東」と読んでいます。正しい書き方は「公園は学校の北にある」です。学校から公園に向かう向きと、北の矢印の向きが同じであることを確かめます。

図3のように北が右なら、東は下、南は左、西は上になります。図2とは別の場所の配置なので、図2で覚えた答えを持ち込まずに読みます。北の矢印が上を向くように紙を回してみると、図書館が学校の西にあることも確かめられます。紙を回しても、建物どうしの位置関係が変わったわけではありません。
似た見た目だけで地図記号を決めてしまいます
誤った書き方は、「文の記号は、本がある図書館を表す」です。どこが違うかというと、「文」という文字から思い付いた意味を、地図記号の約束に置き換えている点です。正しい書き方は「文の地図記号は学校を表す」です。図1に戻り、形と名前を1組にして確かめます。
記号を覚えるときは、見て名前を言う練習と、名前を聞いて描く練習を組み合わせます。自分で描けても意味が言えなければ、地図を読んだことにはなりません。また、図2のような学習用の図には、施設名をそのまま書く場合もあります。地図にある文字や色をすべて正式な地図記号だと考えず、凡例や図の説明に合わせて読みましょう。
見えた事実から、理由まで決め付けてしまいます
誤った書き方は、「駅前に店が多いのは、駅を使う人が必ず全員買い物をするからです」です。どこが違うかというと、店が多いという観察だけでは、利用する人全員の行動まではわからない点です。正しい書き方は「駅前に店が多く見られました。駅を使う人の買い物と関係があるか、店の人に聞いて確かめたいです」です。
理由を考えること自体は、まちの特徴をつかむうえで役立ちます。ただし、予想を事実と同じ言い方にしないことが必要です。調べた範囲が駅前の通りだけなら、「まち全体に店が多い」と広げず、「調べた駅前の通りには」と範囲も添えます。この書き方なら、あとで別の場所を調べた結果も並べて比べられます。
練習問題
図を見ながら、まず口で説明してから短い文にしてみましょう。方位の問いでは、答えだけでなく、基準にした場所にも指を置いて確かめます。答えと解説を見る前に、どの表示や記録を手がかりにしたかを1つ言えると、自分で見直しやすくなります。
練習1
図2で、家から見た学校の方位を八方位で答えましょう。また、学校から見た家の方位も答えましょう。見る場所が入れ替わったとき、北と南、東と西がどう変わるかを考えます。
練習2
図2の郵便局を、図1にある共通の地図記号に置き換えるなら、どの記号を使いますか。また、図2の学校の東にある土地は、何に使われていますか。図に書かれた名前を根拠に答えましょう。
練習3
図3で、学校から見た図書館の方位を答えましょう。また、学校から見た公園の方位も答えましょう。北の矢印を確かめてから、それぞれの場所へ向かいます。
練習4
ある通りの観察メモに「市立図書館と店があり、どちらも人が出入りしていた」とあります。次の問いに答えましょう。公共施設として挙げられるのはどちらですか。また、このメモだけで「このまちは住んでいる人より店ではたらく人が多い」と言えますか。理由を添えましょう。
答えと解説
練習1の答え:家から見た学校は北東、学校から見た家は南西です。図2では家から学校へ、上と右に向かいます。反対向きに見ると下と左になるため、答えも反対の方位になります。
練習2の答え:郵便局の記号は「〒」です。学校の東の土地は畑として、作物を育てるために使われています。郵便局の記号と学校の「文」を取り違えないようにします。畑で何の作物を育てているかは、図からは決められません。
練習3の答え:図書館は西、公園は北です。図3では紙の上が西、右が北になります。学校の丸から見ていることと、北の矢印を基に方位を決めていることの両方を確認しましょう。
練習4の答え:公共施設は市立図書館です。人数については言えません。メモには施設と人の出入りが記されているだけで、住む人や店ではたらく人の人数は調べられていないからです。人がたくさん利用することだけを理由に、店も公共施設だと分けないようにします。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
まちの中の位置や土地の使われ方を読む力は、店や農家、工場ではたらく人を調べるときに使います。何をしている場所かがわかると、「なぜこの場所にあるのだろう」「どこから物が届くのだろう」という問いが生まれます。さらに小4で県の様子を調べるときも、方位や地図記号を手がかりに、広い範囲の特徴を比べていきます。
家庭で5分ほど確かめる方法の1つは、図2を使った場所当てです。最初に保護者の方が「学校の南」と言い、お子さまが駅を指します。次は役割を交代し、お子さまが基準の場所を変えて出題します。「駅から見た学校は北」のように、場所を入れ替えて説明できるかを確かめると、暗記した並びだけに頼っていないかが見えます。
もう1つは、身近な場所を1つ選び、「どこにある」「何に使う」「さらに何を調べたい」の3つをメモする方法です。たとえば市立公園なら、位置、遊んだり休んだりする役割、どのような設備があるかという次の問いを書きます。位置を覚えていなければ、北が示された手元の地図で確かめます。5分の間に外へ出なくても、知っていることと次に調べることを分ける練習になります。
個別指導では、方位の答えが違う場合、まず基準の場所に指を置けるか、次に北の表示を読めるかまで戻って確かめます。説明問題では、記録から取り出した事実と、自分が考えた理由を別々に言えるかを見ます。
まとめ
テストの余白に方位を書き足すとき、その横に基準の場所も書いてみてください。「図書館から見た学校」のように読み直せれば、覚えた言葉を問題に合わせて使えます。まちの様子を説明するときも、見付けた施設や土地の使われ方に、場所と根拠を添えると、相手が同じ景色を思い浮かべやすくなります。
「駅のそばには何があるか」と聞くことも、「そこで誰が何をするか」と聞くことも、社会の学習です。白地図に名前を埋めて終わりにせず、そこで営まれるくらしへと目を向けます。地図の一つの記号は、その場所で続く人のくらしへの入口です。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




