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【小4社会】ごみのしょりと利用を図解で総まとめ—分別・清掃工場・リサイクル・3R|武蔵野個別指導塾

家庭から出たごみの行き先を3枚の図でたどり、清掃工場と最終処分場の役割を学べます。棒グラフの読み取りや3Rの例題を通して、分別やごみを減らす工夫を理由つきで説明する力を育てます。
よくあるのは、祖父母の家の客間でお菓子を食べたあと、空き箱を持ったお子さまが「家では紙を分けているのに、ここでも同じ袋に入れていいのかな」と立ち止まる場面です。紙だから燃える、袋に入れれば収集してもらえる、と考えるだけでは、出し方を決められません。住んでいる地域によって分け方が違い、同じ紙でも汚れの程度や使い道によって扱いが変わるためです。
ごみの学習は、袋の色や収集の曜日を覚えるだけの学習ではありません。家庭を出たあと、どこへ運ばれ、どのように処理され、何が再び使われるのかをたどります。その道筋が見えると、なぜ分別するのか、なぜごみを減らす必要があるのかを説明できます。
この単元では、身近な袋の中から地域全体の仕組みへと視点を広げます。施設の名前と仕事を結び、資料の数字を確かめ、自分たちの行動を理由つきで選べるようにしていきましょう。
この単元で身につけること
- ごみを種類に分ける理由を説明します。分別は、資源を取り出しやすくし、安全に収集や処理を進めるための出発点です。
- ごみの行き先を順にたどります。家庭、収集、処理施設のつながりを押さえ、ごみの種類によって途中で道が分かれることを読み取ります。
- 清掃工場と最終処分場の役割を区別します。燃やす場所と、最後に残ったものなどを埋め立てる場所は、同じ仕事をする施設ではありません。
- リサイクルと3Rの意味を具体例で説明します。物を買う前、使っている間、使い終わったあとにできる工夫を分けて考えます。
- 資料を根拠に、ごみを減らす方法を考えます。量が減ったという結果と、なぜ減ったかという理由を区別し、数字だけでは言えないことにも気をつけます。
小3で学んだ、地域ではたらく人の仕事や公共施設の役割を、くらしを清潔に保つ仕事へつなげる単元です。住民だけ、収集する人だけ、工場の人だけでは完結しない仕組みを、一つのつながりとしてとらえます。
基本の考え方
分別は、処理や利用の道を分けることです
ごみとは、くらしや仕事の中で不要になって出される物です。ただし、ある人には不要でも、材料として使える物や、別の人がそのまま使える物もあります。使い終わった物を全部まとめて扱うのではなく、種類などに応じて分けることを分別といいます。
家庭から出る物には、生ごみ、紙、びん、缶、プラスチック、大きな家具などがあります。収集の案内では、燃やすごみ、燃やさないごみ、資源、大きなごみなどの区分が使われますが、区分の名前や中身は地域によって違います。物の材料を知ることは大事でも、それだけで出す袋を決めることはできません。
たとえば、紙は燃える材料ですが、資源として集められる紙もあります。「燃える性質があること」と「燃やすごみとして出すこと」は別の問題です。また、プラスチックも、どの製品をどの区分で集めるかが地域によって異なります。祖父母の家で迷ったときには、その地域のごみの出し方の案内を確かめるのが出発点です。
分別した資源に食べ物の残りや別の材料が混ざると、利用する前に取り除く手間が増えたり、資源として使いにくくなったりします。分け方や汚れの落とし方に決まりがあるのは、集めたあとの仕事につながっているからです。ただきれいに見せるための決まりではありません。
出す日、時刻、場所を守ることも分別と組み合わせて考えます。収集する人が決められた道順で作業でき、集積所の周りを清潔に保ちやすくなります。電池や刃物などは、安全に関わる出し方の確認も必要です。学習のために袋を開けたり、危険な物を子どもだけで扱ったりせず、案内の表示で確かめましょう。
収集されたあとも、ごみの道は続きます
家庭で分けて出したごみや資源は、収集車などでそれぞれの施設へ運ばれます。図1のように、燃やすごみと資源では、そのあとの主な行き先が分かれます。図は道筋をつかむための模式図で、施設までの距離や建物の大きさを表してはいません。

図1の上の道は、燃やすごみを清掃工場へ運ぶ例です。清掃工場では、ごみをためる場所から焼却炉へ送り、燃やして量を減らします。燃やすことで、食べ物の残りなどをそのままため続けずに処理できます。ただし、ごみがすべて消えてなくなるわけではなく、灰などが残ります。
工場では、燃やしたときに出るガスから有害な物質や細かなちりなどを取り除く設備を使い、周囲の環境を守ります。煙突だけに注目するのではなく、見えない場所にも処理や点検の仕組みがあることを押さえましょう。焼却の熱を発電や温水などに利用している施設もありますが、すべての施設が同じ方法で利用しているわけではありません。
灰などのうち最後に処分するものは、最終処分場へ運んで埋め立てます。灰の一部を材料として利用する場合もあるため、灰が必ずすべて埋め立てられるとは言い切れません。最終処分場では、汚れた水がそのまま外へ出ないようにするなど、周りの環境を守る仕組みが必要です。埋め立てられる場所には限りがあり、いつまでも同じ場所へ運び続けることはできません。
図1の下の道では、資源を選り分け、材料として利用する施設などへ送ります。紙、金属、ガラスなどの性質に合わせて、再び製品の材料にします。燃やさないごみや大きなごみには、砕いたり、金属を取り出したりしてから、残りを処理する道もあります。図にない道があることを踏まえ、住んでいる地域の案内では施設の名前と矢印をセットで読みましょう。
3Rは、物の使い方を考える手がかりです
3Rは、リデュース、リユース、リサイクルという3つの言葉の頭文字をまとめたものです。リデュースは、ごみになる物を減らすことです。必要な量だけ買う、食べきれる量を用意する、使い捨ての物を受け取る機会を減らす、といった行動が当てはまります。
リユースは、物を繰り返し使うことです。使える家具を必要な人に譲る、容器を繰り返し使うなど、物としての形や役割を生かします。リサイクルは、使い終わった物を資源として利用し、再び製品の材料などにすることです。古紙を新しい紙の材料にしたり、空き缶を金属の材料として利用したりします。
3つとも役立ちますが、資源として出せば何をどれだけ買ってもよい、という意味ではありません。リサイクルにも収集や加工の仕事が必要で、水やエネルギーも使います。まずごみになる物を減らし、まだ使える物を繰り返し使い、そのうえで資源として利用できる物を分ける、と順に考えると行動を選びやすくなります。
家庭の努力だけでなく、店が包装を減らしたり、製品を作る側が修理しやすい形を考えたりすることも、ごみの減量につながります。市町村は収集や処理の仕組みを整え、住民へ出し方を知らせます。複数の市町村で協力して施設を運営する場合もあり、ごみの処理は家の中だけでは終わらない地域の仕事です。
例題で解き方を確かめる
例題1 清掃工場と最終処分場を区別しましょう
燃やすごみの主な道筋を、「家庭→収集→A→灰などのうち最後に処分するもの→B」と表しました。AとBに入る施設名を答えましょう。また、Aを通ったあとにもBが必要になる理由を説明しましょう。
- まず、矢印の前後に書かれた物を見ます。Aの前は燃やすごみで、あとには灰があるため、ここで燃やす処理が行われたと考えられます。
- 次に、Aの仕事と施設名を結びます。燃やすごみを焼却炉で燃やす施設は清掃工場なので、Aに入ります。
- 最後に、残った物の行き先を考えます。燃やしても灰などが残り、そのうち最後に処分するものを埋め立てる場所が必要なので、Bは最終処分場です。
この問題では、施設名だけを暗記していると、AとBを逆にすることがあります。「何が入るか」「そこで何をするか」「何が出るか」の順に読むと、仕事を根拠に答えを決められます。すべてのごみが同じ道を通る、という説明に広げないことも大事です。
答え:Aは清掃工場、Bは最終処分場で、燃やしても灰などの最後に処分するものが残るためです。
例題2 棒グラフから減った量を読み取りましょう
ある学習活動で、同じ家庭の同じ日数分の燃やすごみを比べたところ、取り組み前は8kg、取り組み後は5kgでした。図2は、この問題の条件を表したグラフです。燃やすごみは何kg減りましたか。また、このグラフだけで「減った分は全部リサイクルされた」と言えますか。

図2のように、棒の長さを比べる前に、何の量を、どの単位で示しているかを確認します。この数字は読み取り練習のための条件で、地域全体の平均や実際の統計を示したものではありません。
- 題名と縦軸を読みます。対象は燃やすごみで、単位はkgですから、袋の数やごみ全体の量と取り違えないようにします。
- 目盛りと棒の先を対応させます。目盛りは1kgずつ同じ間隔で並び、取り組み前は8kg、取り組み後は5kgと読めます。
- 前の量からあとの量を引きます。減った量を求めるので、8−5=3と計算し、単位をつけて3kgと答えます。
- グラフに書かれていない情報を分けます。資源として出した量や買い物の量は示されていないため、3kgがすべてリサイクルされたとは決められません。
たとえば、食べ残しが減って燃やすごみが減った可能性も、紙を資源へ分けた可能性もあります。理由を確かめたいなら、どんな取り組みをしたか、資源の量も変わったかなど、追加の記録を見ます。数字から読み取れることを先に述べ、それから理由を調べる順序が大事です。
答え:3kg減りましたが、減った分がすべてリサイクルされたとは、このグラフだけでは言えません。
例題3 行動を3Rに分けましょう
A「買い物の前に家にある食品を確かめ、必要な量だけ買う」、B「使える本棚を別の家庭に譲って使ってもらう」、C「集めた古紙を新しい紙の材料にする」を、それぞれリデュース、リユース、リサイクルに分けましょう。
- ごみが出る前の工夫かどうかを見ます。Aは買いすぎを防いで、ごみになる物を減らす行動なので、リデュースに当てはまります。
- 物そのものを使い続けるかを見ます。Bは本棚という物の役割を保ったまま別の人が使うので、リユースです。
- 材料として利用するかを見ます。Cは古紙を材料にして新しい紙にするため、リサイクルです。
「もう一度使う」という言葉だけでは、BとCを区別しにくくなります。Bは本棚そのものを使い、Cは紙の材料を使います。迷ったときには、何をどのように使っているかを補って説明すると、言葉の意味がはっきりします。
答え:Aはリデュース、Bはリユース、Cはリサイクルです。
例題4 分別の理由を短く説明しましょう
「収集した資源に別のごみがたくさん混ざっていると、施設で取り除く作業が増え、材料として使いにくくなる物もある」という資料を読みました。この資料をもとに、家庭で分別する理由を1文で書きましょう。
- 資料にある困りごとを見つけます。別のごみが混ざると、取り除く作業が増えることと、材料として使いにくくなることが根拠になります。
- 分別によって変えられる点を考えます。家庭で種類を分けると、違う物が混ざるのを減らせるため、資源を利用する仕事につながります。
- 理由を問われている形に整えます。「分別するからです」では同じ言葉を繰り返すだけなので、「資源を利用しやすくするためです」と目的を述べます。
「環境のため」とだけ書いても、大きな方向は合っています。しかし、この資料が示す具体的な理由が答えに残りません。「混ざるのを防ぐ」「資源として利用する」という言葉を結ぶと、家庭の行動と施設の仕事の関係が伝わります。
答え:資源に別のごみが混ざるのを防ぎ、材料として利用しやすくするためです。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 ごみ収集車に入ったら処理が終わると考える
誤った書き方は「収集車がごみをなくしてくれるので、集積所から運ばれたら処理は終わりです」です。家や道から見えなくなることと、処理が終わることを同じにしています。収集車はごみを施設へ運ぶ役割を担い、その先で焼却や資源の選り分けなどが行われます。
正しい書き方は「収集車で施設へ運び、種類に応じて処理や資源としての利用を進めます」です。直すときには、図1の収集の箱に指を置き、矢印がそこで終わっているかを確かめます。灰などの行き先まで話せるかを確認すれば、見える範囲だけで考えていないかがわかります。
誤り2 リユースとリサイクルを同じ意味で使う
誤った書き方は「使える椅子を友人に譲るのは、材料に戻しているのでリサイクルです」です。譲った椅子は椅子のまま使われていて、材料に戻してはいません。ごみとして出さずに役立てた点は共通でも、使い方には違いがあります。
正しい書き方は「使える椅子を譲ってそのまま使ってもらうのは、リユースです」です。図3のように、「出る量を減らす」「物を繰り返し使う」「材料として利用する」の3つの説明に行動を当てはめると、言葉の響きに頼らずに分けられます。

図3は、同じ物が必ず左から右へ進む工程図ではありません。3種類の工夫を並べた図です。たとえば包装の少ない品物を選ぶことと、使い終わった缶を資源として出すことは、別の場面で選ぶ行動です。実際の生活では、いくつかの工夫を組み合わせられます。
誤り3 燃やすごみの減少をごみ全体の減少と言い切る
誤った書き方は「燃やすごみが3kg減ったので、家庭から出したごみと資源の合計も必ず3kg減りました」です。燃やすごみだけを見て、資源なども含めた全体の変化まで決めています。燃やすごみから資源へ分け直した分がある場合、合計は同じこともあります。
正しい書き方は「燃やすごみは3kg減りました。全体の量の変化を知るには、資源などの量も調べる必要があります」です。たとえば前が燃やすごみ8kgと資源2kg、あとが燃やすごみ5kgと資源5kgなら、合計はどちらも10kgです。分別が進んだことと、出す量そのものが減ったことを分けて評価できます。
比べる条件もそろえましょう。前が1週間分で、あとが1日分なら、棒が短くなっても減量の成果とは言えません。同じ日数で比べることに加え、家にいた人数や特別な片づけの有無などを記録すると、数字の違いを考える手がかりになります。
練習問題
問題を解くときは、最初に自分の答えを短く書き、それから根拠になった言葉や図を指してみましょう。施設名が正しくても理由が合っていない場合は、流れをたどり直します。説明の文は、解答例と一字一句同じでなくても、必要な関係が伝わればかまいません。
練習1
燃やすごみを焼却炉で燃やす施設と、灰などのうち最後に処分するものを埋め立てる場所を、それぞれ答えましょう。さらに、燃やしても埋め立てる場所が必要になる理由を書きましょう。
練習2
同じ家庭の同じ日数分で比べると、燃やすごみは取り組み前が9kg、あとが6kgでした。何kg減りましたか。また、この2つの数字だけで、資源として出した量が増えたと言えますか。
練習3
A「使える上着を必要な人に譲る」、B「食べきれる量の食品を買う」、C「空き缶を金属の材料として利用する」を3Rに分けましょう。AとCの違いも短く説明しましょう。
練習4
別の地域へ引っ越した人が、「前の家ではこの紙を燃やすごみに出したから、新しい家でも同じでよい」と考えました。出す前に何を確かめるとよいですか。その理由も書きましょう。
答えと解説
練習1の答えは、清掃工場と最終処分場です。理由は、燃やしても灰などが残り、そのうち最後に処分するものを埋め立てる場所が必要だからです。「ごみが多いから」だけで終わらず、燃やしたあとに残る物に触れると、2つの施設の役割を区別できます。
練習2の答えは、3kg減った、資源の量が増えたとは言えない、です。9−6=3で減った量は求められますが、資源の量は問題に示されていません。燃やすごみの量の変化を、そのまま資源の量の変化に置き換えないようにします。
練習3の答えは、Aがリユース、Bがリデュース、Cがリサイクルです。Aは上着という物をそのまま使い、Cは金属を材料として利用します。Bは使い終わったあとの処理ではなく、買う段階でごみになる物を減らす工夫です。
練習4の答えの例は、「新しい地域のごみの出し方の案内で、その紙の分け方や出す日、場所などを確かめます。地域によって分け方や収集の仕組みが違うためです」です。紙の種類や汚れの状態も見て、どの説明に当てはまるかを確かめます。材料が同じでも、出し方まで全国で同じとは限りません。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
ごみの処理で学んだ「家庭の行動が施設の仕事につながる」という見方は、水道や下水の学習にも使えます。また、小5で環境を守る取り組みや物を作る仕事を学ぶときには、製品を作る前から使い終わったあとまで考える手がかりになります。小6でくらしを支える政治を学ぶときも、収集や施設の運営が地域の公共の仕事であることが土台になります。
家庭での確かめ方の1つ目は、5分でできる案内読みです。自治体のごみの出し方の案内と、家にある清潔な空き箱などを1つ用意します。お子さまに、材料、汚れの有無、分ける区分、出す日を順に探してもらいます。正解を先に教えるより、案内のどの言葉を根拠にしたかを聞くと、判断の道筋を確かめられます。
2つ目は、別の5分でできる行き先説明です。紙に「家庭」「収集」「清掃工場」「最終処分場」と書き、燃やすごみの主な道筋を矢印でつなぎます。その横に資源の道を加え、どこで分かれるかを説明してもらいます。実物のごみを調べなくても、図と言葉だけで流れを確認できます。
個別指導では、説明が止まった位置に応じて、物の名前、資料の見出し、矢印の向きまで戻って確かめます。「分別が大事」という答えだけで終わる場合は、分けたあとに誰のどんな作業が進めやすくなるのかまで言葉にします。
まとめ
ごみの袋が家の外へ出ると、その中身は見えにくくなります。それでも、収集する人、施設を動かす人、資源を材料へ変える人の仕事は続いています。分別の決まりを理由とともに読めるようになると、家庭の小さな行動が、その先の仕事にどうつながるかを考えられます。
次に空き箱を手に取ったときは、袋を選ぶ前に、その箱がどこへ向かうかを思い浮かべてみましょう。ごみを出す人の判断は、収集車が来る前から地域の資源の行き先を変えています。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
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