
武蔵野個別指導塾の特徴
【小4社会】自然災害からくらしを守るを図解で総まとめ—地震・水害への備え・公助 共助 自助|武蔵野個別指導塾

公助・共助・自助の関係や避難場所と避難所の違いを図で整理し、地図を読む例題と練習問題を通して、家庭での備えを理由つきで考えられるようにします。
よくあるのは、夏休みの課題の山から防災のプリントを取り出し、「水や食べ物を用意する」と書いたところで、地域や市の取り組みをどう続ければよいか手が止まるという場面です。地震や大雨への備えを聞いたことはあっても、だれが、何のために行うのかを結びつけると、説明が難しくなります。「避難する」という言葉も、どこへ、いつ、何を確かめて向かうのかまでは思い浮かばないことがあります。
この単元では、自然災害をただこわい出来事として覚えるのではなく、くらしを守る仕組みとして学びます。市役所などの仕事、地域の人の協力、自分や家族の準備を分けてから、どうつながるかを考えます。地図の色や記号も、名前を当てるためだけのものではありません。そこに示された危険を読み、自分たちの行動を考える手がかりです。お子さまが「用意するもの」を挙げるだけでなく、「なぜ必要か」まで話せることを目指しましょう。
この単元で身につけること
- 自然災害と地域の特色を結びつけます。地震、大雨、台風などによって、家や道路だけでなく、水道や交通にも影響が出ることを考えます。
- 公助・共助・自助を、取り組みの主体から見分けます。だれが中心になって行うかをつかむと、似た活動も整理できます。
- ハザードマップの題名と凡例を読みます。どの災害を表した地図かを確かめ、色や記号から危険が予想される場所を探します。
- 避難場所と避難所の役割を区別します。危険から命を守るために逃げる場所と、家に戻れないときなどに過ごす施設には、目的の違いがあります。
- 家庭の備えを理由とともに説明します。持ち出す物だけでなく、家具の固定や家族の連絡方法も準備に含まれます。
小3で学ぶ消防署や警察署の仕事、地図の方位や記号の読み方が土台になります。小4では、その知識を広げて、災害の前から後まで多くの人が協力する様子を見ます。「市がすること」と「自分がすること」を別々に暗記して終わらず、一方の取り組みがもう一方にどう役立つかを説明できると、単元全体がつながります。
基本の考え方
自然災害を地域のくらしから考える
自然災害とは、地震や大雨などの自然の現象によって、人の命やくらしに被害が生じることです。地震では、建物が傷んだり、家具が倒れたりすることがあります。大雨では、川の水があふれる洪水や、雨水を排水しきれずに起こる浸水などが問題になります。山やがけの近くでは土砂災害、海に近い地域では津波など、その場所で注意する災害も変わります。
被害は、家が壊れることだけではありません。道路が通れなくなれば、食べ物や必要な物を運びにくくなります。停電すると照明が使えず、断水すると飲み水やトイレのことで困ります。災害を考えるときは、「自然の現象」「起こる被害」「止まるくらしの仕組み」を順につなぐと、備えの理由が見えてきます。水を用意するのは、単に防災用品の一覧に載っているからではなく、水道が使えない時間にも生活を続ける必要があるからです。
地域で起きた災害を調べると、その場所に必要な備えがわかります。例えば、2018年の西日本を中心とした大雨では、岡山県倉敷市で広い範囲の浸水が起きました。同じ大雨でも、川の近くの低い土地で起きる被害と、山の斜面で起きる被害は同じではありません。地名だけを覚えるのでなく、土地の様子と被害の種類を結びつけて読みます。
自分の地域については、市区町村がまとめた災害の記録、郷土資料館の展示、昔の写真などが手がかりになります。調べたことは「いつ」「どこで」「どのような被害があり」「どんな対策につながったか」の4つに分けます。写真に写る様子と、資料の説明文から知ったことも区別しましょう。過去に被害がなかったという話だけで、これからも安全だと決めることはできません。過去の記録は、今の地図や対策と組み合わせて使います。
公助・共助・自助は組み合わせてはたらく
公助は、国や都道府県、市区町村などが行う取り組みです。堤防などの施設を整える、災害の情報を伝える、必要な物資を備えるといった仕事があります。消防や警察などによる救助活動も公助に含まれます。災害が起きてからの活動だけでなく、起きる前に被害を減らす取り組みも公助です。
共助は、地域の人などが協力して助け合うことです。近所の人どうしで避難訓練をしたり、だれに手助けが必要かを日ごろから確かめたりします。地域の防災組織が、住民に参加を呼びかけることもあります。助け合いは、危険な場所へ無理に入ることではありません。自分の安全を確保し、できることを周りと分担します。
自助は、自分や家族の命とくらしを自分たちで守ることです。家具が倒れないようにする、食べ物や水を備える、家族で避難先を確かめるといった準備が当てはまります。大きな地震のときに頭を守り、身の安全を確保する行動も自助です。小学生が家の中の危険を見つけて大人に伝えることも、その一部になります。
図1のように、この3つは同じ目的に向かう取り組みです。市が地図を配っても、家庭で読まなければ行動にはつながりにくくなります。家庭で避難先を調べ、地域の訓練で実際の道を確かめれば、公助・共助・自助がつながります。

図1の矢印は、命令の順番や重要さの順位を表していません。それぞれの備えが、くらしを守ることに役立つ関係を示しています。1つの訓練にも、市の職員の支援、住民の協力、家庭の準備が重なることがあります。問題で分類するときは、活動名だけでなく「だれが行ったか」という文中の言葉を確かめます。
地図と避難先と家庭の準備をつなぐ
ハザードマップは、災害による危険が予想される場所などを示した地図です。洪水を扱うもの、土砂災害を扱うものなどがあるため、最初に題名を見ます。次に、色や記号の意味を説明する凡例を読みます。同じ色でも、別の地図で同じ意味とは限りません。家、通学路、避難先の位置を探すのは、その後です。
洪水の地図では、水につかると予想される範囲や深さが色分けされることがあります。ただし、地図の色は「その通りに必ず起こる」という予言ではありません。一定の条件をもとに予想したもので、色のない場所にも危険が生じることがあります。地図で前もって準備し、実際には市区町村や気象庁などの最新の情報も確かめて行動します。
避難先を調べるときは、名前だけで決めず、どの災害に対応する場所かを見ます。危険から命を守るために緊急に逃げる「指定緊急避難場所」と、避難した人や家に戻れない人が一定期間過ごす「指定避難所」は、役割が違います。ここでは前者を避難場所、後者を避難所と呼びます。同じ施設が両方に指定されることもありますが、いつも同じとは限りません。
家庭の準備では、避難時に持ち出す物と、家で過ごすための備蓄を分けて考えます。持ち出す袋に何でも入れると重くなるので、家族に必要な物を相談します。備蓄は水や食べ物だけでなく、携帯トイレなども考えます。食べ物は期限を確かめ、ふだんの生活で使って買い足すと、古いまま置き忘れにくくなります。家族の人数、年齢、健康状態などで必要な物は変わるため、よその家の一覧をそのまま写して終わりにしないことが大事です。
例題で解き方を確かめる
例題1 だれが行う備えかを見分ける
次のア〜ウを、公助・共助・自助に分けましょう。アは「市が災害に備えて物資を保管する」、イは「地域の住民が協力して避難訓練を行う」、ウは「家族で家具の固定を確かめる」です。
- 文の中から、行動する人を探します。アは市、イは地域の住民、ウは家族です。取り組みの内容が似ていても、行う主体を見ると分類の基準がそろいます。
- 3つの用語の意味に当てはめます。国や市などは公助、地域での助け合いは共助、自分や家族の備えは自助です。漢字の印象だけで選ぶより、意味と照らす方が確かです。
- 活動の目的も確かめます。どれも被害を減らし、くらしを守るための備えです。分類が違っても、目指すことがつながっているとわかります。
「市が物資を保管するのは、みんなを助けるから共助」と考えることがあります。しかし、公助も多くの人のためにはたらきます。「みんなのためか」では区別できません。答えの根拠には「市が」「住民が」「家族で」を使います。
答え:アは公助、イは共助、ウは自助です。
例題2 地図から避難先の候補を考える
図2は、読み取りの練習用に簡略化した洪水の地図です。実際の地域の避難には使いません。橙色は浸水が予想される範囲で、深さは表していません。線は家からA、家からBへ向かう道を示します。実際の長さを比べる縮尺はありません。

図2のように、家の北にB、東にAがあります。問題の条件として、Aは地震の避難場所に指定され、洪水の避難場所には指定されていません。Bは洪水の避難場所に指定されています。まだ道路に水は出ておらず、示された道は通れるものとします。この条件で、大雨への備えとして確かめておく避難先はAとBのどちらですか。場所の指定と道の様子の両方を使って説明しましょう。
- 何の災害を考える問題かを読みます。今回は洪水なので、地震への対応だけでは判断できません。先に災害の種類を固定すると、必要な条件を見落としにくくなります。
- AとBの指定を比べます。洪水に対応するのはBです。建物の大きさや、いつも行く場所かどうかではなく、今回の災害に適した場所かを見ます。
- 道が橙色の範囲を通るか確かめます。家からAへの道は、途中から浸水の予想範囲に入ります。家からBへの道は、この図の橙色の範囲を通りません。行き先だけでなく、そこまでの道にも危険があるためです。
- 結論を条件つきでまとめます。Bとそこへ向かう道を候補として確かめます。ただし、色がないことだけで実際にも必ず安全とは言えません。実際の避難では、最新の情報や道路の状況を合わせて考えます。
この問題は、災害が起きる前に地図を使って考える練習です。外が危険になってから地図の線をたどって歩くよう勧めるものではありません。水が出た道へ確かめに行かず、地域の情報をもとに、危険が高まる前の行動を家族で決めておきます。
答え:Bです。洪水の避難場所に指定され、図の道も浸水の予想範囲を通らないためです。
例題3 避難場所と避難所を目的から区別する
次の2つの説明に当てはまる言葉を答えましょう。アは「災害の危険から命を守るために緊急に逃げる場所」、イは「災害で家に戻れない人などが一定期間過ごす施設」です。避難場所と避難所のどちらに当たりますか。
- 建物の名前ではなく、使う目的を探します。アの中心は「命を守るために逃げる」、イの中心は「一定期間過ごす」です。施設の見た目で決めると、役割の違いが隠れてしまいます。
- 目的に対応する言葉を選びます。危険を避けるための場所は避難場所、生活を続けるための施設は避難所です。名前が似ているときほど、説明の動詞を比べると整理できます。
- 同じ施設が両方になる場合も考えます。役割は違っても、施設が重なることはあります。2つの言葉があるからといって、必ず別の場所へ順に移動すると決めつけないためです。
避難所では、多くの人が限られた空間や物を分け合います。通路をふさがない、体調が悪いときは係の人に伝える、衛生に気をつけるなどの協力が必要です。食べられない物がある人や、体の動かし方に配慮が必要な人もいます。「みんな同じにすればよい」と考えず、必要な支えの違いにも目を向けます。
答え:アは避難場所、イは避難所です。
例題4 備えが必要な理由を短く説明する
「家族が別々の場所にいるときの連絡方法や集合先を、災害が起きる前に相談しておくのはなぜですか」という問いに答えましょう。「家族の安全」と「連絡が取りにくい」を使って説明します。
- 災害時に困ることを考えます。電話がつながりにくくなったり、いつもの道を通れなくなったりすることがあります。何を防ぐ準備なのかがわかると、理由を書けます。
- 相談しておく内容を具体にします。連絡方法に加えて、災害の種類に応じた集合先や、会えないときにどうするかを決めます。目的だけでなく行動も思い浮かべると、説明があいまいになりません。
- 困ることと目的を「ても」でつなぎます。「連絡が取りにくくなっても、家族の安全を確かめて行動できるようにするため」とまとめます。問題にない細かな手順をむやみに付け足さず、問われた理由に絞ります。
集合先は1か所の名前を書けば完成というわけではありません。その場所へ行けない場合も家族で相談します。小学生の場合は、学校にいるときの決まりも確かめ、勝手に帰宅するような計画にしません。連絡方法と、そのときにいる場所での行動をセットにして考えます。
答え:連絡が取りにくくなっても、家族の安全を確かめ、決めた方法で行動できるようにするためです。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 地域全体を助ける活動は全部共助とする
誤った書き方は、「市が堤防を整えるのは、地域全体を助けるので共助です」です。どこが違うかというと、助けを受ける人だけを見て、取り組みを行う主体を見ていません。市が中心になって行う取り組みは、公助として考えます。
正しい書き方は、「市が堤防を整えるのは、公助です」です。理由も求められたら「市が行う取り組みだから」と続けます。家庭では、主語に線を引いてから分類するとよいでしょう。「助ける」という同じ言葉が出てきても、だれが行うかを読み落とさずに済みます。
誤り2 避難所なら、どの災害でもそのまま逃げ込めるとする
誤った書き方は、「避難所の看板があるので、大雨でも必ずそこへ行きます」です。どこが違うかというと、避難生活をする施設であることと、目の前の災害から安全に逃げられることを同じにしています。洪水のときの安全性や、施設が開いているか、行くまでの道の状況を確かめる必要があります。
図3のように、2つの言葉はまず役割から分けましょう。図は目的の比較で、必ず左から右へ移動する手順を表すものではありません。

正しい書き方は、「洪水に対応する避難場所か、そこまで安全に行けるかを確かめます」です。図3の下にあるように、同じ施設が両方を兼ねる場合もあります。用語を分けて覚えた後、地域の地図や施設の表示で確かめると、名前と実際の場所が結びつきます。
誤り3 地図の色がない場所なら準備はいらないとする
誤った書き方は、「ハザードマップで家に色がついていないので、災害の備えはいりません」です。どこが違うかというと、ある種類の災害についての予想を、すべての災害に対する安全の保証にしていることです。洪水の地図だけでは地震の危険は判断できず、予想を超える雨が降ることもあります。
正しい書き方は、「地図の種類と条件を確かめ、色の有無だけで安全を決めずに備えます」です。さらに、家の周りに被害がなくても、別の場所の被害で電気や水道が止まる場合があります。地図を読むことと備蓄をすることは、どちらか一方を選ぶ関係ではありません。
説明を書き直すときは、誤った文を全部消して最初から覚え直すより、「どの言葉から判断が飛びすぎたか」を見ます。「必ず」「全部」「いらない」といった言い切りが、資料の内容を超えていないかを確かめましょう。社会の説明では、読み取れることと、まだ確かめる必要があることを分ける力が役立ちます。
練習問題
練習1
ア「市が住民に避難の情報を伝える」、イ「近所の人どうしで安否を確かめる方法を相談する」、ウ「家庭で飲み水を備える」を、公助・共助・自助に分けましょう。それぞれ、判断の手がかりになった言葉も書いてください。活動の目的はどれもくらしを守ることなので、目的だけで区別しないようにします。
練習2
図2をもう一度見ます。家から見たBの方位と、家からAへの道が橙色の範囲を通るかどうかを答えましょう。また、「Bへの道に色がないから、実際の大雨でも必ず安全だ」と言い切ってよいですか。地図が何を示しているかに触れて説明してください。
練習3
「家が被害を受けて戻れないため、地域の人と施設で一定期間過ごす」という使い方は、避難場所と避難所のどちらの役割ですか。さらに、同じ施設が両方の役割を持つことがあるかも答えましょう。使い方と建物そのものを分けて考えます。
練習4
「災害に備えて食べ物を買ったので、家庭の準備は終わりです」という考えを見直します。食べ物を買うこと以外の備えを2つ挙げ、それぞれ何のために行うのかを書きましょう。ここでは、家具の固定と家族の連絡方法について答えてください。物の名前だけでなく、防ぎたい困りごとまで書く練習です。
答えと解説
練習1の答えは、アが公助、イが共助、ウが自助です。手がかりは順に「市」「近所の人どうし」「家庭」です。近所の人を助けることと、行政が住民を助けることは、どちらも必要ですが、主体が違います。
練習2の答えは、Bが北にあり、Aへの道は橙色の範囲を通る、です。「必ず安全」とは言い切れません。地図は一定の条件にもとづく予想を示すため、実際には最新の情報や道の状況を確かめる必要があります。方位の読み取りと安全性の判断は、別々に答えます。
練習3の答えは、避難所の役割であり、同じ施設が両方の役割を持つこともある、です。「一定期間過ごす」が手がかりになります。施設が兼ねている場合でも、対応する災害の種類を確かめることは必要です。
練習4の答えの例は、「家具が倒れてけがをしたり出口をふさいだりしないよう、家族で固定を確かめる」「電話などがつながりにくくなっても安全を確かめられるよう、家族の連絡方法を相談する」です。準備は買い物だけではなく、家の中を見直すことや約束を決めることにも広がります。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
自然災害への備えは、この後に学ぶ土地の使われ方や地域の発展にもつながります。用水や堤防を整えてきた人々の仕事を学ぶときも、水を利用する工夫と、水による被害を減らす工夫の両方に目を向けられます。小5で国土の地形や気候を学ぶと、地域によって注意する災害が違う理由を、さらに広い視点から考えられます。
家庭で5分使うなら、1つ目はハザードマップの題名と凡例を読むことです。保護者の方が「何の災害の地図かな」「この色は何を表すかな」と尋ね、お子さまに指さして説明してもらいます。時間内にすべての避難計画を決めようとせず、まず地図を正しく読むところまで確かめます。
2つ目は、別の5分で家庭の備えを1つ見て、その理由を話すことです。懐中電灯なら停電、飲み水なら断水と結びつけます。重い家具をお子さまだけで動かしたり、高い所に登って点検したりせず、気づいたことを大人に伝える形にします。
個別指導では、地図の問題で止まれば方位と凡例まで、説明問題で止まれば文中の主語と目的まで戻って確かめます。用語は言えても理由が続かない場合には、「何が使えなくなると困るか」というくらしの場面から考え直します。
まとめ
夏休みのプリントに「水を用意する」と書けたら、その横に「水道が止まっても飲み水を確保するため」と理由を添えてみましょう。そこから、市の物資の備えや地域の助け合いにも考えを広げられます。完成した答えを読むだけでなく、地図のどこを見たか、文のどの言葉を根拠にしたかをお子さまが示せると、覚えた言葉を使って考えられたことが伝わります。防災の学習は、避難先の名前を覚えた先の「その災害から、そこまで安全に行けるか」という問いまで続きます。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。



