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【小3社会】農家と工場の仕事を図解で総まとめ—作る順・季節・安全の工夫・地域とのつながり|武蔵野個別指導塾

農家の季節ごとの仕事、パン工場の作業の順、原料が家庭に届くまでを3枚の図でたどります。例題と練習問題を通して、仕事の工夫を目的と結びつけて説明する力を育てましょう。
よくあるのは、通学電車の窓から畑と工場の建物を見たお子さまが、「畑では野菜を作り、工場では物を作る」とは言えても、「作る人はどんな工夫をしているのですか」と聞かれると止まってしまう場面です。見える建物や作物の名前と、その中で進む仕事が、まだつながっていないのです。
農家や工場の学習では、作っている物を覚えるだけでなく、できあがるまでの順と、はたらく人が気をつけていることを追います。さらに、なぜその仕事が必要なのかを考えると、窓からは見えなかった人の判断が見えてきます。水をやることも、機械を確かめることも、ただ決まった動きを繰り返しているわけではありません。
この単元の入り口は、「いつ」「何を」「何のために」の3つです。畑で育つ作物と、工場で形を変える材料を、この3つの問いで見ていきましょう。仕事の順を図から読み取り、工夫の目的を短い文で説明できることを目指します。
この単元で身につけること
- 農家の仕事を季節と結びつけます。種まきや苗植え、世話、収穫、次の準備を、作物の育ち方に合わせて考えます。
- 原料と製品を区別します。何を材料にして何ができるのかを、作る前と作った後の関係でとらえます。
- 工場の仕事を順にたどります。矢印の向きを読み、前の仕事が次の仕事にどうつながるかを説明します。
- 工夫と目的を結びつけます。早く作るためだけでなく、品質をそろえるため、食べる人やはたらく人の安全を守るための工夫も探します。
- 地域の人や場所とのつながりを見つけます。農家、工場、運ぶ人、店、家庭が、品物を通して関わっていることを学びます。
これまで生活科で植物を育てたり、まちの様子を調べたりした経験が、地域の仕事を考える土台になります。自分で水をやった経験から農家の世話へ、通学路で見たトラックから物を運ぶ仕事へと、知っていることを広げてください。
社会の説明では、「がんばっている」という感想の一歩先へ進みます。「何を見て、何をして、その結果どうなるか」を加えると、はたらく人の工夫を読む人に伝えられます。写真や図を見るときも、この順に言葉を集めると整理しやすくなります。
基本の考え方
農家の仕事は育ち方と季節に合わせて変わります
農家は、米や野菜、果物などの農産物を育てる仕事をしています。作物は、種や苗を用意しただけでは収穫できません。土を整え、水や肥料を与え、草や虫の様子を見ながら育てます。収穫とは、育った作物の実や葉などを取り入れることです。収穫した後にも、傷みがないかを見たり、箱につめたり、送り出したりする仕事が続きます。
図1は、春に苗を植え、夏を中心に収穫する露地のトマトづくりを例にした1年の見取り図です。露地とは、温室などでおおわず、屋外の畑で育てることです。地域の気温や作り方によって時期は変わり、秋にも収穫する場合があります。図の季節は、すべての農家に同じ日程が当てはまるという意味ではありません。

図1のように春には土づくりや苗植え、夏には世話や収穫、秋には片づけ、冬には次の準備という流れが考えられます。ただし、土づくりを秋や冬に行う農家もあり、仕事は1つの季節だけに区切られるとは限りません。年間の表を読むときは、まず作物の名前と、どの地域や作り方の例かを確かめます。
世話の内容も、毎日まったく同じではありません。土が乾いているか、雨がどのくらい降ったか、葉の色や実の様子はどうかを見て、必要な作業を考えます。水はたくさん与えればよいというものではなく、作物や土の状態に合わせる必要があります。支柱で茎を支える工夫なら、茎が倒れにくくなることと結びつけて説明できます。
ビニールハウスなどの施設を使い、温度などを調節して育てる方法もあります。外の畑とは収穫の時期が違うことがあるため、店で冬にトマトを見かけても、図1が間違っているとは言えません。作物の種類、地域、育て方をそろえて比べることが、季節の資料を正しく読む出発点です。
農家の仕事には、機械や道具を使う工夫もあります。広い畑の土を耕すときに機械を使えば、作業の手間や時間を減らせます。一方、実の傷みや育ち具合を見分ける場面では、人の目や経験が役立ちます。機械を使うことと、人が考えることは、いっしょに仕事を支えています。
工場では原料を製品に変えます
工場は、材料に手を加えて、くらしに使う物などを作る場所です。製品を作るもとになる材料を原料、工場などで作られた品物を製品といいます。パン工場なら、小麦粉などが原料で、できあがったパンが製品です。「パンの形をしていないから原料」という見た目だけでなく、「何を作るために使うか」で考えます。
ここで、小麦と小麦粉は区別しておきましょう。畑で育つのは小麦です。収穫した小麦の粒を製粉工場で粉にすると、小麦粉になります。その小麦粉をパン工場が使います。小麦粉は、製粉工場にとっては製品であり、パン工場にとっては原料です。同じ物でも、どの工場の仕事を見るかによって呼び方が変わります。
工場の仕事には順があります。パンづくりなら、材料を量り、こねた生地を発酵させたり形を整えたりしてから焼きます。発酵は、酵母のはたらきで生地がふくらむことに関係する段階です。ここでは、焼く前に必要な仕事があるととらえれば十分です。パンの種類によって細かな順や回数は異なります。
また、工場の仕事は、作る作業だけでは終わりません。原料が届いたときの確認、機械の点検、道具の洗浄、製品の検査、送り出す準備もあります。品質とは、品物のよさや状態のことです。大きさや重さなどを確かめ、決めた品質に合っているかを調べる仕事も、製品づくりの一部です。
工夫は守るものに注目すると整理できます
仕事の工夫には、違う目的があります。材料を決めた量ずつ量るのは、できあがりをそろえることにつながります。食品を扱う場所で手を洗い、髪の毛をおおう帽子をかぶるのは、食品を清潔に扱うためです。機械の周りにおおいや柵を設けるのは、はたらく人が動く部分に触れる危険を減らすためです。
食品を食べる人の安全と、仕事をする人の安全は、どちらも重要です。ただし、答案では問いに合うほうを説明します。「帽子をかぶるのは機械を速く動かすため」と書くと、工夫と目的がつながりません。何を防いだり、何をそろえたりする工夫なのかを、具体的な場面で確かめましょう。
例題で解き方を確かめる
例題1 季節の仕事を読む
図1を見て、露地のトマトづくりの例で、世話をしながら収穫する季節を答えましょう。また、冬に「次の準備」があることから、収穫していない時期の仕事について説明しましょう。この問題では、図に示した例から読み取れることを答えます。
- 図が何の作物を示しているかを確かめます。別の野菜の収穫時期を思い出して答えると、資料とは違う答えになるためです。
- 「世話・収穫」という仕事と組になっている季節を探します。季節の名前だけを順に読むよりも、問いにある仕事を目印にすると、必要な場所を見つけられます。
- 冬の欄にある仕事を読みます。「次の準備」とあるので、収穫しない時期にも仕事があると説明できます。図にない詳しい作業を、必ずしていると決めつける必要はありません。
冬の具体的な仕事を調べるなら、使う道具の手入れや、次に育てる作物の計画などが考えられます。ただし、その農家で行っているかどうかは聞き取りで確かめます。図からわかることと、自分でさらに調べたいことを分けると、説明がはっきりします。
答え:夏です。収穫していない冬にも、次に育てるための準備をしています。
例題2 原料と製品を区別する
あるパン工場の記録に、「小麦粉などの材料を受け取り、パンを作って店に送る」とありました。この工場で使う原料を1つと、できあがる製品を答えましょう。「小麦」「小麦粉」「パン」のどれに注目するかを考えます。
- どの工場について聞かれているかを確かめます。今見ているのはパン工場なので、ほかの工場で作る物とは分けて考えるためです。
- 記録の「材料を受け取り」に当たる言葉を探します。受け取ってパンづくりに使う小麦粉は、この工場の原料だと判断できます。
- 「作って店に送る」に当たる言葉を探します。工場の仕事を通してできあがるパンが製品だからです。作る前と作った後を、矢印でつなぐと確かめやすくなります。
小麦がもとになっていることは正しい知識ですが、この記録で工場が受け取っているのは小麦粉です。問題の文が示す仕事の範囲に合わせて答えます。知っている言葉を多く書くよりも、資料にある関係を正確にとらえましょう。
答え:原料は小麦粉で、製品はパンです。
例題3 工場の仕事の順をたどる
図2は、あるパン工場の主な作業をまとめたものです。図では、発酵や形を整えるいくつかの作業を「発酵・成形」にまとめています。この図で「焼く」の直後と、その次に行う作業を答えましょう。さらに、矢印を無視して上の段も下の段も左から読むと、どこで間違うかを確かめます。

図2のように、仕事の図は途中で折り返すことがあります。置かれた場所だけで順を決めず、矢印の先を追います。この図では、上の段の右端から下に進み、下の段は右から左へ進みます。
- 最初の「材料を量る」から矢印をたどります。出発点から確かめれば、途中の作業を飛ばしにくくなるためです。「材料を量る、こねる、発酵・成形、焼く」と進みます。
- 「焼く」から出る矢印の先を見ます。下の段では矢印が左向きなので、次は中央の「冷ます」です。文字の並びを読む向きとは違うことに気をつけます。
- 「冷ます」から、さらに矢印を1本進みます。その先は「検査・包装」なので、答えもその順に並べます。問いが「直後と、その次」と指定しているため、2つの順を保つ必要があります。
焼きたてのパンを冷ましてから包装することには、袋の中に水滴がつくのを抑える意味があります。ただし、実際の工場では途中にも検査を行い、製品に応じた方法で品質を確かめます。図で最後に検査があるからといって、途中は何も確認しないわけではありません。
答え:「冷ます」、その次に「検査・包装」です。
例題4 安全の工夫を理由まで説明する
食品を作る工場の見学メモに、「作業に入る前に手を洗う」「髪の毛をおおう帽子をかぶる」「機械の動く部分におおいをつける」とありました。このうち、食品に髪の毛が入るのを防ぐ工夫を選び、目的とつなげて1文で説明しましょう。
- 問いが何を防ぎたいとしているかを読みます。「髪の毛が入るのを防ぐ」とあるので、速さや見た目について答える問題ではないとわかります。
- メモの3つの工夫を、それぞれの目的と組にします。手洗いは手を清潔にすること、帽子は髪の毛をおおうこと、機械のおおいは動く部分に触れる危険を減らすこととつながります。
- 問いに合う工夫と目的を「ために」で結びます。工夫の名前だけでは、なぜそれを行うかまで伝わらないためです。
「安全のため」とだけ書くと、食べる人のことか、機械を使う人のことかがはっきりしません。問題にある「髪の毛」という言葉を使うと、必要な理由を具体的に示せます。長い文にする必要はなく、工夫と目的が1組になっていれば伝わります。
答え:食品に髪の毛が入るのを防ぐために、髪の毛をおおう帽子をかぶります。
つまずきやすいところと直し方
「収穫したら1年の仕事は終わり」と考える
誤った書き方は、「農家は作物を収穫した後、次の収穫まで仕事をしません」です。収穫だけを仕事と考えていて、その後の選別や出荷、次に育てるための準備が抜けています。選別は品物の状態などに応じて分けること、出荷は品物を売り先などへ送り出すことです。
正しい書き方は、「収穫後にも、作物を選んで送り出したり、次の栽培の準備をしたりします」です。直すときは、図1の冬の欄を指し、収穫以外の動詞を探します。複数の作物を育てる農家では、ある作物の収穫と別の作物の世話が重なることもあります。1つの作物の図だけで農家のすべての仕事を判断しないようにします。
「機械があれば人は何もしない」と考える
誤った書き方は、「工場では機械が全部作るので、人の仕事はありません」です。機械が材料を混ぜたり製品を運んだりする場面だけに注目し、量や温度の確認、機械の点検、製品の検査などを見落としています。工場では、いくつかの仕事を人が分担し、連絡を取りながら進めます。
正しい書き方は、「機械を使いながら、人が作業の状態を確かめ、点検や検査などを行います」です。見学の写真に人が少なく写っていても、その写真にない場所や時間の仕事まで、ないとは言えません。「機械がしていること」と「人が確かめていること」を分けてメモすると、思い込みを直せます。
「近くの農家から、すべての原料が届く」と考える
誤った書き方は、「パン工場の小麦粉は、必ずすぐ近くの畑から届きます」です。小麦粉になるまでに別の工場の仕事があり、原料を運ぶ範囲も工場によって違います。地域の工場でも、ほかの地域から原料を受け取ったり、遠くの店へ製品を送ったりすることがあります。

図3のように、小麦農家、製粉工場、パン工場、店、家庭を結ぶと、それぞれ違う役割があることが見えてきます。矢印は、品物が運ばれる向きを表しています。場所どうしの実際の距離や、かかる時間を示しているわけではありません。
正しい書き方は、「小麦粉は製粉工場で作られ、パン工場へ運ばれます。どこの原料を使うかは資料で確かめます」です。地域とのつながりを調べるときは、原料が来る場所、製品が届く場所、はたらく人が通う場所など、確かめる項目を分けます。近くに畑と工場が見えることだけでは、その2つが取引している証拠にはなりません。
さらに、工場の周りには、箱や袋を作る仕事、品物を運ぶ仕事、機械を整える仕事などとの関わりもあります。図3は小麦からパンへの流れにしぼっているので、すべての関係を描いた図ではありません。見学では「この箱はどこから来ますか」と尋ねると、図にないつながりを発見できます。
練習問題
練習1 農家の仕事と目的
トマトを育てる農家のメモに、「茎のそばに支柱を立て、茎を支えた」とありました。この工夫の目的として合うものを、ア「茎が倒れにくくなるようにする」、イ「収穫後のトマトを運ぶ」、ウ「工場の機械を冷ます」から選びましょう。選んだ記号と、メモのどの言葉に注目したかを答えます。
練習2 仕事の順
図2を見て、「材料を量る」の後から「焼く」の前までにある作業を、順に2つ書きましょう。「焼く」そのものは答えに入れません。指で矢印をたどり、問いが指定する始まりと終わりを確かめてください。
練習3 同じ物の呼び方
図3で、製粉工場からパン工場へ運ばれる物は小麦粉です。小麦粉は、製粉工場にとって原料と製品のどちらですか。また、パン工場にとってはどちらですか。それぞれの工場で何を作るかを考えて答えましょう。
練習4 地域とのつながりを調べる
電車の窓から、畑の近くにパン工場が見えました。これだけで「この工場は、近くの畑の小麦だけを使っている」と言えるでしょうか。「言える」「言えない」を選び、実際のつながりを確かめるために工場で聞きたい質問を1つ書きましょう。
答えと解説
練習1の答え:アです。「茎を支えた」に注目します。支える動きと、倒れにくくする目的が対応しています。イは品物を運ぶ仕事、ウは機械についての仕事なので、メモの作業の説明にはなりません。
練習2の答え:「こねる」「発酵・成形」です。図の上の段で、材料を量った後の2つの作業を順に読みます。「焼く」の前までという指定なので、焼く作業や、その後の冷ます作業は含めません。
練習3の答え:製粉工場にとっては製品で、パン工場にとっては原料です。製粉工場では小麦から小麦粉を作り、パン工場では小麦粉などからパンを作ります。どちらの工場を見るかで、同じ小麦粉の役割が変わります。
練習4の答え:言えません。質問の例は「パンに使う小麦粉はどこから届き、そのもとになる小麦はどこで育てられましたか」です。建物の近さだけでは、原料の産地も運ばれる道筋もわかりません。届く場所と育った場所を分けて聞くと、つながりを具体的に確かめられます。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
農家や工場の仕事を学ぶと、店に並ぶ品物の向こうに、育てる人、作る人、運ぶ人がいることが見えてきます。店の仕事の学習では、品物が届いた後の売り方や買う人の選び方へつながります。さらに、小5で米づくりや工業を学ぶときには、地域の気候や交通と、生産の工夫との関係を考える土台になります。
家庭で5分ほど確かめる方法の1つは、食卓のパンを題材にすることです。「パン工場で使う原料は何ですか」「その前にはどんな仕事がありますか」と尋ね、紙に「小麦、小麦粉、パン」と書いて矢印で結びます。お子さまが言葉に詰まったら、原料の名前を当てさせ続けるより、図3の製粉工場の前後に戻ると関係を確かめられます。
もう1つは、図1を見ながら「収穫以外の仕事を1つ挙げ、その目的を話す」という方法です。答えが「水やり」なら、「どんな様子を見て水をやるのでしょう」と問いを加えます。時間内に多く答えることより、1つの仕事と理由が結びつくかを見ます。実際に育てた植物の経験があれば、そのときの土や葉の様子も思い出せます。
個別指導で説明が止まる場合は、工夫の暗記へ進む前に、作る前の材料とできあがった物を区別できるか、矢印を順にたどれるかまで戻って確かめます。そのうえで「何のために」を加え、資料にある事実を根拠に1文で話すところへ進みます。
まとめ
通学電車の窓から見える畑と工場は、外から見ただけでは、どこへ何を届けているのかまではわかりません。けれども、季節の仕事、材料が変わる順、安全を守る工夫を知ると、「どこから来て、誰が確かめ、どこへ届くのか」という問いを持って眺められます。見えたことと、まだ調べる必要があることも分けられます。
農家と工場をつなぐ矢印の先には、いつもの食卓があります。1つのパンが家庭に届くまでには、育てる、作る、確かめる、運ぶという人の仕事がつながっています。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
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