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【小3社会】店ではたらく人と仕事を図解で総まとめ—スーパーの工夫・産地・お金の流れ|武蔵野個別指導塾

売り場の工夫と買う人の願いを結びつけ、産地表示の読み方や品物とお金の流れを図で確かめます。買い物の理由を読む棒グラフの例題と練習問題で、根拠のある説明を家庭でも試せます。
よくあるのは、夕方の台所のテーブルで、買ってきた野菜の袋を見ながら「スーパーの工夫を説明しましょう」という宿題に向かい、「品物がたくさんある」と書いたところで手が止まるという場面です。見えたものは書けても、だれのどんな願いに応える工夫なのかが、まだ言葉になっていません。
品物の多さに気づくことは、よい出発点です。そこから「いくつもの料理の材料を同じ店でそろえたい人に便利なのだ」とつなげると、売り場を見る目が変わります。棚に並んだ品物の向こうに、仕入れる人、運ぶ人、並べる人の仕事も見えてきます。
この単元では、店の様子を覚えるだけでなく、店ではたらく人の工夫と、買う人が店や品物を選ぶ理由を結びつけます。産地の表示、買い物の理由を表すグラフ、品物とお金の矢印を読めれば、いつもの買い物を社会の言葉で説明できるようになります。
この単元で身につけること
- 店の種類と役割を見分けます。スーパー、商店街の専門店、コンビニエンスストアなどを、扱う品物や利用する場面から比べます。
- 店の工夫を買う人の願いと結びつけます。「種類が多い」で止めず、「必要な品物をまとめて買える」のように、買う人にとっての意味を考えます。
- 産地の表示を読み、地図で場所を探します。売っている場所と作られた場所を分け、地域どうしのつながりに気づきます。
- 品物とお金の動きをたどります。品物が買う人へ渡るとき、お金はどちらへ渡るのかを確かめます。
- 資料に合った説明を書きます。見学で見たこと、聞いたこと、グラフから読めることを根拠にし、想像したことと区別します。
生活科で経験したまち探検や買い物、社会で学ぶまちの地図の読み方が、この学習につながります。名前を知っている店を出発点に、「なぜそこに行くのか」「どうしてその並べ方なのか」と問いを深めるのが小3の社会です。保護者の方は、用語を先に教えすぎず、お子さまが何を見てそう考えたのかを聞くと、説明の土台を確かめられます。
基本の考え方
店の種類と、買う人の願いをつなぐ
スーパーでは、野菜、肉、魚、加工食品、日用品など、さまざまな品物を扱っています。買う人が売り場で品物を選び、レジで代金を払う形がよく見られます。商店街には、魚屋やパン屋など、特定の品物を中心に扱う専門店があります。店の人に食べ方や使い方を相談しながら選べる店もあります。
コンビニエンスストアには、食品や日用品をそろえ、長い時間利用できる店があります。ただし、営業時間や扱う品物は店によって違います。「どの店も同じ」「この種類の店は必ずこうだ」と決めず、調べた店の事実として書きましょう。商店街は1つの店の種類ではなく、いろいろな店が集まっている場所です。
買う人を「消費者」といいます。ここでは、くらしに必要な品物を買って使う人と考えるとよいでしょう。消費者が求めるものには、必要な品物があること、新鮮であること、家から行きやすいこと、短い時間で買えること、使い切れる量であることなどがあります。家族の人数や買い物に行く時間によって、重視する点は変わります。
たとえば、同じ野菜を少量の袋と大きな袋の両方で売れば、買う人は使う量に合わせて選べます。これは「たくさん売るため」とだけ書くより、「必要な量を選べるようにするため」と書く方が、売り場の工夫を具体的に説明できます。店には品物を買ってもらう願いがあり、買う人には自分のくらしに合う品物を選ぶ願いがあります。両方の立場を見ましょう。
見える売り場を、見えない仕事から考える
図1のように、店の仕事は、品物を並べるところだけではありません。売れ方を調べて必要な品物を仕入れ、届いた品物の数や状態を確かめ、保存の仕方に気を配り、売り場へ出します。仕入れとは、店で売るための品物を買い入れることです。

図1の上段は店の仕事の流れ、下段は買う人が望むことです。「品ぞろえ」は、店にどのような品物がそろっているかという意味です。店の人は、売れた品物の記録や季節、天気などを手がかりに、どの品物をどれくらい用意するかを考えます。用意する量が少なすぎると、買いたい人が買えないことがあります。多すぎると売れ残りにつながるため、量を考えることも仕事です。
品物を冷やして置くことには、品質を保つねらいがあります。売り場を清潔にし、品物の状態や表示を確かめる仕事も欠かせません。また、同じ種類の品物をまとめたり、売り場の案内を出したりすれば、買う人が探しやすくなります。作業をした人の姿が見えなくても、整った棚や読みやすい表示から仕事を見つけられます。
会計をする人は、代金を確かめるだけでなく、買う人が困っていないかにも気を配ります。混み合う時間に使うレジを増やす店もあります。自分で会計する設備がある場合も、案内や困ったときの対応をする人が必要です。機械が置かれていることと、人の仕事がなくなることを同じ意味にしないようにしましょう。
産地の表示から、地域のつながりを読む
産地とは、野菜や果物などの品物が生産された場所です。生の野菜の袋や売り場の札にある「○○県産」などの表示が、調べる手がかりになります。店の住所が東京都でも、そこで売る野菜の産地が東京都とは限りません。売る場所と生産する場所を分けて読み取ります。
地図で調べるときは、まず表示の地名をそのまま書き取り、次に地図帳の索引などで場所を探し、最後に自分たちの住む地域との位置関係を確かめます。県の名前がわからないまま形だけを探すより、文字を照らし合わせる方が確実です。日本の地名か外国の国名かによって、日本地図と世界地図を使い分けます。
生の野菜の産地と、加工食品の袋に書かれた会社の住所は、同じ種類の情報ではありません。パンの袋に東京都の住所があっても、その文字だけから小麦の産地を決めることはできません。「産地」「原材料」「製造者」など、何を示す欄なのかを先に見ます。この単元の産地調べでは、まず生の野菜や果物の産地表示から始めると、読み違いを減らせます。
地図上で遠くにある産地の品物が売られていれば、運ぶ人の仕事によって地域がつながっていると考えられます。ただし、産地と店の位置だけでは、実際に通った道や乗り物までは決まりません。わかったことを「この県から来た品物が売られている」と書き、運び方は店の人の説明などで別に確かめる姿勢が大切です。
例題で解き方を確かめる
例題1 並べ方の工夫を説明する
ある店では、同じ種類の野菜を、少量の袋と大きな袋に分けて売っています。この工夫は、買う人のどのような願いに応えていますか。「量」という言葉を使って説明しましょう。
- 変えている点を取り出します。この問題で違うのは袋に入った量なので、場所や営業時間の説明に広げないためです。
- 買う人のくらしを考えます。すぐ使う人と数日分の料理に使う人では必要な量が違うため、袋を選べる意味が見えてきます。
- 工夫と願いを1つの文につなぎます。「少量と大きな袋がある」という観察を、「必要な量を買える」という理由に結ぶためです。
「買いやすくするため」だけでは、どこが買いやすいのか伝わりません。「使う量に合わせて」という言葉を足せば、品物の分け方と答えが結びつきます。価格や産地については問題に書かれていないので、答えの理由に持ち込みません。
答え:買う人が、使う量に合わせて野菜を選べるようにするためです。
例題2 買い物の理由を棒グラフから読む
図2は、グラフを読む練習のために用意した資料です。ある店を選ぶ理由について、20人が最も当てはまるものを1つずつ選んだものとして考えます。「品ぞろえ」は8人、「近さ」は6人、「新鮮さ」は4人、「その他」は2人です。最も多い理由と、その理由を選んだ人数が「新鮮さ」より何人多いかを答えましょう。

- 題名、人数の単位、目盛りを確かめます。図2の横の目盛りは2人ずつなので、区切りの数を人数と取り違えないためです。
- 最も長い棒を探し、項目名と人数を読みます。棒の長さだけで答えず、何についての人数かを対応させるためです。
- 比べる2つの人数を取り出して引きます。「何人多いか」は差を求める問いなので、8人から4人を引きます。
計算は8−4=4で、差は4人です。「品ぞろえ」を選んだのが8人だからといって、20人全員が同じ理由で来たとは言えません。また、これは最も当てはまる理由を1つ選んだ資料です。「近さ」を選んだ人が品ぞろえを気にしていない、とまでは読み取れません。資料で確かめられる範囲を守ります。
答え:最も多い理由は品ぞろえで8人、これは新鮮さの4人より4人多いです。
例題3 産地と店の場所を区別する
東京都の店で買った生のにんじんの袋に、「千葉県産」と表示されていました。にんじんの産地はどこですか。また、産地と店の位置を確かめるには、どの地図を使えばよいでしょうか。
- 何の場所を聞かれているかを確かめます。「産地」は生産された場所なので、買った店の場所と区別するためです。
- 「県産」と書かれた表示を読みます。品物に付いた産地の情報を根拠にすれば、店の住所から推測する必要がなくなるためです。
- 2つの地名を同じ地図で探します。東京都も千葉県も日本の都道府県なので、都道府県名が載る日本地図で位置を比べられるためです。
地図で見つけたら、それぞれを指で示してみましょう。場所を指せると、「千葉県で作られたにんじんが東京都の店に届いた」という説明が、地名の丸暗記ではなくなります。ただし、この袋1つから「この店の野菜はすべて千葉県産」とは言えません。調べた品物の範囲で答えます。
答え:産地は千葉県で、位置は都道府県名が載る日本地図で確かめます。
例題4 品物と代金の動きを説明する
買う人が、1袋120円の品物を2袋買い、500円を渡しました。表示の120円は支払うときの1袋の代金で、ほかに加える金額はありません。品物と代金はそれぞれだれからだれへ渡り、おつりはいくらになりますか。
- 品物の出発点と受け取る人を確かめます。品物は店から買う人へ渡るので、先にその向きを決めると、お金の向きと混ざらないためです。
- 1袋の代金を2袋分合わせます。払うべき代金は120+120=240円であり、渡した500円の全部が品物の代金になるわけではないためです。
- 渡したお金から代金を引きます。500−240=260円が店から買う人へ戻るおつりになるためです。
品物の代金240円は、買う人から店へ渡ります。店は受け取ったお金を、仕入れの代金や、店ではたらく人への給料、電気代などにも使います。売れた金額がそのまま全部、店に残るわけではありません。小3では細かな計算より、店の仕事を続けるためにもお金が使われることを押さえます。
答え:品物は店から買う人へ、代金240円は買う人から店へ渡り、おつりは260円です。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 工夫を見つけただけで説明を終える
誤った書き方:「この店は品物が多いです。工夫は品物です。」この文では、工夫を表すはずの部分が品物の名前に戻ってしまい、どのように買う人の役に立つのかが伝わりません。
どこが違うかを確かめるには、「品物が多いと、買う人は何ができますか」と聞きます。「夕食の材料をまとめて買える」と答えられれば、見えたことと買う人の願いを結べています。「便利」という言葉が出たら、何をするときに便利なのかをもう1段具体的にします。
正しい書き方:「いろいろな品物をそろえ、買う人が必要なものをまとめて買えるようにしています。」説明では、店の行動と買う人にとっての意味を組にします。どんな工夫にも同じ理由を付けず、冷やす工夫なら品質を保つこと、案内表示なら探しやすさというように対応を確かめます。
誤り2 店の場所を産地として書く
誤った書き方:「東京都の店で買ったので、にんじんの産地は東京都です。」買った場所だけでは、にんじんが育てられた場所はわかりません。店の名前が大きく印刷されていても、それが産地表示とは限らない点が違います。
正しい書き方:「袋に千葉県産とあるので、このにんじんの産地は千葉県です。」同じにんじんでも、別の日には違う産地のものが並ぶことがあります。産地を記録するときは、品物名と調べた日も一緒に書くと、その日に見た事実を残せます。
そのうえで地図に印を付けると、調べた場所の広がりを見られます。ただし、印の数が多い県ほど、必ず生産量が多いという意味にはなりません。自分が調べた品物の種類や数によっても印は変わるためです。地図に何を記録したのかを言葉で添えましょう。
誤り3 品物とお金の矢印を同じ向きにする
誤った書き方:「店が買う人に品物と代金を渡します。」品物を受け取ることと、その代金を払うことが混ざっています。おつりを受け取る場面が印象に残り、代金の向きまで逆にすることもあります。
図3のように、品物を表す上の矢印と、代金を表す下の矢印を分けてたどります。この図は、店が仕入れ先から品物を買い、買う人が店から買う場合を表しています。実際には、運ぶ人や品物を集める場所などが間に入ることもあります。

図3では、品物は仕入れ先から店へ、店から買う人へ進みます。代金はその取引の反対向きに渡ります。ここで仕入れ先とは、店が売る品物を買い入れる相手です。作る人から直接仕入れる場合もあれば、品物を集めて売る相手から仕入れる場合もあります。
正しい書き方:「買う人は店に代金を払い、店から品物を受け取ります。」例題4のおつりは、多く渡した分を店が返すお金です。図3の代金の矢印は、おつりを含めて現金の動きを1回ずつ描いたものではありません。何の矢印なのかを読んでから、向きを確かめましょう。
練習問題
答えを先に見ず、問題にある言葉や図を根拠にして考えましょう。説明の問題は、文の形が答えと少し違っていても、店の行動と買う人にとっての意味がつながっていれば大丈夫です。
練習1
ある店では、売り場の上に「野菜」「魚」などの案内を出しています。これは、買う人のどのような願いに応える工夫ですか。「探す」という言葉を使って説明しましょう。
練習2
図2をもう一度見ます。「近さ」を選んだ人数は「その他」を選んだ人数より何人多いですか。また、「近さ」と「新鮮さ」を選んだ人数を合わせると何人ですか。
練習3
東京都の店で買った生のりんごに「青森県産」と書いてありました。産地はどこですか。また、その表示だけで、りんごを運んだ道路までわかると言えますか。理由も書きましょう。
練習4
1個150円の品物を2個買って、500円を渡します。150円は支払うときの1個の代金で、ほかに加える金額はありません。代金とおつりを求め、品物を受け取る人と代金を受け取る相手をそれぞれ答えましょう。
答えと解説
練習1の答え:買いたい品物を探すとき、売り場がすぐにわかるようにするためです。案内表示は、品物の場所を知らせる工夫です。「新鮮さを保つため」では、表示と目的が結びついていません。
練習2の答え:4人多く、合わせると10人です。差は6−2=4、合わせた人数は6+4=10と求めます。目盛りの間隔が2人なので、棒の先を人数として読んでから計算しましょう。
練習3の答え:産地は青森県です。運んだ道路までは言えません。産地表示は生産された場所を示していて、通った道は示していないためです。「運ぶ人によって店まで届いた」ということと、「この道路を通った」ということを分けます。
練習4の答え:代金は300円、おつりは200円です。品物を受け取るのは買う人で、代金を受け取るのは店です。150+150=300、500−300=200と確かめます。買う人がおつりを受け取っても、品物の代金の向きは買う人から店です。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
店に届く前の仕事を追うと、農家が作物を育てる仕事や、工場で品物を作る仕事へつながります。さらに、離れた地域の産地を調べた経験は、上の学年で日本の農業や水産業、品物を運ぶ仕組みを学ぶ土台になります。「どこで作るか」と「どう届くか」を分けて考える習慣が、次の学習でも役立ちます。
家庭での確かめ方の1つ目は、5分間で、家にある生の野菜か果物を1つ調べることです。産地表示を読み、品物名と産地を書き、地図で指してみます。表示が見つからない場合は、知っている産地を当てはめず、「次の買い物で売り場の札を見る」と調べる方法を決めます。
2つ目は、別の5分間で、最近の買い物でその店を選んだ理由を家族に1つ聞くことです。「近いから」と聞いたら、荷物を持って帰りやすいのか、時間を短くしたいのかを確かめます。お子さま自身の理由と違っていても、どちらかを正解に決める必要はありません。選ぶ人のくらしと理由をつなげて説明できるかを見ます。
店で見学や聞き取りをするときは、店の人や学校の決まりに従い、通路や仕事の邪魔にならないようにします。写真や質問も、先に許可を得てから行います。個別指導では、説明に詰まったところに応じて、表示のどの文字を読んだか、棒の先がどの目盛りかまで戻って確かめます。その後で、読み取った事実と自分の考えを分けて1文に整えます。
まとめ
夕方のテーブルに置かれた野菜の袋は、食事の材料であると同時に、産地と店、はたらく人と買う人を結ぶ手がかりです。「たくさんある」「便利だ」と感じたことに、表示や並べ方、買う理由という根拠が加わると、身近な店について自分の言葉で説明できます。
すべての店に同じ工夫があると覚える必要はありません。見た店では何をしていたのか、その工夫はだれのどんな願いにつながるのかをたどります。売り場の小さな表示にも、買う人の選択を支える人の仕事が表れています。
本気になった日が、入塾の日。
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