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国公立の学校推薦型選抜と共通テスト—課す推薦と課さない推薦で日程はどう違うか|武蔵野個別指導塾

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共通テストを課す国公立の推薦は合否の期限が2027年2月10日で、国公立の一般選抜の出願の締切2月3日より後に来ます。課さない推薦との19日の差を知り、出願の段取りを結果より先に組んでください。

国公立の学校推薦型選抜は、判定に共通テストを使うかどうかで、合否の出る期限が2つに分かれます。国立大学協会と公立大学協会が出している2027年度入学者選抜(令和9年度)の実施要領は、国立も公立も同じ日付を置いています。

決まり 共通テストを課さない推薦 共通テストを課す推薦
出願の始まり 2026年11月1日より前には始まらない(期間は大学ごと) 課さない推薦と同じ
合格発表の期限 2027年1月22日(金) 2027年2月10日(水)
入学手続の締切 2027年2月17日(水) 2027年2月17日(水)
共通テストの点 判定に使わない 1月16日(土)・17日(日)の本試験の点を使う
国公立の一般選抜の出願(1月25日〜2月3日)との前後 合否を知ってから出願できる 合否を知る前に出願が締め切られる

共通テストの出願は2026年10月2日(金)に締め切られました。高3の人が課す推薦を受けられるのは、その日までに共通テストの出願を済ませた場合です。そして国立の要領も公立の要領も、1人が1年に受けられる推薦を1つの大学・学部に限っています。

よくあるのは、12月の初めの朝、登校の前にスマートフォンで共通テストの出願サイトを開き、マイページに受験票が出ていないかを確かめる場面です。推薦の面接は11月に終わり、聞かれたことにはひととおり答えられた。それでも合否の知らせは年内には来ません。出したのは共通テストを課す区分で、答えが出るのは2月10日までのどこかです。画面に並んだ受験教科を見ているうちに、募集要項で指定された科目と本当に同じだったか、急に自信がなくなる。面接が終わったのに、入試はまだ半分しか終わっていない朝です。

共通テストなしの推薦と共通テストありの推薦—国公立の日程で期限が19日離れる理由

共通テストなしの推薦は、調査書と推薦書、面接、小論文など、大学が自分で集めて読める材料だけで判定します。材料がそろえば判定に入れるので、合格発表は12月1日から1月22日(金)までの間に置かれます。

共通テストありの推薦は、待つ材料が1つ増えます。本試験は1月16日(土)・17日(日)、病気やけがで受けられなかった人の追試験は1月23日(土)・24日(日)です。大学入試センターが大学へ点を渡し始めるのは2月2日(火)からで、国公立の要領も、共通テストを課す推薦と総合型選抜に限り、ほかの区分より2日早い2月2日から成績を請求できるとしています。そこから発表の期限の2月10日(水)までは、両端を数えて9日間しかありません。1月22日と2月10日の19日の差は、点が大学に届くのを待つ時間と、届いてからの短い判定の時間でできています。

図1のように、2つの推薦は2月17日(水)の入学手続の締切で1本にまとまります。違いが出るのは、その手前です。

図1 課す推薦と課さない推薦の発表の期限と、一般選抜の出願期間

図1で見てほしいのは、真ん中の帯です。国公立の一般選抜の出願は1月25日(月)から2月3日(水)まで。課さない推薦の期限は帯が始まる3日前に来るので、合否を見てから一般選抜の出願先を決められます。課す推薦の期限は帯が閉じた7日後です。合否がわからないまま、一般選抜の出願を終えておくことになります。推薦を受けた人も、不合格に備えて国立は前期と後期の2つ、公立は中期を加えた3つまで一般選抜に出願できる、と両協会の要領に書かれています。

もう1つ、ここまでの日付は国公立の要領の決まりです。私立の推薦で共通テストを使う区分は、文部科学省の令和9年度の実施要項が示す幅(一般選抜の試験期日の前日までの、なるべく早い日に発表する)の中で、大学がそれぞれ日付を決めます。私立の推薦の日付は、その大学の募集要項の「合格発表」と「入学手続」の欄で読んでください。国公立の1月22日と2月10日を、私立の推薦にあてはめて考えないことです。

共通テストの出願は10月2日に終わっている—12月の受験票で照らす所

2027年度の共通テストの出願は、2026年9月15日(火)から10月2日(金)まででした。検定料の支払いも同じ期間で、出願した内容を確かめて直せたのは10月9日(金)から16日(金)までです。11月に入ってから「この推薦は共通テストが要る」と気づいても、新しく出願する道はありません。共通テストありの推薦を受けるかどうかは、じつは高3の秋の初め、10月2日の時点で決まっています。

受験票は、大学入試センターが12月上旬までに出願サイトのマイページに出し、本人がそこから取ります。受験票が出たら、推薦の募集要項を横に開いて、次の3つを照らしてください。

1つ目は教科です。出願のときに登録したのは、受ける教科と、地理歴史・公民と理科で受ける科目の数まででした。推薦の募集要項で共通テストの教科・科目を指定している欄を開き、そこに並んだ教科が、登録した教科に全部入っているかを見ます。

2つ目は科目の選び方です。地理歴史・公民や理科では、募集要項が特定の科目を指定していたり、2科目を求めていたりすることがあります。登録した科目の数で足りるか、どの科目で解けば指定に合うかを、本試験の前に決めておきます。迷ったまま1月を迎えると、点がよくても指定に合わない、という取り返しのつかない形になりかねません。

3つ目は試験場です。受験票には受験番号と試験場が載ります。家からの道順と、朝の電車の時刻を、12月のうちに一度調べておくと、1月16日の朝に考えることが1つ減ります。

照らして食い違いを見つけたら、その日のうちに大学入試センターと、推薦を出した大学の入試の問い合わせ先に連絡してください。マイページで出願内容を直せる期間は、10月16日で終わっています。また、出願のあとの交通事故やけが、急な発病などで受験上の配慮が要るようになった人は、2026年12月10日(木)から2027年1月12日(火)までに、大学入試センターへ配慮を申請できます。受験票の時期と重なるので、思い当たる人は一緒に確かめておきます。

高2の人にとっては、ここが来年の入口です。今年は出願サイトのマイページを7月1日から作れて、出願は9月の半ばから10月の初めでした。来年の日付は来年度の実施要項に載るので、毎年の要項で確かめてください。文部科学省の令和9年度のQ&Aは、共通テストで課す教科・科目を大学が増やしたり減らしたりするような変更は、2年程度前に予告するよう大学に求めています。高2の今、志望する学科の予告を読んでおけば、高3の9月に迷う理由が1つ減ります。

国公立の推薦は1年に1つ—課さない推薦から、同じ学科の課す推薦へ進める道

国立大学協会と公立大学協会の要領は、推薦をするのは出身高校の校長で、1人の推薦は1つの年度に1つの大学・学部に限る、と定めています。この決まりの急所は「大学入学共通テストを課すもの及びこれを課さないものを含めて」と書き添えてある所です。課さない推薦を1つ、課す推薦を別の学部に1つ、という分け方はできません。要領の文のとおりに読めば、国立どうし、公立どうしでは、1つ目の推薦の結果が出たあとでも、同じ年度に別の大学・学部の推薦は受けられません。国立と公立にまたがる場合は、下のよくある質問で扱います。

ただ、決まりの中に1本だけ道が残されています。同じ大学・学部の同じ募集単位(学科・課程・専攻など)で、課さない推薦の合格発表のあとに課す推薦が行われる場合です。このとき、課さない推薦で不合格になった人を、課す推薦に改めて推薦することが認められています。図2の左の流れがこの道で、右の流れが認められない分け方です。

図2 推薦は1年に1つの大学・学部、同じ募集単位なら課す推薦へ

図2の左の道を使えるかどうかは、3つの条件で決まります。

  1. 志望する学科に課さない推薦と課す推薦の両方があり、課さない推薦の発表が先に来ること。募集要項の選抜区分の一覧と、日程の表で読みます。
  2. 共通テストの出願を10月2日までに済ませ、1月の本試験を受けること。課さない推薦だけのつもりで共通テストを出していなければ、左の道は最初から閉じています。
  3. 高校がもう一度、推薦の手続をしてくれること。推薦をするのは校長なので、2回目の推薦の時期と書類は高校に確かめます。

合格したあとの決まりも、推薦を1つに絞る考え方とつながっています。推薦の合格者は2月17日までに入学手続をする前提なので、不合格に備えて出していた国公立の一般選抜を受けても、その合格者にはなれません。辞退が認められるのは、特別な事情があって推薦した校長から2月17日までに「推薦入学辞退願」が出され、大学が許可した場合だけです。許可された人に限り、出願済みの一般選抜で合格者になれます。課す推薦の発表が期限の2月10日に来れば、手続の締切まで7日しかありません。出願の前に、受かったら入学するかどうかを家で決めておくのは、このためです。

共通テストありの推薦の準備—面接の日と本試験の日を1枚に並べ、出願は結果を待たない

共通テストありの推薦は、準備の山が2つあります。1つは大学が自分で行う面接や小論文、もう1つは1月の共通テストです。文部科学省の要項は、面接や小論文、本人が書いた資料による評価を、2月1日より前から行ってよいとしています。募集要項の日程の表から、面接の日、小論文の日、共通テストの日を1枚の紙に書き出すと、2つの山の間隔が目で見えます。

次に、募集要項の「選抜方法」と「配点」の欄で、共通テストの点がどう使われるかを読みます。文部科学省の要項は、共通テストの点の使い方の例として、一定の学力の水準に達しているかを主に見る、資格試験のような使い方を挙げています。合計点に足し込んで面接や書類の評価と合わせる形なら、1点の上下が順位に効きます。基準の点を超えたかを見る形なら、超えたあとは面接と書類のできばえが勝負になります。どちらの形かで、残りの日数の配り方が変わります。

日数は、具体的に数えておきます。2026年11月8日から本試験の1月16日までは69日です。面接や小論文の日が本試験より前にあるなら、その日までは面接の準備が重くなり、残りが共通テストに寄せられる日数です。そのうえで、次の順に進めます。

いちばん崩れやすいのは、1月の終わりです。共通テストのあと、推薦に受かったかのような気持ちで一般選抜の出願を後回しにすると、2月3日を越えてしまいます。課す推薦を受けた人ほど、一般選抜の出願書類を1月のうちにそろえておく必要があります。

共通テストなしの推薦を受けた人も、無関係ではありません。不合格だった場合に国公立の一般選抜のうち共通テストを課す区分へ切り替えるなら、共通テストの出願を済ませていることが前提です。高3の人は自分が10月2日までに出願したかを、高2の人は高3の秋の初めにそれを決めることを、いまのうちに確かめておいてください。

よくある質問

国立の推薦と公立の推薦を、1つずつ出せますか

国立大学協会と公立大学協会の要領は、それぞれの中で、1人の推薦を1年に1つの大学・学部に限ると定めています。国立と公立にまたがって出す場合の扱いは、どちらの要領にも書かれていません。出せるとも出せないとも決めつけず、出身高校の進路指導と、出願を考える両方の大学の募集要項で確かめてください。推薦をするのは校長なので、相談の順番は高校が先です。

共通テストの本試験を病気で受けられなかったら、課す推薦はどうなりますか

病気やけがなどやむを得ない事情で本試験を受けられなかった人のために、1月23日(土)・24日(日)に追試験があり、受けられるかは所定の基準で審査されます。追試験を受けても、課す推薦の発表の期限は2月10日のままです。追試験の点を推薦の判定にどう使うかは、大学の募集要項の共通テストの欄と、入試の問い合わせ先で確かめてください。

自己採点で、合否の見当はつきますか

正解と配点は試験のあとすぐに発表されるので、自分の点は出せます。ただ、地理歴史・公民・理科の一部の科目では、科目どうしの平均点の差が大きいと得点調整が行われることがあり、その有無は1月22日(金)に発表される予定です。大学入試センターのマイページで本人が成績を見られるのは、出願のときに閲覧を申し込んだ人に限って4月1日から4月30日までで、合否より後になります。見当をつけることより、2月3日までの一般選抜の出願を先に終えてください。

推薦の合格の知らせは、本人に届きますか

国公立の要領は、推薦の合格発表の形を大学・学部が決めるとしていて、推薦した出身高校の校長あての通知を例に挙げています。本人あてか、高校を通すか、大学のサイトでの発表かは、募集要項の「合格発表」の欄で読みます。課す推薦で発表が2月10日なら手続の締切まで7日なので、知らせが高校に届く形なら、その日の連絡の受け方を担任と決めておきます。

確かめる順番

図3の4つを、今週のうちにこの順で確かめてください。

図3 共通テストを課す推薦で、今週から確かめる4つの順番
  1. 受験票の教科を照らす。12月上旬までにマイページに出る受験票を取り、登録した教科と科目の数を、推薦の募集要項の指定と並べます。食い違いがあれば、その日のうちに大学入試センターと大学に連絡します。
  2. 募集要項の配点と期限を書き写す。共通テストを課すかどうか、点の使い方(合計に足すか、基準を見るか)、合格発表の日、入学手続の締切、合格の知らせの形を1枚にまとめます。追試験の点の扱いが書かれていなければ、大学の入試の問い合わせ先に聞きます。
  3. 高校に推薦の数を確かめる。担任と進路指導に、推薦は1つの大学・学部に限られること、同じ学科の課す推薦へ進む可能性があるかどうかを伝え、あるなら2回目の推薦の手続の時期を聞きます。国立と公立をまたぐ考えがあるなら、ここで相談します。
  4. 一般の出願を先に組む。国公立の一般選抜の出願(1月25日〜2月3日)の候補と書類を、推薦の結果を待たない前提で決めます。課す推薦なら、2月10日の発表より前に出願が締め切られます。

個別指導で確かめること

書類と面接の準備では、推薦書の材料と志望理由書の下書きを並べて読み、面接の練習では書類の一行ずつを問いに変えて、その場で答える練習をします。共通テストを課す推薦なら、受験票の教科と募集要項の指定を一緒に照らします。そのうえで、面接の日と本試験の日の間隔、共通テストの点の使われ方、2月3日までの一般選抜の出願の予定を、推薦の結果を待たない形で1枚の暦に並べます。迷った所は、募集要項のどの欄で確かめるかまで一緒に書き込みます。

まとめ

共通テストを課すかどうかで変わるのは、受ける試験の数だけではありません。合否を知る日が、国公立の一般選抜の出願の締切の前に来るか、後に来るかが入れ替わります。課さない推薦は1月22日までに答えが出て、出願先を選び直せます。課す推薦は、答えを知らないまま出願を終える入試です。受験票を開いた12月の朝に手を付けるべきなのは、合否の予想ではなく、2月3日までの出願の段取りです。

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