
武蔵野個別指導塾の特徴
学校推薦型選抜の面接必須—2027年度入試から、面接なしの推薦はどうなるか|武蔵野個別指導塾

推薦の面接は2027年度入試から原則として必須です。専願でも公募推薦は例外に入らず、面接の無い区分も、いまの要項どおりなら2029年度入試までに面接が入ります。読み比べは区分の名前をそろえるところから始めます。
2027年度入試(令和9年度、2027年4月に入学する人の入試)から、文部科学省の大学入学者選抜実施要項は、学校推薦型選抜で面接による評価を求めています。ひとりで受ける面接に限らず、口頭試問、プレゼンテーション、集団討論も面接の形として数えられ、オンラインで行ってもかまいません。面接が無くてもよいと要項に書かれているのは、次の表の下の2行に当たる場合です。
| どんな推薦か | 2027年度入試での面接 |
|---|---|
| 下の2行に当たらない推薦(新しく作られた公募推薦の区分など) | 面接による評価を行う |
| 前から続いている区分で、2027年度から入れるのが難しいもの | 令和11年度(2029年度入試)が導入の期限 |
| 非公募型で、受かれば入学すると約束して受験するもの | 面接をするかどうかを大学が決められる |
公募推薦は大学が出身校を指定しない推薦なので、3行目には入りません。2027年度の公募推薦に面接の無い区分があれば、要項の上では2行目の猶予の中にある区分と読むことになり、いまの要項の書き方どおりなら2029年度入試には面接が入ります。
よくあるのは、去年の募集要項と今年の募集要項を机に並べ、選抜方法の行を指でなぞっている場面です。去年は「書類審査・小論文」で終わっていた行に、今年は「面接(個人)」の文字が足されている。先輩から「あの推薦は面接がないよ」と聞いて志望を決めた高3ほど、ここで指が止まります。止まった指を次にどの欄へ動かすかを、決まりの中身から順に書いていきます。
文部科学省の実施要項は、学校推薦型選抜の何を変えたか
受験生のあいだで「学校推薦型選抜の面接必須」と呼ばれている変更は、文部科学省が2026年5月27日に全国の大学へ通知した令和9年度の実施要項から始まりました。通知は前の年からの主な変更点を4つ挙げていて、その最初が総合型選抜と学校推薦型選抜での面接です。この要項は、国公私立の大学と高校の団体の代表が集まる協議会で合意されたものなので、国立や公立だけの話ではありません。私立大学の公募推薦も、同じ要項のもとで行われます。
去年の令和8年度の要項を開くと、推薦の節に面接を求める一文はありません。そこにあったのは、調査書や推薦書のような出願書類だけで合否を決めず、学力のテスト、共通テスト、小論文や面接などの評価、資格や検定の成績のうち少なくとも1つを組み合わせる、という決まりでした。去年までは、書類に小論文を1本足しただけの推薦でも、決まりの上では成り立っていたことになります。今年の要項はその決まりを残したまま、面接による評価を別の柱として立てました。書類と小論文だけで決める組み立ては、2027年度入試からは原則として取れません。
面接で何を確かめるのかも、要項は書いています。志望する学問の分野にどれだけ意欲があり、どれだけ向いているか、です。口頭試問やディベート、グループでの討論、プレゼンテーションも面接の中に入り、オンラインで行う形も面接として数えます。同じ箇所では、障害などの特性がある受験生への配慮もあわせて求めています。
なぜ今になって必須にしたのか。要項が挙げる理由は、推薦が能力と意欲と適性を多くの面から見て決める入試だという、もともとの趣旨です。Q&Aはこれを、時間をかけて丁寧に評価するという本来の趣旨に「改めて立ち返り」と言い表しています。書類を読むだけでは見えない部分を、本人と話して確かめてほしい、という意味に読めます。
面接なしの学校推薦型選抜が残る2つの場合
1つめは、非公募型の推薦の例外です。要項が面接の要否を大学に任せているのは、非公募型の推薦のうち、高校と大学が前もって意欲や適性まで含めて組み合わせを丁寧に整えていて、受験生が受かれば入学すると約束して受けるものです。面接をしなくてよい、とは書かれていません。するかしないかを大学が選べる、という書き方です。
公募推薦は、この例外に入りません。大学が出身校を指定せず、条件を満たせば校長の推薦でどの高校からでも出せるのが公募推薦で、非公募型ではないからです。読み違えやすいのは専願の公募推薦です。合格したら入学すると約束して出すのだから面接は省かれるだろう、と読みたくなりますが、例外は非公募型であることと入学の確約の両方がそろって初めて当てはまります。確約だけでは扉は開きません。
2つめは、猶予です。要項の最後の備考に、前から続いている区分の扱いが書かれています。要項の言い方では「令和8年度に既に実施されていた選抜区分」で、今回新しく作った区分ではないものです。そのうち2027年度入試で面接を始めるのが難しい区分は、令和11年度の入試を期限に、それまでに面接を加えることになっています。令和11年度の入試は2029年4月に入学する人の入試で、いまの高1が現役で受ける年です。新しく作られた区分には、この猶予がありません。
図1のように、面接の有無は2つの分かれ道で決まります。公募推薦は最初の分かれ道で「いいえ」へ進み、次の分かれ道で、前から続く区分かどうか、すぐに面接を入れられるかどうかを問われます。2027年度の公募推薦で面接の欄が見当たらない区分は、2つめの分かれ道で「はい」へ進んだ区分と読むのが自然です。

猶予は、面接の無い推薦を守るための決まりではありません。面接を入れる準備に、大学の側が時間をもらう決まりです。面接の無い区分を探して志望の一覧を組むと、来年か再来年に、その前提ごと崩れます。
面接と数えられる条件—AI面接や書面での問答では代えられない
令和9年度の要項とあわせて出た文部科学省のQ&Aは、何を面接と呼ぶかに線を引きました。まず、学力のテストをするかしないか、するなら2月1日の前か後かに関係なく、推薦に位置づける入試では面接による評価を行う、という答えです。学力テストの比重が大きい推薦だから面接は省く、という組み立ては取れません。
次に、面接の中身として3つの点を挙げています。1つは、評価する人が直接評価すること。2つめは、意欲や適性を見るための中身のある質問に、受験生がその場でやりとりしながら答えること。3つめは、評価の基準を決め、障害などの特性に配慮し、複数の評価者で見る体制を整えること。そのうえでQ&Aは、AIが相手をする面接や、ペーパーインタビュー(書面で問いに答える形)では、必須になった面接の代わりにならないと書いています。
図2のように、ひとりで受ける面接のほか、集団討論、口頭試問、プレゼンテーション、オンラインの面接は面接に数え、AI面接と書面での問答は数えません。下の段の3つの条件が、その線を引いている根拠です。

準備の組み立てを大きく変えるのは、2つめの「その場でやりとりする」という条件です。答えを前もって書いて出す形が面接と認められない以上、本番では、こちらの答えを聞いてから相手が次の問いを選びます。志望理由を1分で言えるように覚えても、「その本のどの章で考えが変わりましたか」と一歩踏み込まれて黙れば、覚えた1分は助けになりません。練習は、1つの答えに2つめ、3つめの問いを重ねる形で組んでください。
オンラインの面接も面接に数えます。要項は、オンラインで試験をする大学がとる配慮の例として、通信が切れて続けられないときの時間の繰り下げや予備日、家で通信の環境を用意できない人が大学で受けられる道、困ったときの連絡窓口を挙げています。Q&Aでは、入試の基本を発表したあとで面接をオンラインに切り替えても、受験生に不利な変更には当たらないとされ、その場合も大学のサイトなどで早く知らせるよう求めています。試験の数日前にもう一度、大学のお知らせを開き直してください。
学校推薦型選抜の募集要項を、去年と今年で読み比べる
机に2冊を並べたら、次の順で読みます。
- 選抜区分の名前と募集単位をそろえます。同じ学部・学科の、同じ名前の区分どうしを横に並べてください。名前が変わっていたり、今年はじめて出てきた区分だったりするなら、新しく作られた区分の可能性があり、猶予の外にあると考えておきます。
- 選抜方法の欄(評価方法、選考方法と書く大学もあります)で、面接に当たる語を全部探します。「面接」の2文字だけを追うと、「口頭試問」「プレゼンテーション」「グループディスカッション」と書かれた区分を見落とします。
- 面接の形を書き出します。個人か集団か、対面かオンラインか。時間や面接官の人数が書かれていれば、それも写します。
- 面接の結果の使われ方を読みます。点数を配っているのか、段階で評価するのか、ほかの評価と合わせて総合的に判定するのか。要項は大学に、合否判定の方法と基準を決めて募集要項などで前もって公表するよう求めているので、配点の表や評価の観点の段落に目を通します。
- 日程の欄で面接の日を確かめます。オンラインなら、予備日と連絡先が書かれていないかも見て、あれば一緒に写します。
高3にとって大事なのは、今年の分はもう動かないことです。入試の基本の事項は、2026年5月27日から7月31日までが大学の発表の期間で、それより後は受験生に不利になりかねない変更をしない決まりです。去年と違う点を見つけたら、その違いがそのまま本番の形です。
今年の要項にも面接に当たる語が1つも無ければ、その区分は猶予の中にあると考えられます。そのときは、大学のサイトの入試のお知らせに、面接を入れる年の予告が出ていないかを探します。要項は大学に、入試のやり方を変えるときは受験生を守る観点からできるだけ早く知らせるよう求めています。去年の要項がサイトから消えていたら、高校の進路指導室に前の年の冊子が残っていないかを聞いてみてください。
高3・高2・高1で、面接の準備の始め方が変わる
いまの高3が受けている2027年度入試は、11月に入って推薦の出願が始まり、区分ごとの面接の有無はもう決まっています。答えは、出した区分の要項の中にあります。面接があるなら、出した志望理由書や活動の資料の写しを手元に置き、それを読んだ面接官が聞きそうな問いを10個書き出して、1つずつ声に出して答えてみてください。書類を出してから面接の日までの間は、話す力がいちばん伸びる時間です。
いまの高2が受ける2028年度入試(令和10年度)の要項は、まだ出ていません。いまの要項の書き方どおりなら、猶予の中にある区分が高2の年まで面接なしで残ることもありえます。けれども、志望先がその年に面接を足すかどうかは、来年の発表を見るまでわかりません。面接がある前提で準備を組み、無ければ浮いた時間を書類に回す、という順で考えるほうが崩れません。冬から春のうちに、志望する分野に興味を持ったきっかけを、本の題名や授業の単元の名前まで入れて人に話す練習を始めておくと、夏に書く志望理由書の下書きにもなります。
いまの高1が現役で受ける2029年度入試は令和11年度の入試に当たり、猶予の期限の年です。いまの決まりが続くなら、公募推薦で面接の無い区分は、この年には残らない計算になります。高1のうちにできるのは、話す材料をためることです。総合的な探究の時間で調べたこと、部活動で役割を引き受けた経験、読んで考えが変わった本。それぞれについて、何をして、何がわかり、次に何を知りたくなったかを、1行ずつメモに残しておいてください。
図3のように、前から続く区分の猶予は、いまの要項どおりなら2027年度と2028年度の2回の入試までで、2029年度入試が導入の期限です。新しく作られた区分は、最初の年から面接があります。

よくある質問
面接の無い区分に出願すれば、面接の練習はいりませんか
2027年度入試で面接の無い区分に出すなら、その区分の試験に面接はありません。ただ、その区分が不合格だったときに次に出す推薦には、面接があると考えておくほうが現実に合います。高2以下なら、自分の入試の年には面接が足されている見込みのほうを前提にしてください。面接の練習は出した書類を読み直す作業にもなるので、どちらに転んでも無駄にはなりません。
プレゼンテーションや口頭試問があれば、それとは別に面接もありますか
要項は、プレゼンテーションや口頭試問、集団討論も面接の一種として数えています。ですから、プレゼンテーションだけで面接の決まりを満たしている区分もありえます。別にひとりずつの面接があるかどうかは、募集要項の選抜方法の欄と試験の時間割で確かめてください。小論文は面接とは別の評価方法で、小論文だけでは面接の代わりになりません。
指定校推薦は面接が無いと聞きました。公募推薦も同じですか
同じではありません。面接の要否を大学が判断できるのは、非公募型で、受かったら入学すると約束して受ける推薦です。公募推薦は非公募型ではないので、専願であってもこの例外に入りません。例外に当たる推薦でも、面接をするかどうかを決めるのは大学で、面接が無いと決まっているわけではありません。
面接の点は合否にどのくらい効きますか
大学と区分ごとに違うので、一律の答えはありません。要項は大学に、合否判定の方法と基準を決めて、募集要項などで前もって公表するよう求めています。選抜方法の欄の近くにある配点や評価の観点の書き方を読み、面接が点数なのか段階での評価なのか、一定の評価に届かないと不合格になる条件が書かれていないかを確かめてください。
確かめる順番
今週のうちに、次の順で進めてください。
- 出した区分、これから出す区分の今年の募集要項を開き、選抜方法の欄で面接に当たる語に印を付ける。
- 面接の形、時間、対面かオンラインか、予備日と連絡先を、試験日と一緒に手帳に写す。
- 去年の募集要項を探して隣に並べ、区分の名前が同じか、面接が足されたかを見比べる。
- 面接の無い区分なら、大学のサイトの入試のお知らせで面接を入れる予告を探し、見つからなければ大学の入試の窓口に来年度の予定を問い合わせる。
- 担任か進路指導の先生に、校内で模擬面接を受けられるか、いつまでに頼めばよいかを聞く。
- 出した志望理由書や活動の資料の写しを用意し、それを読んだ人が聞きそうな問いを書き出して、声に出して答える練習を始める。
高2と高1は、1と3を志望先の今年の要項で一度やっておくと、来年の要項が出た日に違いをすぐ見つけられます。
個別指導で確かめること
教室では、まず募集要項の選抜方法の欄を一緒に読み、面接に当たる語に印を付けるところから始めます。そのうえで、出した志望理由書の写しを机に置き、こちらが1つ目の答えに毎回2つ目、3つ目の問いを重ねる形で練習します。オンラインの面接なら、カメラの高さ、声の届き方、通信が切れたときに連絡する手順まで、本番と同じ机で確かめます。面接の無い区分に出した人とも、落ちたときに次に出す推薦を見すえて、同じ練習を短く続けます。
まとめ
面接必須の決まりは、面接の無い推薦を年ごとに減らしていく決まりでもあります。いまの要項どおりなら、前から続く区分が面接なしでいられるのは、長くても2027年度と2028年度の2回の入試です。面接の欄が空いた募集要項は、その大学が導入の途中にいるという印であって、話す準備を後に回してよいという許可ではありません。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
武蔵境駅徒歩30秒、講師1人に生徒1人の完全1対1。授業のあいだ、先生は隣を離れません。いまの詰まりを、無料相談でそのまま話してください。
まず15分だけ電話で話したい方は、無料電話相談(15分)から。塾からお電話を差し上げます。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




