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英検2級の一次試験1か月前からの仕上げ方|武蔵野個別指導塾
残り1か月の学習を4段階に分け、語彙の解き直し、要約と意見論述の修正、85分の通し演習を組み合わせます。予定が崩れた日の調整と、家庭で確かめる記録の付け方まで具体的にわかります。

英検2級の一次試験1か月前からの仕上げ方
よくあるのは、夕食後の机に単語帳と解いた問題を広げ、残り1か月の予定を書こうとして、どちらから始めるか決まらなくなるという場面です。長文にも知らない語があり、リスニングも聞き逃しがあり、英作文も直したいところがあります。すべてを毎日やろうとすると、予定表だけで夜が埋まってしまいます。保護者の方も、お子さまが机に向かっているのに何が仕上がったのか見えず、声をかける言葉に迷うかもしれません。
一次試験1か月前に決めたいのは、教材を何冊終えるかよりも、試験中のどの動作を安定させるかです。選択肢を選んだ根拠を示す、要約で原文にない意見を足さずに書く、意見論述で理由を2つ展開する、聞き逃したあとに次の内容へ戻る、といった動作に分けると、今日の練習が決まります。中学生、高校生、社会人では使える時間が違いますが、確認する項目は共有できます。
ここでは、すでに取り組んだ教材と、まだ答えを見ていない問題を使い分け、残り1か月を4段階で仕上げる方法を提案します。学習時間や日付の区切りは練習のための案です。全員に同じ量を課すものでも、1か月での合格を保証するものでもありません。最初の演習で現在の状態を確かめ、未完成の答案を減らしながら、修正したことを別の日にも実行できるようにしていきます。
1か月で仕上げる対象を、一次試験の形から決めます
読むことと書くことを85分の中で組み立てます
日本英語検定協会の案内では、英検2級の目安は高校卒業程度です。一次試験の時間はリーディング・ライティングが85分、リスニングが約25分です。読む練習だけに時間を使い切ると、同じ85分の中にある書く課題への備えが残ります。逆に、英作文だけを磨いても、長文をどの速さで読み進められるかがわからなければ、当日の配分は決まりません。
リーディングは、短文の語句空所補充が17問、長文の語句空所補充が6問、長文の内容一致選択が8問です。いずれも4肢選択ですが、つまずき方は同じではありません。短文で選べないときは語の意味や組み合わせを、長文で迷うときは文と文の関係や設問の根拠を確認します。間違いをすべて「単語不足」でまとめると、すでに知っている語から読み取れる内容まで見落としてしまいます。
ライティングには英文要約と意見論述が1問ずつあります。要約は45〜55語で内容をまとめます。意見論述はトピックへの意見と理由2つを書き、語数の目安は80〜100語です。示された観点以外の理由でもかまいません。この2つは別の練習として予定に入れます。要約では原文との対応を、意見論述では自分の立場と理由のつながりを点検するためです。
リスニングは会話の内容一致選択が15問、文の内容一致選択が15問で、どちらも放送は1回です。練習では繰り返し聞いて内容を確かめられますが、最初の1回で何を把握できたかは別に記録します。繰り返したあとの正解だけを残すと、本番に近い条件での状態を見誤ります。
「毎日たくさん解く」を、目的のある練習へ変えます
試験が近い時期には、解いた問題数や覚えた解答の数が目標になりがちです。試験向けの外発的な目標は問題演習や丸暗記の増加に、内発的な目標は通常の学習の増加につながるという報告があります(Liu・Yu・2021)。対象は中国の英語専攻者258名であり、日本の英検2級受験者に同じ傾向が必ず現れるとまではいえません。
この知見を踏まえ、ここでは問題数に加えて「何ができるようになったか」を記録する方法を提案します。たとえば、長文を1題終えた記録の横に「筆者の提案と反対意見を区別できた」と書きます。これは研究で効果が確定した1か月計画ではなく、演習が解答の暗記に偏っていないかを見るための工夫です。
語彙の復習でも、今日見た語を今日言えることと、日をあけて思い出せることを分けます。1か月の復習日を考える手がかりとして、韓国の150名が参加した英単語学習の研究があります。1日あけて練習した効果は2週間後の成績にも表れ、穴埋めを使うかカードを使うかによる違いは小さかったという結果です(Kimほか・2023)。年齢を限定して解釈できる情報はなく、英検2級の全単語や全受験者に最適な間隔を定めた結果ではありません。
そこで、間違えた語を翌日に眺めるだけで終わらせず、たとえば月曜日に取り組んだ語を水曜日に答えを隠して確かめます。水曜日にも出てこなかった語は、覚えた一覧に戻さず、次の復習に残します。1か月の予定に必要なのは、新しい学習の枠だけでなく、以前の学習を確かめる枠です。
書く課題では、答案の本数を増やす前に、訂正を次の文へ移せるかを見ます。35研究をまとめた分析では、書いた英文への訂正は文法の正確さを中程度に高め、習熟度が効果の違いに最も強く関わるとされています(Lim・Renandya・2020)。複数の研究をまとめた結果で、国・年齢・参加者総数を一律に特定できるものではなく、1か月での語数や得点の伸びを約束する結果ではありません。
この記事では、訂正された文を書き直し、数日後に別の内容でも同じ文法を使う手順を採ります。長い文を増やすより、主語と動詞の対応、複数形、理由をつなぐ表現など、自分が繰り返し間違える点から扱います。残り時間が短くても、訂正を受け取って終わる学習と、訂正を使ってもう一度書く学習は区別できます。

最初の3日で、残りの予定に必要な記録を集めます
初日は、答えを見ていない問題で、リーディング・ライティングを85分で解きます。まとまった時間が取れない日は、分けて実施したことを記録し、後日85分を続けて使う機会を置きます。分割した演習だけで、通して最後まで書けると判断しないことが大切です。リスニングも、初回は途中で止めずに取り組みます。
途中の記録は細かく取りすぎません。読む課題を終えた時刻、要約を書き終えた時刻、意見論述を書き終えた時刻を余白に残す程度にします。解けなかった問題には「意味が取れない」「2択で迷う」「時間がなく未着手」のいずれかを書きます。解き終えてからの印象だけでは、わからなかったのか、考える時間がなかったのかが混ざるためです。
2日目は解説を読み、失点を3種類に分けます。知識が足りなかった箇所、知っていたのに使えなかった箇所、時間や手順で未完成になった箇所です。語彙なら、単語の意味を知らない場合と、否定の表現を読み落とした場合を分けます。作文なら、理由が浮かばない場合と、理由はあるのに英語にできない場合を分けます。
3日目に、今週の重点を2つ決めます。「語彙全般」「作文全般」では広すぎます。「長文の正解に対応する文を示す」「意見論述の理由2つを別の内容にする」のように、答案で確認できる行動にします。重点以外の技能も短く練習を続けますが、毎日の予定の中心はこの2つに置きます。
記録用の紙は、日付、取り組んだ課題、困った動作、次に確かめる日の4欄で十分です。たとえば「要約、利点だけを書いて課題を落とした、金曜日に別の文章で確認」と書きます。正答数が増えない日でも、同じ落とし方が減ったかを見る材料になります。記録を書くために学習が遅れるなら、文章にせず短い言葉で残してください。
4週間の予定は、復習と再確認まで含めて組みます
第1週は、終わらない原因を小さく分けます
最初の3日を含む第1週は、使う教材を絞り、間違いの理由がわかる状態を作ります。基本の練習枠を60分とするなら、語彙10分、読解15分、書く練習20分、聞く練習10分、記録5分に分けます。これは家庭学習の配分案であり、試験の推奨配分ではありません。学校や仕事の予定に合わせて枠を移してかまいません。
語彙10分は前回の確認から始めます。読解15分は、1題を最後まで急いで解くことより、迷った1問の根拠を本文に戻って説明することに使ってもよいです。書く練習20分は要約と意見論述を日ごとに交代します。聞く練習10分は、初回の理解を記録してから、聞き取れなかった箇所を確かめます。
週末には、重点2つが改善したかを見ます。答えを覚えた問題で正解しただけなら、まだ判断を保留します。別の短文でも語の意味を選べたか、別の話題でも理由2つを分けられたかを確認してから、次週の重点を決めます。
第2週は、直した内容を別の日に使います
第2週には新しい問題と解き直しを交互に置きます。月曜日に要約を書いたら、火曜日に原文との対応を点検し、水曜日に前の答案を隠して要点を言い直します。木曜日には別の文章を要約し、同じ欠落が起きていないかを確かめます。すべての答案を毎日書き直す必要はありません。今回直す点を1つ決めると比較しやすくなります。
語彙では、意味を答えたあとに短文の中でも確認します。単語だけでわかったつもりでも、文の主語や目的語が変わると迷うことがあります。読解では、正解だけでなく、選ばなかった選択肢のどの部分が本文と違うのかを1つ説明します。説明ができなければ、偶然正解した可能性も残しておきます。
聞く練習では、聞き取れなかった箇所を「音として区切れない」「語の意味を知らない」「意味は取れたが設問と結びつかない」に分けます。音の確認が必要な箇所は短く区切って再生し、意味が原因なら文字で確認してから聞き直します。原因が違うまま、再生回数だけを一律に増やさないようにします。
第3週は、85分の中で動作をつなげます
第3週には、まだ答えを見ていない問題を使い、85分の通し演習を入れます。配分の出発点として、読む課題40分、要約20分、意見論述20分、全体の見直し5分という案を試せます。これは公式の配分ではありません。第1週の記録と比べ、要約で時間が必要なら、どこから移せるかを検討します。
配分は、毎回その場の気分で変えると比較できません。まず1つの案で実施し、どの課題が終わらなかったかを見ます。読む課題の最後に長く迷ったのなら、次の演習ではその箇所をいったん保留して作文へ進む時刻を決めます。作文の構想が長いのなら、最初に書く日本語メモを短くします。
通し演習の翌日は、同じ量の通し演習を重ねる前に、未完成の箇所を完成させます。時間を外すと書けるのか、時間があっても内容が浮かばないのかを分けてください。前者なら配分や着手の手順を、後者なら理由や要点の作り方を練習します。
第4週は、できる手順を当日にも使える形にします
最後の週は、以前に直した項目を再確認します。新しい教材を増やすかどうかは、今の教材に未確認の修正が残っているかで決めます。残っているなら、その確認を先にします。要約の主語、意見論述の理由2つ、読解の根拠、聞き逃したあとの切り替えを、短いチェック欄にまとめます。
本番前に確保できる日に、調整した配分で再度通して取り組みます。その結果から直前の重点を選び直しますが、できなかった項目をすべて予定に追加することは避けます。前日は、以前の訂正を数か所確認し、持ち物や会場、開始時刻などを受験案内で確かめる時間を残します。受験料・試験日・申込期間は、日本英語検定協会の最新の案内で確かめてください。
ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。学年別個別指導コース/お問い合わせ

毎日の枠に入れられる、短い練習と解答の確かめ方
練習1: 語彙は文脈と一緒に取り出します
次の空所には、reduce、provide、postponeのうち最も適切な語を入れてください。3文を解く時間は練習用に2分とし、そのあと3分で選んだ理由を説明します。
A. The town will ( ) free bus services for older residents.
B. We should ( ) the amount of paper we use at school.
C. Because of the storm, the organizers decided to ( ) the outdoor concert.
解答は次のとおりです。
A. The town will provide free bus services for older residents.
B. We should reduce the amount of paper we use at school.
C. Because of the storm, the organizers decided to postpone the outdoor concert.
Aは無料のバスサービスを提供する、Bは紙の使用量を減らす、Cは嵐のため屋外コンサートを延期するという意味です。確かめるときは、空所の語だけでなく、何を提供するのか、何を減らすのか、なぜ延期するのかを日本語で答えます。2日後には解答を隠し、語の候補も見ずに空所を埋めます。候補があれば選べる語と、自分で取り出せる語を分けて残してください。
練習2: 要約は、書く前に残す内容を選びます
次の文章を読み、45〜55語で要約してください。家庭練習では、読む時間4分、残す内容を決める時間3分、書く時間10分、確認3分に区切って取り組めます。
Some towns have started lending tools to local residents through public libraries. People can borrow items such as hammers and gardening tools instead of buying them. This service is especially useful for people who need a tool only once or twice a year. Sharing tools can also reduce the number of products that are thrown away. However, running the service takes time and money. Library workers must check whether returned tools are safe and repair broken ones. Some residents are also worried that tools will not be available when many people want to borrow the same items. Towns need to consider these problems when deciding how to manage the service.
書く前に、取り組み、利点、運営上の課題の3つを日本語で短くメモします。道具の具体名をすべて残すより、「買わずに借りられる」「捨てられる製品を減らせる」「点検・修理と貸出可能な数に課題がある」という関係を残します。解答例は50語です。
Some towns let residents borrow tools from libraries. This helps people avoid buying rarely used items and can reduce waste. However, libraries need time and money to check and repair tools. Popular items may also be unavailable, so towns must think about how to operate these services and address problems.
確認では、自分の英文の各文が原文のどこに対応するかを示します。次に、原文にない賛成意見や改善策を加えていないかを見ます。最後に語数を数えます。短いからという理由だけで新しい主張を足すのではなく、落とした重要な内容がないかを探してください。長い場合は、具体例の重複や同じ意味の説明を先に減らします。
翌日に確認するときは、解答例を暗唱できるかではなく、原文から同じ主要点を取り出せるかを見ます。「道具がいつでも借りられる」と書いたなら、人気の道具が借りられない場合もあるという原文と食い違います。このように、英文として自然かどうかと、原文に忠実かどうかを別々に確認します。
練習3: 意見論述は、理由2つの役割を分けます
次の問いについて、意見と理由2つを80〜100語を目安に書いてください。練習の20分は、立場と理由を決める3分、書く14分、確認3分に分けます。
Do you think towns should create more public spaces where people can study?
賛成の立場なら、「家で静かに学べない人の助けになる」「ほかの人と学び合える」のように理由を分けられます。「便利だから」と「役に立つから」だけでは、同じ内容を言い換えている可能性があります。解答例は88語です。
I think towns should create more public spaces where people can study. First, some people do not have a quiet place at home. A public study space would help them concentrate on their work without spending money at a cafe. Second, these places could give residents chances to learn together. For example, students could help each other with difficult subjects, and adults could share useful skills. Towns would need to pay for these spaces, but I believe they would offer valuable learning opportunities to people of different ages.
書き終えたら、意見を述べた文と理由2つに印を付けます。次に、各理由を説明する文があるかを確かめます。費用への言及はこの答案で加えた内容であり、すべての答案で反対意見を書く必要があるという意味ではありません。自分で説明できる理由を優先し、難しい語を使うために主張を変えないようにします。
文法の確認では、今回見る項目を絞ります。たとえば主語が単数か複数か、動詞の形が合っているかを確認します。訂正を受けたあとには、その箇所だけを見てうなずくのではなく、文全体を書き直します。次の課題で同じ誤りが減ったかまで記録すると、練習本数とは別の進歩が見えます。
練習4: 聞いたあとは、行動の変更を言い直します
音声と台本のある手元の教材から、予定の変更を含む短い会話を選びます。初回は台本を閉じて1回聞き、「最初の予定」「変更の理由」「最終的な行動」を日本語で書きます。次に台本を読み、どの発言で予定が変わったかに線を引きます。仕上げに台本を閉じてもう一度聞き、同じ変更を追えるかを確かめます。
1回目と再確認後の記録は分けてください。最初は場所だけを聞き取れた、再確認後には変更の理由まで言えた、という残し方で十分です。10分の枠で扱い切れないときは、長い音声を増やすより、聞き逃した短い箇所を次回へ残します。正解番号を覚えたあとは、その番号ではなく内容を言い直せるかで確かめます。
予定が崩れた日は、翌日に全部を載せません
1か月の途中には、学校の課題、部活動、仕事、家庭の用事が入ります。60分の予定が取れない日のために、20分の短い案を用意します。語彙の再確認5分、前の作文の修正5分、聞き取りの再確認5分、次回の準備5分とします。その日は新しい問題を解かなくても、以前に直したことを確かめる機会は残せます。
1日休んだ場合は、翌日の予定を倍にする前に、次に確かめる必要がある項目を選びます。たとえば要約の書き直しが残っているなら、予定していた新しい作文1本をその確認に替えます。予定表の空欄を埋めることより、修正が積み残しにならないことを優先します。
数日続けて実行できないときは、本人の努力だけを問題にせず、時間帯と課題の大きさを変えます。朝に語彙5分、夕方に作文の構想だけ、休日に通し演習という分け方もできます。ただし、短い練習だけでは85分を通して使う確認が残るため、まとまった枠を別に確保します。何を分割でき、何を続けて確かめる必要があるかを区別してください。
個別指導では、学習量より修正のつながりを見ます
1か月前の個別指導で塾が担うのは、答案を見て、次に変える動作を具体化することです。長文が遅いという相談でも、最初から全文を何度も読み直すのか、選択肢の比較で止まるのかによって練習は変わります。要約が書けない場合も、原文を理解できないのか、内容はわかるのに短く表現できないのかを分けます。本人の「苦手です」という言葉を、練習で扱える単位まで小さくします。
塾側で持つのは、課題の選定、誤りの確認、訂正の説明、再確認する問題の準備です。作文なら完成答案だけでなく、最初のメモと書き直しも並べます。理由を決める段階で止まったのか、英語にする段階で止まったのかを見るためです。語句を直すだけでは解決しない場合には、理由の順序や原文の要点の選び方まで戻ります。
本人に持ってもらいたいのは、最初に解いた答案と、かかった時間の記録です。解説を見たあとにきれいに直したノートだけでは、最初の判断が見えません。迷った選択肢や途中で消した理由も、残せる範囲で残します。正解か不正解かだけでなく、どこまで自分でできたかがわかると、授業中に確かめる箇所を絞れます。
家庭にお願いすることは、英語の内容をすべて教えることではありません。お子さまが決めた練習時間を確保できるか、まとまった演習の途中で用事が入らないかを相談してもらいます。「何点だったか」に加えて、「今日直したところは次にいつ確かめるか」と聞けると、点数だけでは見えない予定を共有できます。毎日の確認が負担になる場合は、週末に記録を一緒に見る形でもかまいません。
進み具合は、語彙、読解、要約、意見論述、リスニングの欄を分けて示します。語彙は日をあけた再確認、読解は根拠の説明、要約は主要点の対応、意見論述は理由の区別、リスニングは初回の理解を見ます。同じ問題の解き直しと、初めて解く問題の結果を分けて書けば、答えを覚えた影響も考慮できます。これらは学習の記録であり、公式の採点や合否判定の代わりではありません。
授業の最後には、次回までの重点を短い文にします。「英作文を頑張る」ではなく「理由を2つ書き、その理由を説明する文をそれぞれ付ける」とします。次の授業で、実際にその動作ができたかを一緒に見ます。まだできなければ課題を小さくし、できた場合は別の話題へ移します。武蔵境で通塾を検討している方も、相談時には今の教材と最初の答案があると、残り1か月の優先順位を話し合いやすくなります。
よくある誤解を、残り時間の使い方から考えます
Q1. 残り1か月なら、新しい単語だけを増やすべきですか。
新しい語を学ぶ必要がある場合でも、すでに学んだ語の再確認を外すことは勧めません。長文で見れば意味が選べる語と、英作文で自分から使える語は分けて記録できます。読解で繰り返し止まる語は文の中で意味を取り直し、作文で使いたい語は短い文を作って確かめます。すべての語を同じ深さで扱うより、どの課題で必要なのかを決める方が予定を作りやすくなります。また、長文の間違いが必ず語彙だけで起きるわけではありません。語の意味を調べても選択肢を説明できないときは、文同士の関係や設問の読み方に戻ってください。
Q2. 通し演習は、毎日行うほどよいですか。
毎日行うことを一律の目標にはしません。85分の中で最後まで取り組む確認は必要ですが、前回の未完成答案がそのままなら、まず仕上げる時間を置きます。要約で主要点を落とした理由を確かめ、別の文章でも取り出せるようにする練習は、通し演習とは別の枠が要ります。通し演習は時間内の状態を見るために、短い練習は止まった動作を直すために使い分けます。次の通し演習では「読む課題を終える時刻を守れたか」など、前回から変えた点を1つ決めて比べると、結果を次の学習へつなげられます。
Q3. 予定の半分しかできていなければ、最初から作り直すべきですか。
残っている課題をすべて最初へ戻す必要はありません。まず、未実施のものと、実施したが再確認が済んでいないものを分けます。後者は短い確認で次へ進める場合があります。一方で、作文を一度も時間内に完成させていないなら、そこにはまとまった枠を残します。予定を縮めるときも、得意な技能だけを残して苦手な技能を消すことは避け、各技能に短く触れる機会を確保します。家庭で判断しにくければ、答案と実際に使えた時間をもとに優先順位を相談してください。予定表の達成率だけで、残りの学習の価値を決めないことが大切です。
最後の1か月は、確かめた動作を増やします
残り1か月の仕上げは、すべての不安が消えるまで問題を増やすことではありません。最初の演習で止まった箇所を見つけ、短い練習で直し、日をあけて使い、最後に時間内でつなげる流れを作ります。予定が崩れた日も、何を次に確かめるかが残っていれば、そこから再開できます。
今日取りかかるなら、まず以前の答案を1つ開いてください。間違いに印を付けるだけでなく、次に変える行動を1文で書きます。そして、その行動をもう一度確かめる日を決めます。要約の要点を残せた、理由を2つ区別できた、初回の聞き取りで行動の変更を追えたという記録があれば、本番前に見返すものも具体的になります。保護者の方も、終えたページ数に加えて、何を確かめ直したのかを共有してください。残り1か月の予定表には、解いた問題の数と同じくらい、直した1問を確かめ直す日が必要です。
参考文献
- 日本英語検定協会「2級の試験内容・過去問」。https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_2/
- 日本英語検定協会「2級の試験内容」。https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_2/solutions.html
- 日本英語検定協会「2026年度第2回 一次試験問題冊子 2級」。https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/kakomon/2026-2-1ji_2kyu.pdf
- Liu・Yu・2021。Studies in Educational Evaluation。中国の英語専攻者258名を対象とした、試験に向けた目標と学習行動に関する研究。https://consensus.app/papers/details/6a39c816595350bcab3f3cadb931d011/
- Kimほか・2023。Modern Language Journal。韓国の150名を対象とした、英単語の間隔練習に関する研究。https://consensus.app/papers/details/043fef7f3eb85c0e8320d1755c25b1a9/
- Lim・Renandya・2020。35研究を対象とした、書いた英文への訂正と文法の正確さに関するメタ分析。https://consensus.app/papers/details/866c5fde73635e3cae1a001589b62a1d/
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